活動報告&新着情報|教育実践研究オフィスFからのお知らせ、ブログの更新情報などをお届けいたします。

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活動報告&新着情報

2022.11.25  ブログで、現2年、現1年に対する、進級を見据えたゼロ学期指導 を更新しました。
現2年生は、来年度の履修科目選択の希望を提出したことで「受験生」になる第一歩を踏み出したことになります。ここで二歩め、三歩めを継がせないと、4月を迎えてもまだ自分の未来に向き合いきれなくなります。入学から7~8か月を経過した現1年生についても、どこまで正しい学びの姿勢と方策を身につけ、自ら学び続けられる「自立した学習者」に近づけているか、先生方の観察と、生徒自身の振り返りで点検してみる時期を迎えました。

2022.11.24  ブログで、進路を選択する中での「自分を知る」をどう考えるか を更新しました。
自分がどんなことに関心を持ち、大切にしたいと思うかを知るには、ジャンルを絞らず、様々なことにチャレンジしてみる必要があります。取り組んでみる中で、その体験に自分がどんな感情を持ち、どう反応するかがわかってきます。これこそが、「自分を知る」ことの入り口。実際にやってみたら期待したほど夢中になれなかったこともあれば、乗り気もせず、やむなく参加したらとても感じるものが大きかったというのはよくあることでしょう。

2022.11.21  ブログで、進路意識形成について意識を質し、内省を促す を更新しました。
社会の急速な変化、学問の細分化、学際の拡大などにより、進路意識を形成するまでのプロセスも大きく変わってきているように思います。持続可能な未来への責任が、学校で獲得させるべき能力・資質の一部になった今、目標を持った状態で巣立たせることは、学校に期待されることの一つ。進路意識を形成する過程で、必要な段階を踏んだか、調べる考えるべきことを落としていないかを確かめることは、進路指導においてこれまで以上に重要です。

2022.11.18  ブログで、学部・学科調べに、学問探究という入り口も を更新しました。
学部・学科名が挙がらないうちに、大学名が出てくるのはどう考えてもおかしな話。自分の興味を満たす/学びことをきちんと学べる学科を探すことが先決なのは自明でしょう。その学科を設置している大学をピックアップし、自分の求めるものと大学が提供するものとのマッチングを確かめて選んでいくのが正しい手順。とはいえ、学科調べを実際に進めようとすると様々な難しさが…。そんな時は、学問調べを入り口にしてみるのも良さそうです。

2022.11.17  ブログで、進路希望を調べるときは、前段階の確認も併せて を更新しました。
進路希望の調査票に、具体的な大学名や学部名を生徒が書いていたとしても、それが選択の過程をしっかり踏んで導き出した結果なのか、熟慮せずに思いつくままに書いただけのものか、見極めが必要です。不用意な訊き方をすると、選択までの過程に潜んでいる問題を見落とし、後になって思わぬ弊害が生じます。進路希望調査の実施にも「押さえるべきポイント」があります。訊いたことで意識を固定させ、可能性を狭めては一大事です。

2022.11.16  ブログで、履修科目選択と進路希望調査(志望理由の確認) を公開しました。
履修科目/文理を選択させるに当たり、生徒の希望を調査するだけでは指導が完結しないのは言うまでもありません。生徒一人ひとりの状況を確認し、より好ましい選択に向かわせる必要があります。何となくの選択では、その先に一人ひとりの志向や資質に見合った未来はないかも。選択に明確な理由を持たせることが重要です。苦手科目を避けるだけの消去法の選択は論外。入試の仕組みを知らないままでは、いざ出願というときに困ります。

2022.11.15  ブログで、発言がどこから生じているかを読み取らせる を更新しました。
文章を読み、あるいは発言を聞いて、言葉に表現されている内容を正しく理解することは大切であり、「読むこと」の第一の目的であることに異論を差し挟むつもりはありません。しかしながら、時には直接的に表現されていることの奥にあるもの、主張の根拠や、発言に込めた意図、筆者のバックグランドや根っこの思想まで推し量り、さらには「この場面ならこの人は何と言うか/どう主張するか」まで踏み込んで考えて読むことも必要です。

2022.11.14  ブログで、令和7年度(2025年度)の大学入学共通テスト を公開しました。
大学入試センターが「令和7年度試験の問題作成の方向性,試作問題等」を公開し大きな話題になっています。国語でも、グラフがいくつも問題に組み込まれ、データを基に考察する場面が設定されるなど、ひと昔前の出題とは大きく様変わりです。試作問題に添えられた「問題作成方針に関する検討の方向性について」や各科目の「試作問題の概要」にも目を通した上で、どのような方向で今後の学習指導を進めていくか改めて考える必要を感じます。

2022.11.11  ブログで、生徒の意見や所感をシェアする を更新しました。
生徒同士の対話にしても、バリエーションは顔を突き合わせ直接的に交わす会話(話し合いや教え合い)だけではありません。先生と他の生徒の間で行われている問答や各生徒が調べた/考えたことを発表しているのに耳を傾けつつ、あるいはシェアされた他の生徒の答えを読みながら、自分の考えや答えをより良いものに改めていくこともまた、対話的な学びのひとつです。質問することをタスクに傾聴と対話の姿勢を持たせていきましょう。

2022.11.10  ブログで、発問で引き出した生徒の発言をどう扱うか を更新しました。
問いを投げかけ考えさせ、せっかく生徒の発言を引き出しても、その後のアクションを間違えてしまっては、学びが膨らむ(対話により思考を深める)チャンスを逃してしまいます。生徒が正解できたのでOKとしてそのまま先に進んだ、正解が出ないので解説して答えを教えた/ヒントで答えを誘導した、といった場面が頻繁に思い出されるようなら、「生徒自身に思考と言語活動を完遂させること」にこれまで以上の意識を向けるべきだと思います。

2022.11.09  ブログで、教科会に期待される役割~ちゃんと機能していますか? を更新しました。
教科内の情報共有は主に職員室などでのカジュアルな対話を通じて行われているだけで、議論やすり合わせをしっかり行う場はなかなか確保できないというお話も耳にします。会議はそれ自体が時間という教育リソースを消費する活動ですので、できれば少ないに越したことはないのでしょうが、教科会に期待される本来の機能である「指導観・評価観の共有」「指導改善に向けた協働」などが十分に働くような運用を心掛けたいところです。

2022.11.02  ブログで、探究のスキルと姿勢を学ばせる(まとめページ) を公開しました。
問題解決・発見・創造力、社会参画力、持続可能な未来への責任といった21世紀型能力に並ぶ様々な能力・資質を獲得させることを目指して、先生方は日々のご指導に工夫を重ねておられることと拝察いたします。探究活動を進める上で必要となる様々なスキルや活動に向かう姿勢を学ばせるには、週に1~2コマの指導機会だけでは不足もあろうかと思います。教科学習指導や進路指導などもそれらの獲得機会として、学びを重ねさせましょう。

2022.11.01  ブログで、探究のフェイズごとにきちんと評価&フィードバック を更新しました。
探究活動を進める中で見出される「改めるべき点」はすべて、先生方が生徒の行動を観察したり、生徒が「基準」に照らして振り返ったりする中で行う「評価」の結果として得られる気づき。各フェイズを初めて経験したときに正しいフィードバックを得て修正を図らないと、あらぬ誤解を抱かせ、その後も同じことを繰り返します。その後のフェイズでの取り組みも、歪んだ成果の上に重ねることになり、当初の狙いから遠ざかっていくばかりです。

2022.10.31  ブログで、探究活動や課題研究と成果発表会(まとめと追記) を更新しました。
探究活動の成果発表会は、生徒一人ひとりが取り組んできたことを互いに知り、相互に新たな刺激を得る機会です。先輩の発表を見た後輩たちは刺激を受け、自分たちも頑張ろうとの思いを持ってくれるはず。こうして受け継がれていく成果と刺激は、やがて学校に「文化」を創ります。しかしながら、その企画と運営で押さえるべきところをきちんと押さえておかないと、形だけのものになってしまったり、受け継がれる文化を歪めかねません。

2022.10.27  ブログで、成果発表会の“成果” の更新を開始しました。10/28 更新完了
各地の学校での探究活動/課題研究の発表会を参観すると、プレゼンやポスターから生徒一人ひとりの頑張りや先生方がご指導に凝らした工夫の成果が伝わってきます。活動で得たもの(テーマに関する新たな知見のみならず、探究を進める上で必要なスキルや姿勢も含めて)を発表するのは、成果をまとめ、確かなものにする「仕上げ」のためですが、より広い範囲にさらに大きな成果を得るには、もう一歩踏み込んで考える必要がありそうです。

2022.10.26  ブログで、他教科の授業で生徒が学んでいる「探究の方策」 を公開しました。
総合的な探究の時間が「教科横断型の学びの場」である以上、自教科以外の授業で生徒がどんな探究のスキルや姿勢を身につけているかを知るのは不可欠。それらを踏まえないことには、生徒が獲得しているものを活かした/土台にしたその先の指導にはなり得ません。探究活動は、各教科で学んだこと(学習内容に加え、獲得した能力・資質)を、自分事としての課題の解決に使ってみることで、それらの応用力を高め、確かなものにする機会です。

2022.10.24  ブログで、PPDACサイクルを用いた課題研究 の更新を開始しました。10/25 更新完了
探究活動で目指すべきところは、別稿「資料を与えて読ませる/探させる、そしてその先に」でも書いた通り、21世紀型能力を構成する「問題解決・発見力・創造力」や「持続可能な未来への責任」などの育成であり、一定の型に沿った活動をきちんと積み上げさせる中で、鍛錬と評価の機会を確保する必要があるはずです。総務省統計局が開設している 「データ・スタート」に照会されている「PPDACサイクル」などはその型のひとつです。

2022.10.21  ブログで、探究活動の充実には図書室との連携が不可欠 を更新しました。
探究型学習の充実を図ろうとするとき、図書室との十分な連携は欠かせません。各教科の学習で「調べる、資料を探す」といった活動を増やしていこうとするときも同じです。これらを教育活動の軸に据えているのであれば、なおさらです。図書室は、自習室としての使用がメインになっていることがしばしばで、蔵書群に学校の教育目標や特色ある教育活動として打ち出しているものとの関りが見出せないケースも少なからずというのが実感です。

2022.10.20  ブログで、成果発表会は、先生方が指導を振り返る機会 を更新しました。
成果発表会での講評者からの指摘や助言などからどれだけ反省(課題)と展望を得て、その先の活動に活かせるかは、生徒のみならず、先生方にも問われるところだと思います。日々の学習でも、「振り返り」は次に向けた課題形成を図るのに欠かせませんが、特色ある教育活動として小さからぬリソースを割いて取り組んでいるものならば猶の事、きちんと振り返りを行い、継続的な改善をより確かなものにしていきたいものです。

2022.10.19  ブログで、良いものを選んで重点的に~探究活動の成果発表 を更新しました。
探究活動や課題研究の成果発表会では、優れたものをきちんと選び出してスポットライトを当てるよう、その運用には細心の注意が必要です。後輩たちは先輩の発表を見て参考やヒントにします。成果を発表させる/まとめる機会は、学校全体で取り組んできた新たなチャレンジが、次年度以降にどれだけの実を結ぶかを分ける重要な局面です。先生方にとっても指導の成果が問われる場面であり、準備の段階から心して臨みたいところです。

2022.10.18  ブログで、"探究活動の作法"を学ぶ機会は整っているか を更新しました。
総合的な探究の時間は「自己の在り方生き方を考えながらよりよく課題を発見し、解決していく」ための能力・資質の育成を目標とする学びの場。定義の後半部分は、21世紀型能力の中核をなす「思考力」の構成要素の一つである「課題解決・発見力・創造力」のことです。能力・資質の獲得には、それらを発揮する場の経験が不可欠ですが、探究活動の各フェイズできちんと「作法」を踏ませることなしには、体験を正しい学びに構成できません。

2022.10.17  ブログで、探究型学習(課題研究等)の成果をどう測るか を更新しました。
課題研究などの探究型学習に限らず、何かに取り組ませたら、その成果と過程(取り組み)をきちんと評価をする必要があります。できるようになったことを「たな卸し」することで生徒に自らの成長を自覚させるとともに、足りなかったものに気づかせ、ここから先の取り組みに展望を立てさせることが評価の目的の第一です。また、評価結果に基づいた指導の効果測定を行わなければ、探究型学習のプログラムの継続的改善も困難になります。

2022.10.11  ブログで、生徒にも学ばせたいファシリテーション・グラフィック を更新しました。
対話的な学びの充実が図られる中、教室でもワークショップ的な学びの場が増えてきており、「議事をその場で構造化」する方法(ファシリテーション・グラフィックの技法)を生徒にも学ばせた方が、より深く、広い学びの実現が期待できそうです。「基礎力」(言語や数量、情報などの記号や自らの身体を用いて、世界を理解し、表現する力)の一部である「情報スキル」を獲得するには、発言を構造化して記録する手法は不可欠だと思います。

2022.10.07  ブログで、学力観の変化は良問と悪問の分け方を変える を更新しました。
良問とは何かという問いには様々な答えがあろうかと思いますが、良問であるために外せない要件のひとつが「求められる学力を正しく点数に換算できること」であることに異論はないと思います。パフォーマンスモデルからコンピテンシーモデルに学力観の更新が進む中、従来なら「良問」とされていた問題も、今後は「測定すべき学力が点数に換算できない」ことを理由に「悪問」に分類されかねません。授業でも考査でも良問を揃えましょう。

2022.10.06  ブログで、資料を与えて読ませる/探させる、そしてその先に を更新しました。
新課程の土台となった21世紀型能力では、その中核となる「思考力」を構成する要素に「問題解決・発見力・創造力」が挙げられています。思考力には、これ以外にも「論理的・批判的思考力」「メタ認知・適応型学習力」といった要素が含まれますが、それぞれに応じた「獲得のための学習活動」を適切に配置したカリキュラムが必要です。どんな力を授業を通してどう鍛えていくか、しっかりとイメージを作り、指導を計画していきましょう。

2022.10.05  ブログで、自教科以外の授業も参考に「学ばせ方」を見直してみる を更新しました。
授業の進め方や学ばせ方を研究するとき、同じ教科の他の先生の授業を参考にするのが「普通/当たり前」のことだと思いますが、倣うべき実践を探す先は「他の教科・科目の授業」まで広げのが好適です。授業の進め方には、教科ごとに「こういうもの」という固定観念があるのではないでしょうか。他教科の授業を覗けば、合教科型の学びを考えるヒントも得られるかも。担当するクラスの生徒のポテンシャルにも新たな発見があろうかと思います。

2022.10.04  ブログで、大きな成果が出た時にこそ~実践の共有と継承 を更新しました。
模擬試験の成績にしろ、授業評価や学校評価のアンケートにしろ、成果が出たときの行動こそが重要です。結果を受けた振り返りというと、勢い、課題/反省点の洗い出しに意識が向きがちですが、成果をあげた好適な取り組みにも、しっかりとスポットライトを当てましょう。失敗に原因があるのと同様に、成功にもそれをもたらした要因がありますので、それをきちんと分析的に捉え、共有と継承ができる形に「言語化」しておくことが大切です。

2022.10.03  ブログで、道具が変わっても必要であり続けること(まとめ) を更新しました。
コロナ禍の中で、ICTの活用は一気に進みました。学ばせ方の可能性は新しい道具で大きく広がり、試してみるべきことも多々ありますが、学びの中で生徒に身に付けさせるべきもの(能力・資質に加えて、様々なスキル)をしっかりと見据えた上で、新旧取り混ぜた多様な選択肢から、その場に最適なもの(教具の使い方、学ばせ方)を選び出す力を、先生方はこれまで以上に強く期待されているということだと思います。

2022.09.30  ブログで、進級後の指導を見据えて(円滑な学びの接続)~まとめ を更新しました。
教科学習指導も、進路指導や生活指導も、単年度で指導が完結するわけではありません。ある学年での指導は進級/進学後に必要になるものを獲得させるためのものでもあり、そこでの指導目標が未達なら、先の指導は補完やフォローに追われ、計画は崩れていきます。カリキュラムは、単元内容を理解させることを手段に、様々な能力・資質を獲得させるために編まれているもの。単元内容を理解させるだけでは、円滑な学びの接続は実現しません。

2022.09.29  ブログで、前年度の指導に起因する学習指導上の課題 を更新しました。
次の学年に進んだ時に不足するのは、既に学んだはずの教科固有の知識や技能だけではありません。必要な学習方策を身につけていないこともあれば、科目の学びに対する自己効力感を弱めていることもあります。時間を巻き戻すことはできませんから、こうした問題にはこれからの授業で対処していく必要があるのは当然ですが、根源にある原因を放置し解消を図る(=前年度までの指導の改善)ことなしには、次年度以降も同じ問題を繰り返します。

2022.09.28 ブログで、学習内容の高度化、学びの変化に備えさせるを公開しました。
学びを進めていく中で、新しい学期・年度を迎えて学習内容が難しくなる局面があるのは改めて申し上げるまでもありませんが、そうした局面を迎えさせるための「準備」はきちんと行えているでしょうか。学習内容が高度化することだけでなく、科目の学びに求められるものが変わる(=学ばせ方の変化)こともまた、躓きの一因になります。データも活用しながら、学びのステージが次に進んだときを想定した指導を心掛けましょう。

2022.09.27 ブログで、助言や指示は、生徒自身がじっくり振り返ってからを公開しました。
21世紀型能力では、その中核である「思考力」の構成要素のひとつに「メタ認知・適応型学習力」があります。メタ認知・適応的学習力は、自身の取り組みや成果を振り返り、より良いパフォーマンスを得るために何をどう学んでいくかを考える力を指しますが、生徒自身の熟慮を待たずに、指導者が先回りして助言を与えることで、「生徒が考えるべきところ」を肩代わりしては、思考力の大切な要素を獲得する機を奪ってしまいかねません。

2022.09.26 ブログで、負荷を高める/抑えるための様々なアプローチを公開しました。
難易度の調整を図るときの、基本的アプローチは、大半の生徒が苦も無くこなせるタスクは、教室で扱うものから生徒が個々に取り組むものに切り替え、浮いた時間で少し歯ごたえる課題に挑ませることです。生徒が個々に取り組むにはちょっと歯応えがありすぎるようなら、生徒同士の話し合いを挟むことで達成可能性を高めていきましょう。逆に負荷が大きすぎるときは、集団知の活用と課題のスモールステップ化の2面作戦で臨むのが好適です。

2022.09.12 ブログで、知識の拡充 vs 情報整理手法の獲得の更新を開始しました。9/16 更新完了
知識の拡充を図り、整理をつけて体系に編む工程を、授業の中で経験させ、学ばせていくことも大切な指導目標の一つです。知識の断片化や丸暗記に偏る学びは避けたいところ。言語情報を分解し、体系化されたフレームの中に再配置してみたり(分解と再構成)、すべての情報を上手に配置できるフレームを考案したりする方法を学ばせていきましょう。生徒に体験させるべきところを見えないところで済ませては、生徒は学ぶチャンスを失います。

2022.09.08 ブログで、情報を集めて編む作業で知識獲得の方法を学ぶの更新を開始しました。9/9 更新完了!
生徒に一定の知識や理解を獲得させようとするときに、昔から最もよく用いられているのは「話して聞かせてわからせる」という方法かと思われますが、単元固有の知識・理解を獲得すると同時に、それらを獲得する方法を身につけさせることにも十分に意識を向けたいところです。卒業後も、科学技術の進歩や社会の変化で新たな知識を得る必要があります。必要なことは自力で調べ、きちんと理解できるようになっていないと困るのは生徒本人です。

2022.09.07 ブログで、プロセスに焦点を当てた問いを更新しました。
教室で発している問いのうち、「結果」 を尋ねるものと、「過程(=プロセス)」 を訊ねるものの割合はどのくらいでしょうか。高大接続改革以降、「答えを出すにはどのようにすればよいか」と解決へのアプローチそのものを焦点とする問いも増えてきました。生徒に問いを立てさせるための入り口を作るのは、教室で先生が見せる問いそのものであり、結果だけではなく、プロセスを尋ねる場面をどれだけ作れるかが、これまで以上に問われます。

2022.09.06 ブログで、対話によって学びはどこまで深まったかを更新しました。
データを解析してみると、話し合いなどの協働で気づきや学びの深まりが得られる授業の実現に最も大きく寄与するの活用機会でした。課題などで獲得した知識を課題解決に活用する機会を整えることと、話し合いなどの協働場面を作り出すこととはそれぞれ別のことであり、どちらか一方だけを実現することも理屈の上では十分に可能なはずですが、データは、対話と協働による学びの深まりをには知識活用の機会の確保が不可欠と示唆しています。

2022.09.05 ブログで、中高一貫校での中高/前後期接続を更新しました。
中高一貫校の強みは、6ヵ年を通した指導計画のもとで中断なく指導の成果を積み上げられることにありますが、中高/前後期の接続に課題を抱え、本来の強みを生かし切れていないケースもあります。中学/前期課程では高い学力向上感や積極的な学ぶ姿勢が観測されていたのに、高校/後期課程に進んだとたんに伸びを欠くこともしばしばです。指導期間が長くなることでの「中だるみ」以外にも、中高/前後期の接続を妨げている要因があります。

2022.09.02 ブログで、"正解を言って欲しい"と言う生徒 を更新しました。
生徒や学生にアンケートで授業への感想を尋ねてみると「正解をちゃんと言ってもらいたい」という声が散見されます。先生は意図をもって敢えて正解を示していないのが傍からも明らかな場合にもです。安易に答えを示せば、生徒の思考はそこで止まります。生徒は教科書や先生からだけでなく周囲の仲間からも学ぶべきです。先生が必ず答えを示すことを習慣にしては、本来は重層的であるはずの生徒の学びを、単純なものにしてしまいます。

2022.09.01 ブログで、生徒の答案をシェアして作る学び(相互啓発) を更新しました。
生徒の学びには、教科書などの教材からのもの(自力で読んで理解する)、先生からのもの(説明を聞いたり、問い掛けに考えたり)に加えて、生徒同士の間で生まれるものがあります。他の生徒からの学びというと、真っ先に「教え合い・学び合い」や「話し合いを通した気づきの交換」がイメージされると思いますが、生徒一人ひとりが真剣に課題に向き合っった結果である、答案やレポートを介して行う間接的な対話(相互啓発)もあるはずです。

2022.08.31 ブログで、 解くべき課題で「何のために学んでいるか」を伝えるを更新しました。
単元内容が明示され、何を学び、何を身につけるべきかを明示されたとしても、その前段階として、「何のために学ぶのか」という問いに答えが示されない/見いだせないことには、学習者は「学ぶことへの自分の理由」を持てないのではないでしょうか。自分の理由がなければ、所詮は他人事。身を入れて学ぶ気にならなかったとしても、学習者を責められません。問いを使って、学ぶことがどのように生きて働くのかを示していきましょう。

2022.08.30 ブログで、 授業を終えてからの学びの「仕上げ」と「拡張」を更新しました。
授業中にどれだけの気づきがあっても、それをもとにじっくりと考えたり、理解したことを言語化してみないと、気づきは断片的なままです。見落としていたことや理解し損ねていたことがあることも認識できず、そのままにされてしまいます。教科書や先生が用意した資料/プリントに書かれていることをきちんと調べ/改めて深く考えてみることに加えて、授業内で見出した興味や関心を起点に「拡張型調べ学習」に取り組ませるのもお奨めです。

2022.08.29 ブログで、 負荷を抑えて「できた気」にさせてしまうことのリスクを更新しました。
適正な負荷を掛けることは力を効率的に伸ばします。楽々と飛び越えられるハードルでは「本来はできなければならないことなのに出来ていないこと」に気づく機会も持てず、より良いパフォーマンスに向けた課題形成も行えなくなり、メタ認知・適応的学習力の獲得にもブレーキがかかります。生徒が学習内容を確実に理解できることは大事ですが、課題の難易度を抑えたり、わかりやすさを優先し過ぎたりすると思わぬところに弊害が生じます。

2022.08.26 ブログで、 授業評価の結果から(記事まとめ)を更新しました。
今年も授業評価アンケートの時期を迎えました。一つひとつのデータに心して向き合い、授業改善に少しでもお役立ていただける分析結果をご報告できるよう、最善を尽くして参ります。これまでに各地の学校で実施された授業評価アンケートのデータを改めて再検証を行い、そこから読み取れる知見を記事に起こしました。先生方のお手元にアンケートの集計結果が届き、データをご覧いただくとき、各記事が少しでもご参考となれば幸甚です。

2022.08.25 ブログで、 対話などの学習活動が、学びの成果に直結しない?を公開しました。
対話は、気づきや発想の交換で思考を拡充するために欠かせず、協働の場面は、様々な課題の解決に協力し合って取り組むときに必要な姿勢やスキルを獲得させるトレーニングです。思考力に加え、表現力や判断力を鍛えるのにも、日々の学びでの対話の充実が必要です。高大接続改革以降、どの学校でも教室での対話が充実してきている様子が見て取れますが、対話が増えただけで学びの成果に上手く繋がっていないケースも少なからず見られます。

2022.08.24 ブログで、 学びの成果を妨げているボトルネックはどこに?を公開しました。
Ⅴ活用機会の集計値(評価)が高まると、箱の位置はぐんぐん高くなっていきます。説明を聞いたり、教科書などを読んだり、あるいは話し合う中で得た知識・理解を用いて、問いに答える/課題の解決を図る中で、知識・理解は生きて働くものになるだけでなく、応用の効く「思考の道具」に昇華し、定着も進みますので、こうした相関は半ば当たり前ですが、活用機会を整えても学びの成果の向上を妨げるボトルネックも存在します。

2022.08.23 ブログで、 新課程が求める「学ばせ方」~学年間の円滑な接続を公開しました。
Ⅴ活用機会やⅥ対話協働は、教室でどのような「学ばせ方」がなされているかを集計結果から推測できる項目です。これらの項目で、校種間あるいは学年間の差が大きな(円滑な接続がなされていない)箇所では、躓きが多くなります。変化による戸惑いから生じる躓きが小さなものなら、それを乗り越えることでの学習者としての成長も見込めますが、乗り越えられないほどの大きさでは、科目への自己効力感を失わせてしまうかもしれません。

2022.08.22 ブログで、 授業評価アンケートの集計結果を相対的にみるを公開しました。
生徒による授業評価アンケートは、生徒の持つ学習者特性と先生方の学ばせ方のマッチングの度合いが結果の数字に出ますので、「全国での平均」との比較そのものにはさほど大きな意味はないかもしれません。しかしながら、相対的な位置を項目ごとに知って、比較してみることには、授業改善を進める上での力点の置き所に当たりがつけられるというメリットがありそうです。自校/自教科の強みや今後に向けた課題も見つかるはずです。

2022.08.02 ブログで、 答案のシェアや発表で相互啓発を正しく働かせるを公開しました。
それぞれの生徒が考えたこと/気づいたことを介した相互啓発はクラス全体に大きな学びをもたらしますし、頑張ったことを認めてもらえることも次へのモチベーションになります。しかしながら、それには、すべての生徒が十分に知恵を働かせ、努力を重ねていることが大前提。いい加減な取り組みを周囲の目に曝しても、プラスの効果は本人にも周囲にも、期待できません。発表物には先生が事前に目を通し、しっかりフィルターをかけましょう。

2022.08.01 ブログで、 予想と違った結果が出てしまったとき~実験などの場面でを公開しました。
あちらこちらで授業を拝見していると、班ごとに取り組んだ実験の結果をワークシートに書き込ませるだけで、教科書などに載っている結果や他班が得た結果と突き合わせてみる機会はあまりないようです。自班の結果が、教科書や他班のものと大きく違っているなら、そこには違いを生じさせた何らかの原因があるはずであり、それを特定しないことには、次に似たような機会があっても同じことを繰り返すだけです。

2022.07.29 ブログで、 生徒が学んできたこと、経験してきた学び方の確認をを公開しました。
本時の学びに繋がるところ[既習内容]を、目の前にいる生徒がどこまで/どのように学んできたか正しく把握した上でなければ、効果的な学びの場は作り出せないはずです。知っているだろうと先生方が思い込み、「既習」と想定していたことを生徒が学んでいなかったとしたら通じる話も通じませんし、既に学んで知っていることを「初出」と取り違えていても無駄が生じます。改定された小中学校の教科書には改めて目を通しておきましょう。

2022.07.28 ブログで、 フォーメーションは、意図的に且つ頻繁に更新を公開しました。
ペアワークやグループワークに取り組ませるとき、フォーメーションはどのくらいの頻度で、またどんな意図で変更しているでしょうか。生徒の組み合わせが固定してしまうことの弊害は小さくありません。仲の悪さで活動が阻害されるのも困りますが、仲の良い生徒とばかり組んでいても、多様な人々とコミュニティを形成し、そこで課題の解決に協働で取り組むときに必要になることを身につけるのを遅らせるリスクがあります。

2022.07.27 ブログで、 授業評価アンケートの結果の見方、活かし方を更新しました。
より良い授業の実現を目指して、改善課題の形成と改善行動の効果測定を行ったり、校内に存在する優れた実践を共有・継承すべくその所在を特定したりするのに欠かせないデータのひとつが、生徒による授業評価アンケートの集計結果です。その見方を良く知ることは評価結果を授業改善に活かすために欠かせません。まずは、「授業を受けて学力の向上や自分の進歩を実感できるか」という質問にどれだけの生徒が肯定的に答えているかに注目です。

2022.07.11 ブログで、 授業のこと以外にも尋ねておくべき“生徒の意識”の更新を開始しました。 7/26 更新完了!
連絡事項を漏れなく伝える 7/11 更新
生徒に期待する行動をはっきり示す 7/12 更新
言い分に耳を傾け、公平に接する 7/13 更新
整理整頓、教室の環境整備 7/14 更新
係や当番の活動で関係を築き社会性を育む 7/15 更新
生徒が互いに刺激し合い、共に成長するクラス 7/19 更新
困ったことや悩みを信頼して相談できる相手 7/20 更新
異なる意見に耳を傾ける姿勢 7/21 更新
将来を見据えた行動選択 7/22 更新
規律ある生活、集団生活のマナー 7/25 更新

2022.06.29 ブログで、 実技実習系の授業評価アンケートの更新を開始しました。7/8 更新完了!
練習や作業のポイントを把握させる 6/29 更新
戸惑いを抑える、約束事と個々の指示 6/30 更新
生徒の状況を把握した上での授業進行 7/01 更新
作業や練習の目的の明示、到達目標の設定 7/04 更新
振り返りを通じた成果のたな卸しと次への目標設定 7/05 更新
授業を受けて実感できる自分の進歩 7/06 更新
自分の取り組みの成果を発表できる機会 7/07 更新

2022.06.09 ブログで、 講義・座学系の授業評価項目の更新を開始しました。6/28 更新完了!
いつもはっきりと教室の隅々まで届く声 6/09 更新
学びの土台を作る、整理された板書・プリント 6/10 更新
よくわかる説明、戸惑わせない指示 6/13 更新
理解を確かめてから次のフェイズに進む 6/14 更新
達成すべき目標やポイントをはっきり示す 6/15 更新
理解したことをもとに課題の解を考える機会 6/16 更新
対話と協働による気づきと学びの深まり 6/17 更新
授業を受けて実感する学力の向上や自分の進歩 6/21 更新
難易度の設定は負荷の感じ方を確かめながら 6/22 更新
科目の学び方や取り組み方の獲得 6/23 更新
科目を学ぶことへの目的意識/学ぶ理由 6/24 更新
科目への意識姿勢~得意と答える生徒を増やす 6/27 更新

2022.06.08 ブログで、 できることはどんどんやらせる~生徒の邪魔をしないを更新しました。
現時点では少しばかり生徒の手に余るようなことでも、「できるようになってもらいたいこと」なら、トライさせることなしに、出来るようになるチャンスを奪ってしまうようなことは、努々慎みたいところ。自ら学び続けられる生徒を育てることはあらゆる指導場面での優先目標です。生徒にやれることを先生が不用意に先回しては、主体的・積極的に学ぶ姿勢と方法を獲得するチャンスを生徒から奪ってしまいます。

2022.05.31 ブログで、 学習機会としての模試受験の更新を開始しました。6/7 更新完了!
模擬試験には、当然ながら合否判定の結果をみて志望校/出願校を選ぶという使い方もありますが、学習機会としても積極的・戦略的に利用したいものです。少なくとも半日、ときに丸一日という多大な時間を模試に費やした挙句、合否判定の結果で進路の可能性を狭めていくだけならば、授業を進めた方がましかもしれません。模擬試験を受けさせる前の指導、成績が戻ってからの指導の各局面で、それぞれ考えておきたいことをまとめてみました。

2022.05.30 ブログで、 模試や考査の事後学習~間違え直しだけでは不十分を更新しました。
模試や考査で出来なかったところを復習を通じて埋めて知識・理解の補完を図るだけでは、他の部分に不足が残ります。「解答と解説」を読んで「なるほど」と納得しても、それだけでは自力で題意を理解する力、解法を考え出す力が身につくかは疑問です。「事前のテスト勉強で身につけておくべきだったもの」が身についていなかった原因を見つけ出し、その解消を図らなければ、次の機会でも同じような失敗を繰り返すことになりそうです。

2022.05.27 ブログで、 相手に行動や態度の変容を促すときを公開しました。
他者を説得するには、問題を正しく整理できるように対話を通じて支援すること、視野を狭めている拘りや思い込みから離れるきっかけを与えること、提案に沿って聞き手が取る行動や態度が具体性を備えていることなどが要件になると思います。生徒を指導する/考えや行動を改めさせようとする場面で行き詰ったら、これらの要件を満たせているか振り返ってみましょう。指示や助言より、「問い」を重ねる「対話」を心掛けたいところです。

2022.05.26 ブログで、 新たな取り組みを始めるときの鉄則を更新しました。
新たな取り組みを始めるときには、「目的とするところの確認(全体+各フェイズ)、効果測定の方法(=評価基準)をしっかり検討、各担当が工夫を凝らし最善と思う方法で試行、効果測定の結果を比較して優良実践を抽出、そこでの手法をベースに更なるブラッシュアップ」という手順をきちんと踏んでいきましょう。PDCAサイクルを回して指導計画を更新することに加えて、理解者と協働者を増やすための「広報」も重要です。

2022.05.24 ブログで、 学ばせたことは、きちんと教科書に落とし込むを更新しました。
教室での学びを「きちんと教科書に落とし込む」ことには以下の効果が期待されますし、実際に教室で試してみるとその手応えも十分です。個々の学習内容を全体像の中においた体系的な理解が形成でき、教科書を深く学べば受験にも対応できるとの安心感も得られます。何より、教科書をきちんと読む[読めるようになる]ことにも動機が生まれます。しかしながら、教科書の落とし込みができている授業はそれほど多くないようにも感じます。

2022.05.20 ブログで、 判断力をどう考え、育て、評価するかを更新しました。
判断力は「より良い選択をする力」です。判断に至るプロセスを生徒が実地に踏んで、そこでの試行錯誤から正しい方法を学ばせるには、先生方が不用意に先回りして結論や正解を示さないことが大切。日々の学習指導・進路指導の中には、生徒が判断をする場面が至るところにあります。その機を逃さずに「判断力の育成と評価の機会」を確保しましょう。同じ過ちを繰り返すのは、メタ認知・適応的学習力の獲得が進んでいないためです。

2022.05.19 ブログで、 学習目標は解くべき課題で示すを更新しました。
単元名や指導案で見かけるような「〇〇について理解を深める」といった表現で「本時の学習を通じて達成すべきこと」を生徒は十分に把握できるでしょうか。まだ学んでいないことだけに、何を学び、どこまでわかれば/できれば良いのか、生徒に想像しきれない部分が大きいはずです。最も効果的なのは、学び終えたときに答えを仕上げるべき問い/解決すべき課題を「ターゲット」として導入フェイズで提示してしまうことです。

2022.05.17 ブログで、 学ぶことへの自分の理由(前編・後編)の更新を開始しました。5/18 UP!
先生方が思い描く「学習指導を通して達成を目指すところ(目的)」をガイダンスなどで伝えても、それだけでは「学びに向かう課題意識・目的意識」が生徒の中に芽生えるとは限らないようです。先生方の「教える理由」と生徒の「学ぶ理由」は別のところから生じているものであり、生徒一人ひとりに「学ぶことへの自分の理由」を持たせるには、別の仕掛けが必要と考えるべきです。興味の刺激と消極性の解消という二面作戦で行きましょう。

2022.05.16 ブログで、 多様な意見と正しい理解(対話をどう収束させるか)を更新しました。
考えさせた結果や調べてきたことをもとに、生徒同士に話し合いなどをさせれば、生徒の学びはより深く豊かなものになるはずですが、思考や対話が土台としている知識や理解に誤りや偏りがあっては、世界を正しく理解できませんし、それに基づく判断や行動も歪んだものになってしまいます。生徒の思考や調査から多様な意見や考えを引き出すとともに、正しい理解を獲得させる必要がありますが、両者を共立させるのは簡単なことではありません。

2022.05.13 ブログで、 問題意識を刺激する(学びのウォーミングアップ)を更新しました。
生徒の問題意識が十分に刺激されないままでは、先生方がどれほど熱く語り、知識を伝えようとしても、「打てども響かず」「吹けども踊らず」です。生徒の問題意識を十分に刺激し、生徒一人ひとりが「学ぶことへの自分の理由」を持てる仕掛けを講じましょう。賛否の分かれるところで議論をさせたり、教科書や資料を読んで理解したことの中に生徒自身で問いを立てさせたりすることは、問題発見力の養成を図るのにも好適な活動です。

2022.05.12 ブログで、 論点(イシュー)を使った単元導入を更新しました。
学習目標を生徒に把握させるのに最も手早く確実で、且つ広範に使える方法は、別稿でお伝えした通り、「学び終えて解を導くべき課題を導入フェイズで与えること」ですが、単元の内容やその日の授業の目的によっては、賛否の分かれる問題(=論点、イシュー)から入る「ディスカッション型の導入」も効果的です。論点(イシュー)を起点にした学びを通して、学びのポイントを理解させたら、個々のニーズに合わせた学びの拡張も図りましょう。

2022.05.11 ブログで、 ワークショップで狙うべき「効果」とその進め方を公開しました。
ワークショップで培われる、「他者を理解する(同時に自分を相対化してより良く知る)力」「協働で問題の解決に取り組むコミュニティを形成する力」を育んでいくのには、十分な練習を経験させる必要があるのは言うまでもありません。「実践力」を構成する、人間関係形成力、社会参画力、持続可能な未来への責任といった能力・資質を獲得するための練習機会をどこまで整えられるかは、今後の学校に問われるところの一つだと思います。

2022.05.02 ブログで、 授業評価アンケートの導入に際してを公開しました。
生徒による授業評価は、一義的に言えば「より良い授業の実現に向けた課題形成を行うためのツール」です。学習評価は多面的に行う必要がありますが、訊いてみなければわからない生徒の意識もきちんと把握しましょう。授業評価アンケートをより有効にご活用いただくために、目的とするところや、実施の方法やお届けする帳票の内容、集計結果を授業改善にどうお役立ていただけるかなど、事前にお伝えしておきたいことをまとめてみました。

2022.04.25  ブログで、社会が取り組む課題を軸にした学部・学科研究を更新しました。
社会課題を軸に学部・学科を捉え直す手法には、その前段に広がっている学問(学部・学科)の価値を自分事として認識させる効果があります。他の学部・学科を志している生徒にとっても、自分が学ぼうとしていることが、他の学問や取り組みとどう連携して社会の役に立っているのかを知ることで、学ぶことの意義をより深く知るとともに、専門以外にも視野を広げた学びの必要性を認識する機会になるのではないでしょうか。

2022.04.18  ブログで、探究型学習を使った進路指導の更新を開始しました。
探究型学習を通して、興味を持てる学問・研究や社会の取り組みを見つけ、そこから具体的な進路希望を作っていく生徒がいます。テーマに沿って広く調べ、考察を深めていく中で、学んでみたいこと、研究してみたいことを見つける可能性は低くないはずです。職業をターゲットにして逆算的に作ったルートに乗せる指導に限界が見える中、キャリア教育を補完する/その一部を置き換えるものとして、探究型学習には大きな可能性があります。

2022.04.15  ブログで、探究活動の舞台としての地域連携を公開しました。
これまで(=新課程への移行前)に教育活動の一環として「地域連携」に力を入れてきた学校では、新たに始まる「総合的な探究の時間」でも引き続き「地域課題」に取り組ませることが多いかと思います。長きに亘り築いてきた地域との関係は大いに生かすべきであろうと思いますし、教育目標に「地域課題に向き合える人材の育成」を掲げてきたなら、急に旗を降ろせません。地域課題の解決を「ターゲット」に、体験と実践を伴った探究的な学びを、できるだけコンパクトにデザインしていきましょう。

2022.04.14  ブログで、キャリアは選ぶものではなく重ねるものを更新しました。
日々の学習や様々な体験の中で出会った興味を放置せずに、より広く調べてみたり、探究を通して掘り下げて行けば、また新たな興味と出会うことになりますし、その興味を起点に選んだ進路を歩む中にもそうした出会いが待っています。先に進んで学びを深めないと見えてこない景色もあります。今見えている世界の中に「一生をかけるに値すると思える営み」がないなら、先に進んでみるしかありません。

2022.04.13  ブログで、教室でしかできない学びを充実~問いを軸に授業を設計を更新しました。教室でしかできない学習活動にしっかりと軸足をおいた授業をデザインするには、その日の授業や単元を学び終えたときに生徒が答えを作る、本時の学びを俯瞰し得る問いをターゲットに設定するのが効果的です。ターゲット設問を解くのに必要なパーツを特定し、それぞれを獲得するのに適切な学習活動に振り分けてこそ、教科固有の内容を学ぶことを手段に、様々な能力・資質の向上が図れます。

2022.04.12  ブログで、総合的な探究の時間を更新しました。
新課程への移行で、高校での「総合的な探究の時間」が本格的に始まります。先行実施も行われ、各地の学校で進められてきたプログラム開発や指導法研究は、小さからぬ成果を既に収めています。先行実施で得られた知見を活かして、プログラムのブラッシュアップを図るフェイズを迎えています。個々の先生方が工夫を凝らした実践から優れた成果を得た指導例を抽出し、それを共有した上で先生方の協働でさらに磨き上げていきましょう。

2022.04.11  ブログで、探究を軸に各教科の学びをつなぐを更新しました。
各教科の学習を重ねる中で、生徒は様々な能力・資質を身につけていきます。ある科目で獲得した思考様式は、当然ながら教科の枠を越えて様々な場面で利用されますが、それらを統合し、実戦的なものに高める機会として、総合的な探究の時間に期待されるものは小さくありません。総合的な探究の時間は、個々の教科のみならず教育活動全体を一体感のある(=ストーリーを備えた)ものにまとめ上げるときの「軸」にもなり得ます。

2022.04.08  ブログで、生徒募集を通じて入学前の生徒と交わした約束を更新しました。
特色ある教育活動を構成する様々な行事群を学校説明会で紹介したら、当然ながら生徒や保護者は、自分もその価値を存分に享受できると期待して入学してきます。在校生による成果発表会を見て、「私もやってみたい」と思って学校を選んだのに、実際に入学してみたら、学校や学年の方針がコロッと変わっていたらがっかりです。行事そのものは残っていても、形骸化していて指導にも熱が入っていなかったとしても同じことです。

2022.04.07  ブログで、自ら学び続けられる生徒を育てるを更新しました。
科学の進歩や社会の変化で、新しい知識がどんどん生み出され、古いものは更新されていきます。学び続けていかなければ、正しい判断を重ねる(=よりよく生きる)ことを、古い知識・常識が妨げます。卒業後にも自ら学び続けていけるように生徒を導くことは、各教科に固有の知識・技能を身につけさせたり、進路希望を実現させたりすることに劣らず、重要な課題です。そのために何が必要か整理するところから始めましょう。

2022.04.06  ブログで、主体的、対話的な深い学びへ~授業評価アンケートを更新しました。
高校でも新課程での指導が始まりました。活動の配列/授業デザイン(=学ばせ方)のみならず、評価(=効果測定)の方法も、新しい学力観に沿ったものに切り替えていく必要があるのは言うまでもありません。生徒による授業評価アンケートの質問設計(評価項目と質問文)もまた、実現を図るべき授業像を端的に表現するものであり、しっかり練り込んで先生方の間で共有し直しておくべきだと思います。

2022.04.05  ブログで、授業評価アンケートの分析に用いる様々な手法を公開しました。
授業評価アンケートでは、授業を受けた生徒が得ている学力向上の実感などを目的変数に様々な分析を行うことでより良い授業の実現に向けて、どこから力を入れていくべきかを特定します。前回までの分析で特定されていた改善課題がどこまで解消されたか「改善行動の成果検証」も忘れずに行うべきことがらです。分析には様々な手法があり、状況に応じて使い分けますが、比較的良く用いるものをいくつかピックアップしてご紹介いたします。

2022.04.04  ブログで、一人一台端末を使ってアンケートを行うときの注意点を公開しました。
学習(教科、進路、探究)の場面以外にも、授業評価、学校評価、生活環境など、様々な場面でのアンケートに端末を活用するケースも増えてきましたが、先行例を見る限り、分析で課題形成と効果測定ができる形できちんとデータを集めるには、幾つか注意すべき点がありそうです。「データは、必要に応じて分離、統合できる形で収集する」「質問文は、回答者の視点を考え、且つ分析手法を想定して起こす」の2点は必須の要件だと思います。

2022.03.31  ブログで、出題研究の成果を指導計画作りに活かすを更新しました。
出題研究は、問い方・答えさせ方を研究するのに最善の方法の一つであることは言うまでもありません。今、教科書で教えていること/学ばせていることがどう問われ、どんな力が試されるのかを知らないことには授業デザインの方向性も定まらないはずです。新課程への切り替わりで、獲得させた知識・理解に「生きて働く」ことがこれまで以上に求められ、どんな問いや課題で「知識・理解を活用する場」を与えるかは、授業の成否を分けます。

2022.03.30  ブログで、積極的に学ぶ姿勢(記事まとめ)を更新しました。
積極的に学ぶ姿勢を生徒一人ひとりに持たせたいというのは、先生方のどなたもが抱く思いでしょうが、言うは易く、その実現は中々たいへんです。学びへの積極性を引き出すには、それを構成する要素群を正しく想定し、その一つひとつを着実に成立させていく必要があります。如上の構成要素の想定(=問題の切り分け)には、生徒が学びに消極的になる場面とその要因を考えてみるのも一つの手です。

2022.03.29  ブログで、定期考査の出題計画作りで、指導目標の確認と目線合わせを公開しました。
定期考査の問題は、指導期間の終わりに近づき、試験期間に入るところで作成するのが「普通」でしょうが、本稿でご提案するのは、指導期間に入る前に定期考査の問題を予め作るという、普通とは逆の手順です。考査問題を予め作っておけば、授業を通じて生徒にどんな知識・理解を獲得させ、どんな思考や表現ができるように生徒を導くのか、具体的なイメージが持てますし、複数の先生が担当する場合に、そのイメージを共有することもできます。

2022.03.28  ブログで、学ぶことの自分の理由を生徒は持ってる?~新単元の導入を公開しました。
どの教科、科目、単元についても言えることですが、それらを学ぶことへの「自分の理由」を生徒が持っていないことには、「深い学び」を実現するための必須要素である「主体的な学び」は期待できません。新課程で始まる新たな学びを生徒が「自分事」にできるかどうかは、先生方が講じる導入指導での仕掛けの如何にかかっています。

2022.03.18  ブログで、授業開き/オリエンテーションの更新を開始しました。
春休みが終わればいよいよ新しい年度の始まりです。オリエンテーションもあれば、それぞれの学年、科目での授業開きもあります。最初のコンタクトで何を伝えるかが、1年間の指導の成否を大きく左右します。新入生に限らず、新2年生、新3年生との新しい1年も始まります。こちらからどんなメッセージを伝えるかも大事ですが、生徒の行動様式や意識の在り方をできるだけ早く把握し、事前に想定していた指導計画のアジャストにも注力すべきだと思います。

2022.03.17  ブログで、年度初めに生徒に伝えたことに照らした指導の振り返りを公開しました。
年度末のこの時期を逃さずにやっておきたいことの一つに、「新年度を迎えるに当たって生徒に伝えたことが、どこまで生徒の行動や思考に根付いているか」の点検があります。クラス担任/学年団として、教科担当者として、あるいは部活動の顧問として、1年前の年度初めに当たって生徒に伝えたことがあるはずですが、それらがどこまで生徒の中に形になって根付いたかは、この1年の指導が所期の成果をどこまで得たかを表します。

2022.03.16  ブログで、探究活動の効果測定アンケートを公開しました。
探究学習のプログラムが始まる前と、一連の指導を終えた後で、同じアンケートに答えさせれば、回答分布の違いからプログラム/指導の効果を推し量ることができるはず。指導を始める前(4月ですね)には、最初のアンケートを行っておかないと、中間や最終でのデータとの比較ができないということですが…。質問文は、探究活動を通して獲得させたい能力・資質や姿勢などに焦点を当て、生徒を主語とするセンテンスで起こすことになります。

2022.03.15  ブログで、 新しいブログをより便利にご利用いただくためにを公開しました。
新しいブログ(見た目と内容は変わりませんが…)をより便利にお使いいただくためのTips(「スマートフォンでご覧いただくとき」、「ブログ内の記事を検索するとき」、「ジャンルごとに関連記事を探すとき」、「PDFなどに記事をスクラップするとき」など)をまとめてみました。

2022.03.14  ホームページとブログを引っ越しました。
このたび、開業以来8年近く利用していたブログサービスが終了するのを受け、当オフィスの公式ホームページ公式ブログを新しいサーバーに引っ越しいたしました。以前のホームページ/ブログは、2023年1月31日までご覧いただけますが、更新は既に終了といたしました。今後は、こちらの新しいブログとホームページをご利用いただければ幸甚です。

2022.03.04  サーバー移設とブログの一時休止について(お知らせ)
2022年3月14日に新しいサーバーに引っ越します。移設が完了するまで、公式ホームページ/ブログの更新は本日より一時的に休止いたします。準備が整い次第、このページを更新してお知らせいたします。

2022.02.22  ブログで、活動させるだけでは学ばせたことにならないを公開しました。
授業のデザインでは、従来の「教えること」から「学ばせること」に発想を切り替える必要がありますが、生徒を学習活動に取り組ませることを自己目的化してしまえば、深く確かな学びは実現しません。よく言われる「教え過ぎない」というのは、生徒に取り組ませるべきことを不用意に肩代わりしないということですが、これを曲解したのか、「生徒に活動をさせるだけで、きちんと学ばせていない授業」が生まれてしまっているようにも感じます。

2022.02.21  ブログで、改善が遅れた授業のキャッチアップを支えるを公開しました。
授業評価アンケートの集計結果や、模試や外部検定のデータを拝見していると、改善を重ねてより良い指導を実現している授業/先生/クラスがある一方で、キャッチアップが必要なのに改善が遅れてしまうケースも少なからず見られます。自校に通うすべての生徒に「より良い学び」を約束するために、改善が遅れた授業のキャッチアップを、管理職のみならず、教科、学年、分掌の各組織が支えていく必要があるのではないでしょうか。

2022.02.18  ブログで、できない? やらない? やらせてない?を更新しました。
本来ならば生徒自身に挑ませて完遂を求めるべきことを、先生が不用意に先回り/肩代わりしてしまうと、生徒は自力でできるようにならなければいけないことをいつまで経ってもできないままだったりします。学習者としての自立を促すためにも、主体性の及ぶ範囲を膨らませるためにも、生徒にやらせずに先生が肩代わりしていたことがないか、振り返ってみる必要がありそうです。できるようになって欲しいことなら、まずはやらせてみましょう。

2022.02.17  ブログで、チャイムから生徒が活動を始めるまで何分かかる?を更新しました。
授業開始のチャイムが鳴ってから、生徒が最初の活動を始めるまでにどのくらいの時間が掛かっているか意識したことはあるでしょうか。各地の学校をお訪ねして授業を参観させていただくときに様子を観ているとクラスごとに状況は実に様々です。その場ではほんの数分のことですが、日々積み重なっていけば、年間トータルではとてつもない時間が「実のある学び」に使われないままに過ぎていることになります。授業時間を有効に使いましょう。

2022.02.16  ブログで、演習中にワンステップずつ進める板書を更新しました。
ひと通りの説明を終えて、生徒に問題演習や作業などを始めさせたら、そこから先はできるだけ生徒の活動を止めないようにしたいものです。指示や説明を追加するのに先生が口を開いてしまっては、生徒は先生の話を聞くために思考や手元の作業を止めてしまいます。こうした場面では、生徒の様子を観察してタイミングを見極めつつ、口を開かず黙って板書の続きをワンステップずつ進めるのも好適です。 生徒の手が止まる時間を短くできます。

2022.02.08  ブログで、不用意な“待て”をかけないの再更新を開始しました。2/15 UP!
せっかく動き出そうとしている生徒に不用意な"待て"をかけてしまっている場面はないでしょうか。生徒は高校生活で50分☓30単位☓35週☓3年でのべ2,625時間の授業を受けていることになりますが、もしSTOPが掛かっている時間を毎回の授業で5分減らせたら、10%に相当する260時間以上も授業時間の延長を図ったのと同じことになります。いかにして生徒の学習を妨げないか、時にはいつもと少し違った視点で授業を振り返ってみましょう。

2022.02.07  ブログで、ちょっと早いですが、新学期を迎える準備を更新しました。
新年度の本格始動まで8週間。本年度の成果をきちんと継承し、更なる教育改善を図るには、このタイミングから進める準備が大切であることは言うまでもありません。指導は、現況と目標の差分を解消するために行うものですから、まずは現時点での生徒の状況を、「結果学力」だけではなく「生徒の自己認識」や「学習方策の獲得状況」なども含めて把握するのが先決です。このステップを省いては、来年度の指導設計が歪んでしまいます。

2022.01.31  ブログで、学校評価アンケートをどう活用するかの更新を開始しました。2/4 UP!
学校評価アンケートは、自校が展開している教育活動に、ステークホルダの理解と共感・支持が得られているかどうか確かめ、さらなる改善に向けた課題形成を図り、改善の効果を検証するために行うものです。文科省によるガイドラインが求めるものを満たしていく必要もあるでしょうが、本来の目的と効果を知った上で、より戦略的な活用に向かうべきだと思います。学校評価アンケートの活用法について、以前の記事をアップデートします。

2022.01.28  ブログで、コロナ禍で欠けてしまった指導の補完、次への前提確保を公開しました。
これまでの2年間で積み上げることが出来てきたものは、コロナ禍前とは多少なりとも違ったものになっており、来年度以降の指導計画を従来と同じように進めては、「前提条件」の相違で指導が狙い通りの成果を結ばなかったり、遅れが生じている部分がそのままになりかねません。この2年間で生じた後れを解消したり、指導計画を不足が生じていることを前提にしたものに修正したりといった対処が欠かせない局面です。年度末までが勝負です。

2022.01.27  ブログで、指導目標の達成を確かなものに~数値を用いた効果測定を更新しました。
教科学習指導を通して学力の三要素を着実に育んでいくために、きちんと行わなければならないのは「指導の効果測定」です。効果があるはずと見込んで行った指導も、本当に狙った効果があったのかを確かめないことには、試行錯誤に生徒を巻き込んでしまいますし、生徒の状況を瞬間ごとにきちんと捉え、残りの期間で到達すべき所期のゴールとの距離を測らないと、その先の指導をどう進めていくか計画や見通しを立てることもできません。

2022.01.26  ブログで、指導の成果を確かなものに~新入生を迎えるときを更新しました。
指導計画が設計通りの性能を発揮するには、計画自体が合理的で実行可能なものであり、且つ、計画を実行する現場の先生方が知識とスキルを備えていることが大前提ですが、指導の対象となる生徒が備える学びのレディネスが計画を立案したときの想定と違っていないことも重要です。合格通知は「卒業までの学びに学校が責任を持つ」との約束です。約束を違えることのないよう、しっかりと準備を整えて、新入生を迎え入れましょう。

2022.01.25  ブログで、学力向上を支えるクラス内での相互啓発とメタ認知を公開しました。
昨年と今年についてはコロナ禍に見舞われたこともあってか、例年と比べ、受験期を迎えた高3生の「学力向上感の伸び」に鈍さのようなものを感じます。感染対策で実際のご指導に生じた制約も、対処のために採られた方法も学校ごとに違うため、ひと括りにして論じるのは乱暴だと思いますが、授業を通じて生徒が感じ取る学力の向上や自分の進歩の感じ方に影響を及ぼしている要因から、今年の教室で起きたことを想像してみたいと思います。

2022.01.24  ブログで、表現力を高める指導を更新しました。
表現力は、思考力・判断力とともに、学力の重要な部分を構成します。志望大学の入試に記述・論述問題が課されているかどうかに拘わらず、自分の考えに他者の理解と共感を得る必要は、日々の活動を送る中にも多々あります。合理的な思考ができていても、表現力の不足がボトルネックとなっては、持てるものを十分に発揮できません。あらゆる場面で表現の場を作り、その力を高めさせると同時に、きちんと評価して向上を図らせましょう。

2022.01.21  ブログで、問いをテーマに授業を考える(まとめページ)を公開しました。
どんな問いを立てて授業をデザインするか(学習活動を配列するか)で生徒がそこで学べるもの/獲得できるものはまったく違ってきます。新課程への移行で学力観が大きく変化していく中、「生徒に何を問い、何を考えさせるか」「授業の中で問いをどう使うか」は、改めてじっくりと考えてみる必要があるのではないでしょうか。こうした考え方に基づいてこれまでに起こしてきた拙稿を一覧にした「まとめページ」を作ってみました。

2022.01.20  ブログで、身の回りの問題を多角的に捉えさせるを公開しました。
身の回りに起きている問題の多くは日々の授業や総合的な探究の時間の中に、学んだり、解決策を考えたりする機会を持ち得ると思います。各単元の学習ので扱えるものもあれば、単元を跨いだ融合問題を設定することで学習機会が作れるものもありますし、他の教科と連携した合教科型学習で扱うべきものもあります。そうした問題について学ぶ中で、生徒は「問題発見・解決力」や「持続可能な社会への責任」「社会参画力」を獲得していきます。

2022.01.19  ブログで、正解がひとつに決まらない問題を更新しました。
近年の入試で出題が見られるようになった「答えが一つに決まらない問題」。「答えが存在しない/解答不能」とは違います。論理的に成立する様々な答えがあり得る/一つに限られないというだけのことです。社会に出れば、このタイプの問題が大半。様々な答え/アプローチを考え、それらが論理的に成立するのか評価したり、それぞれのメリット・デメリットから優劣や妥当性を判断したりする力は「社会を生き抜く力」の重要な一部です。

2022.01.18  ブログで、学習型問題への対応力を養うを更新しました。
高大接続改革を境に「学習型問題」をよく見かけるようになりました。教科書では扱われていない、つまり生徒がそれまで学んだことがない事柄についての説明や資料を読ませ、そこで得た理解を土台に問いに答えさせたり、意見を述べさせたりするものです。以前は一部の大学に出題が限られていたため個別指導でも対応ができましたが、出題が一般化してくるとなると、授業のあり方や3年/6年を通した指導計画にも転換が求められそうです。

2022.01.11  ブログで、わかりやすい話し方(全5編)の更新を開始しました。1/17 UP!
先生方の話がきちんと聞き取れることは、「わかった→できた」という流れの大切な起点です。しかしながら、「ちゃんと話しているつもりなのに…」と苦労しておられる先生方も少なくありません。話が聞き取りにくいことの背景には様々な原因が存在します。複数の原因が絡み合っている以上、問題の解決には、原因を一つひとつ切り分けながら、その解消を図っていく必要があります。チェックリストも作ってみました。ご活用下さい。

2021.12.15  ブログで、ひとつの教材を扱う中で4技能を養う の更新を開始しました。12/16 UP!
これまで以上に重視される思考力・判断力・表現力の育成と、4技能の向上という2つのミッションを同時に達成し、さらに「自学を可能にする学習方策の獲得」も目指した授業を、限られた指導機会/時間の中でどう実現すべきか考えます。教材をいたずらに増やすのではなく、精選した教材で多角的な活動を通して学びを深めるのが戦略の中心ですが、他教科/探究活動との重なりも4技能/思考力/言語・情報スキルを高める場に活用したいもの。

2021.12.14  ブログで、単元で学んだことの体系化に挑ませる を更新しました。
どの科目でも、ひとつの単元で沢山のことを学びますが、それをひとつずつ順番に覚えて行くだけでは単元の全体像をつかみきれなかったり、体系化された知識にならなかったりします。まとめプリントを先生が作って配ってあげたとしても、生徒は「自力で知識を体系化する場面」を経験しておらず、その姿勢と方法を獲得する機会も持てません。学んだことを生徒が自分で整理してまとめる機会を持たせることには大きな教育的な意味があります。

2021.12.13  ブログで、カリキュラム全体の中での英語の位置づけと授業デザイン を公開しました。
新課程への移行で学力観が大きく変わったのは、どの教科・科目でも同じこと。英語も例外ではありません。騒動が収まったからといって、従来の指導のままで良しというわけにも行きません。総合的な探究の時間の導入で、英語はクロスカリキュラムの中で新たな位置づけを持たされましたし、「21世紀型能力」で新たな定義を得た基礎力・思考力・実践力の涵養にも貢献が期待されています。双方の観点でこれまでの記事をリストアップしました。

2021.12.09  ブログで、考査問題に使う初見材料をどこから調達するか を更新しました。
新課程への移行で、獲得させた知識・技能が「生きて働いているか」を確かめる必要性が高まりました。従来通りの定期考査ならば、その材料は教科書や副教材に求めるだけで十分でしたが、今後は、授業では扱わなかった材料を揃え、生徒が獲得している単元固有の知識や技能と、それらを獲得する過程で身につけた能力(言語・数量・情報の各スキルや思考力)を駆使すれば答えを導けるような問題に仕立てていく必要があります。

2021.12.08  ブログで、考査問題における得点集計(集計の取り方と活用法) を更新しました。
定期考査で、学力が正しく形成されたか、何が足りていないのかを明確に検出できる内容の問題と採点基準が必要になるのは言うまでもありませんが、せっかく検出した結果も「総合点」で丸めてしまっては、目に見える形で表に出てきてくれません。学力形成上の成果と課題が数字にきちんと表れるような得点集計の方法を考えていくことは、学習指導をより良いものにするにも不可欠です。継続的に取り組める現実的な方法を確立していきましょう。

2021.12.07  ブログで、問いのあり方に焦点を置いた授業研究 を公開しました。
先生方が集まって「より良い授業」を目指した研究や研修を行うとき、教え方や学ばせ方に焦点を置くケースが多いように思いますが、学力観が大きく変化した今、問いのあり方をテーマにした授業研究がこれまで以上に盛んになっても良いのではないかと感じています。日々の授業で「どんな問いを用意するか」は「生徒にどんな思考を経験させるか」にほかならず、指導期間を通し、どんな問いを用意できるかが、生徒の思考が及ぶ範囲を決めます。

2021.12.06  ブログで、授業評価アンケートを行うときの最小要件 を更新しました。
生徒による授業評価アンケートは、「より良い授業の実現/授業改善」を目的に、現状の把握と課題形成を図り、これまで重ねてきた改善行動の効果を測定するためのもの。喩えるならば、健康の維持と増進を目的とした場合の「定期健診」と同じような位置づけです。この目的に照らして、アンケートの結果を有効に活用できるかどうかを分けるカギは「質問設計」と「集計方法」。チェックリストを作りました。現状に問題がないか点検しましょう。

2021.12.01  ブログで、優れた実践を見て言語化する(見取り稽古) を更新しました。
剣道や合気道では「見取り稽古」というのがあります。ほかの人の稽古や試合を見てその技術を学ぶことですが、上手な人のやっていることを基準に、今の自分の技術を相対化して、より良くなるための課題を明確にすることで今後の練習に方向性や目標を見出すのが、この稽古が目的とするところです。先生方が授業改善への取り組みの中で行う「相互参観」は、言うならば教科学習指導における見取り稽古ということになりそうです。

2021.11.30  ブログで、進路希望を作る指導[進路意識形成](まとめページ) を更新しました。
生徒の進路希望の実現を支えることは先生方にとって大事な仕事の一つであるのは間違いありませんが、それに先立ち確実に行うべきは、生徒が明確な理由を持った進路希望を持てるところまで選択に至るプロセスをきちんと踏ませていくことです。進路希望を作り上げていく過程で、調べるべきことを調べ尽くさず、考えるべきところできちんと対象や自分に向き合わなければ、生まれた進路希望そのものが、実現に値するものになるとは限りません。

2021.11.29  ブログで、ネット上の記事や情報をプリント/スクラップするときに を公開しました。
ネット上の情報(記事やデータなど)を資料として保存しておきたいときは少なくないと思います。ブックマークやコレクションで管理するのが一般的でしょうが、必要な部分を切り出してPDFでスクラップしておきたいこともあります。画面表示のままプリントしては、紙もインクも無駄、資料がかさばり管理も面倒です。さてどうしたものかと、詳しい方に相談してみたら、必要な部分だけ選んで印刷できるWebサービスを教えてもらいました。

2021.11.22  ブログで、高大連携や進路関連のイベントに外部人材を活用 の更新を開始しました。11/26 UP!
高大連携や進路関連の講演、成果発表会などは、社会や研究の最前線で活躍される方の話を聞く貴重な機会。日常を少し離れた体験に、生徒は良い刺激を得られますが、目的とするところは刺激の先にある成長や変化です。講演会、発表会など、校外から講師や助言者を招いて開催されるイベントも少なくありません。校内に不足するリソース(知識、経験、人手など)を外部人材の活用という手段で効果的に補えれば、教育成果もより大きくなります。

2021.11.19  ブログで、体験学習をただの体験で終わらせない を公開しました。
多くの学校が、生徒に様々な「体験学習」の場を用意していますが、実際の運用を拝見する中、せっかくの貴重な体験が生徒にとって有為な学びになっているか、体験だけで終わってしまってないか、冷静に見直してみる必要もあるようにも感じます。学習の場を設けたときの狙い(生徒の成長、意識や行動の変化)がより確かなものにすべく、さらなる工夫がこらしましょう。調べ学習メインの事前指導と、事後の振り返りがカギになるはずです。

2021.11.18  ブログで、探究活動の課題~調べ学習との境界と進路への接点 を更新しました。
各地の学校で行われている探究活動や課題研究を拝見する中、生徒の取り組みにはいくつかの類型的な問題点があるのではないか感じます。とりわけ、調べ学習と探究活動の境界がどこにあるか理解していないこと、わかっていることを調べ尽くす前に先に進もうとしていること、選んだテーマに「自分ごと」としての関わりを見出していないことなどは、指導に当たる先生方からの働き掛けで解消を図るべき問題ではないでしょうか。

2021.11.17  ブログで、教室の中で「興味が生まれる瞬間」を体験させる を更新しました。
興味は体験の中に生まれます。全く興味のなかったことでも、仕方なくやってみたら面白く、すっかりはまったという経験はどなたもお持ちでしょう。教室は、生徒の意思に拘わらず、指導計画に基づいて様々なことを生徒に経験させられる場です。すべての教科の学習を繋げば、世の中のあらゆることに触れる機会を作れますし、見つけ出した興味を掘り下げたり、押し広げたりする方法を学ばせることができるのも教室にほかなりません。

2021.11.16  ブログで、知識の獲得は個人の活動を通じて を更新しました。
新課程では、学ぶべき内容は減らない中、対話を通した深い学びを実現することが求められます。授業時間という枠が同じところにより多くのものを詰め込むのは、相当の工夫なしには困難です。授業内に散らばる小さな無駄を省いて隙間を詰めることに加えて、50分間の中に配列するものと、授業外の自学に持ち出すものとをきちんと分けられるかどうかが問われます。個人の活動の中で取り組ませるべきことを、3つの場面を例に考えてみました。

2021.11.15  ブログで、知識をどこまで拡張するかは個々のニーズに合わせて を更新しました。
学ばせる範囲を拡張し過ぎては、やりきれずに放置してしまう生徒も出てきますし、他教科の学びにも予復習などに十分な時間が割けなくなるなどの影響を及ぼし、認知の網をきちんと張らせるべく「5教科7科目をきちんと学ばせる」のを難しくしてしまうリスクもあります。各単元の「コアとなる理解」をしっかり作り、認知の網を張ったら、その先は個々の生徒の進路希望など、ニーズに合わせた「学びの広げ方、深め方」を心掛けましょう。

2021.11.12  ブログで、認知の網の広げ方~5教科7科目をきちんと学ばせる を更新しました。
生徒にとって多くの科目を学ぶのは負担に感じるところも大きく、「直接的な必要性がないと思える科目」の勉強はつい手を抜いてしまいがち。担当している科目を履修しているすべての生徒から、如何に真剣な学びを引き出せるかは、先生方にとって重要な課題。過剰な負担で学びを諦めることがないよう、配慮と工夫を重ねるとともに、学ぶことに生徒が自分の理由を見出す機会をどれだけ作れるかが「広く学び続けさせること」の成否を分けます。

2021.11.11  ブログで、5教科7科目に挑ませることの意味 を更新しました。
言語、数量、情報の各スキルからなる「基礎力」も、問題の発見や解決のための「思考力」も、様々な教科・科目の内容を学ぶ中で身につけ、磨いてこそ、汎用性の高い(そもそも、社会に出て解決すべき課題に教科・科目の区分けはありません)ものになりますし、ものごとを認識・理解するのに必要な「認知の網」も、勉強する教科・科目を絞ってしまえば、偏りや隙間のあるものになってしまうはずです。受験科目以外もしっかり学ばせましょう。

2021.11.09  ブログで、しっかり音読、問いを立てて理解の深化(英語の授業例) を公開しました。
ある学校を訪ねて参観した英語の授業では、教科書本文の音読を様々なバリエーションで徹底的に行った上で、生徒が3人1組になって本文の内容に関する「問い」をそれぞれ作っていました。音読を重ねる中で、英文の構造なども十分に把握し、内容を捉えていく様子が見て取れましたし、後半のQ&Aを作るパートでは辞書の活用や教え合いなどで不明を解消しながら、本文の理解を深めていました。ここには授業デザインの重要な発想が学べます。

2021.11.08  ブログで、共通教材を使用していても…効果測定と実践共有を着実に を公開しました。
定期考査の共通化に加えて、プリントやワークシートなども共有が図られているのに、教材の使い方などに担当者間で小さからぬ違いが生じ、指導案の解釈にも差があることが少なくありません。考査や教材の共通化を図った直後であれば、ある程度の違いが生じるのは止むを得ませんが、一定期間を経ても違いが解消に向かっていないとしたら、授業改善に向けた先生方の協働のあり方に見直すべき点があるのではないでしょうか。

2021.10.28  ブログで、失敗を積極的に経験させる の更新を開始しました。11/01 UP!
何かにトライして上手くいかないことは、確かに楽しい体験ではないでしょうが、失敗してこそ学ぶものがあることもまた事実。すでに出来るようになっていることだけ繰り返していては、もう一段上を目指すのに足りないものに気づく機会すら持てません。失敗を恐れて尻込みをしていては、進歩にもブレーキがかかります。周囲を見渡して自分の後れを感じるようになれば、積極性はさらに失われ、悪循環から抜け出せなくなります。

2021.10.27  ブログで、思考力を鍛えるのは、教える前が勝負 を更新しました。
生徒の思考力を鍛えられるのは「正解や解法を示すまで」です。問いや課題を与えたら、生徒が十分に思考を尽くすまで、不用意に正解や解法を与えてしまわないことが肝要です。思考力に限らず、あらゆる「力」は発動させてこそ鍛えられるものであり、持てる力を目一杯発揮してみないと、力の不足がどこにあるのかを知ることもできません。そもそも、「正解を教える」というアプローチは、既に最適解が判明している問題にしか適用不能です。

2021.10.21  ブログで、学習方策や目的意識に応じた負荷をしっかり掛ける を公開しました。
科目の学びに強い目的意識を持ち、且つ学習方策の獲得が進んだ生徒に十分な負荷をかけてあげないと、ポテンシャルを余させることになり、能力や資質の獲得にブレーキをかけてしまう可能性があります。易しめの課題にしかチャレンジせず、「理解できた/出来るようになった」と誤解しては進歩はそこで止まります。最初のトライではうまくいかず、はじき返されるくらいでこそ、次はどう攻めるか、知恵も巡らし、努力もしてくれるはずです。

2021.10.19  ブログで、学習内容の難しさと苦手意識 を公開しました。
学習内容や課題の難易度が高まれば、その科目を苦手と感じる生徒が現れる/増えてくるのは想像に難くないところかと思います。「難しい、わからない、できない」という経験を繰り返すうちに、生徒は科目に対する自己効力感を弱めていきます。しかしながら、データをみると、難易度が同程度でも、得意/苦手の意識の分布は一様ではなく、高度な内容を扱い、難しい課題を与えていながら、苦手意識の発生を抑えている授業も少なくありません。

2021.10.15  ブログで、宿題をやってこない生徒への対応 を更新しました。
宿題をやってこない生徒への対応に悩む先生方は少なくないと思います。何の指導もしなければ、生徒の行動を改めさせることもできませんが、その場で叱ってみたところで貴重な授業時間を費やす割りに効果は限定的。下手をすれば、クラスの空気が重たくするだけかも…。このジレンマを打ち破るには、その日の授業を進める上で必要な準備として課した宿題と、それ以外のものとに分け、それぞれの目的に応じた対処を選択することにあります。

2021.10.11  ブログで、教科間で行う、課題量の把握と調整 の更新を開始しました。10/14 UP!
家庭学習にきちんと取り組ませるため、各教科が与える課題量を学年内で把握し、調整を図っている学校があります。こなしきれない量の課題を生徒が抱えて履行率が下がる/仕上げが不十分になることがないように、逆に、やるべきことが見つからずに個々で取り組む学習活動が不十分になることがないように、というのがその意図するところです。調整は、必ずしも減らすことだけを意味しません。増やすべき局面だってあります。

2021.10.06  ブログで、やりきらせる責任~仕上げ切らないことを習慣化させない の更新を開始しました。10/8 UP!
与えたものをきちんと仕上げさせることは、教える側が常に意識をしておかなければならないこと。課題を与えた以上、達成/完遂させるのは与えた側の責任です。やりきらずに放置した経験/課題を達成できなかった体験を繰り返させるうちに、意図せず、それで良しとする意識や姿勢を「学習」させてしまっては一大事です。生徒が課題をこなしきれない要因を一つひとつ排除しながら、やるべきことをしっかりとやり切らせていきましょう。

2021.10.05  ブログで、探究活動と進路指導でポートフォリオに残すログ を公開しました。
学習の記録(成果のみならず、どのような体験をしたか、そこでどんな考え/内省をもったか)を残していくポートフォリオは、生徒が自分の学習をコントロールする「メタ認知」を養うことを意図して作成するものですが、残されたログは様々な場面で活用されます。「ポートフォリオに残されたログをどう活用するのか、そのためにどんなログをどんな形で残すべきか」の共通認識の有無は、想像以上に広範に影響を及ぼすとお考えください。

2021.10.04  ブログで、多様な生徒で構成する学びのコミュニティ を公開しました。
学力の高い生徒、日々の活動に積極的に取り組む生徒、強い目的意識や使命感を見出した生徒などがバランスよく混在していれば、様々な場面でそれぞれの強みを発揮する生徒からの刺激が、周囲にも届き、コミュニティには好ましい相互啓発が働きます。メタ認知・適応的学習力を伸ばす指導や進路意識・目的意識を高める指導を通じ、多様な生徒(=様々な場面でそれぞれの強みを発揮する生徒)が構成するコミュニティの実現を目指しましょう。

2021.10.01  ブログで、終了時の工夫で成果を高める(記事まとめ) を更新しました。
同じ教材を用い、同じ展開で授業を行ったとしても、授業を終えるときのアクションや教室を離れて行わせる学びの仕上げのあり方しだいで、学習効果は大きく異なります。授業を進めて、教科書の予定のページまで終わったからと言って「ほっ」としている場合ではありません。教室を離れる前、離れた後、指導計画を作る時などの場面ごとに、押さえるべきところを押さえていたか、これまでのご指導をときどき振り返ってみるのも良さそうです。

2021.09.30  ブログで、学ぶことへの自分の理由(後編) を更新しました。
「自分」の反対は言うまでもなく「他人」です。「他人の理由」で学ばされる状態、すなわち「他人事の学び」では身も入らないはずです。「知りたい」「わかりたい」「できるようになりたい」と思えるものを見つけるかどうかで、取り組みにも結果にも大きな違いが生じるのは容易に想像できます。「主体的に学ぶ姿勢」を持たせるにも「学ぶことへの自分の理由をどうやって作り出すか」はすべての教室で避けて通れない問題だと思います。

2021.09.29  ブログで、自ら学び続けられる生徒を育てる を更新しました。
科学の進歩や社会の変化で、新しい知識がどんどん生み出され、古いものは更新されていきます。学び続けていかなければ、正しい判断を重ねていく(=よりよく生きる)のを、古い知識・常識が妨げます。卒業後にも自ら学び続けていけるように生徒を育てる/導くべく、学ぶことへの自分の理由を見つけさせること、学習方策を獲得させること、広く偏りのない認知の網を張らせることなどは、最優先して取り組むべき課題だと思います。

2021.09.28  ブログで、「正解ありき」で教えていないか? を更新しました。
演習問題を扱うときなど、うっかりすると「正解ありき」で逆算的な解法説明をしていることがあります。問題の解説をしているつもりが、「解答の解説」にすり替わっていないか十分に気を付けたいものです。解説を通じて目指すべきは、正解であることを納得させることではなく、目に見えているものを起点に観察と思考を重ねるスタイルを養い、獲得させること。経験から正解のパターンを知っているだけでは新たな課題の解決には無力です。

2021.09.27  ブログで、学び方における守破離 を更新しました。
丁寧に教えて内容を理解させることだけでは、生徒の学習者としての自立にブレーキをかけてしまうこともあります。これからの社会を生き抜くためには、正解も解法も未確立の問題に立ち向かう力と姿勢を獲得してもらう必要がある以上、そもそも「教える」だけでは限界があります。初期段階での丁寧なガイドから、徐々に手を放し、生徒が個々にできることを増やしていくよう、先を見据えた段階的な市どいう意を実現していきましょう。

2021.09.22  ブログで、メタ認知、適応的学習力 を公開しました。
これまでの取り組みやその成果を振り返って、より良いパフォーマンスを得る/より良い自分に近づくのに何をすべきかを見出せるようになることは、持続的な成長にも、学習者としての自立にも欠かせません。21世紀型能力では、「思考力」を構成する要素のひとつに「自分の問題の解き方や学び方を振り返るメタ認知、そこから次に学ぶべきことを探す適応的学習力等」が挙げられています。あらゆる教育活動を通して、その獲得を図りましょう。

2021.09.21  ブログで、教科書内容の理解を「学びのゴール」としない を公開しました。
教科書や資料に書かれたことを正しく理解することは、いかなる場面でも大切なことであり、ないがしろにすることはできません。しかしながら、新しい学力観の下では、学びのゴールは「教科書や資料の内容を正しく理解すること」ではなく、そのさらに先に設定すべきです。書かれていることを鵜呑みにせず、問いを立てて確かめていく力や、複数のテクストの間の矛盾に対処したりする力を獲得させることが教室での学びに求められています。

2021.09.10  ブログで、確認した結果に基づいてきちんと学びを仕上げさせる を公開しました。
授業では、教えたこと/学ばせたことの確認を様々な場面で行っているはずですが、現時点での理解や進歩の度合いを確かめるところを「終点」にしては、理解や習熟の不足をそのままにしてしまいます。十分な理解が形成されたか、習熟に不足はないかを確認した結果を踏まえて「仕上げ」に向かわせましょう。仕上げの工程を伴わない確認は、その意味を失い、下手をすると「できなかった」ことを生徒の意識に刷り込むだけになりかねません。

2021.09.08  ブログで、学力観の変化は良問と悪問の分け方を変える を更新しました。
良問とは何かという問いには様々な答えがあろうかと思いますが、良問であるために外せない要件のひとつが「求められる学力を正しく点数に換算できること」であることに異論はないと思います。パフォーマンスモデルからコンピテンシーモデルに学力観の更新が進む中、従来なら「良問」とされていた問題も、今後は「測定すべき学力が点数に換算できない」ことを理由に「悪問」に分類されかねません。授業でも考査でも良問を揃えましょう。

2021.09.07  ブログで、新しい学力観にそった授業と家庭学習の再設計 を更新しました。
新課程への移行で学力観が新しいものに更新されていく中、家庭学習にも「学ばせ方の変化」に応じた新しい形が求められます。「わかるように書かれているもの(=教科書や副教材)」は、自力で読み理解することを生徒に予習で求めるべきでしょうし、学んでくる範囲だけ指定して、その中に問いを立てさせるのも良いと思います。復習も、習ったことを反復して覚えることから、答えを仕上げることで学びを深めることに重きが移るはずです。

2021.09.06  ブログで、新しい学力観の下での授業デザイン(記事まとめ) を更新しました。
新課程への移行で、パフォーマンスモデルからコンピテンシーモデルへ、学力観の更新が加速しています。大学入学共通テストや各大学の個別入試でも新しい学力観を反映した「意欲的な出題」が見られます。目指すのは、すべての生徒が卒業後に正しい選択を重ね、より良く生きるための基盤となる学力の形成。新しい学力観に沿った「学ばせ方」になっているか、授業を通して21世紀型能力は育めているか、常に点検を怠らないようにしましょう。

2021.08.31  ブログで、ノートにメモを取らせる指導 の更新を開始しました。09/03 UP!
メモを正しく起こすスキルを獲得すると、(口頭で伝えられた)大事なところを忘れない、(板書に)不足する情報を補う、自分の気づきをきちんと言語化して蓄積する、情報を構造化してとらえる、といったことができるようになり、学びの成果を確かで、より深いものにすることができるはず。こうした力を身につけて卒業するかどうかで、学校を巣立った後の「成長の度合い」にも、期待できるところがだいぶ違ってくるような気がします。

2021.08.30  ブログで、大きな分岐を前に整えるべき指導機会 を更新しました。
進路を決定するまでに、生徒は大小様々な選択を重ねて未来を拓いていきますが、ある場面で行った選択は、次の選択肢を別のものにします。一つひとつにしっかり向き合わせましょう。また、生徒は進路選択の過程で「選択の力」を身につける、他に代えがたい貴重な体験。判断に必要な情報を不足なく集め、自分の未来に向き合う姿勢と方法を身につけないと、卒業後の人生を歩む中でより良く生きる(=正しい選択を重ねる)のも難しくなります。

2021.08.26  ブログで、2学期の指導をより実り多きものにするために を公開しました。
夏休みを終えて、教育活動を再開するに当たり、学年、教科、分掌などの様々な立場から、生徒のチャレンジにどうコミットしていくか改めて考えてみる必要があると思います。9月以降に計画されている様々な指導機会の一つひとつについて、何を目指す場面なのか、生徒にどう取り組ませるか、学年・教科・分掌の中ですり合わせをする機会は確保しましょう。多忙な時期が続きますが、大切な課題が忙しさの中に埋もれないようにしたいものです。

2021.08.19  ブログで、学びを軸にICT活用を考える の更新を開始しました。08/24 UP!
ICTに限ったことではありませんが、すべての教具は「学習活動を膨らませる/充実させるため」に用いるもの。生徒が実のある学習活動に取り組むこと以外に投じていた時間とエネルギーを削減する効率化にはICTの活用に大きな効果が期待できますが、主体的な学び、対話的な学びの実現にも、これまでと違ったアプローチを提供してくれます。「伝達」「調査」「対話」の場面に分けて、実りある学びを実現するICTの使い方を考えます。

2021.08.18  ブログで、講演会やセミナーを主催される方々のご苦労を改めて を公開しました。
先生方は外部から講師を招いて生徒向けの講演を企画・運営するときに主催者となるほか、校外でセミナーなどを開催したり、講師として呼ばれたりすることもあります。セミナーや講演が上手くいく(=満足度の高いもの/学びの大きなものになる)には、内容の上で「話し手が伝えたいこと」と「受け手が聞きたいこと」が一致することが最大の要件ですが、これがまた、言うほど簡単ではありません。受講者として気づいたことを記事にしました。

2021.08.05  ブログで、手を使って書き写すことの大切さ を更新しました。
タブレットPCが導入されている教室もどんどん増えています。黒板に書かれたものを生徒がノートに書き写す光景が、教室で見られなくなる時代も遠からず、でしょうか。そんな時代に逆行することを申し上げるようで恐縮ですが、手を使って書き写すことの大切さを、もう一度改めて知るべきではないかと考えています。新しい道具は、思考法や行動様式も変るのも事実。その一方で、道具が変わっても必要であり続けることも存在します。

2021.08.04  ブログで、スライドや板書案を作り込んでおくだけでは… を更新しました。
わかりやすく整理された板書やスライドを用意することで、指示や説明は確実に伝わるようになり、生徒が学習活動に取り組む土台が整えられると考えられますが、それだけでは、新課程で目指す「生徒が主体的に関わる対話的で深い学び」は実現しません。スライドや板書案を作り込むことが、問答などのインタラクションを展開しにくくするリスクすらあります。生徒の発言を拾い上げて「動的に展開する板書」が対話的な学びには不可欠です。

2021.08.03  ブログで、黒板を写すと活動が低下? を更新しました。
板書を増やすと生徒の学びが受け身になるとの意見は昔からよく聞きますが、少々短絡的に過ぎる結論です。受け身の姿勢が強調されたり、自ら考えようとしなくなったりする要因は、板書の多さではなく、板書の仕方、板書に至るまでの進め方にあると思います。実際、問い掛けと組み合わせて板書を行っていたり、拾い上げた生徒の発言を板書して共有し、次の問いに繋げたりしている授業では板書の充実と活動性の向上が両立しています。

2021.08.02  ブログで、探究活動の目的から考えるテーマ選び を更新しました。
探究活動が目的とするのは、自分を取り巻く世界に、いまだ解明されていないことや解決策が未確立の問題を見つけて、解明や解決に取り組むことを通し、新たな知を創造する方法と姿勢を身につけることに加え、それらの課題に自分はどう向き合うのか/どんな接点で社会に関わっていくのかを考えることにあります。テーマ設定のフェイズで、生徒に十分な取り組みをさせることと先生方からの助言などが目的に合致したテーマ選びに繋がります。

2021.07.30  ブログで、プレゼンテーション力より質問力 を更新しました。
中高生のプレゼン力は確かに高まっていると感じますが、プレゼン後の質疑応答では、ほとんど質問が出ないか、たまに質問が出ても散発的でそこから議論に展開するような場面はめったに見かけません。プレゼン力だけでなく、「質問力」を高めることに注力した指導の設計が必要です。発表に対して質問をするというのは互いの思考を積み合う行為。まさに「対話的で深い学び」の実践だと思います。その方法や姿勢を獲得させていきましょう。

2021.07.20  ブログで、夏休みの過ごさせ方を振り返って、来期の指導設計を を更新しました。
各教科で課した宿題・課題も含めて、所期の成果が得られたかどうか、2学期の初めにはきちんと検証をしたいもの。夏休み中の講習・補習も同様です。夏の間に行った指導/取り組ませた課題の成果を検証しないことには、2学期からの指導の起点を正しく定めることも、来年度の指導計画を「今年の課題と成果を活かしたもの」にすることもできません。成果を検証する方法を、実際の指導を始める前に定めることで、目標もより明確にになります。

2021.07.19  ブログで、自由研究/課題研究は狙い通りの成果を得たか? を更新しました。
1学期の終業式を迎えて、夏休み中に取り組むべきタスクはすべて生徒に提示されているはず。生徒の時間(加えて、場合によっては教材等の購入費などの金銭)を投じさせる以上、初期の成果が得られたかどうかは、タスクを与えた側で責任を持って検証すべきです。成果を検証せず、慣習的に同じ課題/タスクを与えては、同じ轍を踏むかもしれませんし、きちんと成果が出ているのにその価値への認識をしっかり作れないのも勿体ない話です。

2021.07.16  ブログで、副作用を抑え、効能を最大化するルーブリック評価の運用 を公開しました。
ルーブリックを活用した学習評価を導入してみると、「評価基準が生徒の成長に蓋をする」「評価基準に併せて学びが歪む」といった副作用が見て取れるようになってきたりします。こうした副作用を押さえて、ルーブリックが持つ「評価結果に照らして、次に何を学ぶか、どう取り組むかを生徒自身が認識でき、メタ認知や適応型学習力を高める」効能を最大限に活かしましょう。評価結果が定量化されるため説明の責任もより大きくなるはずです。

2021.07.15  ブログで、満たせるところに期待を集める~良好な関係作りのために を公開しました。
学校に向けられる「膨らみ続ける要求や期待」にどこまでも応えきるのは現実的には不可能。生徒・保護者からの要求とその出処である「学校への期待」の所在を上手くコントロールしないと、真っ当な(=本来学校が応えるべき)期待に応えることすら叶わなくなってしまいます。できることには限りがあるでしょうが、本分を全うする多面も、ニーズと期待の所在を「自校が満たせるところ」に集める手立てを積極的に講じていきましょう。

2021.07.14  ブログで、良い学校とは?~誰かに訊いただけでは答えは出ない を公開しました。
自校を選んでくれた生徒やその保護者、学校に興味を持って説明会に来てくれた受験生が、どんな学校を期待しているのか、しっかりと把握しないことには様々なミスマッチが起こります。かといって、アンケートで「どんな学校を期待しますか」と生徒や保護者にダイレクトに訊いても正確な答えが得られるとは限りません。自分が何を求めているのか正確に自覚していないことも多いからです。データの理解には統計手法を用いた解析が必要です。

2021.07.12  ブログで、メッセージは意図通りに伝わっているか を公開しました。
生徒を指導している中、大切なことを伝えたのに生徒の反応には「伝わった確かな手応え」が感じ取れず、本当に伝わっているのか不安になることはないでしょうか。どうしてそれが大切なのかもしっかり説明したはずなのに、生徒はピンときていない様子のときもあります。生徒に限らず、誰かに何かを伝えるときには「ボールを投げるのはミットを構えさせてから」「生徒に見えている景色を想像しながら教えているか」を自問して臨みましょう。

2021.07.09  ブログで、探究活動や課題研究と成果発表会(まとめと追記) を更新しました。
探究活動の成果発表会は、生徒一人ひとりが取り組んできたことを互いに知り、新たな刺激を得る「相互啓発」の機会として大切です。先輩の発表を見た後輩も大いに刺激を受け、自分たちも頑張ろうとの思いを抱きます。受け渡されていく成果と刺激は学校の「文化」です。その成果発表会ですが、押さえるべきところをきちんと押さえないと、形だけのものになってしまったり、受け継がれていく「文化」を歪めてしまったりするリスクがあります。

2021.07.08  ブログで、先輩たちの研究成果に対して立てる「問い」 を公開しました。
探究活動では、研究の対象となり得る事象を選び出し、そこに直接的に問いを立てるのが一般的ですが、探究活動の準備フェイズで先行研究や関連文献を読むはず。そこで打ち出されている結論や仮説に対して別の考え方を提示するというアプローチもあるのではないでしょうか。事象をより良く説明し得る仮説を立て、その検証方法を考えることだって立派な探究。第一線の研究者の営みの多くも実際にはこちらに入るはずです。

2021.07.07  ブログで、複数テクストの比較で試す「読解力」 を公開しました。
大学入試問題では、複数のテクストを取り上げた問題が見られます。大学入学共通テストは、その出題を通じて、生徒に「どんな学力を身につけて欲しいか」を示すと同時に、先生方には「どんな学び方をさせてきて欲しいか」を、具体的な学習場面を設定することで示しています。複数テクストを併用する問題は、PISAの読解力定義にも含まれる「矛盾を見つけて対処する力」を養うことを目的に生徒に取り組ませる学習活動の一つの形です。

2021.07.06  ブログで、クイズで導入、教科書への落とし込みで仕上げ を公開しました。
日々の教科学習指導において、生徒の好奇心に最初のひと転がりを与える仕掛け(ここではクイズですが)を講じれば、その後の誘導のいかんで、大きく学びを膨らませていくことができます。クイズで生まれた素朴な疑問は、生徒にとって「学ぶことへの自分の理由」。これを起点に、手元の資料、図書室に備えた書籍、ネットで探した信頼できるソースなどに当たり、「なるほど、本当だ」というところまで進めるだけでも、かなりの学びです。

2021.07.05  ブログで、生徒は評価者としてどこまで成長しているか を公開しました。
教室での学習活動にルーブリックを導入した当初は、生徒も戸惑ったりやり方がわからずにいたりしたかと思いますが、自己評価・相互評価を行う機会を重ねる中で、生徒は「評価者スキル」を高めてきたでしょうか。タイミングを見て、振り返ってみる必要があると思います。評価者スキルを育む指導が一定の成果を得てきたかどうかは先生方による評価の結果と生徒が行った自己・相互評価の結果との間に生じるズレの縮小という形に現れます。

2021.07.02  ブログで、夏休みを迎える前に(まとめページ) を公開しました。
早いもので今年も半分が終わりました。夏休みもまもなくですが、年度当初から取り組んできたことがどれくらい成果を上げているか点検し、秋からの指導に向けた準備を整えていくべき重要な時期です。教科担当者として、ホームルーム担任として、あるいは分掌の立場で、それぞれに振り返るべき点があろうかと思います。また、管理職の視点からも学校全体の動きを俯瞰し直してみる必要があるはずです。夏の指導の成果検証も準備しましょう。

2021.07.01  ブログで、大きな成果が出た時にこそ~実践の共有と継承 を更新しました。
模擬試験の成績にしろ、授業評価や学校評価のアンケートにしろ、成果が出たときの行動こそが重要です。結果を受けた振り返りというと、勢い、課題/反省点の洗い出しに意識が向きがちですが、成果をあげた好適な取り組みにも、しっかりとスポットライトを当てましょう。失敗に原因があるのと同様に、成功にもそれをもたらした要因がありますので、それをきちんと分析的に捉え、共有と継承ができる形に「言語化」しておくことが大切です。

2021.06.30  ブログで、先に控える選択の機会をいつ認識させるか を更新しました。
進路指導計画を作るときも、それに基づいて実際の指導を進めていくときも、「先に控える選択の機会」をどのタイミングで生徒に認識させるかは、様々なことを想定して決めていくべき重要事項。タイミングが早すぎては、今やるべきことに集中しなくなってしまい、その中で得られるはずの成果を逃してしまうリスクを抱えます。逆に遅すぎれば、準備を十分に整えないまま選択に臨ませてしまい、「とりあえずの選択」で先の可能性を狭めます。

2021.06.29  ブログで、探究活動・課題研究と手段科目としての英語学習 を更新しました。
夏休みの宿題では昔からの「定番」になっているものの一つに、英語のサイドリーダーがありますが、「時間の余裕があるときに、まとまった量の英文を読むこと」の意義は、学力観や学習指導を通して目指すところが変わる中で、別物に変わるはず。副読本を与えるより、体験学習や探究活動との「重なり」の中に、英語や国語の学習(言語スキルを発揮し、高める活動)を置き、生徒に与える課題を考えていく必要があるのではないでしょうか。

2021.06.28  ブログで、やりきらずに放置してきたことを仕上げさせる を更新しました。
夏休みを迎える前に生徒に投げかけたいことの一つは「1学期中にやり残してきたことを、夏休みの間にきちんと仕上げ直すこと」だと思います。「今度ちゃんと調べてみよう」と思っていたのに何も手を付けていないとか、学部・学科調べもおざなりにしたままとか、教科学習指導以外に、探究活動や進路指導でも「やり残し」が多々あるはず。生徒が自分で地図を見ながらルートを選び、自力で歩みを進める姿勢やスキルを身に付けさせる好機です。

2021.06.25  ブログで、4月の授業開きを思い出して~夏を迎える準備 を更新しました。
学期が終わりに近づいたこのタイミングでしっかりやっておきたいことの一つは、新学期に生徒に伝えたメッセージがどこまで生徒の中で消化され、自分のものとして習慣化/確立しているか確かめることです。新学期が始まる時に、生徒には様々な期待を伝えたことと思いますが、どんなことを求めたのか、改めて思い出し、その一つひとつについて生徒の行動を観察し、指導の成果を評価してみるには、期末考査が始まるまでがラストチャンスです。

2021.06.24  ブログで、補習・講習の目的再確認~どんな変化を期待するのか を更新しました。
長期休業期間中には、様々な補習・講習が計画されていると思います。せっかく時間と労力を投じて行う補習・講習ですから、きちんと目的を達したいものです。講座で何を扱うか、どう進めるかと具体的な検討に入る前に、講座を通じて生徒にどんな変化・成長を期待するのか、設置目的をしっかり定めるべきです。目的が異なれば、同じ手法/内容でもその好適性や合理性は違ったものになるはず。狙いの達成を検証する方法も考えた置きましょう。

2021.06.23  ブログで、考査の結果から自分の授業を振り返る を更新しました。
生徒の答案には、先生方のこれまでの指導の成果が現れますので、答案の採点は、力を入れてきたことがどれだけ実を結んだか、どこに不足があったかを探る絶好の機会になるはずです。採点を通して気づいたことは(簡単にでも)メモに残し、これからの指導をどう工夫するか、少し立ち止まって考えるときの材料にしたいもの。長期休業期間中に指導計画の修正や教材の整備を進めるときには、このメモを広げて課題の整理から始めましょう。

2021.06.22  ブログで、特色ある教育プログラムへの生徒の取り組み状況は? を更新しました。
学校が打ち出している「特色ある教育活動」に対し、この春に入学した生徒は十分な熱意を持って取り組んでくれているでしょうか。意図するところを正しく理解しているか、きちんと取り組めているか、所期の成果が上がりつつあるかなど、この機に点検しておく必要があろうかと思います。どこかに不足があるようなら、必要な補完策を遅滞なく講じるべきです。先行する生徒の後ろ姿が遠くに見えた生徒はキャッチアップを諦めてしまうかも…。

2021.06.21  ブログで、学校経営計画の進捗を確かめ、達成可能性を高める を更新しました。
学校経営計画に記載した達成目標やその方策について、各組織・各教員がどこまで「理解」を深め、「共感」をもって達成に向けた「行動」を起こしているか、また「達成」を見込んでいるでしょうか。管理職が打ち出したものに対して「理解」「共感」がないと、「選択」や「参画」といった現場の行動に結びつきません。重点目標とした事柄については、現場の認識を確かめて、達成可能性を高めるための手立てを打つ必要があります。

2021.06.16  ブログで、授業評価の結果から(記事まとめ) を更新しました。
今年も授業評価アンケートの時期を迎えました。一つひとつのデータに心して向き合い、授業改善に少しでもお役立ていただける分析結果をご報告できるよう、最善を尽くして参ります。これまでに各地の学校で実施された授業評価アンケートのデータを改めて再検証を行い、そこから読み取れる知見を記事に起こしました。先生方のお手元にアンケートの集計結果が届き、データをご覧いただくとき、各記事が少しでもご参考となれば幸甚です。

2021.06.15  ブログで、次に進んだときの学習をイメージ を更新しました。
各単元の学習目標は、当該学習内容を理解させることに加えて、学びのステージが次に進んだときに備えて、基礎的な理解や学びの方策などを身につけさせておくことにもあります。学習内容が高度化していく中、学習方策の獲得が遅れて「生徒が個人の学習活動でできること」が相対的に減っていくようでは、教室でしかできない学びを充実させることも難しくなってきます。「学びの個別化」にも個々の生徒ができることの増大は不可欠です。

2021.06.14  ブログで、生徒が解法を考える機会(解に至る工程を自力で辿る) を更新しました。
習ったことを使って課題解決に取り組む機会を整えている度合いは、個々の授業で「かなりまちまち」。教科による有利・不利もありますが、データを見る限り、先生方の「学ばせ方」で生じている違いの方が大きいことが窺えます。「具体的な問いや課題を前に、解法を考える/解決に必要な情報を集める/不明を解消していく」という局面で「生徒が自力で取り組む部分」を増やしていくことは、知識・技能と能力・資質の獲得に不可欠です。

2021.06.11  ブログで、教え込むより、調べさせて気づかせる を更新しました。
教室を覗いていると、教科書や資料集、副教材を読めば書いてあることなのに、読ませもせずに先生が先回りして教えてしまったり、問題へのアプローチを生徒が自力で十分に考える前に、先生が洗練された解き方を教えてしまったりする場面をよく目にします。確かに単元内容は十分に理解させされているかもしれませんが、見たこともない問題/習ったこともないことを目の前にしたときに何をすれば良いか学ぶ機会を奪っていないでしょうか。

2021.06.10  ブログで、学習方策は課題解決を通して身につく を更新しました。
不明を残さずに理解させることだけを目的とするなら、先生が丁寧に教えてあげれば十分かもしれませんし、ある問いに正解を導くことだけなら、手順をきちんと示してあげれば当座の目的は達することができます。しかし、このアプローチでは「学び方を学ばせる」という要素が欠落します。生徒に、この科目の学び方が身についてきたかを尋ねてみて、YESと自信を持って答えてくれないようなら、これまでの指導に改めるべき点があるはずです。

2021.06.09  ブログで、主体的・対話的で深い学びをデータから考える を更新しました。
主体的・対話的で深い学びの実現に向けて、生徒が自ら(=主体的に)学びに取り組むための学習活動/アクティビティを用意し、課題解決に向けた協働の中での生徒同士の話し合い(対話)を増やすなど、日々の授業に工夫を重ねておられることと拝察いたします。そうした工夫の成果は定期的に確かめていく必要があろうかと思います。観察を通じて成果を探るだけでなく、授業評価アンケートのデータも利用しながら、検証していきましょう。

2021.06.08  ブログで、学習効果に直結する活動性、それを支える視覚情報 を更新しました。
授業内での活動性を高めることが学習効果の実感に直結しますが、一見すると授業内活動とは関係が薄いように思える「わかりやすく整理された板書や資料」が、活動性の向上に大きく貢献しています。対話的で深い学びを促進しようとするなら、視覚での補助をしっかり使って内容や手順に対する理解を確実なものにする必要がある上に、新課程が求める「学ばせ方」の実現にも板書の持つダイナミズムはしっかりと活用していきたいところです。

2021.06.03  ブログで、課題解決を伴わない知識獲得は… の更新を開始しました。06/07 UP!
学ばせるべきこと(=獲得させる知識)は旧課程から減るわけではなく、増やす余地もない限られた授業時間に「知識を生きて働かせるための課題解決の場やそれに取り組む生徒の活動」を組み込むのには、容易ならざるものがあります。特に、これまでの指導/授業でしっかりとした手応えを得ていた先生は、「これまでのやり方を変える必要があるのか、デメリットはないか」という不安も感じるはずです。まずはデータで効果を検証してみます。

2021.06.02  ブログで、理解確認と活用機会はバランスを取って を更新しました。
授業評価アンケートの結果をみると、理解確認と活用機会のバランスを欠く授業が少なくないことがわかります。下図は、授業評価アンケートをご利用いただいた学校でのデータで作成したものですが、理解確認と活用機会の双方が一定以上の水準に達している授業は全体の一部。理解確認と活用機会の双方を高い次元でバランスさせないと学びは正しく機能しないはず。生徒にも誤った学習観を抱かせかねません。散布図上で位置を確認しましょう。

2021.06.01  ブログで、課題解決の場を整えたら、挑ませる前に理解の確認 を更新しました。
習ったことを使ってみる機会を調えることが学びを深く確かなものにするのはこのブログでも繰り返し伝えしてきた通りです。しかしながら、せっかく活用機会を設けても、そこまでの理解の確認が足りないと学びの成果をスポイルします。課題解決の機会整備したら理解確認を徹底しましょう。知識や理解が不足したまま課題に挑ませても返り討ちに会って科目への自己効力感を失わせるリスクが高まるばかり。簡便で効率的な手順を確立しましょう。

2021.05.31  ブログで、理解の確認を怠ると… を更新しました。
理解度の確認は、生徒の学びを着実に積み上げるためにも、先生方の授業技術の改善課題を見落とさないためにも欠かせないものです。小テストは覚える練習/思い出す練習として不可欠ですが、即時性に欠けるほか、頼り過ぎては「理解」より「記憶」に偏るリスクアがあります。課題に挑ませる前に確認のステップを挟むこと、理解したことを言語化させることなど、いくつかの勘所をきちんと踏まえないと形だけの確認となってしまいます。

2021.05.27  ブログで、新課程の枠組みで考える「知情意」 を公開しました。
渋沢栄一の「論語と算盤」を読んでみました。新課程への切り替えの中、あらためて「智情意」の意味するところをしっかりと考えてみるのも悪くないと感じた次第です。同著で読めるのは、あくまでも渋沢の考え/捉え方ですが、生徒に教育目標などについて話をするのに「時の人」と絡めてみるのも効果的なアプローチかもしれません。第3章以外に記されていることも、今の時代に通じるものが多く、現代的問題の捉え方に示唆を与えてくれます。

2021.05.26  ブログで、新しい学びの中で「覚える力」が持つ意義 を公開しました。
日々発達するICTは、計算のみならず「記憶」も代行してくれます。膨大なデータを「検索」するスピードと精度は、人の「想起」をはるかに上回りますし、記憶が混ざることもありません。ならば、覚えることは機械に任せて、人はもっとクリエイティブな知的活動にエネルギーを使いましょうという話になりそうですが、ことはそう簡単ではなさそうです。少なくともまだ暫くの間は、記憶という知的作業を軽んじるわけにはいかないと思います。

2021.05.21  ブログで、全教科でコミットすべき能力・資質の涵養 を公開しました。
基礎力を構成する各スキルを特定の教科の授業だけで涵養するものと狭く考えては、スキルを発揮するためのタスクも単調なものになり、広く応用の効く「能力」に高めていくのは難しいはず。思考力も、特定の教科に固有のものではなく、ある教科の学びの中で身につけたものは、他教科の学びでも、教室を離れたあらゆる生活の場面でも応用され、そうした機会を通して、より汎用性の高い、効果的に活用できる力に昇華していくのだと思います。

2021.05.20  ブログで、定期考査の失敗を繰り返させない~リベンジ自習会 を更新しました。
年度が替わって初めての定期考査にきちんと結果を出せた生徒はひとまずこれまでのやり方で構わないと思いますが、成績下位に止まった生徒や前年度に比べて不振が窺える生徒がいたら、ここで巻き返しを図らせる必要があるはずです。成績不振は、学びのスタイル(方法と習慣)を改めなければ、次回も繰り返す公算が高いはず。積極的な働きかけなしに期末テストで同じ失敗を繰り返し、そのまま夏休みを迎えさせないようにしたいところです。

2021.05.18  ブログで、振り返りを経てこそ次への課題形成 を更新しました。
様々な学びを重ねる中で、より良いパフォーマンスを得る/目標の達成に近づくには、ただ頑張るだけでは足りないものがあるはず。根性だけで壁に挑みはじき返されていては、頑張る意欲も維持できず、自信を失って行くばかりです。これに対して、どこに力を入れ、何をすればよいのか、自分の課題が明確にすることができれば、後は課題を一つひとつクリアしていくだけ。多少の遠回りや足踏みはあっても着実に目標に近づいていけるはずです。

2021.05.14  ブログで、指導目標と指導方法が変わったら定期考査の問題も を更新しました。
教科学習指導に限ったことではありませんが、「目標とするところ」と「目標に到達するための方法や計画」の間には高い整合性が必要です。両者の間のズレを放置しては、目標が達成される見込みも立ちません。同時に、指導がどこまで成果を得たかを測定する評価方法も、学習目標にマッチしたものである必要があります。目標までの距離を正確に測れないことには、どうやって接近するか作戦も立てられないからです。三者の一致を図りましょう。

2021.05.13  ブログで、答案を正しく評価できているか を更新しました。
合理的な採点基準を常に示すことを心掛け、生徒にはその基準に照らして自分の答案を評価する練習を課しましょう。そんな練習を積み重ねるうちに、生徒は徐々に、採点基準が示されていないとき(例えば答案を提出する前)でも、採点基準を想定して自己答案の推敲ができるようになっていくはず。設問に与えられた条件から採点基準を導き出す過程を説明したり、生徒自身に採点基準を起こさせてみたりするのも答案評価の力を養うのに有効です。

2021.05.11  ブログで、出題研究の成果を踏まえて、考査問題のアップデート を公開しました。
大学入学共通テストが実施され、どんな方向に学力を形成すべきか具体的な方向が見えてきました。出題の改善は続くでしょうが、試行テストのときから出題意図は一貫しており、大きな方向転換はないはず。まもなく、今年最初の定期考査ですが、大学入学共通テストや意欲的な大学群の出題を研究した上で、今後の考査でどんな問題を課していくのか、ここでしっかり考え、新しい学力観にマッチした考査問題にアップデートを図りたいところです。

2021.05.10  ブログで、分散登校/オンライン授業下での授業計画の見直し&修正 を公開しました。
緊急事態宣言の延長と対象地域の拡大で、授業を予定通りに進めるのは容易ならざるものと拝察いたします。とは言え、指導計画を大きく崩してしまっては、後に学ぶ単元の学習にしわ寄せが来るのは必至。教室での対面指導が普通にできない状況(しばらく続くと思います)にあって、いかにして指導計画をできるだけ崩さずに、実りのある学びを積み上げさせていくかは、すべての先生方が知恵を出し合い、解決していくべき課題だと思います。

2021.05.07  ブログで、ボールを投げるのはミットを構えさせてから を公開しました。
相手にボールを投げようとするときには、相手がミットを構えているかを確認しますよね。少なくともこちらを見ているかどうか確かめているはずですが、普段の指導の中で同じことが徹底できているでしょうか。大事なことを伝える前に問題意識や関心を刺激しておかなかったら、投げられたことにすら気づいてもらえなかったボールがグランドの隅を転がるのと同じように、伝えたことは生徒の意識をすり抜けてしまい、受け取ってもらえません。

2021.05.06  ブログで、指導計画は所期の効果を得ているか~中間検証の準備 を公開しました。
学力向上などの「結果」については、1学期中の検証は時期尚早に過ぎると思いますが、ものごとへの取り組み方や自分自身の未来への向き合い方といった姿勢や行動については、定期考査を1度経験したとき(=中間考査後)は振り返りの好機であろうと思います。緊急事態宣言などで教育活動の計画に変更を強いられる可能性が高まる今だからこそ、しっかりと中間検証を行い、目指すゴールに向けて正しく舵を切ることが大切だと考えます。

2021.04.28  ブログで、指示を的確にこなす生徒~それだけで良いのか? を更新しました。
どの生徒のノートもしっかり板書を書き写しているし、予習も完璧に行われており答え合わせだけで十分。生徒を指名しても期待通りの答えがきっちり戻ってくる。一見すると「これまでの指導の成果」のように見えなくもありませんが、どこかに違和感を覚えます。指示を的確にこなす姿だけ見て「学習者としての自立」に近づいていると考えてはいけないように思います。創意や工夫、チャレンジの痕跡を見逃さず、肯定的に評価してあげましょう。

2021.04.27  ブログで、高校生のタスク管理&スケジューリング を更新しました。
生徒にもやるべきことは山ほどあります。日々の勉強に加え、部活動や生徒会活動、家事や家業にアルバイトと、タスクの多様さは社会人を上回るかもしれません。時間を効率的に使い、手持ちの時間の中にやるべきことをきちんと配列できるようになってもらいたいところ。多彩なタスクの中で、生徒が自分を成長させ、未来を拓く力を身につけるのに必要なことを後回しにさせないよう、しっかりタスク管理の姿勢と方法を学ばせましょう。

2021.04.26  ブログで、学びの深さ~どれだけ問いを重ねたか を公開しました。
学びや思考の深まりには、「結論を得るまでにどれだけの問いを立てたか」というモノサシを当てることで測れる部分もあるように思えます。問われて考えたり、調べてしてみたりすれば、そのたびに「なるほど、そういうことなのか」という気づきが生まれ、その気づきの積み重ねで生まれた厚みこそが学びの深さです。「主体的、対話的な深い学び」がどこまで実現したか、何かモノサシを用意して日々の授業の成果を確かめていきましょう。

2021.04.08  ブログで、授業のこと以外にも尋ねておくべき“生徒の意識” の更新を開始しました。04/22 UP!
教科学習指導の土台はホームルーム経営です。「生徒同士が互いに刺激し合い共に成長している」と感じる生徒が多いクラスほど、そこで行われている授業でも「学力や技能の向上、自分の進歩を実感できる」との肯定的回答が多くなる傾向が確認されています。クラスが「成長の場」として機能するかどうかは、「係や当番の仕事」の活性化や、担任の先生からの「期待する行動」の打ち出しに掛かっていることも様々な調査でわかってきました。

2021.04.07  ブログで、既卒生が残した「成果」を教材に~探究活動の導入指導 を公開しました。
高校に入学した生徒が初めて挑戦する「総合的な探究の時間」。初めてのことだけに、取り組み方も含めてすべてが未知の領域です。的確な導入指導を行わないことには、単なる調べ学習との境界もあいまいなまま、進路との接点も見いだせずに貴重な学びの機会を浪費してしまうことにもなりかねません。どう取り組むか、何を目指すのかを学ばせるのに最適な「教材」のひとつは、過年度の卒業生が残してくれた「成果」ではないでしょうか。

2021.04.06  ブログで、声に出して教科書を読むことの効能 を公開しました。
声に出して教科書を読むという一見単純に見える作業も、それ自体に高い効能がある上に、授業デザインの最適化に繋がっていく可能性を考えると、改めてその重要性を考え直してみても良いように思います。これを端折ることで、後々の学習活動でもたついたり、学びに穴と綻びが残ることを考えれば、やってみる価値は十分にあります。音読の習慣が形成されれば、その時間すら、教室で対面で行う学びの場から他に移すこともできるはずです。

2021.03.30  ブログで、先生方との相談で、周囲からの刺激を上手に消化 を公開しました。
周りの生徒の頑張りは、生徒にとって大きな刺激となり、自分も頑張ろうという気持ちを生み出します。ただし、刺激が自動的に頑張りに転化するわけではなく、刺激を消化するには、先生方をはじめとする周囲との対話/相談の中で得られる助言が欠かせないことが多いようです。周囲からの刺激を正しく消化して具体的で正しい(実現可能で効果的な)行動に結びつけるのには、第三者からの客観的な助言などが有効に作用すると考えましょう。

2021.03.29  ブログで、探究活動やPBLを通して涵養すべき統計スキル を公開しました。
これからの社会を生き抜いていかねばならない、今の生徒が学んでいくべきは正解も解法も未確立の問題への対処法。問題の解決には、解決に向けた道筋を考える前に、状況を把握するところから始めなければなりません。そこで頼るのはデータ。的確に情報を集め、整理・分析し、解決への道筋を考えるのに、情報リテラシーや統計学の知識が不可欠であることに疑念の余地はありません。各教科の学習指導にどんな学習活動を組み込むかが勝負です。

2021.03.26  ブログで、学ぶ理由/自立した学習者 を更新しました。
学び続けられる生徒を育てることは、すべての先生が取り組んでおられる目標だと思いますが、学習者としての自立を実現するために必要な要素をしっかり捉えたり、それらの獲得のためにどのような学習活動や授業デザインを採るべきかをじっくり考えたりする機会は思いのほか少ないのではないでしょうか。先生方がそれぞれに考えるところをぶつけ合い、学校全体で目標とするところ、その実現のために拘るべきところを考えてみたいところです。

2021.03.25  ブログで、効果測定は、理解者と賛同者を増やすため を更新しました。
新たな指導法を試すときも、これまでの取り組みを整理するときも効果測定が欠かせませんが、優れた実践を狭い範囲に閉じずに、学校全体に広めるためにも、その実践の効果を実証的に示すエビデンスが必要になります。方法の優劣を論じるときに経験則や主観でやり取りするのではなく、きちんと効果を確かめる習慣を学校に根付かせることは、最終的に生徒一人ひとりに着実な成長を約束することにも通じるはずです。

2021.03.24  ブログで、優先的に取り組むべき課題をどうやって選び出すか を公開しました。
学校経営計画を立てるときに頭を悩ませるのが「優先的に取り組むべき課題」をどのような手順で合理的に選び出すか。建学以来、学校が大切にしてきている価値もありますし、現場で頑張る先生方が大切にこだわってきたものもありますが、時代の流れ、社会の変化の中で、生徒や保護者、あるいは地域の方々の期待も変わってきていることもあろうかと。学校評価アンケートで得たデータを活用し、優先価値の置き所を論理的に決めていきましょう。

2021.03.23  ブログで、教育手法開発・指導法改善に向けた計画作りは万全? を公開しました。
いよいよ新年度が目の前です。既に新年度の指導体制は整って、生徒向けの指導は年間での計画もほぼ固まっていると拝察いたしますが、もう一つ計画をしっかり立てておきたいのは、個々の教育活動の成果をどう測りながら、教育手法を開発や指導法の改善を進めていくかです。新しいことに取り組むときは言うに及ばず、あらゆる場面で効果測定はしっかり行い、優れた実践を共有した上で、その先の更なる改善に先生方の協働が期待されます。

2021.03.22  ブログで、体験のたびに感じたことをしっかり考え、言語化&記録 を公開しました。
いよいよ新年度が目の前です。既に新年度の指導体制は整って、生徒向けの指導は年間での計画もほぼ固まっていると拝察いたしますが、もう一つ計画をしっかり立てておきたいのは、個々の教育活動の成果をどう測りながら、教育手法を開発や指導法の改善を進めていくかです。新しいことに取り組むときは言うに及ばず、あらゆる場面で効果測定はしっかり行い、優れた実践を共有した上で、その先の更なる改善に先生方の協働が期待されます。

2021.03.18  ブログで、総合的な探究の時間 を更新しました。
総合的な探究の時間は、現行課程での総合的な学習の時間に対する「総合的な学習の時間と各教科・科目等との関連を明らかにすることについて学校により差がある」「探究のプロセスの中でも"整理・分析"、"まとめ・表現"に対する取組が十分ではない」「小・中学校の取組の成果の上に高等学校にふさわしい実践が十分展開されているとは言えない」という問題意識の上に立って検討が進められてきたものです。今回の改訂の趣旨を理解するには、これらの課題意識を踏まえておく必要がありそうです。公式ブログから関連記事をピックアップしてみました。

2021.03.17  ブログで、中学での経験を踏まえて考える「高校での探究活動」 を更新しました。
高校に入学してきた生徒が、小中学校の総合的な学習の時間や体験学習などで何を体験してきたか、意外と把握できていないもの。指導とは「現時点でできていること」と「最終的にできるようにさせたいこと」の差分を埋めるために行うもの。入学してきた生徒が、それまでに何を経験し、どんなことができるかを把握しないことには指導の設計はできないはずです。総合的な学習/探究の時間それぞれの目的を明確に、合理的な接続を図りましょう。

2021.03.16  ブログで、互恵意識で結ぶ学びのコミュニティ を更新しました。
成長の場には、生徒相互の刺激/啓発が不可欠です。教科学習指導の場に限らず、ホームルーム活動や学校行事、部活動などあらゆる教育活動を「生徒を互恵意識で結び、相互啓発を働かせる場」にしましょう。生徒が互いに刺激し合い、ともに成長するクラスを実現すれば、各教科の学習指導の成果がより大きなものになります。どんな手立てと見通しでコミュニティ作りを進めていくかしっかり戦略を立ててから新年度を迎えましょう。

2021.03.15  ブログで、グループワークで作る学びへの積極姿勢 を公開しました。
授業評価アンケートの自由記述意見には、グループワークを経験する中で、協働での学びに「自分の役割をきちんと果たさなければ」との思いを強くした、といった記述が散見されます。グループワークは、個人の発想を超えた解を見出すことを目的に、集団知/分散知の活用や対話による気づきの交換を図るために採り入れる活動ですが、協働の経験には、個々の学習者としての成長や積極的な学びの姿勢の獲得といった副産物も期待できそうです。

2021.03.12  ブログで、プレゼンテーションを機に作る成長の場 を公開しました。
プレゼンテーションの準備に取り組む工程での試行錯誤や努力そのものに加え、発表の場を通して得る直接/間接のフィードバックは、生徒にとって他に代えがたい成長のための材料だと思います。探究活動などの成果発表を文字通りの「成果を発表する場」に終わらせず、課題形成のための相対化と振り返りの機会とするには、十分な量の建設的なフィードバックが発表者に届くことに加え、事後の指導/フォローにも期待されるところが大です。

2021.03.11  ブログで、生徒が立てた問いを起点に作り出す対話と学び を公開しました。
授業準備や導入フェイズでの課題として「生徒に問いを立てさせる」ことや、教室での学びをひと通り終えた段階で「質問を引き出す」ことの効果については、それぞれの記事でも触れてきました。問いを立てさせるのも、質問を引き出すのも簡単なチャレンジではありませんが、出てきた生徒の問いや質問をどう扱うかにも、様々な工夫が考えられるところです。各地の取り組みに学ばせていただきながら、より良い方法を探していきたいと思います。

2021.03.10  ブログで、授業で使った教材・課題や考査問題の引き継ぎ を公開しました。
新年度の引き継ぎに際し、これまでの指導で使用した教材や課題、考査問題などを必要に応じて次年度以降でも利用・参照ができるように調えて残すしておくことはとても重要です。日々の指導の中で積み上げてきた工夫には成果と反省の両方があり、それらを踏まえた上で「その先」を考えることが継続的な指導の改善に繋がるからです。年度末の引き継ぎが、十分な準備の下で実施できたかも、この時期に確認しておくべきことの一つです。

2021.03.09  ブログで、提出物は丁寧に添削して返すのがベスト? を公開しました。
日々の学習指導の中では生徒に様々な提出物を課しますが、それらをどう取り扱うのがベストなのか、正解は中々見つかりません。丁寧に添削して返却することが思考力や表現力を高める上で本当に効果を挙げているのか、最善手が他にないかは疑ってみる必要があるように感じます。生徒が自分の答案を客観的に評価し、より良いものに仕上げるのにどうすれば良いか考え出せるようにしていくことにこそ、指導の目標とするところがあると考えます。

2021.03.08  ブログで、イノベーションをもたらす認知の網と偶然との出会い を公開しました。
新しく見聞きしたことを理解するというのは、もともと持っていた知識と新しく入ってきた情報の接点が作られることを意味します。新たな情報が放り込まれたところの周辺に、既に蓄えられていた知識が待ち受けていないと、情報は接点を得ることなく素通りしていきます。どれだけの知識や発想を蓄えていても、最後のピースとの出会いがなければ、ひらめきも生まれません。そのピースを手に入れるには、偶然による出会いが必要です。

2021.03.05  ブログで、新年度を迎えるに当たり~まとめページ(2021年度版) を更新しました。
年度末を迎えて、新年度の準備が着々と進んでいることと拝察いたします。新入生を迎え入れる準備、次年度の計画の最終的な詰め、移動などに伴う引継ぎなど、定常期と異なる業務も加わり、いつもに増してのご多忙と存じますが、こんな時こそやるべきことをきちんと書き出して、漏れが生じないよう、優先順位の高いものからしっかりと物事を進めていきたいところです。拙稿から関連記事をピックアップしてみました。

2021.03.04  ブログで、ホームルームの年間実施計画 を公開しました。
新学期に向けて、各教科の年間指導計画は完成に近づいていることと拝察いたしますが、各学年におけるロングホームルームの年間実施計画の作成は進んでいるでしょうか。年間で30回ほどの貴重な指導機会に、生活、学習、進路の各領域の到達目標を達成するための活動を余さずに配置するには、これまで慣習的に行っていたことも計画から除外したり、別の場に回したりする必要も生じるはずです。学校が掲げる教育目標の実現に必要な活動や、生徒募集に際し外に対して約束したことがはみ出してしまうようなことがないようにしたいものです。

2021.03.01  ブログで、遠隔授業の可能性と課題 を公開しました。
この1年間でオンライン/遠隔授業の環境整備は大きく進んできたようです。大学での授業評価アンケートの結果を拝見していても、試行錯誤の連続だったと思われる前期に比べ、後期では「遠隔授業のシステムが十分に整っている」との回答が有意に増加しています。新しい環境下での授業の進め方/学ばせ方にも試行錯誤の結果、効果的な手法が確立したのか、「学びの成果を十分に結んだ授業」は着実に増えてきているように見受けられます。

2021.02.26  ブログで、教え方と学び方のマッチング を更新しました。
生徒はそれぞれの学習履歴の中で学び方を身につけてきています。その一方で、先生方もそれぞれの教え方をお持ちです。進学や年度の切り替わり等で生徒と先生の組み合わせが変わったことを機に、ときとしてこの「学び方」と「学ばせ方」のミスマッチが生じることがあります。教え方と学ばせ方のマッチングが失われると、学ぶ側での戸惑いなどが生じて、生徒本来のポテンシャルが十分に発揮されず、成績の伸び悩みなどが生じます。

2021.02.25  ブログで、生徒は学び方をどこまで身につけているか を更新しました。
4月になれば初めての生徒を教室に向かえます。前年度の成績や入試のスコアで「結果学力」を把握しても、それだけでは、生徒がこれまでにどのような方法で勉強してきたか、どんな学び方を身につけているかは想像の域を超えません。これまでの経験で先生方が培った「予測」も新課程への移行を控えて様々な場所で「学ばせ方」が変わってきている以上、外れることが多くなるはずです。まずは、やらせてみて観察することに力点を置きましょう。

2021.02.24  ブログで、生徒は何ができるか~指導計画立案の前に確認 を更新しました。
来年度の教育活動の最終設計に入る前に、確実に行っておきたいことのひとつに、「これまでの指導を通して生徒は何をできるようになっているか」の点検があります。指導とは、現状と目標の差分を解消する活動ですので、目標をしっかり定めるのと同時に、現時点で知っていること/出来ていることをきちんと把握しないことには、正しい設計ができません。来年度の指導計画を固める時期を迎え、その確認をするのは今をおいて外にないはずです。

2021.02.22  ブログで、前年度の指導に起因する学習指導上の課題 を更新しました。
次の学年に進んだ時に不足するのは、既に学んだはずの教科固有の知識や技能だけではありません。必要な学習方策を身につけていないこともあれば、科目の学びに対する自己効力感を弱めていることもあります。時間を巻き戻すことはできませんから、こうした問題にはこれからの授業で対処していく必要があるのは当然ですが、根源にある原因を放置し解消を図る(=前年度までの指導の改善)ことなしには、次年度以降も同じ問題を繰り返します。

2021.02.19  ブログで、同じ教材で同じように教えても~学習者特性の違いを把握 を更新しました。
同じ教材を使って同じように教えていても、模試や考査での成績分布に違いが出たり、授業評価アンケートの集計結果がクラスごとに大きく違ったりすることも珍しくありません。学習者がこれまでに身につけてきた「学び方」と、先生方が授業で実践している「学ばせ方」のマッチングの度合いによって生じた違いです。あらん限りの手段を尽くして学習者特性を「多角的」に把握することが、深く確かな学びを広く実現させるための前提です。

2021.02.16  ブログで、ルールでの保護と危険回避の思考力養成 を公開しました。
生徒指導を通したトラブル回避や安全の確保には、ルールで「隔離」する場合と、生徒自身が危険を察知し、それを回避したり、被害を防いだりする「思考・判断」の力を養うことに主眼を置く場合とがあります。ルールで危険から隔離するだけでは生徒の思考力や判断力を養う機を逃し、想定しきれない新たな危険への対応に不安が残りますが、判断力が十分に備わらないうちから「考えて行動せよ」では、判断を間違えて不要な危険を招き寄せます。

2021.02.15  ブログで、教育目標から自己点検に用いる評価規準への書き出し を公開しました。
学校評価アンケートなどで生徒に「教育目標に掲げられた『目指すべき人物像』に近づけているか/近づけそうか」と聞いてみると、なかなか力強い答えが返ってきません。たいていの場合、理念的・抽象的な教育目標は、そのままでは、生徒が自分の生に落とし込んで向き合うのは困難です。生活・学習・進路の各領域で学年毎に「教育目標への接近が図られたときに現れる行動や姿勢、考え方など」をセンテンスに書き出してみましょう。

2021.02.12  ブログで、教育目標や指導方針をちゃんと伝える を更新しました。
学校評価アンケートの回答データを分析していると、「教育目標や指導方針をちゃんと伝えていなかったばかりに実態を下回る評価を受けてしまった」と思われるケースをしばしば目にします。 個々の指導に込めた意図を正しく理解してもらったり、学校が整えてきた環境やシステムを肯定的に評価してもらうには、その背景にある目標としているところ(教育目標)や大切にしていること(指導方針)をしっかり伝えておくことが何より大切です。

2021.02.10  ブログで、指導計画の確定前に大学/中高入試の出題をしっかり点検 を公開しました。
入試シーズン真っ只中ですが、この時期にこそ最新の入試問題にできる限り目を通しておきたいところです。点検の対象は、生徒の目標大学群の出題内容、自校入試での答案、そして競合校の入試問題です。指導は「入り口と出口を繋ぐもの」です。出口/ゴールが変わり、スタート地点も変わったとなれば、生徒に歩ませるルートにも再設定が必要なのは当然の帰結です。答案にもじっくり目を通し、4月から預かる生徒の学力を把握しましょう。

2021.02.05  ブログで、生徒を中心に授業を観る を更新します。02/08 UP!
実践共有のための相互参観、あるいは管理職による授業観察などの「他の先生の授業を観る場面」では、説明の内容や組み立て、板書の技法やプレゼンテーションの内容、確認の取り方、学習活動の配列といった授業者の行動に着目していることが多いように思いますが、学びの主体はあくまでも生徒。どんな学ばせ方が生徒の学びを活性化させ、実りに繋がっていくかという観点を据えないことには、どんな指導が合理的なのか判断できません。

2021.02.04  ブログで、自分撮りのススメ~自分の授業を客観的にみる を更新しました。
話し方、伝え方といったスキルは、「やり方」を知っても獲得や習熟には自分をモニタしながらの練習が必要になります。練習を重ねても「できているはず」という漠然とした自己イメージでは改善は進みません。知らぬ間に悪い癖がついていることあるはず。着実な改善には、自分の姿、動きを客観的にみる機会を確保することが肝心であり、そのための手段が「自分撮り」です。授業の動画を撮るのも以前に比べてずいぶん簡単になりました。

2021.02.03  ブログで、学校評価結果の十分な活用のための実施スケジュール を公開しました。
学校評価アンケートの集計結果は、本年度の教育活動や取り組んできた改革/改善行動の成果を検証するのに欠かせないデータ。今年の総括に使って終わりではありません。取り組みの成果に不足があれば、目的に近づくための改善を計画しなければなりません。次年度の教育活動の設計、年間業行事予定への落とし込みといった工程までを考えたうえで、実施のスケジュールを考えおかないと「集計で終わってしまった」という残念なことになります。

2021.01.28  ブログで、優良実践の共有~授業評価の結果を活かして を更新します。02/02 UP!
授業評価アンケートは、校内/教科内の優れた実践の所在を確かめ、それを広く共有して学校/教科全体で授業改善を進めるためのツールです。校内で既に高い評価を得ているやり方なら、生徒が身につけているものとの高い親和性が期待できます。優良実践の共有が進むケースが多々見られる一方、評価結果に顕著な変化が見られないケースも散見されます。両者の違いがどこに生じるのか、原因とその解消策について考えをまとめてみました。

2021.01.25  ブログで、授業改善には授業デザインを先行させる を更新しました。
授業改善の必要が生じたら、授業デザインの見直しから入るのが好適です。授業の学習効果への寄与度では、活用機会や授業内活動が大きな部分を占めますし、外在知として先生方の間で共有も比較的容易です。活動の配列さえ正しく整えば、生徒同士の教え合いなどをしっかり機能させることで伝達スキルの不備はある程度までカバーできます。「生徒に学びの成果の積み上げを待たせない」という最優先事項の実現に適ったものになるはずです。

2021.01.22  ブログで、正答率の予測ができれば授業設計も最適化 を更新しました。
正答率を正しく予想できるということは、問題が要求する様々な学力に照らした「生徒の状況把握」が正確に行えているということです。教科学習指導は、目標学力と生徒の現況学力との差を埋めるための行為であり、正答率の予測精度(=現況学力を正しく把握しているか)は、指導設計の妥当性に大きく影響を与えます。様々な場面で実際に予測を行ってみて、ご自身の予測力を常に点検するとともに、精度の向上を図る努力も努々怠りなく。

2021.01.21  ブログで、授業内に行う小テスト を更新しました。
小テストは、知識理解の再記銘の機会を計画的に設けることで、その定着を図る上で効果的です。実施のタイミングには授業の冒頭、中途、終了時の3つがありますが、「そこまでに学んだことを確認することで、後半に計画している学習活動に取り組む準備を整えること」「集中して覚える方法と姿勢を育むのと合わせて、そうした場面での生徒の取り組み方を観察すること」を目的に、敢えて授業の途中で行い、その準備をさせてみましょう。

2021.01.14  ブログで、理解度の確認~場面と方法 を更新します。01/20 UP!
既習単元の内容を含めて、そこまでの学びがどれだけの知識と理解を形成し、且つそれらがどこまで生きて働くものになっているかをこまめに確かめていくことは、その先の学びをしっかりとした土台の上に築き上げていく上でも欠かせません。また、理解の確認を怠ると、先生方ご自身が抱えているかもしれない伝達スキルの不備を見落とすリスクも高まります。確かな学びと授業力の向上を図るための前提として、理解の確認の方法を考えます。

2021.01.13  ブログで、対話により思考の拡張を図り、観察の窓を開く を更新しました。
授業内に生徒が活動する場を作る目的は、解くべき課題を与えて発動させた思考を「対話を通じた知識や発想の交換」で拡張させることに加えて、生徒の頭の中で何が起きているかを把握するための「観察の窓」を開くことにあります。一人の頭の中だけで考え得ることの限界を超えるため、どこで躓きているのか観察/把握するためにこその対話や言語化です。授業内の活動性を高めることを自己目的化しないよう、意図を明確にしておきましょう。

2021.01.12  ブログで、自力で学ぶ力を育むのに重要な、最初に選ぶ”対話の相手” を更新しました。
授業中に問題演習を行っているとき、生徒に「わからないことがあったら手を挙げ(て質問し)なさい」と声をかけるのは教室でよく目にする光景です。生徒の疑問にきちんと答えるのはもちろん先生方の大事な仕事ですが、不明解消の方策を学ばせる/学習者として自立に向かわせるなら、最初に問いかけさせるべき「相手」は別にいると思います。学習者にとって、眼前にある問いの正解を得ること以上に、学び方/知の編み方への習熟が重要です。

2021.01.08  ブログで、説明がわかりにくいと言われたら を更新しました。
説明や指示のわかりやすさは、授業の成否を左右する大切な要素です。先生の説明がわからないとなれば、その先に目指すべき「できるようになった」には中々到達できません。別稿に示す通り、指示と説明のわかりやすさと生徒が実感する学習効果とはほぼ比例関係にあります。授業評価アンケートを取ってみると、自分が思っていた以上に「わかりにくい」という声驚かれるに先生もいらっしゃいます。そのとき採るべき方策について考えてみます。

2021.01.07  ブログで、活動させるのは観察のため~「観察の窓」を開く を更新しました。
生徒を活動させることには、自ら考えて行動する中で体験を知識や理解に再構成させることや、理解や思考の結果を言語化する中で学びをより確かなものにすること、対話による気づきの交換の中で思考の拡充し正しい判断を行うための広い視野を得ることなど、様々な目的があります。先生方にとっても、生徒が活動する場を整えることでしか、生徒の頭の中を観察・把握する機会が持てません。活動させるのは「観察の窓」を開くためです。

2021.01.06  ブログで、対話で行う理解確認 を更新しました。
生徒の理解を確かめるときの鉄則は「その場で」と「言語化を通じて」の2つ。小テストなどで確かめられるのは覚えたかどうかだけですし、授業を受けている途中で生じた不明を見逃しては、固まらない土台の上に学びを重ねかねません。求答型の問題で空所に適語を補えたとしても「覚えていた」ということだけかも。その用語を本当に理解しているかどうかは不明です。「理解しているかどうか」は、習ったときと違う形で確かめましょう。

2021.01.05  ブログで、デジタル・トランスフォーメーションと教室での学び を公開しました。
コロナ禍で、教育ICTの活用が一気に進みました。新たに開発・導入された技術やサービスが「新しい学力観に沿った学ばせ方」の実現に役立つところでは積極的に活用したいところです。新しい道具は、思考法や行動様式も変えるため、従来の方法に拘っていては新しい時代が求める能力やスキルを育て損ねます。新しい技術で広がってきた「教具の選択肢」から指導の場面ごとに最も有利/効果的なものを冷静に見極め、使い分けて行きましょう。

2020.12.22  ブログで、特色ある教育プログラムに対する意欲と興味の維持 を公開しました。
各地の学校で行われている特色ある教育プログラムも、じっくり観察してみると、入学間もない1年生や2年生の一様な熱心さに比べて、3年、4年と学年が進むうちに生徒の間には温度差のようなものが生まれているように感じられ、おざなりな取り組みやフリーライダーも見かけます。生徒の意欲と興味を高く維持するのは容易ではなさそうですが、原因を考え、有効な対策を講じることで、所期の目標に沿ってきちんと機能させたいものです。

2020.12.17  ブログで、考査問題の改善が授業も変える を更新します。12/21 UP!
教える側の頭の中には、学力観というものがあります。普段は意識することがなかったとしても、授業の進め方、テスト問題の作り方には、それがはっきりと現れます。動きのある授業よりも紙の上で固定して検討できるテスト問題は学力観の点検にもってこいです。授業改善に先駆けて考査問題の改善に取り組むことで、学力観の更新を図り、その成果を授業づくりに反映していきましょう。並行して、採点結果の集計方法の工夫なども必要です。

2020.12.09  ブログで、最終局面での進路指導~出願校選定から卒業まで を更新します。12/16 UP!
いよいよ受験期本番が間近に迫りました。ここから先、生徒一人ひとりの状況を把握しつつ、その頑張りを支えるきめ細かな配慮を必要とする指導が必要になりますし、出願をはじめとする重大な選択も続きます。この最終局面での指導に見通しと戦略をもち、しっかり準備して臨めるかどうかは生徒の未来に小さからぬ影響を及ぼします。多忙な年末ですが、少し時間を取り、年明けからの指導に通しを立てておく必要があるのではないでしょうか。

2020.12.07  ブログで、進路指導計画の体系化とスリム化 を更新しました。
進路意識形成と進路希望実現の工程は、体験で膨らませた知識や気づきを携え選択を重ねることで構成されます。個々の指導が成果を得なければ、当然ながら次のステップに進む前にやり直しや補完が必要になるため、悪循環で新たなコストが発生します。また、体験からの学びを再構成できないうちに次に控える選択の機会に臨ませては、「取り敢えずの選択」を助長してしまい、その後の選択が出口を失うことにもなりかねません。

2020.12.04  ブログで、行事にじっくり向き合える、忙しすぎない学校生活 を更新しました。
様々な教育意図をもって整備が進む指導機会も、生徒が忙しすぎて参加できなかったり、準備不足のまま会場に足を運んできているのでは、思った通りの成果は結ばないのではないでしょうか。重要な行事を企画したら、部活動や放課後補習とバッティングしないようにするべきですし、目指しているものを教員団が共有して、生徒の参加意欲を刺激し、行事に向かわせるレディネスを整えることに力を合わせていくべき場面もありそうです。

2020.12.02  ブログで、進路講演などに向けた事前指導 を更新しました。
外部から講師を呼んで生徒向けに講演をしてもらうとき、「生徒にどんな変化を期待しているか」 を、明確なイメージとして、現場の先生方が、講演本番を迎えるまでの一定の期間にわたって共有しておく必要がありそうです。講演などは、あくまでも一過性のイベントであり、そこから十分な情報や刺激を受け取れるかどうかは、生徒一人ひとりが、それまでにどんなことを考え、知り、経験してきたかによって大きく異なります。

2020.12.02  ブログで、進路意識の高揚を目的とした講演会の企画 を更新しました。
進路意識へ高揚を図ることを目的に、生徒が目標としている大学に進んだ卒業生や、その大学の入試広報担当者を招いて講演会などが、進路意識の継続的な高揚や受験生としての個人/集団レベルでの成長という所期の目的を達するには、企画・運営に際して「行事にじっくり向き合える余裕」「振り返りを通した課題形成」「目的を共有するコミュニティの形成」「生徒が互いの気づきや課題をシェアする相互啓発」などへの十分な配慮が不可欠です。

2020.12.01  ブログで、模試の結果を正しく振り返る(学習行動の改善) を更新しました。
模試や考査の事後学習では間違え直しに取り組ませるだけでは不十分です。テストの結果を通じて振り返るべきはこれまでの自分の勉強への取り組み方や学習方法であり、振り返りの目的は「より良いパフォーマンスを得るにはどのように行動すれば良いか」という自分の課題を設定することにあります。欠けていた知識・理解はその場で補うべきですが、これに終始しては「絆創膏を貼るだけの手当て」に過ぎず、転んだ原因の解消には直結しません。

2020.11.30  ブログで、年末に行わせる「4月からの学びの振り返り」 を更新しました。
答案返却日には、生徒はここまでの期間に重ねてきた学びの成果を、点数という指標に照らして確認することになります。ここできちんと振り返りをさせることが先の歩みを大きくさせます。思ったほど成績が振るわなかった生徒もいるでしょう。「仕方ないよね」と開き直られても一歩も前に進みませんし、悪い点数に落ち込んでいるだけでも同じです。そこそこの成績だった生徒も、それに満足してはさらなる成長のチャンスを逃します。

2020.11.27  ブログで、現2年、現1年に対する、進級を見据えたゼロ学期指導 を公開しました。
現2年生は、来年度の履修科目選択の希望を提出したことで「受験生」になる第一歩を踏み出したことになりますが、ここで歩を止めさせず、二歩め、三歩めと続かせないと、4月を迎えてなお自分の未来に向き合いきれないことがあります。入学から7か月を経た2年生も、どこまで正しい学びの姿勢と方策を身につけて、「自立した学習者」に近づけているか、先生方の観察と生徒自身の振り返りで点検してみるタイミングだと思います。

2020.11.26  ブログで、ゼロ学期を迎えるに当たり~指導計画作りへの下準備 を更新しました。
ゼロ学期を迎える前に、そこで行うべき校務のたな卸しを今のうちに行いましょう。先ずはTo Do リストの作成、工程の洗い出しとガントチャートへの落とし込みからです。もう一つ忘れてならないのは、生徒にもこれまでの学びを振り返らせ、新しい年/年度にどのように自分をリビルドしていくかを考えさせることです。期末試験が終わったときが好機ですが、どのように振り返らせるかを先生方は前もって考えておかなければなりません。

2020.11.25  ブログで、目標理解と活用機会を整える授業デザイン を更新しました。
学習目標を正しく認識した上で、習ったことを用いた課題解決を経験することで、生徒の学びは着実に成果(=学力の向上や自分の成長)を結ぶようになります。学習目標を提示するには、解くべき課題をもって行うのが最も効果的であるのは別稿で申し上げた通りであり、獲得した知識・理解の活用機会を整えることには一石二鳥の効果が見込めます。対話を活性化させるにも生徒が協働で解決を図るべき課題の存在が欠かせません。

2020.11.24  ブログで、遠隔授業のデータから考える対面の良さを生かすポイント を公開しました。
大学での授業評価アンケートのデータを分析してみると、項目間の相関など集計結果には例年と違ったものが方々に見て取れます。コロナ禍で対面授業ができず、ずっと遠隔授業が行われていたことの影響です。対面でなら普通にできていたことができない学習環境がもたらした変化の中には「対面授業が持つ活かすべきポイント」があるはずです。データに現れた変化を起点に、教室での対面授業の良さを生かし切るためのポイントを考えてみます。

2020.11.20  ブログで、実技実習の授業に「振り返り」がもたらす効果 を更新しました。
実技実習系に限らず、どの教科でも学び終えた段階できちんと「振り返り」を行うことは、生徒の学びに様々な効果をもちます。自分の取り組みやパフォーマンスを振り返る中で、授業を通じて新たにできるようになったことの「たな卸し」は科目への自己効力感が高めますし、今日の自分に足りなかったことを捉えれば「次に向けた課題形成」で学びに目的が生まれます。最たる効果は、知識や技能の獲得や自分の進歩を強く実感できることです。

2020.11.19  ブログで、"アクティブ・ラーニング"で学習時間が減る? を更新しました。
教室での対話的で深い学びを実現するには、個々の生徒による相応の授業準備が必要です。教室での協働を通して課題に解らしきものが得られても、学びを深く確かなものにするには、課題に立ち戻ってその仕上げに取り組む必要があり、事後学習にも一定の時間が投じられて当然です。アクティブラーニングの導入で家庭学習時間が減っているなら、予習・授業・復習の流れを振り返って「学びのデザイン」全体を見直してみる必要があると思います。

2020.11.18  ブログで、協働学習を"集団としての調和"で終わらせない を更新しました。
対話が盛り上がったかどうかと、一人ひとりのうちに学びの成果が蓄積され、深く確かな学びになっているかどうかは別の問題です。集団としての調和が生まれ、学習活動が盛り上がったことに満足していては、学習を通して本来目指していたものが達成できないリスクを抱えることになりそうです。カギは、個人で取り組むべきことにきちんと取り組ませること。対話に参加するまでの準備と対話を終えたあとの学びの仕上げの2つがポイントです。

2020.11.17  ブログで、判断力をどう考え、育て、評価するか を公開しました。
判断力に限りませんが、何らかの能力・資質を育もうとする以上、それらが何を意味しているのか、校内で共通認識を作っておかなければ目標も明確に設定できず、指導の方向性が先生ごとにバラバラということになりかねません。また、設定した目標に応じて「育む/鍛える機会」を指導計画の中にしっかり設けなければ、「掛け声」で終わってしまいますし、評価の機会と方法もしっかり考えておかないと、せっかくの指導もやりっぱなしです。

2020.11.06  ブログで、活動を配列するときに考えるべきこと の更新を開始しました。11/12 UP!
主体的・対話的で深い学びの視点での授業改善が図られる中、各地での授業を拝見していても様々な活動が授業の中に組み込まれています。しかし、単に対話の場面が増え、活動性が高まっても、それが主体的な学びになっているか、深い学びになっているかはまた別の話。生徒が自分事として目標を持ち、活動を終えて「知っていること、できるようになったこと」が増えていなければ、活動を配列するときの目的が達せられたことにはなりません。

2020.11.04  ブログで、チェックリストを用いた目標提示と達成検証 を更新しました。 知識・技能、思考力・判断力などに関わる学習目標であれば、学びを経て生徒が解を導くべき課題を導入フェイズで示すことで効果的な提示ができますが、練習や作業への取り組み方や協働場面での振る舞いなどは、別の形での目標提示と達成検証が必要です。そこで試してみたいのが振り返り用のチェックリスト。完成版のリストを用意して与えるだけでなく、学びながら生徒自身がチェックリスト作れるように導けば学習者として自立に繋がります。

2020.11.02  ブログで、授業の中で思考力を鍛える を更新しました。
授業の中で、思考力を育てようとするなら、分解と再構成のプロセスを生徒自身に経験させる必要があります。所与のテクスト/問題文を読み、そこに含まれる情報を切り分けて、問いが求める答えの形に組み直すという課題解決こそが、思考を経験する場となります。丁寧に教えて題意の理解から、解法の立案、答えの仕上げまでを先生が肩代わりしては、思考の過程を生徒は自ら体験できず、与えられた答えを覚えるだけになってしまいます。

2020.10.29  ブログで、出題内容から窺う、大学の教育姿勢 を公開しました。
出題研究を通して各大学の教育姿勢を窺い知ることは、生徒の進路形成に関わる立場にあるすべての方にとって、大事な仕事の一つだと思います。新しい学力観を反映した、好ましい出題の背後には的確な教育観があり、そうした出題を可能にする技術と材料を整えるための日々の努力があり、そうした努力は大学での授業にも反映されますので、大事な生徒を預ける4年間には大きな成果が期待できるはず。当然ながら、逆もまた然りだと思います。

2020.10.28  ブログで、限られた授業時間を有効に使う を更新しました。
新課程への移行で、「各単元の学習内容をしっかり理解させ、知識として定着させた上で、且つ思考力や判断力、表現力も高める」という高い要求が向けられます。やるべきことが増えるのは明白ながら、授業時間は基本的にこれまでと変わりません。「授業時間をいかに有効に使うか」はこれまで以上に重要な課題です。解決のアプローチを何かひとつに求めたところで限界があるのは明白です。様々な観点からの解決策を組み合わせて行きましょう。

2020.10.27  ブログで、答えを仕上げる中で学びは深まる を更新しました。
教室での学びをきちんと教科書に落とし込むことには、「個々の学習内容を全体像の中においた体系的な理解が形成できる」「教科書を深く学べば受験にも対応できるとの安心感が得られる」「教科書をきちんと読む[読めるようになる]ことに動機が生まれる」といった様々な効果が期待されますが、授業時間の不足もあってか、教科書の落とし込みが徹底できている授業はそれほどは多くないようにも感じます。改めてその効用と方法を考えます。

2020.10.26  ブログで、答えを仕上げる中で学びは深まる を更新しました。
授業を通して学力の向上や自分の進歩を実感できることで、生徒はその科目を学びつつづける意欲を維持・向上することができますが、その実感をもたらすのは「習ったことを使って課題を解決できた体験」です。課題を与え、知識や理解を活用する場面を整えることが重要なのは言うまでもありませんが、とりあえず答えが出せたところで立ち止まらせては深く確かな学びは生まれません。答えを仕上げてこその学びです。

2020.10.23  ブログで、出題研究を通して"問い方"を学ぶ を更新しました。
新しい学力観に沿った「問い方」を学ぶ好適な教材のひとつは、大学等の入試問題です。日々の授業で得た知見も活かしてより良い入試問題を作ろうとしている大学の先生方は、高校の先生方にとって、言わば「より良い教育を目指す(まだ会ったことのない)同志」です。そうした方々が、知恵を絞り、苦労して作り上げた入試問題を「共有財産」として積極的に活用することで、新しい学力観に沿った学ばせ方を実現していきたいものです。

2020.10.22  ブログで、入試問題を授業の教材に使うときに を更新しました。
出題研究を通して良問を見つけたら、どのタイミング/場面でその問題を「ターゲット設問」にするか考え、指導カレンダーに組み込みましょう。ある時点までの目標を立てたことになり、そこまでに何を学ばせ、どんな力を養っておくか計画が具体的に立てられます。ただし、大学入試問題を授業での教材に使うのは、「問題の評価」をきちんと行い、「教材としての最適化」を図ってからです。問題の仕立て直しをするにも好適な着眼点があります。

2020.10.21  ブログで、生徒に問いを立てさせる(続編) を公開しました。
生徒に問いを立てさせることの、第一の目的は教材との深い関りを持たせることにありますが、出題者の目線に立つ経験を持つことにも大きな意義があります。出題者の視点で教材に向き合ってみると、どんなスタンスでその科目を学ぶべきか改めて気づくことも多く、その後の学びにも方向性が得られたりするものです。志望校別の対策講習などで「○○大学の出題を予想して問題を作ろう」というアクティビティを組み込んでみるのも面白いのでは?

2020.10.20  ブログで、学びを深める、問いの立て方とその使い方 を公開しました。
別稿「どんな問いを立てるかで授業デザインは決まる」でも申し上げたことですが、「問いの立て方」とその「使い方」は、授業を通した学びの成果(深まりと広まり)を大きく左右します。問いを起点に展開する様々な学習活動が、生徒一人ひとりの学びをより深く広いもの、確かなものにするには、どんな問いを立てるのが良いのか、時には立ち止まって考えてみましょう。良問いを使ってどんな学習活動を授業内外に配列するかも大切です。

2020.10.19  ブログで、6ヵ年のストーリーを描く、教育活動の配列 を公開しました。
選択の余地は最小限ながら、3ヵ年、6ヵ年を通して生徒が歩む道筋をしっかり描きだしたカリキュラムは、いわば「コース料理」のようなもの。全体の流れがしっかり設計されているので、食事を終えたときにはバランスの良い、満足感のある体験ができています。他方、豊富なオプションから生徒がその場で判断して、参加する活動を選ぶスタイルは、言わば「アラカルト」。好きなものを選べますが、全体がちぐはぐなものにな理がちです。

2020.10.14  ブログで、発言がどこから生じているかを読み取らせる を公開しました。
文章を読み、あるいは発言を聞いて、表現されている内容を正しく理解することは大切であり、「読むこと」の第一の目的ですが、時には直接的に表現されていることの奥にあるもの、主張の根拠や、発言に込めた意図、筆者のバックグランドや根っこの思想まで推し量り、さらには「この場面ならこの人は何と言うか/どう主張するか」まで踏み込むことも必要ではないでしょうか。PISAが求める読解力と関連付けて考えてみました。

2020.10.13  ブログで、生徒が持つ知識/イメージを把握してから学びをスタート を公開しました。
新しい単元を学ぶ入り口では、生徒がこれまでの学習(教室の中に限らず生活を送る中でのもの)を通して、これから学ばせる内容/対象について何をどこまで知っているか/どんなイメージを持っているか把握すべきです。生徒が知っていること/イメージしていることと、授業を経て形成させるべき十分で正しい理解との差分を埋めることこそが、本時の指導で達成すべき目標である以上、前者の把握なしに学びの設計はできません。

2020.10.12  ブログで、カラムを分けた板書で押さえる共通点と相違点 を公開しました。
ものごとを理解するときは、それを単独で扱うよりも、生徒がある程度まで理解している何か対照となるものを引き合いに出し、互いの共通点と相違点を整理しながら学んだ方が、本質的なところ(意義や抱える課題など)を押さえやすくなることが多々あります。この場面で効果的に使えるのが、黒板をカラム分けした「対応する項目をパラレルに配置したレイアウト」です。問いかけながら書き上げることで学びは一層深くなります。

2020.10.09  ブログで、生徒の答案をシェアして作る学び(相互啓発) を公開しました。
生徒の学びには、教科書などの教材からのもの(自力で読んで理解する)、先生からのもの(説明を聞いたり、問い掛けに考えたり)に加えて、生徒同士の間で生まれるものがあります。他の生徒からの学びというと、真っ先に「教え合い・学び合い」や「話し合いを通した気づきの交換」がイメージされると思いますが、生徒一人ひとりが真剣に課題に向き合っった結果である、答案やレポートを介しての相互啓発もあるはずです。

2020.10.08  ブログで、質問に答えて不明を解消してあげる前にやるべきこと を公開しました。
わからないことがあったら訊くようにと声をかけ、出てきた質問のひとつひとつに丁寧に答えていくのは、親身になって生徒を指導している姿そのものにも見えますが、よくよく考えてみると、「質問に丁寧に答える」という対処だけでは、不明解消の方策が身に付かないなど、様々な問題があるようにも思えます。ちょっとした工夫を忘れては、せっかくの学びを「その場の疑問を解消するだけのもの」にしてしまうリスクがありそうです。

2020.10.02  ブログで、教科固有の知識・技能を学ぶ中で をし更新ました。
社会の変化が加速し、新たな知見が生み出されるスピードも上がれば、勉強してせっかく覚えた知識がごく短い期間で通用しなくなることも増えてくるでしょうが、学習内容を学ぶ中で生徒が身につける能力や資質、学び方・考え方などは場面を変えても役立ちます。教科固有の知識や技能を学ぶことは、それ自体が「目的」ではなく、能力や資質などを身につけるための「手段」と捉えた方が、これからの時代には馴染むような気がします。

2020.10.01  ブログで、できない? やらない? やらせてない? を更新しました。
本来ならば生徒自身に挑ませて完遂を求めるべきことを、先生が不用意に先回り/肩代わりしてしまうと、生徒は自力でできるようにならなければいけないことをいつまでもできないままだったりします。学習者としての自立を促すためにも、主体性の及ぶ範囲を膨らませるためにも、先生方ご自身がこれまでの授業を振り返り、生徒にやらせずに先生が肩代わりしていたことがないか、洗い出してみましょう。

2020.09.30  ブログで、"丁寧に教える"ことを取り違えていないか を更新しました。
丁寧に教えることに気を取られ、本来なら生徒自身が取り組みクリアすべき課題を先生が肩代わりしてしまった結果、初見の問題への対応力を生徒が身につけていない可能性はないでしょうか。「丁寧に教える」というのは、生徒のうちに疑問や不明が残らないよう一から十まで余さず教えることではありません。解くべき問題を眼前にして生徒が辿っていくべき思考のプロセスをひとつひとつ、生徒自身にしっかり体験させることを指します。

2020.09.29  ブログで、"正解を言って欲しい"と言う生徒 を更新しました。
生徒や学生にアンケートで授業への感想を尋ねてみると「正解をちゃんと言ってもらいたい」という声が散見されます。先生は意図をもって敢えて正解を示していないのが傍からも明らかな場合にもです。安易に答えを示せば、生徒の思考はそこで止まります。生徒は教科書や先生からだけでなく周囲の仲間からも学ぶべきです。先生が必ず答えを示すことを習慣にしては、本来は重層的であるはずの生徒の学びを、単純なものにしてしまいます。

2020.09.28  ブログで、生徒の興味・関心をどこまで育めたか を更新しました。
授業を通じて科目に対する(あるいは学びそのものへの)生徒の興味・関心を高めることはどの教室にも共通する目標だと思いますが、そのための方法を論じる機会の多さに比べて、「興味・関心とは何か」という根幹に立ち戻った議論はあまりなされていないような気がします。興味・関心とは何か定義がなされなければ、その高まりを測定することはできません。方法をあれこれ論じても、成果が検証できなければ、方法の優劣も判断不能です。

2020.09.25  ブログで、学んでいることの有用性に気づかせる を更新しました。
勉強は「役に立つからする」「役に立たないからしない」というものではありませんが、それでも「学んでいることが何かの役に立ちそうだ」と思えれば、身の入り方が変わってくることも確かです。履修の途中(あるいは入り口)にいる生徒・学生にとって、学びを進めた先にどんな利益や活用の場面があるかは、容易には想像できません。解くべき課題で「何のために学んでいるか」を伝えるなど、何らかの仕掛けを講じる必要がありそうです。

2020.09.24  ブログで、興味関心と自ら学ぶ姿勢とのギャップ を更新しました。
主体的に学ぶ姿勢、自ら調べたり考えたり態度を獲得させることは、指導上の重要目標であることは言うまでもありません。教室で生徒に知識や技能を身につけさせても、社会の変化や科学の進歩の中で、それらがいつまでも価値を持つとは限りません。知識は常に獲得/アップデートする必要があり、生徒には自ら学び続ける姿勢が求められます。自ら学ぶ姿勢を持つには、対象への興味関心が不可欠でしょうが、要件はそれだけではなさそうです。

2020.09.23  ブログで、授業規律VS学ぶことへの自分の理由 を更新しました。
授業内で守るべきルールはあって然るべきもの。無秩序ではどうしようもありません。規律を乱す生徒の周りには、安全・安心の下で学ぶことができていない生徒がいるはずです。かといって、指導を強化して指示に従わせるだけでは、学びは従属的になり、主体的な学びから遠のきかねません。まずは落ち着いた学びの場を確保した上で、学ぶことへの自分の理由を生徒一人ひとりに作らせていきましょう。

2020.09.11  ブログで、 授業評価アンケートの結果の見方、活かし方 を開始しました。 9/16 Up!
授業評価アンケートの実施後、しばらくしてお手元に届く集計結果には様々な数値が記載されていますが、その見方を良く知ることは評価結果を授業改善に活かすために欠かせません。当オフィスが監修、株式会社ディーシーアイが開発・運用している「授業評価&生徒意識アンケート」の個人票(授業評価集計)を例に、集計結果として出力されたデータを見るときにポイントをきちんと押さえておきましょう。

2020.09.10  ブログで、実践報告に触れての気づきを言語化することの効果 を公開しました。
指導法研究や実践報告の場で示される各地の先生方が「あるべき学びの姿」を考え続けて生み出してきたアイデアの数々は、それに触れた人が授業をデザインするときの手札を増やし、それを使ってさらに工夫を重ねた実践はまた別の機会で報告され、どこかでの新たな試みに繋がります。こうした相互刺激の効果をより大きくするのは、タイトルにもある「気づきの言語化」であり、言語化した結果を先生方でシェアすることだと思います。

2020.09.09  ブログで、学びに向かう力/主体的な学習姿勢をどう評価するか を公開しました。
主体的な学びとは、「学びに対する目的意識」と「自立的に学べる学習方策」を生徒が備えたときにはじめて成立するもの。言われたことに素直に従っているだけでは、自分の理由で行動したことになりません。「提出物の期限遵守」を基準にしたところで、勤勉さ/従順さの指標にはな獲得した身につけた生徒にどんな行動が現れるか想像することから評価観点の定立を目指しましょう。明確な基準を示し、生徒の自己評価を促しましょう。

2020.09.08  ブログで、多様な意見と正しい理解(対話をどう収束させるか) を公開しました。
生徒に問いを投げかけて考えさせたり、お題を与えて調べさせたりするのは、思考力や調査スキルを身につけさせるために欠かせません。やらせないことにはそこで必要となる能力・スキルは育ちません。しかしながら、考えた結果、調べた結果をレポートなどにまとめさせて提出させたり、意見として表明させたりするだけでは、学ぶ対象への正しい理解が形成できるわけではありません。誤りはきちんと正し、見方の偏りは補う必要があります。

2020.09.07  ブログで、情報の整理・構造化のやり方を板書で学ばせる を公開しました。
先人たちの発想と工夫で作り上げられてきた様々な情報を構造化して表現する法は、単なるプレゼンテーションの技術ではなく、思考力や判断力、表現力を底上げするためのツールでもあります。話し合いの場でも、ファシリテーションに活用すれば、協働はより建設的で効率的なものになりえます。先生方が日々の教室で行っている板書をお手本に、その機能とやり方にちょっと意識を向けさせることで、情報を扱う手札を備えさせていきましょう。

2020.09.04  ブログで、積極的に学ぶ姿勢(記事まとめ) を更新しました。
積極的に学ぶ姿勢を生徒一人ひとりに持たせたいというのは、先生方のどなたもが抱く思いでしょうが、言うは易く、その実現は中々たいへんです。学びへの積極性を引き出すには、それを構成する要素群を正しく想定し、その一つひとつを着実に成立させていく必要があります。如上の構成要素の想定(=問題の切り分け)には、生徒が学びに消極的になる場面とその要因を考えてみるという逆サイドからのアプローチが有用かもしれません。

2020.08.27 ブログで、臨時休校のリモート指導がきっかけで授業改善が加速? を公開しました。
今年は年度当初から、臨時休校中のリモート学習、学校再開後の分散登校と様々な障害がある中での教育活動が余儀なくされましたが、1学期の授業評価アンケートの結果を見ると、評価が下がるどころか、大きく授業改善が進んだことを窺わせるデータも散見されます。評価結果の向上には、指導法の改善のみならず、生徒の学習者としての成長、タスクの変質による評価の揺らぎなど、様々な理由を仮説として考えることができそうです。

2020.08.25 ブログで、主体的、対話的な深い学びへ~授業評価アンケート を更新ました。
新課程への移行がいよいよ目前に迫りました。新しい学力観にそった教え方の転換を図る中、新しい学力観に基づく評価方法の導入も併せて進めなければなりませんし、高大接続改革に備えて考査問題も新しいスタイルに切り替えていく必要があります。その流れの中で、授業評価アンケートの質問設計の更新もまた喫緊の課題の一つです。新課程対応版の質問設計での回答データも集まり始めました。解析結果もご報告していきたいと思います。

2020.08.24 ブログで、対話によって学びはどこまで深まったか を公開しました。
データを解析してみると、話し合いなどの協働で気づきや学びの深まりが得られる授業の実現に最も大きく寄与するの活用機会でした。課題などで獲得した知識を課題解決に活用する機会を整えることと、話し合いなどの協働場面を作り出すこととはそれぞれ別のことであり、どちらか一方だけを実現することも理屈の上では十分に可能なはずですが、データは、対話と協働による学びの深まりをには知識活用の機会の確保が不可欠と示唆しています。

2020.08.21 ブログで、目的意識をもって学びに取り組んでいるか を公開しました。
学ぶ意欲や学ぶことへの自分の理由(目的意識)を持っていることは、主体的な学びを成立させるのに欠かせません。目的意識の強さ・確かさに関わらず、成績さえきちんと伸びているならそれで良い、という考え方もあろうかと思いますが、新課程で「学びに向かう力・人間性等」が涵養すべき能力・資質に挙がり、「主体的に学習に取り組む態度」を観点に評価をすることになる以上、生徒が抱く学びへの目的意識には十分な注意を向けるべきです。

2020.08.20 ブログで、学習方策の獲得はどこまで進んでいるか を公開しました。
新課程への移行を目前に、日々の授業で「主体的、対話的な深い学び」をこれまで以上の水準で実現していくことは喫緊の課題です。授業評価アンケートや、ルーブリックを用いた活動評価、ポートフォリオに残された各種ログなどを検証材料に如上の学びの実現度を把握し、新しい学力観の下での授業改善を着実に進めていきましょう。主体的な学びは、自立的に学びを進められるだけの土台(学習方策)を備えてくれないことには実現しません。

2020.08.18 ブログで、課題の仕上げは個人のタスクに を更新します。 8/19 Up!
学んだことを活用して解決すべき課題をきちんと用意し、対話や協働を含む様々な学習活動を通してその解決に必要なもの(知識や技能に加えて思考・判断・表現の力、学習方策など)を獲得させたとしても、学びの仕上げにどのように取り組ませるかで、学びがどこまで深く確かなものになるかが決まり、その後の学びのあり方も大きく左右されます。対話や協働を通して学びを膨らませた後の仕上げ方で、深く確かな学びの成否が決まります。

2020.08.17 ブログで、考えるための道具(体系的知識)を揃えさせるときの手順 を公開しました。
理論(体系的理解から入るか、実例(解決すべき自分事として感じられる課題)から入るかは、授業デザイン上の大きな分岐点になります。常に一方が正解で他方が誤りということではありませんが、学びというプロセスを考えると、事例を入り口にした方が有利に働きそうですし、実例を通して具体的なイメージを携えさせてからの方が、不可欠でありながら抽象的になりがちな学問的な俯瞰/知識の体系化もスムーズに進む公算が高そうです。

2020.08.07 ブログで、"長期休校への入試での配慮"が及ぼす影響を考える を公開しました。
新型コロナウイルス感染症の拡大によって休校が長引き、入試までに学習範囲を終えられない可能性が高まったことで、高校や大学は入試での配慮が求められ、そろそろ対応が出そろってきました。出題範囲を縮小するケースもあれば、特別な配慮をしないと決めた大学もあります。まちまちな対応に、受験生も先生方も戸惑いがあると思いますが、こうした高校・大学の対応をどう捉えるのが良いか、またその影響はどこで出てくるか考えてみました。

2020.08.06 ブログで、学習内容が同じでもアプローチによって学びの質は異なる を公開しました。
生徒にとって新しい単元を学ぶのは、歩いたことのない道を歩き、訪ねたことのない目的地を目指すようなもの。歩き方にも色々とあります。次回のチャレンジでもちゃんとゴールに辿り着けるかは、歩かせ方によって小さからぬ違いがありそうです。それぞれに該当する教室での学ばせ方を想定してみると、学習内容が同じでもアプローチによって学びの質が大きく異なることは容易に想像がつくような気がします。

2020.08.03 ブログで、学力向上感、得意・苦手に成績が及ぼす影響は? を更新しました。
授業を受けて学力の向上や自分の進歩があったか、その科目が得意か苦手かを生徒が判断するとき、定期考査や模擬試験の点数が生徒の意識にどの程度まで影響を与えているかというご質問をいただくことがあります。結論から言えば、成績からの影響は確かにありますが、それだけではありません。振り返りによるメタ認知の形成や学習方策の獲得などを通した「学習者として自立」が進むにつれ、点数が自己認識を左右される度合いは下がります。

2020.07.31 ブログで、難易度からの得意・苦手の意識が受ける影響 を更新しました。
教材や課題の難易度が上がるとその科目への苦手意識が膨らむのは容易に想像できますし、実際のデータでも確認できます。しかし、苦手意識の発生には様々な要因が絡み合っており、目標水準を引き上げたからといってそのまま苦手の拡大に直結するわけではありません。教え合いや学び合いを通じて、互いの足りない知識を補ったり、解決法を一緒に考えたりすることで、「なんとかなりそうだ」との認識を持てることも影響していると思われます。

2020.07.30 ブログで、活動性が苦手意識を抑制する機能とその限界 を更新しました。
授業や課題の難易度をある程度引き上げても、活動性を十分に高めておけば苦手意識を遅らせることができます。教え合い・学び合いが知識や理解の不足を補うことが課題解決の可能性を高めるのは想像に難くありません。しかしながら、その機能にも限界があります。学習者集団ごとの負荷耐性というものがあり、それを超えた負荷をかけると、生徒同士で知識・理解・発想を補完し合っても課題の要求を満たせなくなります。

2020.07.28 ブログで、不要な苦手意識を抱かせない を更新します。 7/29 Up!
ある科目に苦手意識を持てば、学び続ける意欲を持ちにくくその先に生まれるかもしれない新たな興味と出会う可能性が失われます。もしかしたら、その興味が広がり、深まった先に自分の適性や資質とマッチした将来が開けるとしたら、不要な苦手意識が、生徒自身の未来を狭めてしまうことにもなりかねません。誰しも何かに苦手意識を持ちますが、もし工夫次第で苦手意識を抱かせずに済むならそれに越したことはありません。

2020.07.27 ブログで、生徒が自力で学べる範囲を広げ、再びの休校に備える を公開しました。
緊急事態宣言の下での一斉休校では、通信環境や機器の整備が遅れていたことや、リモートでの指導ノウハウが未確立だったことなどで、課題を与えての自学自習以外に手が打てなかったケースもありました。感染の第2波が現実となりつつある中、休校解除後にリモート指導の環境と指導法の整備はどのくらい進んだでしょうか。生徒の側での学習方策や学びの姿勢を養っておくことも忘れてはいけません。

2020.07.13 ブログで、板書の技術 の各記事を更新します。> 7/22 Up!
チョーク(板書)とトーク(講義)で知識を付与するだけでは主体的・対話的で深い学びの実現は困難ですし、21世紀型能力を獲得させるにも十分とは言えませんが、それでも黒板/ホワイトボードを効果的に使うことは、学びの成果を大きくする上で欠かせません。ICTの導入、教育のデジタル化が急速に加速する中ですが、対話的で深い学びを支える道具としての板書の有用性を改めて考えてみます。

2020.07.10 ブログで、確かな学力を獲得させるための「学習活動の適切な配列」 を公開しました。
科目固有の知識・理解を獲得させるだけなら、丁寧に教えて理解させてしっかり覚えさせれば十分ですが、新課程では、科目の内容(コンテンツ)を学ぶことを手段に、様々な能力・資質(コンピテンシー)の獲得という目的を達成する必要があり、生徒がそうした能力・資質を駆使・発揮する場を整え、訓練と評価の機会を確保する必要性が高まります。丁寧に教えきることから、生徒自身にきちんと学ばせることに授業作りの発想を転換しましょう。

2020.07.08 ブログで、コミュニケーション・ツールとしてのICT を公開しました。
臨時休校や分散登校が続くで、ICTの利用が一気に進んだように見受けられます。校内のWi-Fiも整備が加速しそうですので、利用環境は今後ますます改善していくものと思われます。タブレットやスマホを使って小テストやアンケート、意見集約などを行う機会も増えています。様々な取り組みがなされてきたからこそ、ICT利用の利点も、より良く利用するための改善課題も見えてきました。

2020.06.30 ブログで、強調の正しい方法 の各記事を更新します。> 7/07 Up!
強調の目的は、対象に意識をきちんと向けさせ、強い印象とともに記憶に刻み付けることであり、声を張ったり、色や枠を付けたりといったプレゼンテーション技術以外にも様々な方法があります。方法を誤ると、狙った効果が得られず、ポイントがぼやけたり知識を断片化させたりと思わぬ副作用も生じます。大事なところを選び出す工程を不用意に先生が肩代わりしていては、生徒が自力で重要度を判断する力を身につける機会を奪ってしまいます。

2020.06.22 ブログで、新課程に備え、改めて考えるカリキュラム・マネジメント を開始しました。 6/26 Up!
新課程への移行がいよいよ目の前に迫ってきました。既に教育課程のアウトラインが完成している学校も少なくないものと拝察します。新しい科目も設定され、3ヵ年、6ヵ年の枠に必要な科目を配列するだけでも容易なことではありませんが、科目の適正配置を実現しただけでは教育目標の達成に十分な機能を備えたカリキュラムになり得ません。カリキュラムの設計に際して押さえるべきことを考えてみました。

2020.06.19 ブログで、授業評価アンケート~正しい活用と質問設計 を公開しました。
生徒による授業評価アンケートに限らず、何かを評価するときの目的はその改善を図ることに外なりません。授業評価の多面的評価における様々なツールの内、授業評価アンケートが担うのは学習の主体である生徒の側での認識の把握です。確実に把握すべきは「授業を受けて学力の向上や自分の進歩を実感できているか」。この項目を目的変数に、寄与度の高い項目を説明変数に配列した質問設計が、効果的で効率的な授業改善の大前提です。

2020.06.09 ブログで、実技実習系の授業評価アンケート の各記事を更新します。> 6/18 Up!
体育、芸術、家庭などの実技実習系教科でも、授業評価アンケートの質問文が目指すべき授業像を表現する必要に変わりはありません。学習を通じて自らの進歩や成長を実感できることは、学びを継続する意欲の原資です。目標を正しく理解し、メタ認知を促す振り返りが主体的な学びの姿勢を作り、対話による生徒同士の気づきの交換が学習の効果を高めます。メタ認知の形成には互いの成果を知る場が必要など、実技系特有の評価項目があります。

2020.06.08 ブログで、対策はスピード感をもって着実に実行 を公開しました。
学校に限らず組織経営にはスピード感が大事だと言われますが、矢継ぎ早に手立てを講じながら、その一つひとつの実行が疎かになっては何にもなりません。スピードと着実性を両立させる必要があります。対策の打ち出しだけはスピード感があるのに、肝心の実行フェイズでブレーキが掛かり、頓挫しては何にもなりません。優先度の高いこと集中し、ひとつひとつ着実に可視化できる成果を上げてこそ、「スピード感のある経営」になると思います。

2020.06.04 ブログで、積極的な情報発信で校内外の不安に答える を公開しました。
新型コロナが教育現場を取り巻く環境にもたらした様々な変化に、生徒や保護者は大きな不安を抱えています。緊急事態宣言が解除され、一時の切迫した状態は脱したかのように思われますが、今後も状況は刻々と変化するでしょうし、そのたびに新たな不安が生まれます。その不安に対し自分が/我が子が通っている学校がどんな答え/解決策を提示してくれるか、生徒と保護者は強い関心を持っています。発信量を増やすだけでは効果は限定的です。

2020.06.03 ブログで、校内外に示す、新しい生活様式のもとで目指す学校像 を公開しました。
新しい生活様式への転換が求められる中、昨年度末に描いていた2020年の学校像にも大きな変更が余儀なくされたと思いますが、そんな状況だからこそ、改めて「様々な制限がある中でどんな学校を目指すのか」「どうやって新しい学力観での学びを実現していくか」を示す必要があると考えます。環境の大きな変化に適切に対応できるかどうかは、この危機を乗り切って確固たる価値を学校が持ち得るか、生存可能性を決めるような気がします。

2020.06.01 ブログで、理解を確認した後のフォローに不要な時間を取られない を公開しました。
理解確認の結果、不明を抱えている生徒が想定を超えて多かったりすると、その解消に多くの時間を取られてしまい、その後の授業は予定通りに進みません。不明を見つけたときに生徒が自力でその解消を図れるようになっていないことで、足踏みが大きくなってしまうこともあれば、前提としていた生徒による授業準備(予習)が所期の成果を得ていないことが原因となることもあるはずです。参照型教材の徹底活用と実りある予習の実現が鍵です。

2020.05.29 ブログで、ターゲット設問を分割~小さな問いで場面ごとの理解確認 を公開しました。
ターゲット設問を正しく設定すれば、それを解決するために必要な知識や理解をピックアップでき、どんな学習活動を通して獲得させるか選択が容易になります。この手順を取るメリットは、授業の構成を目的に照らして効果的に考えられるようになることです。授業を構成する学習活動の一つひとつに、そのフェイズの体験で何を学ばせ、どんなことに気づかせたいのか、明確に意図できれば、場面ごとの理解確認でもポイントを絞りやすくなります。

2020.05.28 ブログで、授業を通して21世紀型能力は育めているか を公開しました。
来年度以降の教育課程表も、検討が進みフレームは出来上がっているでしょうが、大切なのはそのフレームにどんな中身を収めるかです。国立教育政策研究所が、教育課程の編成に関する基礎的研究で「21世紀型能力」を提案したのが2013年の3月。それから7年が経過しました。新課程への移行が眼前となった今、提案が目指したところをおさらいし、計画中の教育活動がその能力の一つ一つを実現できるものか確認してみるのも有益かと思います。

2020.05.27 ブログで、新しい生活様式のもとでの学習指導 を公開しました。
新型コロナウイルスの影響で臨時休校が続き、withコロナの新しい生活様式の中、学校生活もコロナ以前のものとは違ったものにならざるを得ません。大きく削れらた授業期間をいかに有効に使うことに加え、中学で来年度から始まる新課程で求めれる学びにあり方への転換にも並行して取り組まなければなりません。例年とは違った新年度を改めて迎える今、様々な課題を整理して解決への準備を進める必要があります。関連記事をまとめました。

2020.05.26 ブログで、改めて迎える「新年度」を始動に当たって押さえたいこと を公開しました。
緊急事態宣言の解除を受け、様々な活動が再開します。学校もリモートでの学習指導を続けてきたとはいえ、学年での指導、進路指導、生徒会活動なども含めた学校全体の教育活動では「改めての新年度」です。新しい生活様式の中でどんな学校が作るか/作りたいか、展望と意志を示し、校内外のステークホルダ(生徒、保護者、教職員、地域の方々)の理解と共感を得るべき局面であるのは、例年の新学期と同じです。

2020.05.25 ブログで、動画で授業を完結しない~授業を構成するパーツとして を公開しました。
新型コロナによる臨時休校が長引く中、生徒の学びを可能な限り保証しようと教室での対面授業に代わる指導法が試されています。YouTubeでの授業動画の配信や zoomでの遠隔ライブ授業も拡充の一途です。各々の方法の強みや弱みも明らかになってきました。深く確かな学びを実現するには、様々なツールを組み合わせ、各々の利点を活かして授業を構成しましょう。YouTubeなどでの授業動画は授業一部を構成するパーツとして活用すべきです。

2020.05.22 ブログで、日々のチェックで授業デザインのブラッシュアップ を公開しました。
授業日数・指導時間の確保を困難にする要因が山積する中、日々の授業をより効率的で密度の高いものにするには教室内の対面授業で行う学習活動を精選する必要があります。個人で出来ることと教室で行うべきことを選別した授業デザインが不可欠。授業の一つひとつにしっかり成果を検証しましょう。手間は最小限に抑えることが肝要。ターゲット設問への解答、授業を終えてのリフレクションシートを上手に活用して効率的に進めましょう。

2020.05.21 ブログで、教室でしかできない学びを充実~問いを軸に授業を設計 を公開しました。
学校再開後も授業日数の不足やコマ数確保のための短縮授業が想定されます。今までと同じように教えていては、カリキュラムの消化すらおぼつかず、深く掘り下げた学びは困難です。、「個人で出来ることと教室でしかできないことを切り分けて後者に重点を置く」ことが求められます。教室でしかできない学習活動に軸足をおいて授業を設計するには、学び終えたときに生徒が答えを作るべき問いをターゲット設問とするのが効果的です。

2020.05.19 ブログで、授業再開にむけて整えておきたい準備(記事まとめ) を公開しました。
緊急事態宣言の解除が進む中、学校の再開にむけた準備が本格化します。「休校期間中の自学自習/遠隔指導」と「学校再開後の教室での対面授業」との円滑な接続はこの局面での最重要課題の一つです。休校期間中の学びの成果をしっかり確かめることが先決です。休校期間に、生徒が何を身につけ、どんなことができるようになったかの見極めるがスタートです。単元課題などで、生徒がどこまで深く教材に関われたのかを確かめましょう。

2020.05.18 ブログで、イレギュラーな実施形態の中での授業評価アンケート を公開しました。
臨時休校が続く中、ご相談が増えているのが「例年行ってきた授業評価を今年はどういう形で行えばよいか」というものです。授業再開後に学校が日常を取り戻して一定期間が経過したら、例年と同じ方法・内容で実施し継続的な授業改善を着実に進める必要があるのは当然ながら、喫緊の課題は休校期間を含む学習指導をどう評価し、その結果をどう活かすかです。各校の先生方からとのやり取りをベースに考えるところを記事にまとめました。

2020.05.15 ブログで、休校明けの授業を円滑に再始動する を公開しました。
緊急事態宣言の解除を受けて、一部の地域では学校が再開されますが、当然ながら再開を以て学校に日常が戻るわけではなく、寧ろ今後の課題の方が大きいのではないかと思われます。休校期間の遅れを解消すべく先ずは年間授業日程を組み直すことからでしょうが、暦の上で授業計画をスライドさせるだけでは解消できない問題が多々あるはずです。再開後の教育活動をいかに円滑に素早く正常化できるかは、再開前の準備に掛かっています。

2020.05.14 ブログで、知見の共有と実践の浸透をスムーズに を公開しました。
一斉休校が長引く中で、新たな教育手法を意欲的に試す先生方も少なくありません。ピンチは変革のチャンスであり、様々な知見が生まれ、好適手法が編み出されいますが、せっかくの発見も校内外に広め実践として浸透させなければ勿体ないのではないでしょうか。新たな知見をどこまで共有できるかは、効果測定の結果に基づくエビデンスの提示、実践を伝え理解と共感を得る手順、最終目的を共有して作る協働の場という3つに掛かっています。

2020.05.12 ブログで、休校中の学びをより大きくするために(まとめページ) を公開しました。
緊急事態宣言を受けて休校措置が続く中、教育活動をストップさせないために様々な取り組みがなされています。「生徒を教室に集められずに苦肉の策としてオンライン学習を試してみたところ、教室以上に対話的な学びの実現が進んだ」というお話も方々で伺いました。より良い授業を目指した努力が実を結び、手応えを感じ取った先生方はさらに工夫を加速させます。できない理由に囚われて現状に止まっては一歩も先に進めず差は開くばかりです。

2020.05.11 ブログで、休校が続いて、何をやればいいのかわからない? を公開しました。
休校が長引く中、勉強の遅れや受験への不安を抱えつつ「何をやればいいかわからない」と悩む生徒も少なくないようです。学校から課題や自分の計画に沿って勉強を進められている生徒と「わからない」といって立ち止まる生徒の間には、普段以上のペースで学力差が拡大していると思われます。初めて学ぶ単元であっても、自力で学びを進められる生徒、自らの学びを設計できる生徒を育てることもまた、教科学習指導を行う上での重要な目標です。

2020.05.08 ブログで、リモート学習で「答えが一つに決まらない問題」を扱う を公開しました。
答えが一つに決まらない問題を扱う時に欠かせないのが、多様な見方を突き合わせ気づきを共有する「対話の場」です。教室に生徒が集っていれば、机を島型の配置にすればすぐにやり取りを始められますが、休校期間や解除後の分割登校の場面では、こうした場の実現は容易でありません。しかしながら日常が戻るまでこうした学びを止めては必要な学びが遠のくばかり。できない理由を挙げるのではなく、実現への工夫に知恵を使いましょう。

2020.05.07 ブログで、対面以外の環境で実現する対話的な学び を公開しました。
非常事態宣言が延長され休校が続く中、対話的な学びに支障が生じています。休校が解除されても分割登校でクラス全体での対話が行えなかったり、フィジカルディスタンスを確保するためにグループワークが制限されたり刷るはずです。様々な制限の中、いかに対話的な学びの場を作るかは差し迫った課題です。「文字を介した間接的な対話」「教え合い・学び合いの機能確保」「成果のシェアによる相互啓発」の3つを柱に解決策を探りましょう。

2020.04.28 ブログで、主体的、対話的な深い学びへ~授業評価アンケート を更新します。 5/01 Up!
新課程への移行がいよいよ目前です。高校の新課程を初めて学ぶ生徒は現在、中学1年生。中高一貫校では「新課程で学び高校を卒業していく生徒」が既に在籍しているわけですから、新しい学力観にそった教え方の転換を図る中、学びの評価も新しいものに組み直す必要が出てきます。授業評価アンケートの質問設計の更新は今後の課題の一つです。学力の三要素のそれぞれに応じた指標/測定方法が必要であり、相応しい質問文を考えましょう。

2020.04.27 ブログで、休校中の学びを把握~リモート指導の好適手法の確立へ を公開しました。
長引く休校中も生徒の学びを止めさせないよう、生徒が自宅で取り組む課題を与えたり動画を配信したりと様々な努力が重ねられていますが、如何せん、経験のない状況に指導は手探りの感が否めません。直接的に観察の機会が乏しくなる生徒の学びへの姿勢や意識を、アンケートで把握することは平時に増して重要です。効果検証を経てしっかりした指導ノウハウを確立できれば、自然災害など今後も予想され得るピンチへの備えにもなるはずです。

2020.04.13 ブログで、講義・座学系の授業評価項目 を更新します。 4/24 Up!
生徒による授業評価アンケートの目的は「より良い授業の実現」にほかなりません。この目的を達成する上で欠かせない「課題形成」と「改善行動の効果測定」の2つがアンケートによって提供される機能です。まずは、「良い授業」とは何かを明確にしておくことが大前提。授業評価の各項目の意義と改善に向けた基本的な考え方をしっかり押さえることが、効果的で確実な授業改善に繋がります。

2020.04.09 ブログで、同じことを尋ねたつもりでも…(学校評価アンケート) を公開しました。
学校評価に限りませんが、アンケートの質問文を考えるときに大切なことは、尋ねる側が意図するところを回答者が正しくイメージしてくれるかどうかです。同じことを尋ねたつもりでも、ちょっとした文言の違いから回答の分布がまったく違ってしまいます。回答者が迷わず本当のところを答えに選べるかどうか、質問文を一つひとつ丁寧に点検し、目標の達成検証や改善課題の形成のための判断材料(=正しいデータ)が得られるようにしましょう。

2020.04.09 ブログで、学校評価アンケート~質問設計を通して校是の共有 を公開しました。
学校評価アンケートは、主だった学校行事が終わる年度後半での実施が普通ですが、どんな評価項目を立て、どんな質問文で訊くかはできるだけ早い時期に検討を進め、教職員への周知を図るべきです。質問設計を通した「目指すべき到達状態」の確認と共有は、目線のあった指導を容易にします。いざ、学校評価を行う段になって評価項目に異論が噴出するようでは、それまでの教育活動で先生方が同じ景色を見ていなかったということだと思います。

2020.04.07 ブログで、休校期間中の自学自習をより確かなものにするために を公開しました。
休校期間中の教科学習指導では、「教える」という発想をひとまず脇に置き、「学ばせる」ことに意識を集中させた方が良さそうです。所与の教材を学んだ上で自力で答えを仕上げるべき問いを用意すれば、生徒は自ら教科書や資料を読み、知識と理解を獲得しながら、自ら学ぶ方法そのものを身につけていくはずです。教えることができない今こそ、不利と考えるのではなく、この状況を逆手に取る発想が得るものを大きくするように思います。

2020.04.06 ブログで、解いたことで成長ができる問題こそが"良問" を更新します。 4/01 Up!
どんな問いを立てるかは、授業デザインの要です。学習目標を認識させるにも、答えを仕上げる中で学びを深く確かなものにするにも、問いは大きな役割を果たします。予習に取り組ませるときも、範囲を指定するだけのときと、指定範囲をしっかり勉強すれば答えられる問いが用意され、その答えを作るために教科書や参考書に当たるのとでは、学びの質に大きな違いが生じます。やり終えたときに生徒が得る達成感の大きさも違ってきます。

2020.03.26 ブログで、LHRで授業評価を行うことのメリット を公開しました。
授業評価アンケートは、各教科担当者が行う場合と、HRでまとめて全授業について行う場合とがありますが、後者を採った方が、「用紙の配布や回収に要する時間と手間を削減できる」「授業評価の目的などをしっかり伝えられる」「学びの振り返りとセットにした指導ができる」「教科担当者への気兼ねのない率直な回答が得られる」といった数々の大きなメリットを享受できます。特段の事情がなければ「授業アンケートはLHRで」が正解です。

2020.03.25 ブログで、負荷を抑えて「できた気」にさせてしまうことのリスク を公開しました。
適正な負荷を掛けることは力を効率的に伸ばします。少し背伸びすれば手が届くところに目標が設定されてこそ、頑張ってみようという気にもなるのではないでしょうか。生徒が学習内容を確実に理解できるようにと様々な工夫を凝らすのは良いことだと思いますが、課題の難易度を抑えたり、わかりやすさを優先し過ぎたりすると思わぬところに様々な弊害が生じます。適正な負荷をきちんとかけることが学習者としての自立を促します。

2020.03.24 ブログで、活動性と学びの成果を繋ぐ鍵~課題を通じた目標理解 の更新しました。
授業時間内における学習者の活動性は以前と比べて高まっていますが、せっかくの活動が学びの成果につながっているかと言えば、必ずしもそうとは言えないようです。様々なアクテビティが授業時間内に配列され、生徒も反応よく活動していても、コンピテンシーの増大が伴わなければ、授業内の活動は自己目的化しています。対話を「気づきや知識の交換」の場とし、学びを深めるために生徒が協働で解決すべき課題を正しくセットしましょう。

2020.03.23 ブログで、学習目標は解くべき課題で示す の更新しました。
日々の授業や各単元の学習に明確な到達目標を設定し、生徒としっかり共有できているかどうかで学びの成否はほとんど決まってしまいます。単元名や指導案で見かけるような「〇〇について理解を深める」といった表現で「本時の学習を通じて達成すべきこと」を生徒は十分に把握できるでしょうか。まだ学んでいないことだけに、何を学び、どこまでわかれば/できれば良いのか、生徒に想像しきれない部分が大きいはずです。

2020.03.19 ブログで、新年度を迎えるに当たり~まとめページ(2020年度版) を公開しました。
新型コロナウイルスの感染拡大に先が見通せない中、新入生や進級する生徒を迎え入れる準備には例年をはるかに超えたご苦労があろうかと拝察いたします。それぞれの学年に応じた学びへの意識付けや習慣の確立、学びのコミュニティ作りなどにもいつもの年と違った手順を取らざるを得ないかもしれません。こうした「危機」だからこそ、やるべきことをきちんと整理し、効率良くものごとを進めて行く必要があるのではないかと思います。

2020.03.18 ブログで、生徒に見えている景色を想像しながら教えているか の更新しました。
長らく一緒に教室で過ごしてきた生徒とは相互理解や言わずもがなの部分があったかと思いますが、新しい生徒との間では話が違います。各校種で教育改革が進む中、生徒が学んできたこと/体験してきたことが以前とはずいぶん変わっていることもあるはずです。生徒の学習者行動をつぶさに観察するとともに、先生が想像するのと同じ景色を生徒が見ているかしっかり反応を確かめながら授業を進めましょう。

2020.03.11 ブログで、授業開き/オリエンテーション の更新します。 3/17 Up!
春休みが終わればいよいよ新しい年度の始まりです。オリエンテーションもあれば、各科目での授業開きもあります。最初のコンタクトで何を伝えるかが、1年間の指導の成否を大きく左右します。新入生に限らず、新2年生、新3年生との新しい1年も始まります。どんなメッセージを伝えるかも大事ですが、生徒の行動様式や意識の在り方をできるだけ早く把握し、事前に起こしていた指導計画のアジャストにも注力すべきだと思います。

2020.03.10 ブログで、単元ごとに設定するターゲット設問 を公開しました。
習ったことを使ってみる機会を整えることは、学びを深く確かなものにするには欠かせません。課題を与えて解決の方法を考えさせたり、必要な情報を集めて編む工程を経験させれば学習方策の獲得も進み、協働で解決に取り組ませれば、授業内での対話も自己目的化させることなく活性化が図れます。まさに良いことづくめです。単元を俯瞰し得る幾つかの問題を用意しておけば、単元全体の学びにも「何を学ぶか」「何が出来るようになれば良いのか」という目的意識を高め、仕上げを通して学びの成果を実感できるのではないでしょうか。

2020.03.09 ブログで、ホームルームの年間実施計画 を公開しました。
新学期に向けて、各教科の年間指導計画は完成に近づいていることと拝察いたしますが、各学年におけるロングホームルームの年間実施計画の作成は進んでいるでしょうか。年間で30回ほどの貴重な指導機会に、生活、学習、進路の各領域の到達目標を達成するための活動を余さずに配置するには、これまで慣習的に行っていたことも計画から除外したり、別の場に回したりする必要も生じるはずです。学校が掲げる教育目標の実現に必要な活動や、生徒募集に際し外に対して約束したことがはみ出してしまうようなことがないようにしたいものです。

2020.02.20 ブログで、受験学年のスタートに向けて(まとめ) の更新しました。
3月に入り、いわゆるゼロ学期も残すところわずかです。それぞれの目標の実現に向けた努力を生徒が互いに尊重し、頑張りを支え合う集団作りや、志望理由の具体化と深化といった、集団と個人の両方に対する指導を重ねて行くことになります。教科学習指導においても新年度の指導計画の確定に向かうところですので、これまでに獲得させた学習方策や見出されている学習上の課題をきちんと洗い出し、対応に漏れのないようにしたいところです。

2020.03.03 ブログで、リモート学習の可能性と十分な成果を得るための前提要件 を公開しました。
自宅学習の課題をICT環境を介してやり取りする学校が想像以上に多く、ここまで環境が整ってきたかと改めて認識するとともに、リモート学習の可能性と課題について、どこかでしっかり考える必要があると感じたしだいです。リモート学習が、教室での学びの代わりになり得るには、日頃の授業でどれだけ思考の場を用意しているか、学習方策に習熟させているか、対話的な学びを実現するための手札を持っているかが問われるのだと思います。

2020.02.20 ブログで、シリーズクラス内で生じた学力・学欲差への対処法 の更新しました。 2/28 Up!
どんなクラスでも学力差は存在します。たとえ、習熟度別にクラスを分けて展開授業を行っても学力差は残りますし、時間の経過ともに差が再び拡大していくのは多くの先生方が経験している通りだと思います。学力差を小さくするのは無理でも、学力差による悪影響を小さくすることはできます。ある程度の学力差があった方が、相互啓発や互恵 がうまく働き、クラス全体での学習成果は大きくなることを示唆するデータもあります。

2020.02.19 ブログで、受験期を迎えるために春から進める準備 を公開しました。
最終学年の夏を過ぎて「受験期」を迎えると様々な目的と課題を持った生徒が一つの教室で机を並べる状態になります。個々の生徒の力を最大限に伸ばすには、与える課題の選定などを通じて「学びの個別化」も図らなければなりませんが、その一方で、生徒が互いの頑張りを支え合う学びのコミュニティも維持しなければなりません。来年度の指導を設計するに当たり、秋からの教室の様子を年度末にしっかりイメージしておく必要があると思います。

2020.02.17 ブログで、シリーズ情報を集めて編む作業で知識獲得の方法を学ぶ を公開しました。 2/18 Up!
生徒に一定の知識や理解を獲得させようとするときに、昔から最もよく用いられているのは「話して聞かせてわからせる」という方法かと思われますが、単元固有の知識・理解を獲得すると同時に、それらを獲得する方法を身につけさせることにも十分に意識を向けたいところです。卒業後も、科学技術の進歩や社会の変化で新たな知識を得る必要があります。必要なことは自力で調べ、きちんと理解できるようになっていないと困るのは生徒本人です。

2020.02.10 ブログで、シリーズ負荷の高め方 の更新を開始しました。 2/14 Up!
教材・課題の難しさといった学習者に求める負荷の調整は、計画的・段階的に行う必要があります。負荷が急激に高まれば、躓く生徒を作るだけ、緩めてしまえば、よじ登らなければならない段差を後に大きく残すばかりです。十分な負荷を掛けてこそ、課題をクリアしようとする工夫の中で生徒は学習方策も身につけますし、クリアできたときの達成感も大きくなり、次の学びに向かうモチベーションの向上も期待できるのではないでしょうか。

2020.02.03 ブログで、シリーズ考査問題の妥当性を評価し、最適化を図る の更新を開始しました。 2/7 Up!
授業で何を教えるかと考査で何を測るかはともに、先生方の頭の中にある学力観を反映したものだけに、両者はほぼ同じものです。片方の最適化を図れば、もう一方もおのずと改善されます。考査の妥当性を高めておかないと、学力の形成、進路希望の実現といったゴールを目指す中での中間検証が正しく行えません。目標学力の形成における中間検証の機能をきちんと持ち得る考査とはどのようなものか、改めて考えてみる必要がありそうです。

2020.01.31 ブログで、新年度に向けて、最終結果と照らした指導の成果検証 を公開しました。
早いもので1月も終わりを迎えました。センター試験の結果も既に出ていますし、最終的な出願校も決まったはずですので、3ヵ年/6ヵ年に亘って行ってきた学習指導と進路指導の成果を測るのに必要な指標は、これですべて揃ったことになります。一般入試の合否結果はまだですが、それを待っていては来年度の指導計画にこれまでの指導を振り返っての成果と課題を反映できなくなりますので、総括にはこのタイミングを逃すわけにはいきません。

2020.01.30 ブログで、質問や相談が上手にできない生徒 を公開しました。
学校生活を送る中で生徒は様々な悩みや問題を抱えます。生活、学習、進路の各領域で成長を遂げようとする中、自分の中に蓄えてきた知識や経験だけでは判断がつかないことや解決できない問題に遭遇するのは当然ですが、そうした悩みや問題を抱えたときに適切な相談ができていない生徒もいます。自分が抱えている悩みや相談の正体を捉えきれなかったり言語化できなかったりしたら、何をどう相談して良いかすらわからないはずです。

2020.01.29 ブログで、年度の後半で授業評価が下がる? を公開しました。
1学期の授業評価アンケートで見出された改善課題を着実にクリアし数か月後に実施した2学期のアンケートでは大きく評価を改善しているケースが少なくありませんが、これとは逆に1学期の高い評価を2学期に維持できないということもあります。継続的にデータを見ていると、年度が替わるごとに評価を上げて、夏を過ぎるとまた下がるという繰り返しが観察されることも多々あります。いくつかのパターンに分けて原因と対処を考えてみました。

2020.01.28 ブログで、終盤まで伸び足を止めないために を公開しました。
模擬試験の成績や授業評価アンケートのデータを見ていると、2年生のときの大きな低下(あるいは停滞)を3年生の前半で大きく巻き返したと思ったのに、夏を越えて受験期を迎えた途端にパタッと伸び足が止まってしまうことがあります。原因は様々で、見立てを誤り拙速な対処策を考えると却って問題を大きくするリスクがあります。本稿をご参考に幾つかの類型を想定した上で生徒をじっくり観察し、慎重に原因を特定していきましょう。

2020.01.27 ブログで、授業を終えてからの学びの「仕上げ」と「拡張」 を公開しました。
授業は50分という限られた時間の中で行われるものですから、そこでできることには限りがあります。授業内での学びで得た知識や気づきを携えて課題にじっくり取り組み学びを深く確かなものにすることや、教室での学びの中で刺激された興味や関心に沿って学びを拡張していくことを通じて、学びの総量(深さ✕広さ✕密度)を大きくしたいものです。まさに、「学ばせ方の転換で、家庭学習の充実が求められる」ということだと思います。

2020.01.20 ブログで、解くべき課題で「何のために学んでいるか」を伝える を公開しました。
単元内容が明示され、何を学び、何を身につけるべきかを明示されたとしても、その前段階として、「何のために学ぶのか」という問いに答えが示されない/見いだせないことには、学習者は「学ぶことへの自分の理由」を持てないのではないでしょうか。自分の理由がなければ、所詮は他人事。身を入れて学ぶ気にならなかったとしても、学習者を責められません。問いを使って、学ぶことがどのように生きて働くのかを示していきましょう。
■関連記事を順次更新します。
隠されているものは覗きたくなる 1/21 更新
論点(イシュー)を使った単元導入 1/22 更新
生徒に問いを立てさせる 1/23 更新
探究から進路へのきっかけを作るプラスαの一問 1/24 更新

2020.01.10 ブログで、先生も生徒も、評価者としてのトレーング を公開しました。
新しい学力観への転換に伴い、指導方法の工夫を重ねるのと並行して評価方法にも組み直しが必要になりますが、ここで忘れがちなのは、新しく設けた評価基準を正しく適用できるようになるための評価者としてのトレーニングです。試行期間を使ってしっかり練習を積みましょう。学習評価は多面的に行われるものですが、どれも採点基準を実際に使いながらブラッシュアップすると同時に、評価者の側でも基準を適用する練習を積む必要があります。

2020.01.09 ブログで、新しい評価の実行可能性を高めるための工夫 を公開しました。
学習の「結果」と「プロセス」の双方について「到達点」と「変化量」を視点に把握する必要があるのは既に申し上げた通りです。学習評価に、開発と運用の両フェイズで、これまで以上の手間と負担が生じるのは不可避ですが、いかにしてコスト増を抑えるかも真剣に考える必要があります。先生の手間に加えて生徒の負担でも、コスト超過では導入に踏み切るのは不可能。ましてや継続する中で改善を重ねていくことなど望むべくもありません。

2020.01.07 ブログで、どこにスケールを当てて学びの成果を測るか を公開しました。
学力を測定するとき、評価を行う時点で生徒がどこまで到達しているかを見るのが普通のやり方ですが、前稿でも触れた「学びを経て生じた差分」にも注意を向けるべきです。新課程への切り替わりを前に「主体的・対話的な深い学び」の実現に向けて様々な指導法の工夫がなされる中、評価においては「到達したのがどこか」に加え、学びを通して「どのくらい進めたか」「どれだけ学びが深まったか」にも、きちんとモノサシを当てましょう。

2020.01.06 ブログで、最初の答えと作り直した答えの差分=学びの成果 を公開しました。
学びの成果を実感させるには、学習を始める前に作れた答えと、説明を聞いたり、話し合ったりすることで得た気づきをもとに思考を重ねた後(=学びを得たとき)の答えとの差分を確認できることが必要です。ノートには「最初の答え」と「自力で作り直した答え」を併記させて差分を可視化し、効果を上げている事例もあります。なお、生徒が自力で答えを書き上げる前に不用意に「模範解答」を示してしまっては、この方法は使えなくなります。

2019.12.26 ブログで、志望理由を言葉にしてみる~ゼロ学期の始まりに を更新しました。
ゼロ学期を目前に、ゴールまでの最長14か月に亘る長期戦のスタートをどう切るかは、結果とともにその過程での成長の度合いも大きく変えるのではないでしょうか。「受験期は、またとない成長の好機」で書いた通り、頑張り続ける中で遂げた成長そのものが生徒の将来の大きな糧になるはずです。目標とするところやそれを目指す自分の理由をどれだけ強く持っているか、文字に起こしてみることで、頑張りを支える力の強さを確かめてみましょう。

2019.12.20 ブログで、学校ホームページでの情報発信(全4編) を更新します。 12/25 Up!
学校ホームページは外に向けた情報発信に欠かせないもの。どんなに優れた教育を実践していても、伝えたい相手にきちんと知ってもらい、理解してもらわないことには、共感を得て選択してもらうこともできません。校内の各組織が取り組む教育活動については、成果をどう確かめ、どんな情報に編集し、どのタイミングで発信していくか、新年度を迎える前に年間の「情報発信計画」を立てて、一つひとつ着実に進めていく必要があります。

2019.12.19 ブログで、授業評価の結果に基づく「改善行動の効果検証」 を公開しました。
年末を迎えて授業評価アンケートの集計結果をお届けする時期です。1学期に続いて今年2回目という学校もあれば、昨年から1年ぶりというケースもありますが、集計結果が届いたら真っ先に行っていただきたいのは、「授業改善に向けた取り組みの効果検証」です。「この授業をうけて、学力や技能の向上や自分の進歩を実感できたか」に上昇があったか、ボトルネックは解消されたかを点検したうえで、授業改善に向けた協働も進めましょう。

2019.12.11 ブログで、年間行事予定の書きだし方(全5編) を更新します。 12/17 5編Up!
向こう3か月、半年、1年、…と先を見渡し、どの時期に何が待っているかを予想しながら準備を調えつつ過ごす日々と、次々に訪れるイベントを準備を整えるわけでもなくただ経験していくだけの毎日とでは、卒業までに到達できる世界には、大きな違いが生じるのではないでしょうか。いずれにせよ作らなければならないものである以上、きちんと活用されて、生徒の成長に望ましい効果をもたらすような作りを目指すべきだと思います。

2019.12.10 ブログで、ゼロ学期を迎えるに当たり~指導計画作りへの下準備 を更新しました。
今年も残すところ3週間となりました。年明けはいよいよ「ゼロ学期」です。来年度の指導計画づくりも本格化すると拝察いたします。多忙な年末ではありますが、この期間に、年明けから年度末までに進めるべき仕事を「To Do リスト」にまとめておくのはいかがでしょうか。シラバスや進路の手引きへの朱入れ、年間行事予定の見直し、学校広報の年間スケジュールといった1年間を見渡した計画作りは、来年度の教育活動の成否を左右します。

2019.12.06 ブログで、新しい学力観の下での授業デザイン(まとめ) を公開しました。
高大接続改革と新学習指導要領で学力観は大きく更新されます。パフォーマンスモデルからコンピテンシーモデルへの転換に耳目を集めるきっかけとなったPISA(OECD生徒の学習到達度調査)も既に7回目の結果が公表されています。そうした中、新しい学力観に沿った学ばせ方、それを具現した授業デザインが求められるようになってきました。折に触れて考えるところを起こした拙稿をまとめてみました。お時間の許すときにご高覧ください。

2019.12.05 ブログで、〇〇的な(教科・科目に固有の)考え方、ものの見方 を公開しました。
教科・科目固有のものの見方を獲得するという目的の中には、教室で習っていないことがらに対しても、現象を観察してそこに働くメカニズムを推測できたり、それらをコントロールするすべを考案できるようになることも含まれます各教科・科目の指導にも、ものの見方/考え方をの獲得を目的とした活動をきちんと組み込みましょう。生徒の活動なしに、先生が説明しているだけでは「そんな見方もあるんだな」という認識に止まってしまいます。

2019.12.04 ブログで、PISAが測定する「読解力」 を公開しました。
PISA2018の結果が発表されました。「数学や科学は上位をキープしたが読解力で大きく順位を下げた」と報じられていますが、今回から【読解力の定義】が一部変更され、測定する能力に「質と信ぴょう性を評価する」と「矛盾を見つけて対処する」の2つが追加されています。従来型と違った能力を要求していますので、これまでと同じ教え方/学ばせ方をしていては、読解力の大きな向上は望めません。全教科を挙げた総力戦になりそうです。

2019.12.03 ブログで、年末に行わせる「4月からの学びの振り返り」 を公開しました。
期末試験の時期を迎えました。答案返却日には、生徒はここまでの期間に重ねてきた学びの成果を、点数という指標に照らして確認することになります。ここできちんと振り返りをさせることが先の歩みを大きくします。思ったほど成績が振るわなかった生徒に「まあ、仕方ないよね」と開き直られても一歩も前に進みませんし、落ち込んでいるだけでも同じです。そこそこの成績だった生徒も、満足してはさらなる成長のチャンスを逃します。

2019.12.02 ブログで、新しい道具は、思考法や行動様式も変える を更新しました。
生徒がタブレットを持ち、教室の中でも様々なアプリを使えるようになった今、従来の紙と鉛筆を使った筆記や思考の過程における作業にも大きな変化が生じています。使える道具が変われば、思考様式そのものが変化します。やがては大学入試でもタブレットを持ち込み様々なガジェットを使いこなす力を含めた総合的な課題解決力が試される時代が来るかもしれません。統計やプログラミングなどを学ばせた先の未来を考える必要があります。

2019.11.29 ブログで、ノート持ち込み可の定期考査がもたらすもの を公開しました。
定期テストの見直しを図る学校が幾つか現れてきました。テスト直前の詰め込み勉強への偏りを改めて学び続ける力を育むという意図から生まれた取り組みです。目指すべき学力像が変わった以上、評価の仕組みやその中心となってきた定期考査のあり方には、根本的な発想の転換をもって臨むべきだと思います。様々な道具を使いこなす力も含めての「課題解決力」です。道具を整える力、使いこなす力を試すようなテストがあってもよいはずです。

2019.11.27 ブログで、アイデアを作らせる~きちんと調べ、思考を拡充・整理 を公開しました。
総合的な探究の時間において生徒に研究テーマを考えさせるところでご苦労を抱えておられる先生方も少なくありません。きちんと調べて、情報を構造化/整理しながら、発想と視野を拡充していく思考過程が以前にまして重要になる中、「生徒にアイデアを生み出させる場面での指導」は大げさに言えば先生方にとっても未踏の地かもしれません。生徒にその方策への習熟とスキルの獲得を図らせる指導法の確立は待ったなしの課題です。

2019.11.26 ブログで、アイデアを膨らませ、まとめる方法への習熟 を公開しました。
発想の整理や拡充を図ろうとするときに用いるツールには色々ありますが、広く知られているのはKJ法やマインドマップ、マンダラートなどでしょうか。対話を可視化・構造化するためのグラフィック・ファシリテーションは会議などの場だけでなく、学びの場/教室でも広く用いられるようになってきました。こうしたツールの使い方を学ばせ習熟を図るには、日々の教科学習指導や進路指導など「もともとある指導の場」を活用するのが好適です。

2019.11.25 ブログで、アイデアを出させる前に、まずはきっちり調べ学習 を公開しました。
学校の中に新しい教育活動が採り込まれるにつれて、生徒にアイデアを出させる機会が増えてきました。何の土台もなく「さあ、アイデアを出してみよう」と旗だけ振っても上手くは行きません。下準備としての調べ学習にきちんと取り組ませ、知識や情報を拡充させるとともに解決すべき問題がどこにあるかを見つけさせることが先決だと思います。無知を放置したまま思い付きを口にする姿勢を学習させても良いことは一つもありません。

2019.11.20 ブログで、教科会に期待される役割~ちゃんと機能していますか? を公開しました。
教科会が年間スケジュールに組み込まれた定期開催となっている学校ばかりではないようです。会の開催が目的ではありませんが、模擬試験/学力テストの結果分析、学年教科内での協議結果や取り組みの進捗状況の共有、入学から卒業までの定期考査の出題計画/作問方針の策定、好適な指導手法の共有と指導法開発に向けた協働といった教科会に期待される本来の役割は何か一度きちんとたな卸しをしてみて、最小限の機能の確保に当たりましょう。

2019.11.18 ブログで、進路を選択する中での「自分を知る」をどう考えるか を公開しました。
進路指導の前半セクションに組み込まれいるのが「自分を知る」ことをテーマにした活動です。「冷暖自知」という前後があります。冷たいか熱いかはあくまでも当人の感じ方。触れてみてこそ、自分にとっての価値が分かります。クランボルツも「好きなこと・嫌いなことを発見するために、どんな活動にも積極的に取り組もう」と言っています。横断的な体験を通して、対象に自分がどう反応するかを生徒が探れる機会をしっかり整えましょう。

2019.11.15 ブログで、諦めない心は諦めたくないものを見つけた人に を公開しました。
11月も半ばを迎え、最上級生はいよいよ進路希望の実現に向けて本格的なスパートかと拝察します。一方で、ここから先は弱気の虫も騒ぎ出しやすい時期。期末考査が終わると登校日も少なく、周囲の頑張りや先生の励ましで気持ちを新たにする機会も減りがちです。受験期はまたとない成長の好機。苦しく感じるのは頑張っている証拠ですから、受験を終えたときの自分の成長を楽しみに、ここは諦めない心を持って踏ん張って欲しいところです。

2019.11.14 ブログで、頑張りをきちんと評価する~学びの意欲向上のために を公開しました。
いつになく頑張った/上手く行ったと自分では思っていたときに、誰もそれと気づいてくれなかったり、評価してもらうどころかあらさがしやダメ出しをされたりでは、次に向けて頑張る気持ちも萎えそうです。褒めれば伸びるというものでもないと思いますが、正当な評価は生徒の自己肯定感を刺激し、同時に与えられる的確な助言は次の機会に向けた課題形成に繋がり、さらなる頑張りとその結果としてのより良いパフォーマンスを引き出します。

2019.11.07 ブログで、家庭学習の習慣化を妨げるもの~原因から考える対処 を開始しました。 11/12 Up!
家庭学習の習慣の形成と維持は、程度の差はあれどの学校でも課題として認識され、様々な対策が講じられていますが、成果が十分に上がっているとは言えません。一日当たりの平均学習時間を目標に掲げ、家庭学習の重要性を訴え続けるだけでその目標をクリアできたという話は聞いたことがありません。なぜ、生徒は家庭学習に十分な取り組みを見せてくれないのか」という問いへの答えを考えるところから、効果的な改善策を考えましょう。

2019.11.06 ブログで、単元を跨いで作る、習ったことを使ってみる機会 を公開しました。
授業で習ったことを使って答えを導くべき問いは、学習目標を理解させるにも、学びを仕上げさせるにも欠かせないものですが、「ある日の授業で学んだことを使う機会」は、その後に学ぶ別の単元の中にも設け得る/設けるべきものです。科目に特有のものの捉え方・考え方は異なる単元でも繰り返し用いられますし、テクストやデータの読み方ならば、至る所でそれらを駆使するべき場面に遭遇するはず。段階的指導を計画に織り込みましょう。

2019.11.05 ブログで、課題解決の場を整えたら、挑ませる前に理解の確認 を公開しました。
習ったことを使ってみる機会を調えることが学びを深く確かなものにすることはこのブログでも繰り返し伝えしてきた通りです。しかしながら、せっかく活用機会を設けても、そこまでの理解の確認が足りないと学びの成果をスポイルします。課題解決の機会整備したら理解確認にも一層注力しましょう。知識や理解が不足するまま、課題に挑ませても返り討ちに会って科目への自己効力感を失わせるリスクが高まるばかりです。

2019.10.29 ブログで、模試の結果を正しく振り返る(学習行動の改善) を公開しました。
模試や考査の事後学習では間違え直しに取り組ませるだけでは不十分です。テストの結果を通じて振り返るべきはこれまでの自分の勉強への取り組み方や学習方法であり、振り返りの目的は「より良いパフォーマンスを得るにはどのように行動すれば良いか」という自分の課題を設定することにあります。欠けていた知識・理解はその場で補うべきですが、これに終始しては「絆創膏を貼るだけの手当て」に過ぎず、転んだ原因の解消には直結しません。

2019.10.28 ブログで、模擬試験で記載した志望校を確認しての指導 を公開しました。
以前は多く見られた、特定の大学を先に思い浮かべ、そこで設置されている学部・学科から(多少なりとも)興味が持てそうなところ、合格できそうなところを目指すという乱暴な選択は、キャリア教育や探究活動の充実が図られる中で減ってきたようですが、まだ少なくありません。模試の志望校記入は、その時点までの進路選択に向けた思考のアウトプットです。しっかり観察し、進路意識形成のプロセスを正しく踏ませる指導に役立てましょう。

2019.10.25 ブログで、授業評価は多面的に を公開しました。
学習評価は多面的に行う必要があります。仮に成績が伸びていたとしても言われたことをただこなした結果であれば、先生が手を離した途端に学びを止めてしまうかもしれませんし、伸びている実感を欠いた生徒はその科目を学び続ける意欲を失いつつある可能性もあります。新カリの設計でも、テスト、アンケート、行動評価などを組み合わせた評価システムの整備には十二分な意識とエネルギーを投じましょう。適切な評価なしに改善は望めません。

2019.10.24 ブログで、意図したことを正しく表現する方法を学ばせる を公開しました。
「表現の技法」「表現により意図されるものに気づく力」あらゆる教科の学びにおいて今後ますます重要になると考えます。対話的な学びを拡充していく必要は、表現の機会を増やす中、その方法を学ばせることにもあります。なぜ、このような表現が選ばれたのか、同じ手法はどんな時に使えそうか/不向きなのはどんな時かなど、様々な角度から問いを投げかけ、表現方法への理解を「使いこなせるレベル」まで深めて行きましょう。

2019.10.16 ブログで、積極的に活動させるツボ を更新します。 10/21 Up!
授業内での生徒の活動というと生徒同士の話し合いが真っ先に思い浮かびますが、それだけではありません。知識の定着を図ったり理解を整理し深めたりする場面でも活動性が学びの成果を高めます。既習内容の重ね塗りや新出概念の言語化やモデル化などはその際たる例です。知識を獲得する場面でも、本文や資料を読んで理解する/情報を拾い上げて構造化する場面でも、先生が先回りせずに我慢し、学習者自身の活動を優先するべきです。

2019.10.15 ブログで、アクティビティと学習効果 を更新しました。
授業内の活動を通して参加意識や充足感を得られることと、そこでの学習を通じて学力向上や自分の進歩を実感できることとは、単純にイコールではないようです。散布図を描いてみると集計値の分布は右上がりの近似線の傍に収束しており、活動性の高い学習が、学力形成という効果をもたらすと言えるのは間違いありませんが、残差を生じさせている他のパラメータにも注意を向けないと、アクティブだけと効果のない授業にもなりかねません。

2019.10.08 ブログで、積極的に活動させるツボ を更新します。 10/11 Up!
授業内活動の充実が、学習効果を高めたり、苦手意識を抑制したりする効果をもつことは、以前の記事でご紹介したデータでも確認されています。対話による気づきの交換や活動を通した様々な体験が学びを深くしますし、教え合い・学び合いが不明の解消に役立つことなどが、こうした相関の背後にあると考えられます。協働性・多様性・主体性といった学力を身につけさせるトレーニング&評価の機会としても、その充実は喫緊の課題の一つです。

2019.10.07 ブログで、発言がなかなか出ない/思考が膨らまないとき を更新しました。
授業中の活発な発言や思考を促そうと、様々なアクティビティを仕掛けてみても思ったように生徒が動いてくれないことも多いかと。生徒が自力で/協働で解決すべき課題を与えないと、活動が自己目的化し、盛り上がりにも学びの深まりにも欠けます。しかしながら、しっかりお題を与え、生徒が考え/話し合う場を作っても、戸惑いからか動き出しが悪かったり、いっこうに意見が出ず、思考の深まりも見て取れないことが少なくありません。

2019.10.04 ブログで、わからないでいる生徒を指名しても… を更新しました。
予習をしていない/宿題を仕上げていないことが明らかな生徒を指名したところで、うしろめたさを感じさせるのが関の山。次の機会に学習の姿勢に改善が見られなければ、自己肯定感を失わせただけです。相互啓発に満たされた教室を作ることにはなりません。生徒を指名するのは、問いや課題を与えて活動を引き出し「観察の窓」を開いてからです。なぜ、生徒を指名して発言させるのか、その意味に今一度立ち戻って考えてみましょう。

2019.09.30 ブログで、生徒を指名して発言させるとき を更新します。 10/03 Up!
生徒を指名するときどんなことを心掛けていますかと先生方にお尋ねすると、「できるだけ均等に発言の機会を与えるようにしている」という答えがかなりの割合で返ってきます。しかしながら、意図した通りの結果になっているかというと、そうとも限らないのが現実です。発言の準備が整わないまま指名された生徒は黙り込むばかり、他の生徒はその様子を眺めているだけという場面も少なくありません。指名と発言のポイントについて考えます。

2019.09.24 ブログで、問い掛けの多い授業が良い授業 を更新します。 9/27 Up!
問い掛けには、様々な役割と機能があります。知識や理解を確かめるという基本機能に加えて、問題意識を刺激する、思考や行動を引き出す、着眼点を獲得させる、課題解決のプロセスを共時的に体験させるといった場面でも、問い掛けがその役割を果たしてくれます。学びの場に必要な生徒への働きかけの大半は、問い掛けで実現できるのかもしれません。学ばせ方という観点では、説明や提示よりも問い掛けを優先すべき局面も多そうです。

2019.09.17 ブログで、キャリアは選ぶものではなく重ねるもの を更新しました。
進学先や就職先といった「進路」は選択するものですが、「キャリア」は選ぶものではなく積み重ねるものです。ある時点で選択した道を歩む中で、出会い、経験する様々なことに触発されつつ、次々と現れる分岐で重ねていった選択の結果、形成されるのがその人のキャリアではないでしょうか。終身雇用が「昔話」になる日もそう遠くないかもしれません。そろそろ「進路」と「キャリア」の区別を明確にしておいた方が良さそうです。

2019.09.12 ブログで、進路指導で育む“選択の力”(前編・後編) を更新します。 9/13 Up!
進路指導が、生徒一人ひとりに資質や志向に合致した進路を決定させることを目的として行うものであることに異論の余地はありませんが、この目的を達成する過程で生徒が身につけていくべき様々な資質や姿勢があることも忘れてはいけません。とりわけ、進路を選択していくプロセスの中で養われる「選択の力」は生徒がその後の人生を歩む上でとても大切なものです。指導計画の設計と実施には、常にこれを念頭に当たりたいものです。

2019.09.11 ブログで、最短の進路がベストにあらず を公開しました。
高校の進路指導は、「進路希望や志望理由を作るフェイズ」と「希望の進路を実現させるフェイズ」の2つで構成されますが、最短距離を歩ませて良いのは後者だけです。高校の3年間(中高の6年間)で見出した興味を、調べ学習や探究活動で押し広げ・掘り下げて行く中で進むべき道の候補を見つけたのちに、その中から「自分事」として向き合えるものを選び出していくフェイズでは、寄り道をしながらしっかりと回りを見渡すことも大事です。

2019.09.09 ブログで、学ぶことへの自分の理由(前編・後編) を更新します。 9/10 Up!
当ブログでは「学ぶことへの自分の理由」という表現をあちこちで使っていますが、「自分」の反対は言うまでもなく「他人」です。「他人の理由」で学ばされる状態では身も入りません。「知りたい」「わかりたい」「できるようになりたい」と思えるものを見つけるかどうかで、取り組み方にも結果にも大きな違いが生じます。「主体的に学ぶ姿勢」を育むにも「学ぶことへの自分の理由をどうやって作り出すか」はどの教室も抱える問題です。

2019.09.05 ブログで、生徒の特性に合わせた教え方・学ばせ方のアジャスト を公開しました。
授業評価アンケートの結果が伝えてくれるのは、生徒が身につけている学び方と先生の教え方/学ばせ方のマッチングの度合いです。同じように教えても、クラスによって集計値が違うのは当たり前。質問項目ごとの集計値から学習者の集団特性を素早く捉え、教え方/学ばせ方のアジャストを図ることも授業評価アンケートの重要な活用法の一つです。教え方/学ばせ方の引き出しをどれだけ持ち、局面に応じた選択ができるかは腕の見せ所です。

2019.09.04 ブログで、課題のシェアから始める組織的授業改善 を公開しました。
どのように授業を進めていくかは、教科の中で智恵と発想を出し合い、先生方の協働でその手法を開発していくべきことではありますが、多岐に亘る観点のどこから議論を進めていくにも、各要件が互いに影響し合うため、話が拡散したりまとまりがつきにくくなったりしがちです。こうした難しさを避けるには、「習ったことを使ってみる機会」としての課題や設問を起点にするのが好適。方向性を共有した議論を進めていくの容易になります。

2019.09.03 ブログで、散布図中での位置で探る改善課題[活用機会×学習効果] を公開しました。
「授業を受けて獲得した知識や理解を用いて、問いに解を導いたり様々な課題に解決方法を考えたりする機会」をどれだけ整えたかは、生徒側の認識にある「授業を受けての学力向上/自分の進歩の実感」を大きく左右します。横軸に【活用機会】、縦軸に【学習効果】を配して作成した散布図を描いてみて、どの象限にいるか、近似線と位置関係はどうかをなどを観察してみると、より良い授業の実現に向けた課題の所在が明らかにできます。

2019.09.02 ブログで、習ったことを使ってみる機会 を公開しました。
授業評価アンケートの標準的な質問設計の中には「宿題や課題など、習ったことを使ってみる機会が整えられている」かどうかを尋ねる項目【活用機会】を設けてあります。この質問で尋ねていることのメインは、言うまでもなく文の後半です。文頭に付いた「宿題や課題」は、後半部分を実現するための手段であり、「など」が含意する通り、ほかにも実現の手段はあり得ます。要は「習ったことを使う機会」がきちんと整えられていればOKです。

2019.08.27 ブログで、シリーズ学習目標の示し方 を更新します。 8/30 Up!
教科学習指導における「目標」には、教科や科目に通底した大きなものもあれば、単元や項目ごとのものもありますし、学びの局面ひとつひとつにも到達を目指すべきものがあるはずです。それらを生徒にも理解できる表現でしっかりと示し、生徒と共有できているかどうかは学びの成果とその行方を大きく左右します。目標の示し方、導入の工夫の根幹として、授業をデザインするときにはいつも教えるが側が意識しておきたい事柄です。

2019.08.22 ブログで、言語化を通じて育む「振り返りのための相対化スキル」 を公開しました。
学習場面での「振り返り」は、学びへの目的意識を持った/主体的な取り組みを生徒から引き出し、学習者としての自立に向かわせるために欠かせないものですが、振り返りという行為そのものがメタ認知を用いた高度な知的活動です。的確な振り返りができる生徒を育てるには、トレーニングの機会とその都度与える先生からの的確なフィードバックが必要であり、限りある指導時間の中にどれだけ効率的にそれらを整えられるかが問われます。

2019.08.21 ブログで、学び方そのものを学ばせる を更新しました。
教科学習指導の目標は、教科・科目に固有の知識や技能を身につけさせることが第一であるのは言うまでもありませんが、それを優先させるあまり、学び方を身につけさせたり、学ぶことへの自分の理由を作らせたりすることが疎かになっていることはないでしょうか。補習や再テストで「絆創膏を貼る」ような指導に終始せず、転ばない歩き方、転んだ時の立ち上がり方を学ばせることにこそ、力を注ぐべきだと思います。関連記事も集めました。

2019.08.20 ブログで、前年度の指導に起因する学習指導上の課題 を更新しました。
あるクラスを担当していて指導が躓く場合、その原因が前年度までに生徒たちが受けていた授業に存在する場合があります。既習事項の習熟が不十分であれば、学び直しに時間がかかり本時の学びが十分に深められないこともありますし、固まっていない土台の上に新たな知識を積もうとしてもうまく行きません。授業改善に向けた改善計画を練るときに、自学年での課題と前学年での指導改善で解決を図るべき課題とをきちんと切り分けるべきです。

2019.08.19 ブログで、次に進んだときの学習をイメージ を更新しました。
今教えている単元の学習目標を達成することに加えて、次に進んだときの学習に備えた土台を作ることも同等以上の重要性を持ちます。学習内容が高度化すれば、自力で解説を読んで理解し、必要な情報を検索して不明を解消できる力が不可欠。単元内容を学ばせる中、生徒の理解に躓きが生じたときに「丁寧に教えてわからせる」という方略でその場を凌ぐのでは、学習者として自立に必要な力を身につけさせる好機を逃しているかもしれません。

2019.08.08 ブログで、大きな成果が出た時にこそ~実践の共有と継承 を公開しました。
進学実績にしろ、模擬試験や外部検定の成績にしろ、あるいは授業評価や学校評価のアンケートにしろ、成果が出たときの行動こそ重要。成功にはそれをもたらした要因がありますので、それを分析的に捉え、共有と継承ができる形に「言語化」しておくことが大切です。ある学年で大きな成績伸長があったに拘わらず、1年後に次の学年が同じ局面を迎えて、成績低下がみられるのは、前年度の指導で得た知見が生かされなかったからです。

2019.08.07 ブログで、指導目標と指導方法が変わったら定期考査の問題も を公開しました。
教科学習指導に限ったことではありませんが、「目標とするところ(学習目標)」と「目標に到達するための方法や計画(指導法・計画)」の間には高い整合性が保たれていなければなりません。両者がズレていては目標に近づくことすら難しくなります。また、指導がどこまで成果を得たかを測定する評価方法も、学習目標にマッチさせる必要があります。目標までの距離を正確に測れないことには、どう接近するか作戦も立てられないからです。

2019.08.05 ブログで、ジャンル別記事インデックス問答・対話、発言、活動 を更新しました。
新課程への移行を目の前にして「対話的な学びを通して何を目指すか」という問いにどんな答えを用意して教室に立つかは、今一度しっかりと考えておきたいことです。対話により思考の拡張を図り、観察の窓を開くという目的を見失っていては、学びの成果は遠ざかるばかりではないでしょうか。問いのあり方も、単に正解を導けたかに止まっては、新しい学力観の求めを満たせません。対話や問答のあり方が授業の成否を分けることになりそうです。

2019.08.02 ブログで、対話で行う理解確認 を更新しました。
生徒の理解を確かめるときの鉄則は「その場で」と「言語化を通じて」の2つです。普段の授業で、この鉄則を守れているかどうか、時々振り返ってみましょう。後になってテストを課しても確かめられるのは、覚えたかどうかだけですし、授業を受けている途中で何らかの不明が生じたのにそのまま進んでは、固まらない土台の上に学びを重ねることになってしまいます。課題の解決に挑ませる前にも、そこまでに積み上げた理解の確認は必須です。

2019.07.29 ブログで、問答を通じて論理性を養う の更新を開始しました。 8/01 Up!
教科学習指導の目的は、各科目に固有の知識や理解を形成することに止まらず、その教科・科目の学び方を身につけさせることや、論理的に物事を観察し、思考を積み重ねる方法を学ばせることにもあります。前者には、「学習方策は課題解決を通して身につく」「自ら学び続けられる生徒を育てる」という姿勢で授業に臨む必要がありますが、後者には、先生からの問い掛けを起点にした問答を重ねることが最も有効な手段の一つであると考えます。

2019.07.26 ブログで、プロセスに焦点を当てた問い を更新しました。
教室で発している問いのうち、「結果」 を尋ねるときと、「過程(=プロセス)」 を訊ねるときの割合はどのくらいでしょうか。高大接続改革では「答えを出すにはどのようにすればよいか」と解決へのアプローチそのものを焦点とする問いも増えてきそうです。生徒に問いを立てさせるための入り口を作るのは、教室で先生が見せる問いそのものであり、結果だけではなく、プロセスを尋ねる場面をどれだけ作れるかが、これまで以上に問われます。

2019.07.25 ブログで、既習内容の確認は、問い掛けで を更新しました。
新しい単元を学ばせるときには、関連する既習内容をきちんと理解しているか/覚えているかを確かめないと、どこまでを前提に学びを始めさせれば良いか見誤ります。土台ができていないところに建材を組んでも上手くいきません。確かめるには、問い掛けて生徒のアタマにあることを言葉にさせるのが効果的。わからないこと/思い出せないことがあれば、以前に学んだときのノートや教科書の該当ページを開き、自力での学び直しを促しましょう。

2019.07.24 ブログで、対話により思考の拡張を図り、観察の窓を開く を更新しました。
授業内に生徒が活動する場を作る目的は、解くべき課題を与えて発動させた思考を「対話を通じた知識や発想の交換」で拡張させることに加えて、生徒の頭の中で何が起きているかを把握するための「観察の窓」を開くことにあります。一人の頭の中だけで考え得ることの限界を超えるため、どこで躓きているのか観察/把握するためにこその対話や言語化です。授業内の活動性を高めることを自己目的化しないよう、意図を明確にしておきましょう。

2019.07.23 ブログで、学びの重なりを上手に利用したコンパクトな学校経営 を更新しました。
学校は様々な教育活動の集合体として成り立っていますが、新たな要請に応えて足し算(増築)を繰り返し、教育活動を膨らませていくばかりではリソースの枯渇は免れません。積み上げてきたものを振り返り、その先を描く中で、新しいものに置き換えるのが好適か以前からのものを磨き上げるべきなのか、戦略的な判断が求められるところです。いかに無駄な重複を避け、教育活動全体をコンパクトにまとめるかが学校経営に求められる発想です。

2019.07.22 ブログで、効果測定とスクラップ&ビルド(教育資源の最適配分) を更新しました。
高大接続改革と次期学習指導要領への対応の中で様々な新しい教育活動が採り入れられていますが、これまで作り上げてきた教育活動に「足し算」していくだけでは、限りある教育リソースが枯渇するのは明らかです。以前から行われていることや新しく取り入れてみたことは一つひとつきちんと効果測定を行い、上位目標の達成に寄与しているかという観点での、効果のないもの/費用対効果に劣るものを取り止める「引き算」の発想も必要です。

2019.07.19 ブログで、新しいことに生徒が戸惑いを見せても を更新しました。
生徒をそれまでやらせたことがないことに挑ませれば、最初の戸惑いは当たり前のこと。教室に初めて持ち込んでみたときから何の障害もなくスムーズに運ぶのはむしろレアケースです。最初のトライで上手くいかないからといって挑戦を止めてしまっては生徒はいつまでたってもできるようにはなりません。やらせようとしたのが必要なことなら、引っ込めるのではなく、生徒がうまく反応できなかった原因を取り除くことにこそ注力すべきです。

2019.07.18 ブログで、業務の無駄を省く~現場レベルで可能なコストカット を更新しました。
先生方の多忙はもはや限度を超えており、業務の削減と効率化は先送りできない課題の一つです。多忙の原因には、制度改革を必要とする構造的なものと、現場レベルでの仕事の進め方しだいで解消を図りえるものとがあります。構造的な問題の改善を急がなければならないのは当然として、同時に、日々の教育活動に改善の余地がないかを洗い出し、ひとつひとつ片づけていきたいところです。現場レベルで可能なコストカットも考えましょう。

2019.07.17 ブログで、指導案の優劣を論じるときも を更新しました。
指導案を持ち寄ってその改善協議をするときや、教育実習生にアドバイスをするとき、それぞれの経験や考え方が競合を起こし、議論がかみ合わないことがあります。エビデンスがないまま論じても、主観のぶつかり合いばかりで、より良い指導法を協働で作り出していくことにはつながりにくいものです。「生徒ができるようになること/理解することは何か」の摺り合わせを行い、その成果を測る問題・課題を考えることを先行させましょう。

2019.07.16 ブログで、新たな取り組みを始めるときの鉄則 を更新しました。
学校に限ったことではありませんが、新しいことを導入しようとしたときには、きちんと踏んでおきたい手順というものがあるように思えます。目的の確認や効果の検証も不十分なまま、新しい取り組みの手順と方法だけ決めて拙速に「全生徒を対象にいっぺんに実施」というのでは乱暴にすぎるのではないでしょうか。目的とするところの確認、効果測定の方法を決定した上で、それぞれが工夫を凝らし最善と思う方法での試行を先行すべきです。

2019.07.12 ブログで、働き方改革~校務の見直しと再構造化(記事まとめ) を公開しました。
学校の先生の多忙が取りざたされて久しくなりました。報道を見ても、現場でのご様子を拝見しても「働き方改革」は待ったなしの課題だと改めて感じています。外にいる私が直接何かできるわけでもなく心苦しく感じておりますが、少しでも何かのヒントになればと、考えるところを起こした拙稿をまとめてみました。ご多忙を極める中、矛盾する言葉で誠に恐縮ですが、お時間のあるときにご高覧いただければ光栄に存じます。

2019.07.11 ブログで、新たなチャレンジに先生方の協働で取り組むとき #INDEX を公開しました。
パフォーマンスモデルからコンピテンシーモデルへの学力観の転換や「総合的な探究の時間」の指導法など、先生方が協働で最適解を見つけなければならない課題はまさに山積みです。カギになるのは、「目標をきちんと決め、それぞれが最善と思う方法を試した結果を比較し、その中から最適解を選び出していく」というアプローチを取れるかどうか。次のサイクルでは、その最適解を土台にさらなるブラッシュアップを図ることも求められます。

2019.07.09 ブログで、マニュアルありきでの指導にはリスクあり を公開しました。
総合的な探究の時間をはじめ、新しい学力観に沿った新たな教育活動が次々と導入され、その指導法の確立は喫緊の課題ですが、新たな指導法を考えるときに大切なのは、マニュアル作りを先行させることではなく、目標とするところを教員団がしっかりと共有した上で、それぞれが最善と思う方法で指導に当たり、その成果を比べる中で、より良い方法を選び出していくこと。規矩不可行尽とも言います。規則ばかりでは創意工夫は生まれません。

2019.07.08 ブログで、自力で学ぶ力を育むのに重要な、最初に選ぶ「対話の相手」 を公開しました。
授業中に問題演習を行っているとき、生徒に「わからないことがあったら手を挙げ(て質問し)なさい」と声をかけるのは教室でよく目にする光景です。このセリフの直接目的語は、当然ながら「わからないこと」、間接目的語はおそらく「先生」だと思いますが、学習者として自立に向かわせるなら、最初に問いかけさせるべき相手は違うはず。生徒にとっては当座の正解が分かること以上に、学び方/不明の解き明かし方に習熟することが大切です。

2019.06.19 ブログで、シリーズ「講義・座学系の授業評価項目」 を更新します。 7/02 UP!
生徒による授業評価アンケートの目的は「より良い授業の実現」にほかなりません。この目的を達成する上で欠かせない「課題形成」と「改善行動の効果測定」の2つがアンケートによって提供される機能です。まずは、「良い授業」とは何かを明確にしておくことが大前提。曖昧なままにしては、せっかくの評価/観察も、恣意的な判断が混ざり込んだり、目的から離れたりして空回りに終わりかねません。大前提になるのは正しい質問設計です。

2019.06.18 ブログで、先生方の多忙解消に~個々の教育活動の価値見直し を公開しました。
先生方の多忙解消が必要であるとの議論が盛んになされるようになってずいぶん経ちますが、なかなか問題は解決に向かわないようです。退勤時間が早くなっても持ち帰る仕事が増えただけとの話もよく聞きます。多忙を解消するには、基本的には2つの方法しかありません。ひとつは個々の仕事の効率化、もう一つは仕事そのものを減らすことです。これまでに取り組んできたことのたな卸し、個々の業務の再評価と取捨選択が欠かせないはずです。

2019.06.10 ブログで、シリーズ「校種間連携でできること」 を更新します。 6/17 UP!
異校種の授業を参観する機会はどのくらいあるでしょうか。育てている生徒が進学後にどんな学びに挑むのかを知ることも、迎え入れた生徒がどんな学びを経験してきたかを知ることは、どんな力を獲得させるべきか、何を前提に指導を設計すべきかの判断に際に欠かせないものです。学習指導要領がこれまでにない大きな変更を受けている以上、お隣の校種で何をしているかは、改めて確認しておく必要があろうかと思います。

2019.06.06 ブログで、手段科目としての言語系教科の学びを活かす場 を公開しました。
英語は目的科目から手段科目へと立場を変えていくように思われます。ある程度の基礎(言語材料の理解)を身につけた段階では、他教科を学ぶ中で様々な内容の文章を読んだり、考えたことを表現したりする機会をどんどん作ることが、言語能力の向上を促すはずです。同じ言語系教科である国語も同様かもしれません。他教科での学習や探究活動との重なりの中での言語学習を捉えることはカリキュラム・マネジメントの観点でも欠かせません。

2019.06.05 ブログで、学校の教育力を伝える新たなモノサシ を更新しました。
創意工夫を重ねてきた教育活動について、成果をきちんと示すことで、「こんな取り組みがこうした成果を得ているのか」との認識を広く持ってもらえれば、外野の「いわれなき批判」にも対抗できるでしょうし、何よりも、学校が取り組む教育への理解と共感を集め、生徒募集にもプラスの効果をもたらします。グランドデザインに照らしたリソースの集中投下で学校の特色を鮮明に打ち出し、その価値を正しく測れるモノサシを用意しましょう。

2019.06.03 ブログで、先端研究で得られた知見を活かして授業改善 を更新しました。
先週、「授業に集中してる? 生徒の脳、活動量をセンサーで計測」という記事を朝日新聞で見つけました。脳の司令塔と言われる前頭前野の活動量を調べるセンサーを生徒のおでこに付け、授業中に生徒の脳がどれだけ活発に働いているかをリアルタイムに把握するとのことです。この実証実験に限らず、様々な先端研究で得られたエビデンスを自分の授業や学校の教育活動にどう利用できるかどうかは、生徒の学びに大きな影響を及ぼすはずです。

2019.05.31 ブログで、目標を見つける入り口~日々の学びでの興味・関心 を更新しました。
目標を持った状態で巣立たせるには、日々の学びの中に興味や関心を見つけてもらうことがスタートです。興味は自力で考え工夫して達成したこと(=できるようになったこと)の中に生まれ、関心は「自分事」として認識できる課題に触れて芽生えてきます。せっかく生まれた興味・関心は機を逃すことなく、探究的な学びで興味を掘り下げ、関わりの視野を広げることで、「自分のあり方、生き方」を考える進路・進学指導に繋いでいきましょう。

2019.05.30 ブログで、目標を持った状態で巣立たせる を更新しました。
各地の学校が特色ある学校づくりに取り組んでいる以上、実現を目指している教育の価値とその成果を示す指標にはもっと様々なものがあって良いと思います。例えば、卒業に臨んで「私はどうしてこの進路を選んだ、この道でこんなことをしてみたい」との思いをしっかり抱き、言葉にできる生徒の割合などは、その一つになり得るはずです。志望理由や自分の将来像を明確にできたことは、3年間/6年間の教育の成果そのものではないでしょうか。

2019.05.29 ブログで、高校の普通科見直し議論に覚える違和感 を更新しました。
政府の教育再生実行会議が高校生の7割が通う普通科の改革を求めているそうで…。教育内容が画一的で生徒の意欲が高まる内容になっていない、との批判からスタートした議論のようですが、高校現場がこれまでに重ねてきた取り組みをきちんと理解した上での議論なのか大いに疑問を感じます。各地の高校が独自性を出すべくこれまでに進めてきた教育活動をさらに充実させたり、指導法の確立を進めたりする方が、よほど優先順位が高いはずです。

2019.05.28 ブログで、学校評価アンケート~質問設計の協議で校是の確認 を更新しました。
学校評価アンケートは、主だった学校行事が終わる年度後半での実施が普通ですが、どんな評価項目を立て、どんな質問文で訊くかはできるだけ早い時期に検討を進め、教職員への周知を図るべきです。生徒や保護者にYESと答えてもらいたい質問文は、学校が教育活動を通して実現を図るべきことがらに外ならず、質問設計を通した「目指すべき到達状態」の確認と共有は、目線のあった指導を容易にします。解析を想定した設計も必要です。

2019.05.27 ブログで、講義・座学系の授業評価項目 を更新しました。
生徒による授業評価アンケートの目的は「より良い授業の実現」にほかなりません。この目的を達成する上で欠かせない「課題形成」と「改善行動の効果測定」の2つがアンケートによって提供される機能です。まずは、「良い授業」とは何か(学力を伸ばし、興味を引き出す授業)を明確にしておくことが大前提。曖昧なままにしては、せっかくの評価/観察も、恣意的な判断が混ざり込んだり、目的から離れたりひて空回りに終わりかねません。

2019.05.24 ブログで、新しい学力観にそった授業と家庭学習の再設計 を公開しました。
高大接続改革や新課程への移行で学力観も新しいものに更新が必要です。その中で家庭学習のあり方にも見直した必要ですが、授業外学習時間の延伸という課題に、宿題・課題の増量といった昔ながらの解決策しか用意できず、十分な成果があがっていないケースも少なくくありません。カバンの膨らみは学びの膨らみを意味しません。その宿題、本当に必要ですか?、副教材、こなしきれていますか?という指導者の自問がこれまで以上に重要です。

2019.05.23 ブログで、答案を正しく評価できているか を公開しました。
学力観の変化は良問と悪問を分け方を変えるで申し上げた通り、高大接続改革で出題の増加が予想される「答えが一つに決まらない問題」などの新しいタイプの問題では、採点基準の在り方しだいで、設問は良問にも悪問にもなり得ます。答案を正しく評価することは、生徒の学びを正しい方向に導くことにほかなりません。新しい学力観に沿った出題が増える以上、それを正しく採点する方法の開発・確立は真っ先に取り組むべき課題の一つです。

2019.05.22 ブログで、授業のこと以外にも尋ねておくべき“生徒の意識” を更新しました。
教科学習指導の土台はホームルーム経営です。「生徒同士が互いに刺激し合い共に成長している」と感じる生徒が多いクラスほど、そこで行われている授業でも「学力や技能の向上、自分の進歩を実感できる」との肯定的回答が多くなる傾向が確認されています。クラスが「成長の場」として機能するかどうかは、「係や当番の仕事」の活性化や、担任の先生からの「期待する行動」の打ち出しに掛かっていることも様々な調査でわかってきました。

2019.05.21 ブログで、規律ある生活、集団生活のマナー を更新しました。
規律ある生活を送り、集団生活のマナーを守れる生徒を育てるには、先生方からの"生徒に期待する行動"の絶え間ない発信も欠かせませんし、生徒自身が授業規律を考える機会を設けたり、高校生としてのタスク管理やスケジューリングのスキルを獲得させる必要があります。アンケートと行動観察を通じた効果測定を重ねつつ、目指すべきところは、互恵意識で結ぶ学びのコミュニティの創出、生徒が互いの頑張りを支え合う集団作りです。

2019.05.20 ブログで、将来を見据えた行動選択 を更新しました。
先に控える選択の場や待ち受けるハードルを見据えて、今やっておくべきことは何かを正しく判断することは、かけがえない時間を有意義に過ごすのに欠かせないものです。生徒には、学校生活の中で生活・学習・進路の各領域での様々な学びを重ねながら、「望ましい行動を選び出して実行する姿勢とその方法」を身につけてもらいたいものです。獲得がどこまで進んだか、行動観察とアンケートを併用し、しっかり見極めていきましょう。

2019.05.17 ブログで、異なる意見に耳を傾ける姿勢 を更新しました。
立場や考えの異なる意見にも耳を傾けることは、独善やこだわりから離れて正しい判断を広い視野で行えるようになることを意味します。協働で課題の解決に取り組むときや賛否の分かれるイシューを論じる時、あるいは自らの進路を選ぶときなど、そうした資質と姿勢が求められる場面は少なくありません。そうした資質の獲得がどこまで進んだか内省(=振り返り)を求める質問を定期的に生徒にぶつけることで、成長を促していきましょう。

2019.05.16 ブログで、困ったことや悩みを信頼して相談できる相手 を更新しました。
困ったことや悩みを抱えたときに、信用して相談できる相手がいれば、問題が深刻化したり手に負えなくなったりする前にどうにかできる可能性が高まります。いじめを受けるなどの心身が危険にさらされるような事態は言うまでもなく、進路や学習のことで判断に迷ったときにも、助言や支援が求められる信頼に足る相手が傍にいることは大切です。相談相手がいないという声が散見されるようなら、より詳細な調査の追加実施も検討しましょう。

2019.05.15 ブログで、生徒が互いに刺激し合い、共に成長するクラス を更新しました。
相互啓発が働き、互恵意識で結ばれたクラスの中でこそ、生徒は生き生きと様々な活動に取り組むことができ、主体性・多様性・協働性を獲得していきます。学級を預かったからにはそんなクラスを目指したいものです。また、別稿"教科学習指導の土台はホームルーム経営"でお伝えした通り、授業の成否にも大きな影響を与えます。良好な人間関係は自然発生するものではなく、メンバーが共通の目的に協働で取り組む中で築かれるものだと思います。

2019.05.14 ブログで、係や当番の活動で関係を築き社会性を育む を更新しました。
ホームルームは生徒にとって最も基本的なコミュニティ。その中で、どんな役割を引き受けるのか、どんな貢献ができるのかを考え、行動を起こしていくことは、社会性を身につける貴重なトレーニングの場です。その場面の一つが登板や係の仕事であり、その活性化は「生徒が互いに刺激し合い、ともに成長するクラス」を作るためにも欠かせません。係活動が、生徒の協働と相互刺激、成長の場として機能することもデータで確かめられています。

2019.05.13 ブログで、整理整頓、教室の環境整備 を更新しました。
教室が整理整頓されているかどうかは各教科の学習にも大きく影響します。生徒の荷物が通路をふさいでいたら机間指導の邪魔になりますし、フォーメーションの変更にもひと騒動。こんなことで貴重な授業時間を無駄にしたくないものです。掲示物にしても、余計なものが目に入っては、肝心な連絡やが埋もれて伝わらなくなってしまいます。この項目に肯定的な回答が多いクラスほど、生徒間の人間関係も良好な状態にあることもわかっています。

2019.05.10 ブログで、言い分に耳を傾け、公平に接する を更新しました。
前稿で取り上げた「期待する行動」との間で常に高い相関を示し、学習者と指導者の関係をしっかり築く上で両輪をなすのが、この項目です。期待する行動を到達目標として生徒と予め共有しておくことで、一つひとつの指導の背後にある意図もより良く理解してもらえます。教育目標や指導方針をちゃんと伝えることに注力しているクラスほど、生徒指導などにおいて恣意的でない公平な指導がなされいているとの評価を得ています。

2019.05.09 ブログで、生徒に期待する行動をはっきり示す を更新しました。
学年や学期が進むごとに、生活、学習、進路の各領域で生徒にどんな行動を期待しているのかを生徒に伝えることは、段階的に目指すべき到達状態について生徒と認識を共有することを意味します。目標とするところが示されてこそ、その実現に向けた努力も促されますし、生徒は今の自分に足りていないことに気づき、自らの行動を改めて行けます。学年団で目線を揃えた上で、機会あるごとにメッセージを発信し続けることが何より重要です。

2019.05.08 ブログで、連絡事項を漏れなく伝える を更新しました。
ホームルームを通じて学校からの連絡事項が余すところなく伝わっているのは当たり前と思われるかもしれませんが、実際はそうとも限らないようです。生徒側の認識をアンケートで調べてみると、肯定的な回答の割合が50%を切るようなクラスもちらほらと…。生徒に対する連絡は、次に控える学びの場への備えを整えさせるための活動ですから、ホームルームに限らず教科学習指導の場でも連絡の漏れがないよう、周知徹底を図りましょう。

2019.05.07 ブログで、学力観の変化は良問と悪問を分け方を変える を更新しました。
パフォーマンスモデルの学力観の下では、何を学んできたかを試すことを目的に、正解が一つに決まる問題を課し、受験者が出した答えの正誤で学力を測っていたため、正解が特定できない問題は「出題ミス」として扱われました。しかしながら、学力観がコンピテンシーモデルに切り替わる中で、事情は大きく変わってきそうです。答えが一つに定まらない問題で、生徒の思考がどこまで深まったかを答案から評価する方法の確立が急がれます。

2019.04.26 ブログで、自分の取り組みの成果を発表できる機会 を更新しました。
自分の取り組みの成果を発表することは、発表という目標に向けてより意識的な取り組みを促す効果だけではありません。取り組みの成果を存分に伝えられれば達成感による次へのモチベ―ションが、多少の失敗を含んだ時は次に向けた課題の形成など、いずれの場合も次に向かうきっかけを得ることになります。他の生徒の頑張りを知ることで、自分の取り組みや成果を相対化・客体化することになり学びや成長のきっかけとなります。

2019.04.25 ブログで、授業を受けて実感できる自分の進歩 を更新しました。
自己効力感を高めることができれば、そこに主体的な取り組みや積極的な姿勢が作り出されていきます。逆に下がってしまった状態では、できない自分に向き合うことへの抵抗から、対象に近づくことを避けようとする「負のモチベーション」 が発生してしまいます。「授業を受けて、知識や技能が身につき、自分の進歩を実感できる」と答えられる生徒増やし、次の学習に向けたモチベーションを高められる授業の実現を目指しましょう。

2019.04.24 ブログで、作業や練習の目的の明示、到達目標の設定 を更新しました。
振り返りを通じて自分の進歩を確認する場を整えることが、積極的な学びの姿勢を作ります。また、できたこととできていないことの切り分けがはっきりしないことには、次に何をするべきかを特定することもできません。振り返りとその支援のための助言が大切であるのは、このためです。振り返りの成否は学習効果(授業を受けての技能の向上や自分の進歩の実感)を大きく左右し、その寄与度は生徒自身が持つ得意/苦手の意識以上の大きさです。

2019.04.23 ブログで、作業や練習の目的の明示、到達目標の設定 を更新しました。
ひとつひとつの作業や練習に取り組ませる際、その目的や目指すべき到達状態をしっかりと示しておくことは、目的意識を持った主体的で積極的な授業参加を促すための大前提であるとともに、モチベーションの原資である達成感をより強固にしたり、パフォーマンスの向上にどうすれば良いかを気づかせたりする上でも欠かせません。生徒一人ひとりに自分なりの目標を設定させた上で、その達成にはどうすれば良いかを考えさせることも重要です。

2019.04.22 ブログで、生徒の状況を把握した上での授業進行 を更新しました。
生徒一人ひとりが現在どのような状況にあるのかを把握することの必要性は言うまでもありません。確認が不十分であれば、次の段階に進める状態になっていない生徒を置いてきぼりにすると同時に、先に進む準備ができている生徒を立ち止まらせてしまい成長を遅らせます。教える側では十分に状況を把握をして進めているつもりなのに、生徒の側では「まだ準備できていないのに先生はどんどん進んでしまう」と感じていることもあります。

2019.04.19 ブログで、戸惑いを抑える、約束事と個々の指示 を更新しました。
何らかの行動を指示したときに、生徒が期待通りの反応をとれないことがあります。原因は様々ですが、大別すると「何を求められているのか把握しかねている場合」と「指示に応える態勢が整っていない場合」の2通りがあります。これに加えて、取るべき行動はわかっており態勢も整っているのに周囲の様子を伺って行動を起こして良いものか躊躇している場合も少なくありません。約束事の確立、明確な指示で戸惑いを抑えていきましょう。

2019.04.18 ブログで、練習や作業のポイントを把握させる を更新しました。
練習や作業のポイントがしっかりわかっていれば、勘所をつかんだ効果的な取り組みが期待できます。他方、ポイントをつかめないまま無為に時間を費やしては、当然ながら学びの成果は上がらず、次のステップに進むレディネスも調いません。いかに簡潔にポイントを捉えさせて、練習・作業に十分な時間を残すかが先生方の腕の見せどころ。伝えるだけに偏らず、生徒自身が気づき、それを言語化して意識の中に留められる仕掛けを講じましょう。

2019.04.15 ブログで、振り返りのためのアウトプット を更新します。 4/17 全編完了!
授業で学んだことを用いて問いに答えを導く場や、調べてきたことに基づく討論や発表など、学びの成果のアウトプットには様々なものがありますが、一連の学習活動の「終端」と捉えていては、その機能を十分に活かせません。アウトプットはゴールではないということです。アウトプットを通して、そこまでの学習に不備や不足がなかったかを確かめ、補うべきもの、修正すべき点を正しく認識させてこそ、有為な学びに結び付いていきます。

2019.04.10 ブログで、試行テストの分析で用いられた出題評価の手法 を公開しました。
昨年11月に実施された大学入学共通テストの試行テストの検証結果が先日、大学入試センターのホームページで公開されました。既にご覧になられたと思いますが、結果分析で用いられていた出題評価の様々な方法の中には、考査問題の妥当性を評価し、最適化を図る際に有益なものも多々含まれます。設問正答率幹葉図や誤肢選択率と正答選択率の比較、五分位図のLo群とHi群の正答率の差、ピアソン相関などの実例を見られる貴重な機会です。

2019.04.08 ブログで、科目を学ぶことへの目的意識/学ぶ理由 を公開しました。
主体的、対話的な深い学びを構成する要素のうち、「主体性」にはその科目を学ぶことへの自分の理由を持っているかどうかが含まれると思います。学習方策が獲得できなければ学びは依存的に、学ぶ理由がなければ受動的になり、いずれも主体的な学びとは言えません。振り返りを通じて見出した自分の課題や、科目を学ぶことの目的/自分なりの理由を生徒一人ひとりが持っているかどうかもアンケートを通して確かめておくべき事柄です。

2019.04.05 ブログで、科目の学び方や取り組み方の獲得 を公開しました。
主体的に学んでいると言えるには、生徒本人が「学ぶことへの自分の理由」を持っていることに加え、自ら学び進められるだけの学習方策を獲得している必要があります。誰かに教えてもらわなければ勉強が進められない状態はどこかで脱したいもの。自ら学び続けられる生徒を育てることは、数ある指導目標の中でも最も重要なものの一つです。生徒の学習行動を観察してみて、授業開きで伝えた方法がきちんと身についているでしょうか。

2019.04.04 ブログで、対話と協働による気づきと学びの深まり を公開しました。
授業内における学習者の活動性が高まることで、授業を受けて学力や技能の向上をより強く実感できたり、苦手意識の発生や増大を抑制できたりといった効果があることは、既にデータで確かめられています。これをもう一歩進めて、「深い学び」に繋がっているかどうかを確かめようというのが、以下の質問文(授業評価項目)に込めた意図です。知識や発想の交換、考えたところの言語化、課題解決に向けた協働性などを育む上で不可欠な要素です。

2019.04.03 ブログで、主体的、対話的な深い学びへ~授業評価アンケート を公開しました。
新課程への移行がいよいよ目前です。高校の新課程を初めて学ぶ生徒は現在、中学1年生。中高一貫校では「新課程で学び高校を卒業していく生徒」が既に在籍しているわけですから、新しい学力観にそった教え方の転換を図る中、学びの評価も新しいものに組み直す必要が出てきます。授業評価アンケートの質問設計の更新は今後の課題の一つです。学力の三要素のそれぞれに応じた指標/測定方法が必要であり、相応しい質問文を考えましょう。

2019.04.02 ブログで、学び方における守破離 を更新しました。
生徒から「説明はわかりやすい」「とても面倒見が良い」「訊けば何でも答えてくれる」と言われて悪い気はしませんが、"自ら学び続けられる生徒を育てる"という目的に照らすと、如上の評価を受けたときの心地よさに胡坐をかいてばかりはいられない気がします。もしかしたら、学習者としての自立にブレーキをかけているかもしれません。伝統的な芸事における師弟関係を表現していると言われる「守破離」という考え方は教室にも必要です。

2019.03.28 ブログで、生徒募集を通じて入学前の生徒と交わした約束 を更新しました。
より良い教育活動の実現を目指すと、学校行事のあり方や指導計画にも毎年手を加えていくことになりますが、生徒募集活動を通じて入学前の生徒や保護者と交わした約束から軸足を外さないようにしたいもの。個々の指導の最適化を図ろうとする中で、上位にある学校の教育目的や各組織の指導目標との整合性には十分な注意が払われていると思いますが、生徒募集の段階で学校が生徒・保護者と交わした約束も違えてはならないものだと思います。

2019.03.27 ブログで、補習・講習は、一つひとつの設置目的を明確に を更新しました。
夏休みに設置する補習・講習をまとめて生徒に伝えるべく、新学期が始まると間もなく講座開設の準備に取り掛かることになりそうです。生徒一人ひとりが抱える学習上の課題を解決する場として、内容や対象を明確にして、講座群を整備し、必要な生徒が確実に履修できるようにしたいものです。行き当たりばったりにならないよう、講座設置の基本方針の確立から始まる段取りそのものも、事前にしっかりと検討しておくことをお勧めします。

2019.03.26 ブログで、シラバスを熟読・活用させることの効果 を更新しました。
大学での授業評価アンケートの集計結果を分析したところ、「シラバスを熟読している学生ほど、科目の到達目標を達成できる見込みが高まると同時に、学習したことへの興味が膨らみ、発展的な内容を学ぶことへの意欲が向上する」という傾向がありました。高校でのシラバスは、"講座選びのカタログ"としての大学シラバスとは性格が異なるため、同じことがそのまま起きるとは限りませんが、きちんと読ませれば相応の効果は期待できそうです。

2019.03.25 ブログで、授業開き/オリエンテーション を更新しました。
春休みが終わればいよいよ新しい年度の始まりです。オリエンテーションもあれば、それぞれの学年、科目での授業開きもあります。最初のコンタクトで何を伝えるかが、1年間の指導の成否を大きく左右します。こちらからどんなメッセージを伝えるかも大事ですが、生徒の行動様式や意識の在り方をできるだけ早く把握し、事前に起こしていた指導計画のアジャストにも注力すべきだと思います。年度初回の授業に向けて準備を進めましょう。

2019.03.22 ブログで、学びにおけるインプット(input)とインテイク(intake) を公開しました。
新しい学力観に沿った学ばせ方の転換を図ろうとするとき、学びのプロセスを「インプット」と「インテイク」に分けてみると、様々な着想が得られたり、見落としに気づきやすくなったりします。ともに知識や情報を外から内に入れることには変わりませんが、専ら外からの働きかけで行われる「入力」と、不明を見出したり、興味を持ったりしたときに、自ら求めて行う「取り込み」とは別のもの。両者の割合の最適化は授業改善の重要な視点です。

2019.03.20 ブログで、生徒に見えている景色を想像しながら教えているか を公開しました。
先生方は教科の専門家であり、日々研究を重ねておられます。知の地平はぐんぐん広がり、より高いところから学問の全体を俯瞰しています。一方、学びの途上にある生徒の視野は限定的で、個々の知識や考え方の意味を捉えきれてないこともあります。これから学ぶ生徒と先生方はそれぞれ違う景色を見ています。認知の網が張られていない領域では、入ってきた情報を拾い上げて理解という形に再構成することすら容易ではありません。

2019.03.19 ブログで、生徒に伝える期待(=先生方の指導目標)を明確に を公開しました。
新学期も目の前となり、オリエンテーションや授業開きに向けた準備も進んでいることと思います。その場では、生徒に守るべきルールや履行を心掛けて欲しい行動を明確且つ具体的に伝えることも大切ですが、その前に、どんな成長を遂げて欲しいかという期待、目指すべき生徒像をしっかりと打ち出しておくことが大切です。学校の教育目標や指導方針を明確に伝え、理解させているケースほど、個々の指導を生徒は肯定的に捉える傾向にあります。

2019.03.18 ブログで、授業で使った教材・課題や考査問題の引き継ぎ を公開しました。
新年度の引き継ぎに際し、これまでの指導で使用した教材や課題、考査問題などを必要に応じて次年度以降でも利用・参照ができるように調えて残すしておくことはとても重要です。日々の指導の中で積み上げてきた工夫には成果と反省の両方があり、それらを踏まえた上で「その先」を考えることが継続的な指導の改善に繋がるからです。年度末の引き継ぎが、十分な準備の下で実施できたかも、この時期に確認しておくべきことの一つです。

2019.03.15 ブログで、授業改善を確実に進めるための年間実施計画作り を公開しました。
3月半ばを迎え、新年度の年間行事予定も固まってきている頃ですが、より良い授業の実現を目指す先生方の協働についても、スケジュールを決めてカレンダーに組み込んでおく必要があろうかと存じます。生徒の指導が本分であり、それを中心に年間スケジュールを決めざるを得ないのは当然ですが、教育に向けられた期待が膨らみ、大きく変化していく中で、指導する側での研究と知見開発にも十分なリソースを配分する必要があります。

2019.03.12 ブログで、間違え直しや再テストはどこまで成果をあげたか を公開しました。
来年度の授業の進め方を考える前に立ち止まって考えてみるべきは、小テストの不合格者や定期考査の成績不振者への事後指導の在り方です。きちんと取り組まなかった生徒に再学習の機会を与えて、既習内容の理解と定着を確かなものにする効果はあったと思いますが、根っこの原因を取り除かなければ、同じ結果を繰り返すばかりで、いつまでも再テストや間違え直しのを繰り返さざるを得ず、新しい学力観に応じた学びへの転換も遅れます。

2019.03.11 ブログで、調べたことの先に~新たな知と当事者としての関わり を更新しました。
究活動や課題研究のプログラムを作って導入して生徒に取り組ませるとき、「何を目的とする活動か」という根源の問いに先生方がどのような答えを共有しているかはとても大事なことだと思います。調べ学習や見つけ作業で終わっている生徒を見過ごしたり、調べて分かったことの中に何らかの課題を見つけて、その解決に何をなすべきかまで踏み込んでいかなければ、多大な投資で導入した探究活動も、その目的を達することが難しくなります。

2019.03.05 ブログで、ゴールを決めて最短距離?(変化が加速する社会における進路指導) を更新します。 3/7 UP!
社会の変化が加速する時代にあって、様々な研究者が予測していたことが現実に近づいていることを実感します。将来の夢を早くから決めて、その実現にまっしぐらに突き進ませるという進路指導の在り方は、大きなリスクがあるのではないでしょうか。これからの進路指導・キャリア教育には、従来とは異なるアプローチが必要です。

2019.03.04 ブログで、非言語情報を言語化する(続き) を公開しました。
大学入学共通テストで求められる読解力は、これまで教室で養われてきたものとはちょっと違うものになりそうです。読み取りの対象は文章として提示されたものだけでなく、表やグラフで示されたデータ、図表でモデル化された考え方、風刺画などに描き出されたメッセージや思想などをどれだけ取り込めるかが問われます。非言語情報を言語化する力が求められる以上、そうした力を養う場を指導計画の中にきちんと用意する必要があります。

2019.03.01 ブログで、新学期を迎える準備(まとめページ) を更新しました。
年度末を迎えようとしているこの時期に、やるべきことをリストアップし、それぞれの重要度を判断しておきたいところです。当ブログの中から「春休み」と「新学期」をキーワードに持つ記事を集めてみました。最終更新日が古い記事もありますが、残り5週間ほどの準備期間でのタスク管理に何かのご参考となればこの上ない喜びです。併せて「ちょっと早いですが、新学期を迎える準備」もお時間が許すときにご高覧いただければ光栄です。

2019.02.27 ブログで、教室の環境整備と生徒の人間関係との相関 を更新しました。
生徒による学校評価アンケートや学級経営評価などを機に、自分が在籍するクラスの状況について生徒に、教室内はいつも整理整頓され学習に適した環境が保たれているか、自分がいじめの被害者になったり見聞きしたりすることがあるかを尋ねてみると、前者で高い評価を得ているクラスほどいじめの被害者/目撃者になる確立が低い傾向が見られます。両者の背後には何らかの共通要因があり、それが双方に作用して相関が生じているようです。

2019.02.26 ブログで、係の仕事(学級経営) を更新しました。
係の仕事は、コミュニティの中で役割を引き受けることを学ぶ大切な機会です。協働で課題の解決を図る中で、協働性や多様性、主体性の獲得も期待できますし、リーダーシップやフォロワーシップの涵養にも役立つはずです。係の仕事を割り振り、役割を果たすことを求めることが「生徒が互いに刺激し合いともに成長するクラス」の創出するきっかけになり、教科学習指導における学びの成果を引き上げる効果があることがデータでも確認できます。

2019.02.25 ブログで、生徒に考えさせる授業規律 を更新しました。
教室での学びは集団で行うものですから、そこには生徒と教師が互いに守るべき一定のルールやマナーがあります。一人一人が気の向くまま自由にというわけにはいきません。新年度の授業開きなどで各教科の先生から授業中の約束事を話して聞かせることも多いと思いますが、生徒はなぜその決まり事があるのかきちんと理解しているでしょうか。そうした根っこの部分を考えさせない限り、生徒はそれらを守ることに自分の理由を持ち得ません。

2019.02.22 ブログで、授業改善をより確実にするためのデータの見方 を公開しました。
授業評価アンケートの集計結果は、個々の項目の評価値を別々に眺めるよりも、「目的変数」を設定した上で、それとの関連の中で個々の数値を解釈する方が、授業改善に向けた改善課題を捉えやすくなります。最も大切な「授業を受けて学力の伸長や自分の進化を実感できるか」という問いへの回答を数値化した「学習効果」を目的変数として、その他の評価項目の集計結果は「説明変数」として扱うことで、授業改善に向けた戦略を立てましょう。

2019.02.21 ブログで、スマホの校内持ち込み解禁の報道を読んで を公開しました。
小学生の55.5%、中学生の66.7%、高校生の97.1%がスマホか携帯のいずれかを所有しているとのことですので、学校への持ち込みを禁止するか/許可するかという議論とは別のところで、情報モラル教育の充実が必要なのは言うまでもありません。出来合いのルールを押し付けて守らせるよりも、現況を正確に把握した上で、利用のルールとマナーを生徒一人ひとりに考えさせることで、「ルールを守ることへの自分の理由」を作らせるべきです。

2019.02.20 ブログで、隠されているものは覗きたくなる を公開しました。
某テレビ番組の「のり弁の心理効果」という特集で紹介された「ご飯を隠すように海苔がのせられていることで、見えない中身を知りたいという意識が働く」というメカニズムは、学ばせ方のデザインにも応用ができそうです。不明の所在をと認識させれば興味を喚起でき、その興味は答えが明らかになるまで継続するのであれば、問いを投げかけ、生徒が答えを見つけようと考えている間は正解を示さないことで、より深い学びが実現しそうです。

2019.02.19 ブログで、探究活動を通して養う"ファクトフルネス" を公開しました。
新刊「ファクトフルネス~あなたの“常識”は20年前で止まっている⁉」を読んで、思い込みを乗り越えデータを基に世界を正しく見る習慣の大切さを改めて思い知らされました。大切さに気付くのに年齢制限はないでしょうが、自らの進路を考え、社会にどう関わるかを探ろうとするときまでに気づけるかどうかはその後を大きく分けそうです。探究活動や課題研究の中にそうした気づきの機会を作ることはカリキュラム設計上でも重要だと思います。

2019.02.18 ブログで、選定理由の言語化を~探究活動の成果発表会 を公開しました。
探究活動や課題研究には代表者による成果発表がつきものですが、代表者や発表作品を選定した理由はきちんと言語化してレジュメや作品に添えて表示したいものです。発表会や展示されているそのポスターを見た他の生徒や後輩たちは、選ばれたものを「倣うべきモデル」として認識します。「なぜ選定されたのか」を知らしめることは、探究活動の目指すべきあり方を示すことに外ならず、それ自体が生徒に対するとても重要な指導だと思います。

2019.02.14 ブログで、卒業生アンケートで教育活動の点検を を更新しました。
ここ数年、お手伝いする機会が増えてきているのが「卒業生を対象に行うアンケート」です。学校生活を終える生徒に、自分の成長を振り返ってもらうと同時に、在学期間を通した様々な場面での指導を評価してもらうことで、学校の教育活動の成果を測り、更なる改善に向けた課題を形成しようという目的で行われています。きちんと成果を確かめないことには、手応えを得ることも、さらなる改善に向けた課題を形成することもできません。

2019.02.13 ブログで、アンケートの質問設計の見直しと改善 を公開しました。
様々な場面でアンケート調査で蓄積されたデータは、分析を経て成果検証や次年度に向けた改善計画作りに役立てられていることと思います。調査で得られたデータと解析の結果を、具体的な行動と結びついた改善計画にまとめるのと並行して、この時期に忘れずに取り組みたいのは、来年度に向けたアンケートの質問設計自体の見直しと改善です。新年度のスタートに際し、質問文の一つひとつが意図するところを全教職員が共有しておきましょう。

2019.02.12 ブログで、入学時に思い描いた自分に照らして を公開しました。
受験学年を迎える現2年生に対しては、第一志望宣言や春休みの志望校別対策講習など進級準備が進む中、現1年生には、2年への進級を意識した策は積極的に講じていないケースが案外多いようです。入学時に抱いていた高校生活での夢や目標、思い描いていた自らの日常と今の自分とを照らし合わせて、進級後の目標を再設定させることが、中だるみを起こしやすい2年時を有意義に過ごさせる上で小さからぬプラスになるのではないかと思います。

2019.02.04 ブログで、アンケートで探る“学ぶ側の認識” を更新します。 2/7 UP!
学習指導が所期の成果を上げているかどうか正しく評価するには、学習の成果として形成された知識・技能、思考力・判断力・表現力を測定する「テスト」や、活動そのものをルーブリックなどの基準に当てはめて行う「パフォーマンス評価」に加えて、学習者の認識そのものを把握するための「アンケート調査」や「面談調査」なども欠かせません。面談やアンケートといった「内面を質す機能」の整備にもこれまで以上の注力が必要です。

2019.02.01 ブログで、受験学年のスタートに向けて(まとめ) を公開しました。
早いもので、今日から2月です。4月に最上級生となる現2年生が迎えた「ゼロ学期」もすでに三分の一が経過したことになります。受験学年としての心構えを作らせ、受験に団体戦で挑めるクラスを作るには、年度末までのこの時期での準備がとても重要です。昨日までに起こした記事3編をまとめ、インデックスページを作成しました。お時間の許すときにご高覧いただければ光栄です。

2019.01.31 ブログで、進路意識の高揚を目的とした講演会の企画 を公開しました。
進路意識へ高揚を図ることを目的に、生徒が目標としている大学に進んだ卒業生や、その大学の入試広報担当者を招いて講演会などが、進路意識の継続的な高揚や受験生としての個人/集団レベルでの成長という所期の目的を達するには、企画・運営に際して「行事にじっくり向き合える余裕」「振り返りを通した課題形成」「目的を共有するコミュニティの形成」「生徒が互いの気づきや課題をシェアする相互啓発」などへの十分な配慮が不可欠です。

2019.01.30 ブログで、浪人して捲土重来を期すなら を公開しました。
国立大学の二次試験の出願が始まっている中、十分な勝算のもとで第一志望に挑める受験生もいれば、多少のビハインドを抱えながらも逆転をかけて勝負を選んだ受験生もいると思いますが、中には浪人を覚悟しての終盤戦というケースもあろうかと思います。浪人して捲土重来を期すならなおのこと、今年の受験にも「合格る気」で挑増せましょう。最後まで諦めずに頑張りきった中でこそ獲得できるものがあり、それが浪人生活を支えます。

2019.01.29 ブログで、大学入学共通テストの試行調査の結果から(まとめ) を公開しました。
共通一次やセンター試験の出題には、できるだけ高校現場の邪魔をしないようにとの配慮が感じられましたが、2年後に迫る新テストは一転して、大学の教育の在り方のイメージのもと「これからの高校教育はこうあるべき」との方向性を明確に示そうとしています。2回に亘って行われた試行テストの問題そのものにもきちんと目を通すとともに、関連文書の中に示されたメッセージをしっかり読み解いておく必要を改めて感じています。

2019.01.28 ブログで、理解したことをきちんと覚えることの先に を公開しました。
いよいよ2年後に迫った新テストは、これまでの2回に亘る試行テストを経て、出題の方向性がはっきりと見えてきました。共通一次試験やセンターテストは、高校現場での教育をできるだけ邪魔しないようにという配慮のようなものが見えていましたが、新テストで、「今後の高校教育はこうあるべきだ」というメッセージを強く発信しています。来年度以降の指導計画を起こす前には、改めてじっくりと問題を解いてみる必要があると思います。

2019.01.24 ブログで、進級後の指導を見据えて(学年間での学びの接続)~まとめページ を更新しました。
学習指導にしても進路指導や生活指導にしても、単年度で指導が完結するわけではありません。ある学年での指導は、その次に進んだ時に必要になる事柄を獲得させる準備でもあり、また、前年度までの指導で達成できなかった指導目標の補完をする機会でもあります。単元や学期、学年ごとの指導目標/指導主眼が、3年間/6年間を見渡したグランドデザインの中に正しく配列され、互いに結び付いているか、どこかで点検してみては如何でしょうか。

2019.01.23 ブログで、中高一貫校での中高/前後期接続 を更新しました。
中高一貫校の強みは、6ヵ年を通した指導計画のもとで中断なく指導の成果を積み上げられることにありますが、中高/前後期の接続に課題を抱え、本来の強みを生かし切れていないケースもあります。中学/前期課程では高い学力向上感や積極的な学ぶ姿勢が観測されていたのに、高校/後期課程に進んだとたんに伸びを欠くこともしばしばです。指導期間が長くなることでの「中だるみ」以外にも、中高/前後期の接続を妨げている要因があります。

2019.01.22 ブログで、前年度の指導に起因する学習指導上の課題 を更新しました。
あるクラスを担当していて指導が躓く場合、その原因が前年度までに生徒たちが受けていた授業に存在する場合があります。既習事項の習熟が不十分であれば、学び直しに時間がかかり本時の学びが十分に深められないこともありますし、固まっていない土台の上に新たな知識を積もうとしてもうまく行きません。授業改善に向けた改善計画を練るときに、自学年での課題と前学年での指導改善で解決を図るべき課題とをきちんと切り分けるべきです。

2019.01.21 ブログで、同じ教材で同じように教えているのに… を更新しました。
同じ教材を使って同じように教えているのに、アンケートでの生徒からの反応がクラスごとに大きく違うことは珍しくありません。生徒は、それまで自分が受けてきた様々な授業の中で、学習観を作り、それに応じた学習方策を身につけてきています。直感だけではとらえきれないものがあります。状況の違いを把握してクラスの特性に応じた調整をこまめに行っていくのも、模試や考査、授業評価アンケートの結果を活かす場面のひとつです。

2019.01.18 ブログで、生徒は何ができるか~指導計画立案の前に確認 を公開しました。
来年度の教育活動の最終設計に入る前に、確実に行っておきたいことのひとつに、「これまでの指導を通して生徒は何をできるようになっているか」の点検があります。指導とは、現状と目標の差分を解消する活動ですので、目標をしっかり定めるのと同時に、現時点で知っていること/出来ていることをきちんと把握しないことには、正しい設計ができません。来年度の指導計画を固める時期を迎え、その確認をするのは今をおいて外にないはずです。

2019.01.17 ブログで、志望理由を言葉にしてみる~ゼロ学期の始まりに を更新しました。
ゼロ学期を迎え、いよいよ最上級生となる新高3生は、先輩たちの受験生としての日々を間近に見ながら、自らの進路希望の実現という大きな挑戦を強く意識し始める頃かと思います。ゴールまでの最長14か月に亘る長期戦のスタートをどう切るかは、結果とともにその過程での成長の度合いも大きく変えるのではないでしょうか。受験期はまたとない成長の好機であり、頑張り続ける中で遂げた成長は、将来の自分を作る大切な土台になるはずです。

2019.01.16 ブログで、生徒が互いの頑張りを支え合う集団作り を更新しました。
年度替わりは、生徒が互いの頑張りを支え合う集団作りの大切な時期です。新入生はもとより、進級する生徒もそれぞれ何かしらの希望や決意を抱いて新学期を迎えます。特に最上級生となる生徒は自らの進路希望の実現に向けて気持ちを高めていますので、「志望を同じくする生徒が互いの頑張りを支え合うコミュニティ」の創出に何か仕掛けるのには、今が絶好機ではないでしょうか。じっくり作戦を練って臨みましょう。

2019.01.15 ブログで、最終局面での進路指導~出願校選定から卒業まで を更新しました。
いよいよセンター試験の本番を迎えます。生徒の皆さんが、これまでに蓄えてきた力を入試本番でいかんなく発揮されんことを心よりお祈り申し上げます。ここから先は出願から試験の本番を経て、そこで出た結果を踏まえて進学先の決定という最終的な決断に臨み、卒業を迎えることになりますが、この大切な最終局面での進路指導について、考えるところをまとめてみました。ご多用を極める時期かと存じますが、何かのご参考になれば幸甚です。

2019.01.11 ブログで、大学に進んでから燃え尽きさせないために を更新しました。
進路希望の実現に向けて頑張ってきた生徒には、進学先でも大いに頑張り充実した日々を過ごしてほしいところですが、様々な統計を見ると、学業不振や学校生活不適応で苦しんでいる学生も少なくないようです。大学に送り出すまでに高校の中で打つべき対策もあるように感じます。当然ながら、学業不振や学校生活不適応には、学生を預かる大学側でしっかり対策を講じるのが本筋ですが、生徒を送り出す高校でも何かできることはないでしょうか。

2019.01.10 ブログで、卒業を前に改めて考える、大学に進んで学ぶ理由 を更新しました。
2月に入れば続々と合格の知らせが届くでしょうし、既に進学先が決まった生徒も多いはずです。進路が決まったのは喜ばしいことですが、生徒一人ひとりが「なぜ大学で学ぶのか」という問いに自分の答えを持っているでしょうか。どの大学・学部に進むか選ぶときは「大学で何を学ぶか」が問いの焦点ですが、進路が決まった生徒には、「何を学ぶか」の再確認に加え、「なぜ大学に進んで学ぶのか」を改めて考える機会を持たせたいものです。

2019.01.09 ブログで、進学先の確保と進路希望実現のはざま を更新しました。
第一志望を貫徹できれば何よりですが、センターの思わぬ結果にセカンド・ベストへの切り替えを検討しなければならないケースもあります。最終局面での出願指導に当たるこちらも、「進学先を確保してあげたい」という気持ちの一方で、「優先すべきはあくまでも本人が抱いていた進路希望の実現」との思いもあり、大いに頭を悩ませます。様々な選択と判断に迫られるこの数週間の経験をどう活かすかで来年度の指導計画が違ったものになります。

2019.01.08 ブログで、出願指導に向けて~事前研修とデータの確認 を更新しました。
センター試験が終わるといよいよ出願指導です。自己採点結果が揃ってから指導計画は万全でしょうか。どれほど綿密に練った計画も、実施に移すと意図通りに進まないこともあります。その主な原因は、実際に指導に当たる担当者のスキルや知識が追い付かなかったり、個々の生徒の置かれた状況が事前の想定と異なったりすることです。受験本番を控えた待ったなしの局面で指導計画に設計通りの性能を発揮させるため、最終準備を整えましょう。

2019.01.07 ブログで、高大接続改革入試初年度生を迎えて9か月 を公開しました。
高大接続改革入試初年度生となる新入生を迎えて既に9か月が経過しました。新しい学力観に沿った学ばせ方の転換はどこまで進んできたでしょうか。本年度の成果をたな卸しして次年度以降に継承するとともに、新しい取り組みの中に見出された課題をしっかり特定し解決を図る必要があります。年度末までに「新しい学力観に沿った学ばせ方への転換は図れたか」「考査問題はどのように変わったか」などを視点に点検を済ませておきましょう。

2018.12.26 ブログで、考査の結果から自分の授業を振り返る を公開しました。
一年間を総括するためにも、生徒の答案を思い浮かべつつ、考査の結果からご自身の授業を振り返ってみましょう。力を入れて指導し、その成果を試すために考査に組み込んだ設問があったはずです。その設問の正答率は予想と比べていかほどだったでしょうか。また、どんな誤答が観察できたでしょうか。多くの生徒が不正解に終わった問題は学ばせ方に問題があったはずですし、頻出した誤答は指導に改めるべき点があったことを示唆します。

2018.12.20 ブログで、どんな問いを立てるかで授業デザインは決まる を公開しました。
どんな問いを立てて教室に持ち込むかは、授業の成否を分ける最大のポイントだと思います。"学習目標は解くべき課題で示す"で申し上げた通り、「問い」は学習者にとって取り組むべき課題そのものです。従来は「導いた結論が何か」が問いの主流でしたが、高大接続改革で、どうやってその結論を導くかが問いになるシーンが増えそうです。この流れの中、教室にどんな問いを持ち込んで授業をデザインするか、新しい発想が求められます。

2018.12.19 ブログで、新しいことに生徒が戸惑いを見せても を公開しました。
生徒をそれまでやらせたことがないことに挑ませれば、最初の戸惑いは当たり前のこと。教科書をきちんと読ませる、質問を引き出すといった活動でも、最初からスムーズに運ぶのはむしろレアケースです。最初のトライで上手くいかないからといって挑戦を止めては生徒はいつまでたってもできるようにはなりません。やらせようとしたのが必要なことなら、引っ込めるのではなく、生徒が反応できなかった原因を取り除くことにこそ注力すべきです。

2018.12.17 ブログで、具体的なタスクを通して、作法を学ばせる(探究活動) を公開しました。
探究活動や課題研究の成果発表会を拝見していると、興味を掘り下げ、リサーチクエスチョンを立て、答えを導いたのちに自分の生き方・あり方まで踏み込めているものもあれば、先行研究を拾い上げ、繋ぎ合わせただけのものも見られます。ここまでの差が生じている理由を考察することが、次期学習指導要領で始動する「総合的な探究の時間」を有意なものにするカギです。クリアすべきタスクを設けることが作法を学ぶ機会の確保に繋がります。

2018.12.11 ブログで、総合的な探究の時間 を更新しました。
総合的な探究の時間は、現行課程での総合的な学習の時間に対する「総合的な学習の時間と各教科・科目等との関連を明らかにすることについて学校により差がある」「探究のプロセスの中でも"整理・分析"、"まとめ・表現"に対する取組が十分ではない」「小・中学校の取組の成果の上に高等学校にふさわしい実践が十分展開されているとは言えない」という問題意識の上に立って検討が進められてきたものです。今回の改訂の趣旨を理解するには、これらの課題意識を踏まえておく必要がありそうです。公式ブログから関連記事をピックアップしてみました。

2018.12.10 ブログで、学習指導、進路指導、探究活動で作るスパイラル を公開しました。
学習指導と進路指導という二本柱をしっかり立てれば成立したのがこれまでの指導計画でしたが、次期学習指導で加わる探究活動を組み込むには、単純にもう一本の柱を立てれば済む話ではありません。三つを組み合わせたスパイラルの形成が必要です。効果測定とスクラップ&ビルドの徹底を図ると同時に、様々な教育活動・指導場面を相互に関連付け、重ね合わせを上手に利用するという発想をしっかり持ちつことが求められている局面です。

2018.12.03 ブログで、不用意な“待て”をかけない を更新します。12/7 UP!
せっかく動き出そうとしている生徒に不用意な"待て"をかけてしまっている場面はないでしょうか。生徒は高校生活で50分☓30単位☓35週☓3年でのべ2,625時間の授業を受けていることになりますが、もしSTOPが掛かっている時間を毎回の授業で5分減らせたら、10%に相当する260時間以上も授業時間の延長を図ったのと同じことになります。いかにして生徒の学習を妨げないか、時にはいつもと少し違った視点で授業を振り返ってみましょう。
12/04 #01 手順の説明やルールは読んで理解させる
12/05 #02 個々の生徒の学力に合わせて与えるタスク
12/06 #03 指示の無駄を省き、待つことを学習させない
12/07 #04 生徒を待たせてしまう場面のあれこれ

2018.11.30 ブログで、できることはどんどんやらせる~生徒の邪魔をしない を更新しました。
あらゆる指導場面において、自ら学び続けられる生徒を育てることは優先目標です。生徒にやられるべきことを先生が先回しては、主体的・積極性学ぶ姿勢と方法を獲得するチャンスを生徒から奪ってしまいます。多少の不安があっても、まずは生徒の可能性を信じてやらせてみる。そうした「指導者側の我慢」は、生徒ができることを増やしていく上でとても大切なことだと思います。宿題を与えすぎるのもタスク管理を学ぶ機会を奪いかねません。

2018.11.27 ブログで、記憶に格納する知識、外部参照する知識 を更新します。11/29 UP!
単元内容をわかりやすく説明して、きちんと理解させ、余すところなく覚えさせるという従来型の教え方には自ずと限界があるばかりでなく、新しい時代が求める学びの姿から遠ざかってしまうリスクを抱えることになりそうです。記憶に格納すべき知識と、必要に応じて外部参照する知識とをきちんと線引きして、前者の確実な獲得と、後者を素早く且つ効率的に利用する力の養成とを並行して図るという発想を持てるかどうかが問われる局面です。

2018.11.26 ブログで、知識の獲得は個人の活動を通じて を公開しました。
新学習指導要領における「教育の強じん化」に備えるには、生徒が個人の活動でも取り組めるものと、集団の中での協働でしか学ばせられないものとを区別しておかないと、扱うべき学習内容を限られた授業時間と指導回数の中に納めきれなくなってしまいそうです。授業内に散らばる小さな無駄を省く(=隙間を詰める)ことに加えて、50分間の中に配列するものと、授業外の自学に持ち出すものとをきちんと分けて考えられるかどうかが問われます。

2018.11.16 ブログで、指導方法の効果測定 を更新します。11/21 UP!
新しい学力観に沿って学ばせ方の更新を測る必要がある中、新たに採り入れた手法はきちんと効果を測定し、成果を検証していく必要があります。教育資源の最適配分は学校経営の重要課題ですが、その判断を勘に頼るわけにもいきませんし、エビデンスとするデータもその信頼度を確かめておく必要があるはずです。データを用いて理解者と賛同者を増やすこともまた、一つひとつの指導法について効果測定を行うことの目的だと思います。
11/19 #01 平均値の変化だけでは捉えきれない
11/20 #02 定性的な指導目標における効果測定
11/21 #03 ポートフォリオに残った記録を変数に

2018.11.15 ブログで、勘に頼らず、データに偏り過ぎず を公開しました。
新しい学力を養っていくには、これまでとは違った指導方法が必要になりますが、その確立に向かうには、指導の効果測定や教育活動の成果検証にもっと目を向けるべきです。目指すものが変わってくる以上、これまでに蓄積してきた経験則やそれに基づく「勘」に頼れない場面も増えてきます。一方、思考力・判断力・表現力、主体的に学ぶ姿勢と意欲などを測定する仕組み(テストや評価方法)も完成度を高める試行錯誤の段階であり、信頼度の高いデータが常に手に入るわけではありません。双方を照らし合わせそれぞれの精度を高めていくことが重要です。

2018.11.14 ブログで、新しい学力観に基づく評価方法(記事まとめ) を公開しました。
高大接続改革や次期学習指導要領に向けて、教科学習や探究活動における指導法の改善は各地での試行と工夫で進んでいます。先月から集中的に授業公開や成果発表を回ってみましたが、様々な新しい取り組みに心躍ります。しかしながら、新しい学びに応じた評価方法はというと指導法の改善ほどは議論も行動も進んでいないのかもしれません。きちんとした評価ができなければ、目標達成に向けた軌道の修正も指導計画の継続的改善も困難です。

2018.11.12 ブログで、大学入学共通テストで求められる読解力 を公開しました。
週末に大学入学共通テストの試行調査(プレテスト)が行われました。新聞などで報道が出ていますが、出題内容や記述問題の採点基準は、早めに目を通しておきたいところです。求められる学力観の変化を捉えて教室での学ばせ方の転換を図るのに早すぎるということはありません。私自身、まだ一部の問題しか解き終えていませんが、膨大なテクストを素早く読み取り、情報を集約する力が強く求められていることに変わりはないようです。

2018.11.08 ブログで、ポートフォリオの円滑な導入と効果的な活用に向けて を公開しました。
大接続改革に向けてポートフォリオの導入が始まっています。プラットフォームは様々な事業者が提供しているものの、使う側である高校では運用方法について試行錯誤の段階です。ポートフォリオは学習者の自己認識を深めさせて主体的に学ばせることを目的に考案されたツールです。これを忘れて、大学入試への対応という側面にばかり気を取られないようにしたいところ。本来の目的に沿った運用を考えることが円滑な導入の起点になります。

2018.11.07 ブログで、探究のフェイズごとにきちんと評価&フィードバック を更新しました。
探究活動においても指導目標の達成を客観的に測れないのでは、個々の生徒に必要な指導も特定できず、指導計画の不備も検知することすら困難です。成果発表会や論文集で良いものを選んで相互啓発をより良く働かせるためにも、倣うべきモデルを選び出す基準(=探究活動とその成果を評価する基準)が必要です。評価方法を確立しなければ、フィードバックを通して生徒を次のステージに進ませることも指導の改善も図れないということです。

2018.11.06 ブログで、良いものを選んで重点的に~探究活動の成果発表 を公開しました。
ポスターセッションや論文集の編集に先駆けて、審査をきちんと行っているでしょうか。探究活動や課題研究の成果発表会では、優れたものをきちんと選び出してスポットライトが当たるように工夫する必要があるのではないでしょうか。後輩たちは先輩の発表を見て参考やヒントにしますので、良いものと悪いものの違いが判るように見せてあげないと、適当にお茶を濁したものをみて「あの程度でOK」という誤解をするかも知れません。

2018.11.02 ブログで、生徒が作る、受験生向けの学校広報誌 を公開しました。
以前お訪ねした学校で、廊下に生徒会が作成した「学校新聞」の受験生向けの号外が掲示されているが目に止まりました。お話を伺うと学校説明会でも配布しているとのことで、たいへんな好評を博しているとのことでした。日常生活を生徒の目線で切り取った記事は、学校生活のリアルな姿を描きだしており、どれも興味深く読めるものばかりでした。学校の良さを知ってもらうことをミッションに新聞の編集に生徒を取り組んでもらいましょう。

2018.11.01 ブログで、学校広報におけるSNSの利用 を公開しました。
Twitterを学校広報に利用する学校は着実に増えていますが、使い方はそれぞれの学校でまちまちです。緊急連絡用に在校生向けに限った運用をしている学校もあれば、生徒募集活動をメインにしている学校もあります。何を目的に(≒誰をターゲットに)SNSを活用するかは、学校の広報戦略しだいですが、目的に照らして好ましい内容や運用になっているかどうかは、一度点検してみた方が良さそうです。

2018.10.31 ブログで、イノベーションをもたらす認知の網と偶然との出会い を公開しました。
新しく見聞きしたことを理解するというのは、もともと持っている知識と、新しく入ってきた情報の接点が作られることを意味します。新たな情報が放り込まれたところの周辺に、既に蓄えられていた知識が待ち受けていないと、情報は接点を得ることなく素通りしていきます。短期記憶は、後から入ってきた情報に次々と上書きされてしまいますので、認知の網が張られていない領域では、どんなに重要な情報でも接触したことすら認識されません。

2018.10.30 ブログで、受験期は、またとない成長の好機 を公開しました。
生徒にとって受験期は、自分の希望を叶えるためとはいえ、大なり小なりの不安を抱えつつ他のことを脇に置いて頑張る時期ですから、確かにつらさやストレスを感じる日々かもしれませんが、背伸びをして、自分を成長させる/自分の可能性を広げることや頑張る中で、周囲との関係を感謝の気持ちで捉え直することなど、この期間を通してこそ得られるものは小さくないはずです。生徒や保護者にもその意義をしっかり話して聞かせましょう。

2018.10.23 ブログで、予習・復習で何をさせるかと収録記事を更新します。10/26 UP!
予習は、授業準備を通じて前回までの授業で学ばせたことを実地に練習させる機会です。せっかく学び方や取り組み方を学ばせたのに生徒自身に行わせず、先生が肩代わりしてしまっては、生徒はその方法に習熟する機会を得られません。復習にも様々な目的がありますが、「忘れないように習ったことを繰り返す」ことだけがその目的ではありません。それぞれの目的を踏まえ、適切な指示と指導ができていたか改めて振り返る必要があります。
10/24 #01 予習の目的と課すべきタスクの考え方
10/25 #02 復習の目的と課すべきタスクの考え方
10/26 #03 予復習のデザインに加えて、履行率を高める工夫を

2018.10.22 ブログで、学ばせたことは、きちんと教科書に落とし込む を公開しました。
教室での学びをきちんと教科書に落とし込むことの重要性は方々でよく言われていることながら、実際の授業で着実に行うのは容易ではないようです。学ばせたことを教科書に落とし込むことを徹底すれば、①学習内容を全体像の中においた体系的な理解が形成できる、②教科書を深く学べば受験にも対応できるとの安心感を得る、③教科書をきちんと読むことへの動機を持たせられる、といった様々な効果が期待できるはずです。

2018.10.15 ブログで、終了時の工夫で成果を高める(記事まとめ)と収録記事を更新します。10/19 UP!
同じ教材を用い、同じ展開で授業を行っても、仕上げ方/まとめ方で学習効果は大きく異なります。これまでに公開した拙稿から、関連する記事をまとめてみました。ちょっとした工夫で日々の授業での学びの実りをもっと大きく出来ます。「教室は、興味が生まれる瞬間を体験して学ばせる場」ですが、授業毎に学びをきちんと仕上げ、成果を確かなものにして自分の進歩として実感できることが、そうした場を作り出すための必須要件です。
10/16 質問を引き出す~学びを深め、広げるために
10/17 結論を出さずに終える授業
10/18 5分間アウトプットの費用対効果
10/19 ひとつの課題から複線的なハードルを作る

2018.10.11 ブログで、学習方策は課題解決を通して身につく を更新しました。
生徒による授業評価アンケートで「この科目について学び方が身についてきたと思うか」と生徒に尋ねてみると、学年・学期が進むにつれて、NOという答えが徐々に増えてくるケースが少なくありません。学びが次のステージに進んだときのことを考え、そこで必要な学び方を身につけさせることに十分な意識を向けていたかどうか省みるべき問題です。学習方法は生徒が知恵と工夫を駆使し、自力で課題解決や不明解消に挑む中で育まれます。

2018.10.09 ブログで、授業評価の事前指導と結果のフィードバック を公開しました。
生徒による授業評価アンケートを行うときにどんな事前指導をしておくべきか、アンケートが終わったときにその結果をどう伝えるべきかというご質問をいただきました。結論だけ言うなら、授業評価アンケートの目的を先生と生徒が共有した状態を作ることが事前指導であり、結果をあれこれ言葉にするのではなく、結果を活かしたより良い授業を生徒の完全に実現して見せることが結果のフィードバックです。

2018.10.05 ブログで、ジャンル別インデックス「思考力と表現力を養うには」 を更新しました。
ジャンル別記事インデックス「思考力と表現力を養う」に新着記事「対話で行う理解確認」「対話により思考の拡張を図り、観察の窓を開く」「答えを仕上げる中で学びは深まる」「生徒が解法を考える機会」「理解している≠正解できる」「平成30年度全国学力・学習状況調査」を追加しました。高大接続改革入試にはじめて挑む生徒が高校に入学して半年がたちました。新しい学力観に沿った学ばせ方への転換が進んでいるか点検してみる時期です。

2018.10.04 ブログで、プレゼンテーション力より質問力 を公開しました。
小中学校からの蓄積もあってか、最近の高校生のプレゼンは押しなべて立派で、参観させていただいていても関心することばかりです。しかしながら、プレゼン後の質疑応答では、ほとんど質問が出ないか、たまに質問が出ても散発的であり、そこから議論に展開するような場面にはほとんどお目にかかりません。質問をするということは、発表者とは違う角度から対象を捉え直すことであり、より多角的に物事を理解していくきっかけになります。

2018.10.03 ブログで、探究から進路へのきっかけを作るプラスαの一問 を公開しました。
探究活動のテーマ探しは、生徒にとって大仕事。興味の持てるテーマや突き詰めるべき問いが見つけられずに迷う生徒も少なくありません。自分が何に興味を持っているかなんて、実際にそれに触れてみる機会がなければ、知ることもできません。その機会を作り出すのは、各教科の学習指導の中で先生方が発するプラスαの一問かもしれません。
「高校の教科書内容を少しはみ出した問題」を教室に投げかけてみることには大きな意味がありそうです。

2018.10.02 ブログで、苦手意識を抑えて、伸びている実感を持たせる を公開しました。
授業評価アンケートの結果を見ても伝達スキルや授業デザインでの評価が著しい改善が見られ、実際の教室に足を運んで観察してみてもそれらの改善がはっきり見て取れるのにもかかわらず、「この授業を受けて学力・技能の向上や自分の進歩を実感できる」という問いへの肯定回答が思ったほど増えてこないケースが時折見受けられます。このようなケースでは、学習履歴の中で作ってきてしまった苦手意識からの影響が小さくなさそうです。

2018.09.28 ブログで、説明がわかりにくいと言われたら を公開しました。
説明や指示のわかりやすさは、授業の成否を左右する大切な要素です。先生の説明がわからないとなれば、その先に目指すべき「できるようになった」には中々到達できません。別稿に示す通り、指示と説明のわかりやすさと生徒が実感する学習効果とはほぼ比例関係にあります。授業評価アンケートを取ってみると、自分が思っていた以上に「わかりにくい」という声驚かれるに先生もいらっしゃいます。そのとき採るべき方策について考えてみます。

2018.09.27 ブログで、教え方と学び方のマッチング を公開しました。
生徒はそれぞれの学習履歴の中で学び方を身につけてきています。その一方で、先生方もそれぞれの教え方をお持ちです。進学や年度の切り替わり等で生徒と先生の組み合わせが変わったことを機に「学び方」と「学ばせ方」のミスマッチが生じることがあります。教え方と学び方のマッチングが失われると、学び側での戸惑いなどが生じ、生徒本来のポテンシャルが十分に発揮されず、成績の伸び悩みという形で影響が現れることが少なくありません。

2018.09.26 ブログで、最適解を示すことより選択の力を養うこと #面談指導 を公開しました。
進路指導の目的のひとつは選択の力を養うことです。面接指導では、こちらが用意した「正解」を与えることより、対話を通じて生徒の「選択の力」を養うことに注力すべきかと思います。岐路に立って選択に迫られた生徒が正解を求めるのに安易に応えてしまうと、生徒は自分で判断しなくて済んでしまいます。徹底的に調べて考え選び出すからこそ、選択の力が身につきますし、自ら選択した結果にも向き合う覚悟が持てるはずです。

2018.09.18 ブログで、シリーズ「面談指導を成功させる」を更新します。 9/26 UP!
面談指導が成功するかどうかは、落ち着いて面談に臨める時期や環境、先生と生徒との間に構築された信頼関係など、挙げればキリがない様々な要因に左右されますが、面談の本番に臨むに当たり少なくとも「その面談を経てどんな状態に生徒を到達させたいか明確にイメージできていること」「その到達状態に照らして、生徒が今どんな位置にいるのか判断できるだけの材料を事前に揃えておくこと」という2つの要件は満たしておく必要があります。
9/19 面談指導を成功させる#1~事前準備と面談前指導
9/20 面談指導を成功させる#2~気づきを整理し記録させる
9/21 面談指導を成功させる#3~事前アンケートで状況把握
9/25 面談指導を成功させる#4~面談スキル向上への協働
9/26 最適解を示すことより選択の力を養うこと

2018.09.13 ブログで、定期考査の失敗を繰り返させない~リベンジ自習会 を公開しました。
日々の学習の中で「伸びている実感」を抱いたり、自らの進路希望の実現に展望を持てたりすることは、学び続ける意欲を維持するために欠かせません。少なからぬ生徒が模試成績を通じてそれらを感知しますが、模試の点数に日頃の努力がダイレクトに表れるとは限らず、もっと確実に手応えを確かめられる場が必要です。その一つが、日々の学習の仕上げとしての定期考査ではないでしょうか。きちんと取り組ませる方策を考えました。

2018.09.12 ブログで、ジャンル別記事インデックス"進路希望の具体化と実現へ"を更新しました。
全面的にリライトした「学習機会としての模試受験(全4編)」「どこまで伸びるか見立てる」「準備が整わないうちに選択を迫っていないか」の各記事へのリンクを更新しました。秋は実りのシーズンであるとともに、選択の季節でもあります。そこでの指導を考えるときに踏まえておきたいことも「大きな分岐(選択の機会)を前に整えるべき指導機会」や「面談指導を成功させる」にまとめてみました。お時間の許すときにご高覧下さい。

2018.09.11 ブログで、準備が整わないうちに選択を迫っていないか を公開しました。
進路形成は大小さまざまな選択の積み重ねであり、ある局面での選択によってその先に見える景色(≒興味や関心)が違ってきます。もちろん、選択のやり直しはいつでも可能ですが、ある分岐点を右に曲がった場合、左に折れたら見えたはずの可能性に出会うチャンスは小さくなります。選択に至るプロセスを日々しっかりと踏ませていくことにこそ力を入れて行くべきだと思います。選択する力を養うのも進路指導を通して目指すところです。

2018.09.03 ブログで、以前に公開したシリーズ"学習機会としての模試受験"の各記事を更新します。 9/10 UP!
模擬試験には、当然ながら合否判定の結果をみて志望校/出願校を選ぶという使い方もありますが、学習機会としても積極的・戦略的に利用したいものです。少なくとも半日、ときに丸一日という多大な時間を模試に費やした挙句、合否判定の結果で進路の可能性を狭めていくだけならば、授業を進めた方がましかもしれません。模擬試験を受けさせる前の指導、成績が戻ってからの指導の2つの局面で、それぞれ考えておきたいことをまとめます。
9/4 学習機会としての模試受験(その1)~仕上げさせる
9/5 学習機会としての模試受験(その2)~計画させる
9/6 学習機会としての模試受験(その3)~好機はいつ?
9/7 模試受験後の指導~進路希望を維持させる~
9/10 どこまで伸びるか見立てる

2018.08.31 ブログで、ジャンル別記事インデックス"目標の示し方、導入の工夫"を更新しました。
新たに「学習目標は解くべき課題で示す」「論点(イシュー)を使った単元導入」「取り組み方そのものを身につけさせる」「英語の授業での学習目標」の4編を加えて、ジャンル別記事インデックス"目標の示し方、導入の工夫"を更新しました。学習目標を正しく認識させることは、積極的な学びの姿勢を引き出すともに、目標に照らした理解の補完で授業をわかりやすくします。練習や作業、対話も自己目的化させては効果が薄れます。

2018.08.30 ブログで、答えを仕上げる中で学びは深まる (旧タイトル「仕上げきる過程を省かない」)をリライトしました。
授業を通じて学力の向上や自分の進歩を実感できるか(学習効果)に対して大きな寄与度を持つ項目の一つに、習ったことを使って課題解決に取り組む機会(活用機会)があります。問題群の配列で教科書が構成されている数学などでは、習ったことを用いた課題解決体験は整いやすいのに、活用機会で著しく低い評価を受ける授業も観測されます。先生がすべてを丁寧に教え込んでいるだけでは、生徒が自力で知識を活用する機会は作れません。

2018.08.29 ブログで、生徒が解法を考える機会 を公開しました。
例題から始めて、類題、練習問題と進んでいくとき、先生がすべてを丁寧に教えきってしまうと、生徒が自分で解法を考える機会がありません。解法を記憶して忠実に再現できれば、定期考査でも高得点が取れるのであれば、それ以上に踏み込んで学ぶ動機も持てないはずです。例題を通じて学ばせたことを生徒自身の手と頭で類題に適用させ、きちんと理解したか確かめさせるのと、類題も先生が先回りして説明してしまうのとでは大違いです。

2018.08.28 ブログで、夏休みの過ごさせ方を振り返って、来期の指導設計を を全面的にリライトしました。
講習・補習に加えて、各教科で課した宿題・課題についても、夏休みが終わったらあまり間をおかずに振り返りを行い、来期の指導設計に向けた改善課題を特定しておく必要があろうかと思います。休み明けの模試結果や授業での様子を通して生徒の学びにどんな成長・変化があったか把握すれば、「夏が終わるまでにやっておくべきだったこと」が特定できるはずです。来期の指導設計に活かして、同じ轍は踏まないようにしたいものです。

2018.08.27 ブログで、自由研究/課題研究は狙い通りの成果を得たか? を全面的にリライトしました。
ネットで「自由研究」を検索してみたら表示件数は443,000,000件。ものすごい数に様々な立場からの関心の高さを改めて感じます。2年前のヒット数は24,300,000 件です。増え方が尋常ではありません。自由研究のネタを提供するイベントで集客を図る企業や、中には自由研究の代行をビジネスにするところもあるとか…。なんだか違和感のようなものを感じます。夏休みの宿題に自由研究を課した意味と効果を提出物から探る必要もありそうです。

2018.08.24 ブログで、理解している≠正解できる を公開しました。
理解しているかどうかと正解できるかどうかは、必ずしもイコールではありません。理解していることであっても眼前の課題と結び付けられずに正解に至れないこともありますし、ある問いに正解できたとしても問われていることをきちんと理解できている保証はないということです。生徒一人ひとりがどんな状態にあるのか見極める方法を確立し、「理解している正解もできる」という状態に引っ張ってくるための方策にも習熟する必要があります。

2018.08.23 ブログで、板書に残すもの(後編) を全面的にリライトしました。
後編である本稿では、学びの場で板書がどのような機能を持つかを、①書き終えた板書を辿りながら学んだことを俯瞰する、②次に進むための前提を生徒の視野に固定して参照に備える、③生徒の発言を拾い上げて次の問いに繋ぐ、④課題解決や情報整理の工程を生徒とシェアする、という4つの軸で整理し、それぞれの機能を最大限に活かすための工夫や着眼点を中心に「板書に残すもの」を考えてみたいと思います。

2018.08.22 ブログで、板書に残すもの(前編) を全面的にリライトしました。
発問や口頭説明を経て最終的に導かれた「答え」や「結論」だけがノートに残っていたり、書き終えた後に立ち戻る機会がまったくない事柄ばかりが書かれていたりするようなら、授業のデザインそのものを改める必要があるかもしれません。必要に応じて想起できるようにしておかなければならないものは、いつでも再記銘が図れる状態にしておかなければなりません。ノートやプリントに生徒自身による筆記で書き残させるようにしましょう。

2018.08.10 ブログで、対話により思考の拡張を図り、観察の窓を開く を公開しました。
授業内に生徒が活動する場を作るのは、解くべき課題を与えることで発動させた思考を「対話を通じた知識や発想の交換」で拡張させることに加え、生徒の頭の中で何が起きているかを把握するための「観察の窓」を開くためです。ただ話し合いの場をを増やせば良いというものではありません。先生との問答、テクストとの対話をバランスよく整えると同時に、生徒の頭の中で何が起きているかを観察できる授業をデザインする必要があります。

2018.08.09 ブログで、自ら学び続けられる生徒を育てる を公開しました。
学校を卒業した後、自ら学び続けていける生徒を育てることは、すべての学校のミッションであり、教科固有の知識・技能をきちんと身につけさせることと同等以上に大切なことではないでしょうか。科学の進歩や社会の変化に伴い知識は次々に生み出され、それまでの考え方はどんどん更新されていきます。学び続けることこそが「よりよく生きること」を可能にしてくれるのだと思います。※併せて「学ぶ理由/自立した学習者」も更新しました。

2018.08.07 ブログで、論点(イシュー)を使った単元導入 を公開しました。
学習目標を生徒に把握させるのに最も手早い方法は「学び終えて解を導くべき課題を導入フェイズで与えること」ですが、科目の特性や単元の特性によっては賛否の分かれる論点から入る導入も効果的です。賛否を表明し、それをサポートする根拠を挙げようとすれば手持ちの知識を総動員することになりますし、自分と賛否の異なる意見に触れれば見落としていたことや自分が知らないことの存在に気き、より広く学ぶことへの動機を得ます。

2018.08.06 ブログで、取り組み方そのものを身につけさせる を公開しました。
どの教科・科目でも学習の目標を生徒と共有しているかどうかは学びの成果を大きく左右しますが、目標提示に際して重要なのは、重要なのは、結果学力としての到達目標に加えて「今、何をしようとしている場面なのか」を理解させ、「どうやって目の前の課題に取り組むか」を生徒自身が思い描けるようにすることではないでしょうか。言われた通りに手を動かしているからと言って、取り組み方を生徒が理解していることになりません。

2018.08.03 ブログで、対話で行う理解確認 を公開しました。
生徒の理解を確かめるときの鉄則は「その場で」と「言語化を通じて」の2つです。後でテストを行っても確かめられるのは覚えたかどうかだけです。授業を受けている途中で不明が生じたのをそのままにしては、固まらない土台の上に学びを重ねることになります。空所に適語を補えたとしても言葉の意味を理解しているとは限りません。その言葉を使って何か説明させたり課題の解決に当たらせてみないと理解は確かめられないということです。

2018.08.02 ブログで、教科学習指導の土台はホームルーム経営 を公開しました。
授業評価アンケートにおける「この授業を受けて学力の向上や自分の進歩を実感するか」という質問にYESと答えてもらえるかどうかは授業担当のスキルとデザインによる部分が大きいのは当たり前ですが、学級経営を通して「生徒が互いに刺激し合い、ともに成長するクラス」を作れるかどうかにも大きく影響されます。係の仕事や進路指導、生徒自身に考えさせる授業規律などが授業改善の成果を確かな学びに繋げるための土台となるようです。

2018.08.01 ブログで、平成30年度全国学力・学習状況調査の結果を見ての所感 を公開しました。
各教科で課題に挙がった事柄はいずれも、大学入試センター試験に代わる新テストの試行問題でも試そうとしていた力です。今回の結果を見ると、新しい学力観に沿った学ばせ方への転換は、まだ道半ば/これからが勝負といったところではないでしょうか。中学校3年の段階で、こうした学力傾向が見えた以上、日々の教育活動の中で、それぞれの力を養う場面を作らなければなりませんし、来年度以降のカリキュラムや指導計画を考えるときには、そうした場面を授業に組み込むことを前提にしておく必要があると思います。

2018.07.31 ブログで、生徒の話し合い、先生との問答、テクストとの対話 を公開しました。
高大接続改革や次期学習指導要領は、アクティブラーニング的な要素を採り入れて主体的、対話的で深い学びの実現を図ることを求めています。一言で「対話」と括ってしまいがちですが、教え合い・学び合いや討論といった生徒同士の対話だけでなく、先生との問答を通じた対話、教科書や資料を読んでのテクストとの対話が大切であると改めて実感しています。ジャンル別記事インデックス「問答・対話、発言、活動」に関連記事をまとめました。

2018.07.30 ブログで、学習効果に直結する活動性、それを支える視覚情報 を公開しました。
授業内での活動性を高めることが学習効果の実感に直結することは、これまでの記事でもお伝えしてきましたが、一見すると授業内活動とは何の関係もないように思える「わかりやすく整理された板書や資料」が、活動性の向上に大きく貢献していることを示すデータがあります。対話的で深い学びを促進しようとするなら、視覚での補助をしっかり使って、内容や手順に対する理解を確実なものにする必要があるということのようです。

2018.07.27 ブログで、活動性が苦手意識を抑制する機能の限界 を公開しました。
以前の記事でも書いた通り、ある程度までなら授業や課題の難易度を高めても、活動性を高めておけば苦手意識を遅らせることができます。教え合い・学び合いが知識や理解の不足を補い、課題解決の可能性を高めることは想像に難くありません。しかしながら、その機能にも限界があります。個々の生徒が自力で不明を解消できる範囲を広げておく「予防措置」をきちんと行わないと、学習内容が高度化する場面を乗り越えるのが難しくなります。

2018.07.26 ブログで、選考基準は妥当だったのか~追跡調査に基づく検証 を公開しました。
大会などへの出場メンバーを決めるときや、成果発表会の代表者選考などもあり、学校には生徒の選考を行う機会はかなりの数に上ります。もし選考基準が妥当なものでなければ、機会を与えられるべき生徒が選考から漏れてしまう意欲や資質に欠けるメンバーが含まれ、周囲に悪影響が及ぶなどの問題が生じます。プログラム自体の改善と同様に、選考基準が合理的で且つ妥当なものであったかの点検にも注力すべきではないでしょうか。

2018.07.25 暑中お見舞い申し上げます。夏季休業のお知らせ
例年になく早い梅雨明けで始まった猛暑は、まだ暫く続きそうです。先生方におかれましては夏休みに入ってもご多忙の日々と存じますが、くれぐれもお体にはお気をつけてお過ごし下さいますよう。さて、誠に勝手ながら、当オフィスでは8月10日(金)~8月20日(月)を夏季休業とさせていただきます。ご迷惑をおかけしますが、何卒ご配慮の程宜しくお願い申し上げます。引き続きご指導を賜わりますよう、謹んでお願い申し上げます。

2018.07.24 ブログで、主体的・対話的で深い学びをデータから考える を公開しました。
高大接続改革とその先に控える本丸たる次期学習指導要領では、「主体的・対話的で深い学び」がキーワードであり、授業内での対話(生徒同士の討論、教え合い・学び合い、課題解決に向けた協働に加えて、問答を通じた先生との対話、教科書や資料を読んでのテクストとの対話)が重要視されます。学力の向上や自分の進歩を実感し、その科目への興味と学ぶ意欲を維持・向上させるには対話が不可欠であることはデータでも検証できました。

2018.07.11 ブログで、学習者としての成長を促す活動評価と振り返り を公開しました。 7/23 UP!
生徒は各教科を学ぶ中で教科固有の知識や理解を蓄えているわけではありません。学びへの姿勢や物事の学び方、課題を解決するための思考手順、協働場面でのふるまい方など、様々なものを身につけています。生徒は、段階的に設定された「目指すべき到達状態」に照らして「自分がどこまでできるようになったか」を知り、「次に何をすべきか」「さらなる進歩のために何が必要か」を考えることで、主体的に学びに取り組むことができるはずです。
◆ 7/11 ルーブリック評価の導入はなぜ必要なのか
◆ 7/12 ルーブリック評価の作成と運用
◆ 7/13 評価規準は使いながらブラッシュアップ
◆ 7/17 チェックリストを用いた目標提示と達成検証
◆ 7/18 振り返りを経てこそ次への課題形成
◆ 7/19 リフレクションシートの記載を参考に観察精度を高める
◆ 7/20 自己評価、相互評価を行わせるときの工夫
◆ 7/23 探究型学習(課題研究等)の成果をどう測るか

2018.07.10 ブログで、学びの重なりを上手に利用したコンパクトな学校経営 をリライトしました。
高大接続改革や次期学習指導要領を見据えて、各地の学校で教育活動の見直しが進んでいますが、新たなプログラムの新設など「足し算」を主なスキームにしているケースが多いようです。学校の教育リソースには限りがあり、生徒が取り組むことが増え続けていけば、生徒が一つひとつの場面にしっかり取り組み、成果を確かなものにするのを困難にします。見直しと整理をきちんと行い、全体をコンパクトにまとめることに注力すべきです。

2018.07.09 ブログで、学校経営計画の進捗を確かめ、達成可能性を高める を公開しました。
学校経営計画に記載した達成目標やその方策について、各組織・各教員がどこまで「理解」を深め、「共感」をもって達成に向けた「行動」を起こしているか、また「達成」を見込んでいるでしょうか。管理職が打ち出したものに対して「理解」「共感」がないと、「選択」や「参画」といった現場の行動に結びつきません。重点目標とした事柄については、現場の認識を確かめて、達成可能性を高めるための手立てを打つ必要があります。

2018.07.06 ブログで、対話が思考を育み、深い学びを実現する(まとめ) を公開しました。
ここ数年、新しい学力観にそった教え方の転換 が急ピッチで進められてきたものと拝察しますが、2020年以降の新しい入試に初めて挑む学年が高校生となった今、これまでの取り組みの成果を検証し、次のフェイズに向けた新たな課題形成を図る動きも出てきています。入新課程への取組を伝える学校広報において、改革への意志しか示せない学校と、これまでの取り組みの成果を実証的に示せる学校とでは地域からのレスポンスも違ってきます。

2018.07.05 ブログで、教わって知ったことvs気づいてわかったこと を公開しました。
授業のスタイルは様々ですが、個々の授業を特徴づけるパラメータの一つに「問い掛けの多さ」があります。教わったことを忠実に覚える努力も大事ですが、学び手の側からすればあまり面白くなく、自分ごととして学びに向かう意欲をキープするのは大変です。以前の記事でも書きましたが、問い掛けの多い授業が良い授業ではないでしょうか。形成した知識・理解のうち、生徒の気づきは何割なのか、時には振り返ってみてもよさそうです。

2018.07.04 ブログで、英語の授業での学習目標 を公開しました。
英語に限ったことではありませんが、学びを通じて目指すべき到達状態をしっかり認識させることは、学びの成果を実感させるためにとても重要なことです。ひとつの授業に沢山の活動を盛り込むだけでは、個々の活動の目的がはっきりしなくなり、結果的に生徒が学びの成果を実感しにい状態を作ってしまいます。一つひとつの活動に明確な目標を持ち、その達成を生徒が自ら検証できているか、教える側でしっかり振り返る必要がありそうです。

2018.07.03 ブログで、大学入学共通テストにおける問題作成の方向性から を公開しました。
先月の中旬に、大学入試センターから「大学入学共通テスト」における問題作成の方向性等と本年11月に実施する試行調査(プレテスト)の趣旨についてとの発表がありました。昨年11月の試行考査での出題には、作問技術上の問題点が指摘される部分はありますが、これらはあくまでも技術的な問題であり、出題方針そのものについては、上記の発表を見る限り、ぶれることなく議事が進んでいるように見受けられます。

2018.07.02 ブログで、コミュニケーション・ツールとしてのICT を公開しました。
学校内にもWi-Fiが整備されるようになり、タブレットやスマホを使って小テストやアンケート調査を行うケースが増えてきました。小テストは生徒がどこまで理解しているかを即時に把握するのに役立ちますし、アンケートは尋ねたことで回答者の聞かれたことへの意識を刺激します。教室でも日々整備が進んでいるICTは、生徒からのレスポンスをきちんと拾い上げ、教室で共有するのに使ってこそコミュニケーションの道具として生きてきます。

2018.06.29 ブログで、生徒の興味・関心をどこまで育めたか を公開しました。
授業を通じて生徒の興味・関心を高めるのは、どの教室にも共通する目標だと思いますが、そのための指導方法について論じる機会の多さに比べ、「興味・関心とは何か」という根幹に立ち戻った議論はあまりなされていないように思います。興味・関心とは何かをきちんとした定義しないままでは、高まりを客観的に測定することもできません。方法だけを論じても、それがどのくらいの成果を得たか検証できなければ、指導改善も見込めません。

2018.06.28 ブログで、学習目標は解くべき課題で示す を公開しました。
生徒にとっての学習目標は、先生が作った指導計画に沿って学びを進めることではなく、習ったことを使って自分ごととしての課題を解決できるようになることです。「〇〇について理解を深める」という書き方を止めて、生徒に自力で解決してほしい課題を「学習目標」として示すようにしては如何でしょうか。PISA以降のコンピテンシーモデル(何ができるようになったか)への転換に沿った学ばせ方を実現するにも必要なことだと思います。

2018.06.27 ブログで、できない? やらない? やらせてない? を公開しました。
これまでの授業を振り返り、生徒にやらせずに先生が肩代わりしていたことがないか、洗い出してみることも時には必要です。生徒にはできないと思い込んでいたことも試しにやらせてみたら思いもかけず良くこなしてくれた/自分から進んでやらないだろうと思っていたことも、その必要性や楽しさに気づいたとたんに自分で取り組むようになったという場面を前に「これまではやらせていなかっただけかも」と気づくことも少なくありません。

2018.06.26 ブログで、生徒の意見や所感をシェアする を公開しました。
対話を通じた深い学びを実現するには、ペアやグループでの生徒同士の話し合いに加えて、問答を通じた「先生との対話」や、教科書や資料、副教材を問いを立てながら自力で読んで理解する「テクストとの対話」の充実も必要ですが、生徒同士の対話も顔を突き合わせて交わす会話だけではありません。他の生徒の意見や考えに耳を傾け、それに対して自分の考えを作り上げることも立派に「対話の要素」を満たしているのではないでしょうか。

2018.06.25 ブログで、発問で引き出した生徒の発言をどう扱うか を公開しました。
主体的・対話的で深い学びを実現するのに、生徒同士の対話ばかりを増やしても十分とは言えません。問答を通した先生との対話、教科書・資料・副教材のテクストとの対話の場面をしっかり作る必要があります。生徒を指名してせっかく発言を引き出したのに、その後のアクションを間違えて学びが膨らむチャンスを逃していないでしょうか。他の生徒の発言をヒントに答えを作り直させたり、テクストを通した先人に問い掛けさせたりしましょう。

2018.06.22 ブログで、授業評価アンケートの集計が終わったら を公開しました。
生徒による授業評価アンケートは、授業改善に向けた課題形成とこれまでの改善行動の効果検証のために行うものですから、集計結果が良かったかどうかよりも、結果が出た後の個人/組織の行動の方が大切です。健康診断を受けて気になる数値があったのに生活改善をしないとエライことになります。アンケートの質問設計と集計方法が、課題形成と効果検証に利用できるだけの要件を満たしているかどうかの点検もこの機に行いましょう。

2018.06.19 ブログで、新シリーズ"主体的・対話的な深い学び~どこまで実現したか" を開始しました。 06/21 UP!
現場で頑張る先生方が「主体的・対話的で深い学び」の実現を目指して様々な工夫を凝らし、日々の授業改善に取り組んでおられる様子に大いに刺激される今日この頃です。このキーフレーズを定義し直し、構成要素ごとに到達段階の指標を書き出せれば、新しい授業観にそった学ばせ方の転換がどこまで進んできているかの検証もできますし、今後の方向性を的確に探り当てていく上でも、優良実践を抽出・共有するにも欠かせないことです。

2018.06.18 ブログで、教え込むより、調べさせて気づかせる を公開しました。
教室を覗いていると、教科書や資料集、副教材を読めば書いてあることなのに、読ませもせずに先生が先回りして教えてしまったり、問題へのアプローチを生徒が自力で十分に考える前に、先生が洗練された解き方を教えてしまったりする場面をよく目にします。確かに単元内容は十分に理解させされているかもしれませんが、見たこともない問題/習ったこともないことを目の前にしたときに何をすれば良いか学ぶ機会を奪っていないでしょうか。

2018.06.15 ブログで、探究活動を支える土台を築く を公開しました。
新学習指導要領への移行に向けて教育課程の見直しが進む中、探究活動をどうプログラムするかは大きな課題です。どれほど意欲的にプログラムを設計しても指導時間の限りもあり、各教科での学習や進路指導と関連付けなしに十分な効果は得られません。探究型学習のプログラムを端外で作るのではなく、学校の教育活動全体を見直し、個々の指導場面の目標を達成することが他の教育活動の成果を高める土台となる設計を心掛ける必要があります。

2018.06.14 ブログで、教科学習指導と探究活動の重ね合わせ を公開しました。
探究活動にしっかり取り組ませるには様々な土台が必要です。探究の方策を学ばせる機会も作らなければなりませんし、「読んで理解したことを元に考える力」や「質問を立てる力」も育まなければなりません。これらを探究活動にあてた僅かな指導時間で完結させるのは困難です。こうした土台の大半は、日々の教科学習指導中で培っていくべきものであり、探究活動は獲得した力を実地の場面で試してみる場面と考えるべきではないでしょうか。

2018.06.13 ブログで、高大接続改革と定期考査問題 に関する記事をまとめました。
202年を見越し、新しい学力観にそった、教え方の転換が図られているものと拝察しますが、同時に、学力形成の中間検証手段である定期考査もそれに見合ったものに更新されていかなければなりません。生徒は考査問題に合わせて学習のスタイルを作り上げます。高校入学から数か月がたち、「高校での勉強の仕方」を固めてきている時期です。考査問題が以前の学力観に沿ったもののままであったとしたら、方向修正を急ぐ必要があります。

2018.06.12 ブログで、どんな人材を育てようとしているのか を公開しました。
日々の教育活動の中で、常に意識を持ち続けるべきは、「どんな人材を育てようとしているのか」という問いだと思います。学校が教育目標として掲げ、入学してくる生徒たちに約束したことや、分掌、学年、教科という三つの立場での自分のミッションをどれだけ自覚できているかが問われます。どんな人材を育てるかという問いに答えるためには、生徒が生きていくのがどんな時代かの見極めが土台になるのではないかと思います。

2018.06.11 ブログで、探究活動の充実には図書室との連携が不可欠 を公開しました。
探究型学習を学校の教育活動の軸に据えようとするなら、図書室との連携は欠かせません。ここ数年、学校を訪ねるとき、図書室を覗かせていただくようにしていますが、自習室としての使用がメインになっているせいか、蔵書群に学校が力を入れている教育活動との関りを見出せるケースばかりではありません。特設コーナーを設けて、探究方法に関する本以外にも、生徒の探究マインドを刺激する書籍も並べてみたいところです。

2018.06.08 ブログで、"探究活動の作法"を学ぶ機会は整っているか を公開しました。
調べ学習との違いを十分に認識していなかったり、自らの進路やこれからの学びとの接点が意識されないまま、カッコつきの「探究活動」に取り組んでいる生徒がいます。ひとつには、探究活動の進め方や守るべき「作法」を学ぶ機会がなかったことが原因かもしれません。探究活動の方法に関する参考書を一冊持たせ、折あるごとに参照させたり、過年度生が残した論文を教材に作法を学ばせる指導機会を整えたりする必要がありそうです。

2018.06.07 ブログで、探究活動の課題~調べ学習との境界と進路への接点 を公開しました。
各地の学校で行われている探究活動や課題研究を拝見する中、生徒の取り組み方にはいくつかの類型的な問題点があるのではないかという思いを強くしています。とりわけ、調べ学習と探究活動の境界がどこにあるか理解していないこと、巨人の肩の上にまだ到達していないことへの自覚がないこと、選んだテーマに「自分ごと」としての関わりを見出していないことなどは、多くの生徒に見出される特徴ではないでしょうか。

2018.05.31 ブログで、データをいかに利用するか を全面的にリライトします。 06/06 全編更新完了!
学校では、実に様々なデータが蓄積されていますが、個々の生徒の指導や、指導プログラムの改善にそれらが十分に活用されているとは言い切れない部分もありそうです。高大接続改革に向けて、各地の学校ではeポートフォリオの導入も始まり、データの蓄積と活用にはこれまでと違った視点での戦略が必要になってきます。校内に蓄積されながら"散在"しているデータをどのように統合すべきかこれを機に改めて考えてみたいと思います。
5/31 #1 作成・保存されているデータの"たな卸し"から
6/01 #2 データの組み合わせで見えてくる改善課題
6/04 #3 ポートフォリオに何を記録し、どう活用するか
6/05 #4 校内に蓄積されてきたデータを生徒IDで関連付ける
6/06 #INDEX データをいかに利用するか

2018.05.30 ブログで、"本校は何を目指すのか?"という問いに答えを共有 を公開しました。
日々の教育活動の中で生じた課題の解決を図ろうとするとき、あるいは新課程の対応などで従来のやり方を変更しようとするときに気をつけなければならないのは、部分を最適化しようとして全体のバランスを崩さないようにすることです。大きな変革を迎え、あちこち修正の手を入れていく前に、「本校が実現を目指している教育は何か」「どんな人材を育てようとしているのかという問いに、教職員が一つの答えを共有しておきましょう。

2018.05.23 ブログで、学校評価アンケートをどう活用するか を全面的にリライトします。 05/29 UP!
学校評価アンケートは、自校が展開している教育活動に、ステークホルダの理解と共感・支持が得られているかどうか確かめ、さらなる改善に向けた課題形成を図り、改善の効果を検証するために行うものです。文科省によるガイドラインが求めるものを満たしていく必要もあるでしょうが、本来の目的と効果を知った上で、より戦略的な活用に向かうべきだと思います。学校評価アンケートの活用法について、以前の記事をリライトします。

2018.05.22 ブログで、散布図と残差から個々の生徒の課題を探る を公開しました。
昨日の記事で取り上げた、入学試験と中間考査の成績との相関や散布図を作るときの手順や、学び方の転換に問題を抱えている生徒を抽出するための「残差」を算出する方法をご紹介したいと思います。ある期間を挟んでの成績変動を残差という指標を用いて数値化することで、個々の生徒が学習生活に問題を抱えていないか探れますし、伸びている生徒を抽出して「望ましい学習者像」を描出すれば、生徒の行動を観察するときの観点も得られます。

2018.05.21 ブログで、入学試験での成績と定期考査のパフォーマンス を公開しました。
入学選抜での成績と中間考査での得点から散布図を描き、相関を確かめてみることで「入試問題が、入学後の学びが求める力や適性を正しく測ったか」「定期考査は、入学と卒業を結んだ線上に正しく位置しているか」などが把握できます。相関が大きくずれた場合、入試問題で示した要求学力の先に入学後の学びが設計されていない可能性があります。また、散布図中で近似線から大きく下方に離れた生徒は、入学後の学びに問題を抱えています。

2018.05.09 ブログで、新シリーズ"新課程への取組を伝える学校広報(高校編)" を開始しました。 05/17 UP!
新学習指導要領への切り替えは現小6生が中3を迎えるときです。生徒募集を通じて入学前の生徒と交わした約束は、生徒が卒業するまで有効な"契約"ですから、しっかり練り込んで実行可能性を担保した教育計画を作り上げておく必要があります。高校でも、2022年に向けて学校がどんな態勢を取り、新時代の教育に転換を図っていくか学校の意思を明確に示していかないと、来春の生徒募集に攻勢をかける中高一貫校に後れを取りかねません。
#01 学校が目指すものをグランドデザインで提示する
#02 積み上げてきたものを振り返り、その先を描く
#03 教育内容の充実を伝えるにはエビデンスを
#04 個々の教育活動の位置づけを明確にして構造化
#05 シンプルさと重ね塗りで、認知を高め、理解を得る
#06 選ばれなかった理由を探り、次のメッセージを編む

2018.05.08 ブログで、授業改善を進める準備が整っているか を公開しました。
機械翻訳の精度と利便性の急上昇を見ると、英語学習に膨大な時間を投じるよりも、アプリの使い方を覚えた方が合理的という意見がでてきても不可解ではありません。他言語の運用能力はスマホの助けを借り、人間は別の知的活動にエネルギーを集中できる環境が整いそうです。次の学習指導要領で学んだ生徒が加わる10年後の社会をしっかりイメージしないと、新学習指導要領での学校のグランドデザインを描き間違える危険もありそうです。

2018.04.18 ブログで、授業評価アンケート~正しい活用と質問設計と関連記事を更新しています。 05/07 UP!
授業評価アンケートに用いる質問文は、先生方にとって到達すべき状態(=授業実践における必達目標)を示したものです。喩えるならば、学習者に示す評価規準と同じ機能を持つものかもしれません。より良い授業の実現を目指す中、目標状態との差分から改善課題の特定を図り、改善のための行動を考案し、改善のために積み上げてきた行動が正しかったかどうかを確認する ─ そのためのモノサシの一つが各評価項目の質問文です。

2018.04.17 ブログで、授業改善を進める準備が整っているか を公開しました。
新学期の行事も一巡し、学校が少し落ち着きを取り戻したところで腰を据えて取り組むべきは「より良い授業の実現」です。学校の教育活動の中心は何といっても日々の授業。これがしっかりしないことには何も始まりません。校是とする授業像の共有は大前提。授業像に限らず、何かを共有するには、当事者がその概念を感覚的に捉えているのでは、解釈がばらつきます。構成要素をひとつひとつ書き出して言語化しておくことが肝要です。

2018.04.16 ブログで、新年度行事が一巡したところで(夏までの工程表の再確認) を公開しました。
学校は授業中心の落ち着いた生活に戻ったところでしょうか。このタイミングで年度末に立てておいた様々な計画について、段取りの再確認をしておきたいところです。走り始めると、目の前の光景に視野が絞られてしまい、せっかく考えていたことも意識からこぼれがちです。一瞬でも立ち止まってみると、「そうか、これをやるつもりだったか」と思い出すものも少なくないのではないでしょうか。連休前には夏までの工程表を見直しましょう。

2018.04.13 ブログで、現小6に示すべき、新課程を見据えた学校の戦略 を公開しました。
中学校では平成33年4月に新学習指導要領への切り替えが全学年で一斉に行われ、平成34年度入学生からは年次進行で高校の学習指導要領も変わります。対象になる最初の学年は現小6生。切り替わりは中学3年生を迎えたときです。とういうことは、今年の生徒募集では、来春の入学生に対して学校がどのような教育課程を用意するのか、新学習指導要領にどう対応するかをどこまで伝えられるかは生徒募集の成否を分けるのではないでしょうか。

2018.04.12 ブログで、"新テスト対応にも探究活動は土台となる を公開しました。
大学入学共通テストの導入に向けた試行調査では、その試行結果の報告において「探究の過程等の設定を通じて、知識の理解の質を問う問題や思考力、判断力、表現力を発揮して解く問題を、各科目における全ての分野で重視した」とのこと。これに対応するためには、教科学習指導の中でも課題解決場面を設ける必要がありますが、そこで身につけた力を磨く機会として、探究型活動や課題研究が大きな役割を果たしてくれそうです。

2018.04.11 ブログで、"正解を言って欲しい"と言う生徒 を公開しました。
生徒や学生にアンケートなどで授業の感想を聞くと、「正解をちゃんと言ってもらいたい」という声がちらほらと聞こえます。先生はある意図をもって、敢えて正解を示していないのが、傍から見ていても明らかな場合にもです。答えは与えられるものではなく、自分で作るものという発想を持てる生徒・学生ばかりではなさそうです。正解を教えてもらうのが最も効率的な学び方という意識をどこかで植え付けてしまったのかも知れません。

2018.04.10 ブログで、どこに進学させたかよりも、どんな人に育ったか を公開しました。
生徒一人ひとりについて、本人の資質や志向に見合った進路を見つけさせ、それを実現させることは高校の大切な役割ですが、高校は上級学校などに進むためのステップボードではありません。「人は高校時代が9割」という仮説もあるそうです。高校で身につけたものを土台にその先の学習や研究、活動が行われる以上、高校で何を身につけたかは、その生徒が卒業後にどんな成長を遂げ、どんな人物に育っていくかを大きく左右するはずです。

2018.04.03 ブログで、"板書の技術、教具の使い方"の記事を更新しています。 04/09 更新完了
単元で学んだことの体系化に挑ませるときの重要なツールである板書について、ジャンル別記事インデックス"板書の技術、教具の使い方""にある記事をいくつかリライトいたします。板書は整理した情報を見せるだけが機能ではありません。チョークを持って書き出すことで、生徒の学習行動をコントロールすることすらできます。単なるプレゼンテーションの道具を超えた使い方を考えてみたいと思います。

2018.04.02 ブログで、おかげさまで、当オフィスは開業から5年度目を迎えることができました。
お陰様をもちまして、当オフィスは開業5年度目を迎えました。ここまで、様々な新しいフィールドに挑戦してこれたのも、ひとえに皆様からのご厚誼の賜物です。この場を借りて、心からの感謝をお伝えしたく存じます。ブログのタイトルにある「現場で頑張る先生方を応援します」というのは前職時代から掲げ続けている私自身のミッションです。
これからも、甚だ微力ながら、現場で頑張る先生方のお役に立てるようしっかり勉強を続け、できる限りを尽くしてまいります。今後ともご指導を賜りますよう、お願い申し上げます。

2018.03.27 ブログで、知識の拡充 vs 情報整理手法の獲得 を更新しています。 04/02 更新完了
知識を体系化するには、その前提として知識を獲得・拡充する必要があります。パーツがなければ整理も何もありません。また、体系化の前には情報を分類・整理する必要がありますが、生徒はその方法をきちんと身につけつつあるでしょうか。先生がいつまでも肩代わりしてあげられるわけではありません。知識の拡充を図り、整理をつけて体系に編む工程を、授業の中で経験させ、学ばせていくことも大切な指導目標の一つです。

2018.03.26 ブログで、単元で学んだことの体系化に挑ませる を公開しました。
知識を獲得し、それを活用する場の整備は授業設計・指導計画において欠かせないことですが、新たな知を生成する方法を学ばせる場も必要です。学んだことを順番に覚えて行くだけでは単元の全体像をつかみきれなかったり、体系化された知識にならなかったりします。情報を集め、知に編み上げるプロセスを先生が肩代わりするばかりではなく、生徒が自分で整理してまとめ上げる機会を作ることでその方法を獲得させていくことも大切です。

2018.03.23 ブログで、新年度を迎える準備(記事まとめ) を公開しました。
いよいよ3月も下旬です。このブログでも新学期準備に関する記事を起こして参りましたが、未整理のままにした記事をまとめてみました。年度末の指導に漏れがなかったか、新学期の準備は万全か、最終チェックにお役立てください。もし、本年度のゼロ学期に改めるべきだった箇所が見つかったとしても、来年度に向けて改善の計略を今のうちから立ててPDCAサイクルに乗せれば、更なる改善に繋がるはずです。

2018.03.22 ブログで、学んでいることの有用性に気づかせる を更新しました。
勉強は「役に立つからする」「役に立たないからしない」というものではありませんが、それでも「学んでいることが何かの役に立ちそうだ」と思えれば、身の入り方が変わってくることも確かです。「学習している内容が今後の役に立つ」と答えた生徒ほど授業に臨む姿勢や質問・調査努力、平均学習時間が良好です。問題は「どうやって有用性を認識させるか」です。解決に万能薬がない中、教室でできることを考えてみました。

2018.03.20 ブログで、学校広報の充実に"校内記者" を更新しました。
学校広報の充実を図るには、校内各所から情報を集め、届ける先ごとのニーズと関心に沿った編集ができる"校内記者"の存在がカギになります。分掌、学年、教科といった教員組織に加えて、部活動や委員会など生徒組織もそれぞれ活動していますが、その情報がきちんと共有され、戦略的に発信されている学校は多くありません。校内外に正しい情報を余さず伝えるのは、学校/組織の教育に対する理解と共感を得るうえで欠かせません。

2018.03.16 ブログで、学校評価・学校広報、学級経営、その他 を更新しました。
3月の後半を迎え、桜の開花も間もなくです。学校では、新しい学年組織も固まり、新学期を迎える準備も着々と進んでいることと拝察します。指導計画の最終的な調整や、指導方針の確認、授業開きやオリエンテーションの準備などに際し、踏まえておきたいことについて起こした拙稿を各ジャンル別記事インデックスにまとめ直しました。各ジャンルの関連記事と併せてご高覧いただければ幸甚です。

2018.03.15 ブログで、進路の手引きは冊子よりもファイリング形式で を公開しました。
進路の手引きは立派な冊子に整えられて年度当初に生徒に配布していることが多いようですが、PC・スマホがなかった時代の遺物かもしれません。思い切って冊子の印刷と配布を止めませんか。進路指導計画に沿ってその都度必要な資料を配布し、生徒自身にファイリングさせる形に切り替えてみることで、様々な問題が解消され、個のニーズに答えやすくなるとともに、喫緊の課題である"ポートフォリオの作成"に向けた準備も整えられそうです。

2018.03.14 ブログで、第3期教育振興基本計画と"総合的な探究の時間" を公開しました。
第3期教育振興基本計画の策定に向けた基本的な考え方では、「夢と自信を持ち」「可能性に挑戦する」「社会の持続的な発展を牽引」といった文言が並びます。その理念には反対する理由こそ見つからないものの、実現への具体的な方策は容易にイメージできません。様々な学校が意欲的な取り組みを始めており、探究型学習や課題研究、国際交流や地域連携などでこの課題に応えようしていますが、実態には解決すべき問題も少なくありません。

2018.03.13 ブログで、"アクティブ・ラーニング"で学習時間が減る? を公開しました。
いわゆる"アクティブラーニング"的な授業が広く行われるようになった学校で、生徒の平均学習時間が減ったというデータがあります。教室での対話的で深い学びを実現するには生徒による授業準備が必要です。また、課題にじっくり取り組ませることで教室で深めた学びを確かなものにするには、復習にも一定の時間が投じられて然るべき。目指すところは、"活動的な授業"ではなく、一人ひとりが自分ごとにじっくり取り組む"能動的な学び"です。

2018.03.02 ブログで、参照型教材を徹底して使い倒す を全面的にリライトします。 03/12 UP!
文法書や用語集、あるいは辞書などの参照型教材を徹底的に使い倒すことで得られるものは小さくありません。授業中にも四六時中ページを開かせて調べさせれば、自力で調べる方法と姿勢を身につけさせられますし、なんといっても「わからないことがあってもこれを調べれば良い」と思えるようになるのが大事です。一方で参照型なのに、あたかも通し教材のように使って、こなしきれない状況を作るばかりになっているケースもあります。

2018.03.01 ブログで、難度の調整、適正な負荷、学力差・苦手意識の抑制 を公開しました。
課題の難易度をどのくらいに設定するか、負荷をどこまでかけるべきかは、授業計画を立てるときにいつも頭を悩ませる問題です。クラス内に生じた学力差や膨らんでしまった苦手意識にどう対応するかも多くの先生が抱えている課題だと思います。新年度の指導計画を仕上げるときにも、十分に考慮しておきたいことです。これらについて考えるところをまとめた記事2編を加えて、それぞれの記事インデックスを更新しました。

2018.02.28 ブログで、生徒募集を通じて入学前の生徒と交わした約束 を公開しました。
より良い教育活動の実現を目指すと、学校行事のあり方や指導計画にも毎年手を加えていくことになりますが、生徒募集活動を通じて入学前の生徒や保護者と交わした約束から軸足を外さないようにしたいもの。個々の指導の最適化を図る中では上位にある学校の教育目的や各組織の指導目標との整合性には十分な注意が払われているでしょうが、同様に、生徒募集の段階で学校が生徒・保護者と交わした約束も違えてはならないものだと思います。

2018.02.27 ブログで、新年度の指導計画の仕上げ~今やっておきたいこと を公開しました。
新年度の指導計画作りは、すでに昨秋あたりから順次作業が進められてきたと思いますが、仕上げのフェイズを迎えて様式にまとめ直してみることで、見落としていたことに気づくこともあります。新年度の指導が回り始めてしまったら、大幅な計画修正は難しくなりますので、やるなら今しかありません。年間行事予定も、分掌や学年でそれぞれ作ってきた計画をつき合わせて一つの様式にまとめてみると、様々な問題点が見つかることがあります。

2018.02.26 ブログで、進学する生徒、最上級生となる生徒への指導 を公開しました。
国公立大の前期試験が行われ、入試解答速報に目を通すのに忙しい数日になりそうです。その一方で、4月に迎える新入生オリエンテーションの準備など、目の回るような毎日かと存じます。一方で、3月に学校を巣立っていく生徒たちにもしっかりと最後の指導を行いたいもの。4月に最上級生となる新3年生に対するゼロ学期の仕上げも大切な仕事。卒業していく生徒、最上級生になる生徒への指導に関する記事をピックアップしてみました。

2018.02.23 ブログで、指導計画の実効性をより高めるために を公開しました。
指導計画を作る前の準備、計画を作ってから実行するまでの準備がきちんとできるかどうかが、指導の成否を分けます。
多忙の中で前年踏襲を重ねても、あるいは先行研究なしに思い付きに近い新しい計画を作っても、なかなかうまく行くものではありません。また、計画は万全であっても、現場で指導に当たる先生、指導を受ける生徒の側での準備が整っていなければ、指導計画は設計通りの性能を発揮してくれなくなります。

2018.02.22 ブログで、生徒は学び方をどこまで身につけているか を公開しました。
予習に「本文を読んでわからない単語は調べてくる」というタスクを課したいのであれば、まずは、生徒がどうやって辞書を引いたか観察してみる機会を持つべきです。どこまで辞書を引けるようになっているのか、正しい訳語に行き当たるまでのプロセスのどこで躓いているのか、確かめてみないことには、その後の指導も設計できません。授業開きから暫くのあいだは、「やらせてみて観察する」ということに力点を置いた指導を心掛けましょう。

2018.02.21 ブログで、年度末に行うべき、模試・考査のやり直し を公開しました。
年度末を迎え、生徒に是非とも取り組ませたいことの一つはこれまでに受験した模擬試験と定期考査のやり直し。答案を返却する際に、すでに一度は間違い直しを課していると思いますが、だいぶ時間が経っているだけに保持されていない記憶も多いはずです。新たな単元を学んだ後に既習内容に立ち戻ると、そこには新たな発見もあります。春休みの宿題で新しい教材を与えるのも結構ですが、学びの重ね塗りにも軽んじることはできません。

2018.02.20 ブログで、新学期を前に、改めて"予習・復習、課題のあり方" を公開しました。
すでに生徒に購入させる教科書や副教材は決まっており、取次店への手配も終えているかと思いますが、それらをどう使って、授業を進めていくかは、まだ調整の余地が残っていると思います。新入生オリエンテーションや授業開きで、各教材の使い方に言及してしまったら、もう後戻りできません。今が最後のチャンス。3年後に目指すべきゴールがその位置を変えていくとしたら、以前と同じルートを同じ方法で登るわけにはいかない気がします。

2018.02.19 ブログで、評価スキルの獲得とメタ認知の向上 を公開しました。
ますます重視されていく思考力・判断力・表現力を獲得させるには、自分の思考に偏りや見落としがないか、思考の結果を相手に伝えようとする自分の表現が十分な論理と説得力を備えているかを、自ら客観的に評価する力を身につけさせる必要があります。自力で思考と表現に磨きをかけられるようになること、次の機会にどうすればよいかイメージできることは学習者としての成長に欠かせず、また、"勉強を好きにさせる学ばせ方"にも通じます。

2018.02.15 ブログで、論述問題対策の前段階~要約の練習 を開始しました。 02/16 UP!
高大接続改革では、答えが一つに決まらない問題や、多量の文章や資料を読ませてそこで理解したことを元に思考させ、その結果を論述させる問題が増えてくるとなると、その前段階である要約の力はしっかり養っておきたいところ。発表や答案を、生徒自身や生徒相互で評価させることで、より良い要約にするために何が必要かを、生徒が自ら気づけるようにしていくことが重要であるのは言うまでもありません。前後編に分けて考えてみました。

2018.02.14 ブログで、進歩を止めさせない自己評価の在り方 を公開しました。
自分の答案や意見を客観的に評価する力は、思考の欠落、論証の不足、表現の不備などの改善課題に自ら気づき、次の機会により良いものを目指すための土台を作ります。先生が評価をつけて、その結果を生徒が受け止めるだけでは、生徒自身による評価の力が養えません。生徒自身にも評価を行わせ、その力を養っていくことこそが大切です。自己評価/相互評価を重ねながら、生徒はきちんと評価を行えるようになってきているでしょうか。

2018.02.13 ブログで、出題研究の成果を指導計画作りに活かす を公開しました。
出題研究は、問い方・答えさせ方を研究するのに最善の方法です。2020年の入試に向けて、思考力・判断力・表現力を重視する方向に、指導目標を置き直していこうと思えば、定期考査の問題も趣旨を変えていく必要があります。生徒は、テスト問題に合わせて学習スタイルを作りますから、授業を変えるだけでは十分な効果は得られません。そのお手本、参考にすべきもののひとつが、大きく変容が予想される大学入試問題だと思います。

2018.02.01 シリーズ"探究型学習を使った進路指導" をリニューアルします。 02/09 UP!
進路指導/キャリア教育と探究型学習を一体のものとして設計・運用していくことに期待される大きな効果とその必要性を感じたことから、3年ほど前に"探究型学習を使った進路指導"という拙稿を起こしました。高大接続改革入試に最初に挑む生徒が入学してくる時期を2か月後に控える今、記事のアップデートをしなければと思い立ちました。数日かけて更新を進めて行こうと思います。しばらくお付き合いいただけば幸いです。

2018.01.31 ブログで、新学期の迎え方~年度末までにやるべきこと を公開しました。
明日から2月、新学期を迎えるまで2か月となりました。年末には"新年度の準備は年明けから始まるという拙稿を起こしました。今年は高大接続改革に最初に挑む学年を迎える特別な年だけに、いつも以上に入念な準備を経て、最初の授業日を迎えたいものです。また、今年の入試では新しいタイプの出題も増えてくる可能性もあり、いつも以上に充実した出題研究が欠かせません。解いたことで成長ができる問題こそが"良問"ですよね。

2018.01.30 ブログで、解くべき課題は明らかなのに学習目標がわからない? を公開しました。
授業で得た理解と知識を用いて解を導くべき課題を導入フェイズで提示すると、生徒が学習目標を明確に認識することは、以前の記事"目標理解と活用機会を整える授業デザイン"でお示しした通りです。しかしながら、授業評価アンケートの集計データでは、ときとして活用機会が整う度合いと学習目標を理解しているかどうかの相関が崩れていることがあります。そんなときに取るべき対処法について考えてみました。

2018.01.29 ブログで、結果を振り返って指導計画を見直すのは今 を公開しました。
合格の吉報が届き始める今こそ、指導の結果を振り返って、来年に繋ぐべき知見を抽出するとともに、反省点を活かして年間の指導計画のブラッシュアップに当たるべき時です。新年度を迎えて動き始めたら、途中での計画修正はその余裕がないばかりか、様々なところでねじれや無理を生じます。指導に当たった先生方の考えを持ち寄り、来年度の計画に反映できるよう、一つひとつの肯定を思い浮かべて、年度末までの工程表を作りましょう。

2018.01.26 ブログで、進路指導計画の体系化とスリム化 を公開しました。
進路指導計画に組み込まれた様々な行事は"体験の機会"と"選択の機会"の2つに大別できます。進路講演や大学訪問などが前者の代表、出願指導や履修科目選択が後者の代表です。長年にわたるノウハウの蓄積や試行錯誤、"増改築"を繰り返した結果、進路指導計画が過密化しているケースも少なくありません。十分な準備ができずに指導機会に臨んでは、コストの増大を招くばかりか、不要なリスクを呼び込むのではないでしょうか。

2018.01.25 ブログで、学ぶことへの自分の理由と負荷への耐性 を公開しました。
教材や課題の難易度には、学力の伸びを最大化する"適正範囲"がありますが、生徒自身が"その科目を学ぶことへの自分の理由"を持っているかどうかで、適正範囲そのものが変化します。学ぶことへの自分の理由を持たせることで、負荷耐性を高めれば、能力を十分に引きだし、伸ばせるだけの負荷をかけることができます。日々の学習で、「深めるべき興味」や「解消すべき不明」を生徒自身が見つけられる場面を作ることに注力すべきです。

2018.01.24 ブログで、解いたことで成長ができる問題こそが"良問" を公開しました。
入試問題を多く解いていると、解いたことで新たな気づきがあったりそれまでバラバラだった認識がストンとひとつにまとまったりする"良問"にも多く出会います。"解くことが成長に繋がる良問"とでも言ったところでしょうか。折しも入試シーズン。入試解答速報のページを利用し、出題研究を進めていくと、4月からの授業で使いたくなる問題に出会えます。いつ、どんな準備を経てその問題に挑ませるかを考えることも指導計画の一部です。

2018.01.23 ブログで、進学先の確保と進路希望実現のはざま を公開しました。
センター試験の自己採点の結果を受け、第一志望を貫徹できれば何よりですが、思わぬ結果にセカンド・ベストへの切り替えを検討しなければならないケースもあります。受験校指導に当たるこちらとしても、進学先を確保してあげたいという気持ちの一方で、"優先すべきはあくまでも進路希望の実現"との思いもあります。的確な判断には事前の準備が全てです。出願校選択で苦労した指導例を糧に次年度の指導計画の改善を図りましょう。

2018.01.22 ブログで、教室の環境整備と生徒の人間関係との相関 を公開しました。
教室内がつねに学習に適した環境を保っているかどうかと、教室でいじめなどの問題が生じているかどうかとの間に、何らかの因果関係がありそうなことは想像がつきますが、実際のデータに照らしてみても有意な相関が確認できました。両者の直接的な因果は考えにくく、相関を生んでいる背景因子を考えるしかありませんが、教室の様子に対する担任教員の意識の高さと授業を通した教科担当者の関わりの2つは大きく影響していそうです。

2018.01.17 ブログで、学習時間の目標値と達成管理の方法 を開始しました。 01/19 UP!
少なからぬ学校で授業外学習時間の目標値を設定していますが、「平日の平均で2時間以上」といった目標を振り回すだけ学習時間の延伸という実効が得られたケースはあまり見かけないように思います。家庭学習時間の目標をクリアしたところに何が待っているかも曖昧なままかもしれませんし、そこまでの時間を勉強に投じる必要が本当にあるかどうかも検証されていないのではないでしょうか。様々な問題をクリアしておく必要がありそうです。

2018.01.16 ブログで、不要な苦手意識を抱かせない(その2) を公開しました。
ある科目に苦手意識を持てば、学び続ける意欲を持ちにくくなり、その先に生まれるかもしれない"新たな興味"と出会う可能性が失われます。もしかしたら、その興味が広がり、深まった先に自分の適性や資質とマッチした将来が開けるとしたら、不要な苦手意識を持たせることが、開けるはずの未来を狭めてしまいます。誰しも何かに苦手意識を持つかもしれませんが、もし工夫次第で苦手意識を抱かせずに済むならそれに越したことはありません。

2018.01.15 ブログで、"丁寧に教える"ことを取り違えていないか を公開しました。
「丁寧に教えると生徒はできているつもりになって科目への適性がないことに気付けない」というご意見を拝聴することがあります。確かに適性のないところで拘っていても袋小路が待っているだけかもしれませんが、この意見には何か見落としているものがあるような気がします。ひとつには、ある科目についての適性の有無がどこまで正確に把握できるのかどうかです。単に悪い学び方と習慣を身につけてしまっているだけかもしれません。

2018.01.09 ブログで、建学の精神や教育目標をきちんと伝える を開始しました。 01/11 UP!
建学の精神や教育目的を生徒にきちんと理解させるのは容易ではありませんが、しっかり理解させることができれば、学校の教育活動への理解や共感が高まるとともに、生徒の成長も大きくなることを示唆するデータが得られています。教育活動への理解と共感を得て、その成果を確かなものにするには校内外に向けた広報が重要ということです。その具体的な方法を、いくつかの学校で試してみた結果を踏まえて考えていきたいと思います。

2018.01.05 ブログで、行動を起こしてこそ、見えてくる景色がある を公開しました。
新入生を迎える準備を進める中、2020年入試のことはどうしても想定しなければなりませんが、不確定要素が多く残る中、あれこれ考えているだけでは展望も開けなければ、新たな知見も得られません。出題研究を通じた、新しい学力観に沿った問い方の研究や、その成果を用いた学ばせ方に関する教室での試行など、今起こせる範囲で実際の行動をどれだけ積み上げられるかが問われている局面です。その先に新たな景色が広がるはずです。

2017.12.27 ブログで、大学・学部選びに加え、入試選びも求められる時代 を公開しました。
「学位授与の方針」と「教育課程編成・実施の方針」は大学に入ってから教育そのものなので、どの選抜方式を経て入学してきた学生に対しても同じものが適応されますが、アドミッション・ポリシーは選抜方法ごとに異なります。重点的に測定できるものが異なるだけに、どの入試を選んだかで求められる学生像が異なる以上、生徒の特性や資質を見極め、持っているものを最大限に評価してもらえる選抜方式を選ぶ必要が高まりそうです。

2017.12.26 ブログで、学ばせ方の転換で、家庭学習の充実が求められる を公開しました。
2020年対応型の"予・復習と授業のサイクル"で書いた通り、新しい学力観に沿って、学ばせ方の転換を図る中で、予習や復習、授業外課題の位置づけや取り組ませ方も変わります。教室の中で対話を通じて学びを深め、課題解決に取り組む協働の場での言語能力を高めるには、生徒側での準備が整っている必要があります。協働学習を"集団としての調和"で終わらせないよう、教室を離れてじっくり"学びの仕上げ"にも取り組ませなければなりません。

2017.12.25 ブログで、新年度の準備は年明けから始まる を公開しました。
年が明けると、いわゆる"ゼロ学期"です。新年度を迎えるための準備が本格的に始まります。特に来春は高大接続改革入試に挑む最初の学年を迎えますので、いつも以上に周到な準備が求められそうです。新しい学力観にそった、教え方の転換をこのタイミングできちんと図れた学校とそうでない学校とでは、今後3年間での積み上げも大きく違ったものになるように思います。年明けからの多忙の中でカウントダウンは思いのほか早く進みます。

2017.12.20 ブログで、授業評価の結果を改善に活かす思考フロー を公開しました。
生徒による授業評価アンケートの結果を授業改善という成果に繋ぐ様々な要件の一つが"集計結果の読み方"です。出てきた数字を漫然と読んで、「前回より上がった/下がった、肯定的な回答が〇%だった」と一喜一憂しているだけでは、授業改善に有効な手立てが見つかりにくいものです。改善課題を形成するときの"思考フロー"を確立できれば、改善行動を起こすまでの時間も短縮され、評価を活かした授業改善の始動も円滑になります。

2017.12.19 ブログで、ボトルネックを探すときは順序を間違えない を公開しました。
前稿の続きです。主要項目がいずれも目安値に達しているのに、生徒が十分な学習効果を得ていないなら、他の部分にボトルネックとなっている問題点があるはずです。伝達スキルや適正負荷といった項目の点検を行うことになりますが、順序を取り違えないようにしたいもの。難しすぎるからわからないのと、説明の方法が悪くてわからない、あるいは目標を示していないから説明が伝わらないのとでは原因が違いますのでそれぞれ対処も異なります。

2017.12.18 ブログで、散布図中の位置から改善課題を探る を公開しました。
学習評価を行うとき、模試や考査の成績にしろ授業評価アンケートにしろ、ある項目の集計結果を単独で見ているだけで改善課題が見つけられるとは限りません。要素ごとに集計を分けて、散布図を描いてみることで改善に必要なことが見えてくることがあります。改善成果や目標達成を検証する重点指標と寄与度の有意性が確かめられている"説明変数"を評価指標を評価項目に組み込んでおけば、後は簡単な解析で効果的に改善課題の形成が図れます。

2017.12.15 ブログで、指導の成果を確かなものに(その2)~新入生を迎える を公開しました。
2020年入試に初めて挑む学年を迎えるに当たり、新しい学力観に沿った指導への転換を図るのは当然ですが、相手の状況を知らずに教える側の手順ばかりを考えても仕方ありません。入学してくる生徒が、これまでにどんな学び方をしてどんな能力やスキルを身につけているか知らないことには、既に経験して身につけたこと無駄に重ねさたり前提を欠いたことに挑ませてしまったりします。学力と学び方を観察する機会を整えましょう。

2017.12.14 ブログで、指導の成果を確かなものに(その1)~出願指導の準備はOK? を公開しました。
指導場面で必要な知識と情報が整っていなければどうしようもありません。海図を持たない水先案内人には確実で安全な運航は約束できないのと同じです。例えば、センター試験の結果が返ってきてからの出願指導では、どんな資料があってどう使えば良いか、いわゆる"受験情報リテラシー"を高めておく必要があります。また、生徒の状況を知るには先生方の見立てを持ち寄る必要もあります。周到な事前準備を重ねて臨みましょう。

2017.12.13 ブログで、学ばせ方が変わる以上、考査問題も変わるべき を公開しました。
高大接続元年生(来年高校に入学する生徒のことです)を迎えるに当たり、新しい学力観に沿った教え方・学ばせ方への転換が図られます。当然ながら、年間授業計画も変わってきますし、教材の扱いもこれまでとは違ったものになるはずです。併せて考えておくべきは、評価方法のアップデートです。授業が大きく変わって思考力・判断力・表現力の獲得が進んでも、定期考査が以前のままでは新たに獲得した力を測定できません。

2017.12.12 ブログで、次のステージを見据えた指導、校種・学年の接続 を公開しました。
来春を見据えた準備には、指導技術や授業デザインの開発に加えて、カリキュラムの更新も必要です。学年ごとの科目の再配置などは、次期学習指導要領の導入に合わせてということになると思いますが、個々の科目の指導目標の再設定や指導主眼の見直しは、平成30年度入学生からきっちりやっておきたいところです。ジャンル別記事インデックス"カリキュラム・年間指導計画"に新しい記事を4編加え、新たにサブジャンル一つを設けました。

2017.12.11 ブログで、2020年入試初年度生を迎えるまでに を公開しました。
新しい大学入試で求められる力が大きく変わるとなれば、それに応じた指導技術や授業デザインの開発も急がなければなりません。一人ひとりの知識と経験だけに基づいた開発には限界があります。先生方が互いの知識や発想を持ち寄ることで、開発のスピードも確度も大きく高まります。研究授業や相互参観、出題研究などへの協働体制を新年度を迎えるまでにどれだけ整えられるかで、3年後の学校の姿はずいぶん違ったものになるはずです。

2017.11.27 2020年対応型の予・復習と授業のサイクルの関連記事をリニューアルします。 12/8 UP!
協働学習を"集団としての調和"で終わらせない 2017-11-27
課題の仕上げは個人のタスクに(前編) 2017-11-28
課題の仕上げは個人のタスクに(後編) 2017-11-29
生徒に問いを立てさせる 2017-11-30
小テストをもっと効果的に(その1) 2017-12-01
小テストをもっと効果的に(その2) 2017-12-04
小テストをもっと効果的に #INDEX  2017-12-05
ひとつの課題から複線的なハードルを作る 2017-12-06
5分間アウトプットの費用対効果 2017-12-07
既習内容の確認は、問い掛けで 2017-12-07

2017.11.24 ブログで、2020年対応型の"予・復習と授業のサイクル" を公開しました。
新しいことを学ぶ授業に備えて下調べをする予習と、習ったことを覚えるための復習という学習サイクルは、"正確な理解と再生"という従来型ニーズを満たすには十分だったかもしれませんが、高大接続改革で求められる"教育の強靭化"に応じるには見直しが必要になります。授業と予習・復習の学習サイクルを、教えてもらう前に自分で考える姿勢と方策を獲得させ、対話で深まった学びを自分のものにするものにデザインし直しましょう。

2017.11.21 ブログで、復習は間隔をおいた"重ね塗り"で を開始しました。 11/22 完了!
理解したことを記憶に定着させようとするとき、間隔を空けて幾度も「薄く塗り重ねていく」のが好適です。短い期間で一気に厚塗りをしようとしても、狙い通りには行かないものです。あらゆる機会を利用して、少しずつ理解と記憶を重ねていくほうが好適です。ペンキだって一度の厚塗りで済ませては早々にひび割れたり剥がれたりしますよね。「覚えること」という意識を前面に出さずとも、使う機会さえあれば再記銘は図れます。

2017.11.20 ブログで、次回の予習ができる状態を作って授業を終える を公開しました。
予習というと、これから学ぶ/まだ教わっていない範囲を自力で学んで内容を理解したり、課題を解いたりすることを思い浮かべることが多いと思いますが、この発想だけではうまく行かないことも多いようです。その日の授業で学ぶことを予習しておくのは、前提知識の確保したり学習内容に対する問題意識を持ったりするのに欠かせませんが、「その日の授業で学ぶこと」をどのように位置づけるかで予習の内容もその成否も大きく変わります。

2017.11.17 ブログで、英語4技能と大学入試対策 を公開しました。
来春入学者が挑む2020年の大学入試では、思考力・判断力・表現力が高い次元で求められます。"教育の強靭化に向けて"では、学ぶものは減らさず、主体的、対話的な深い学びを実現するという方針が打ち出されています。英語ではさらに、読む・聞く・話す・書くの4技能を高めることも求められます。片方だけでも十分にチャレンジングなミッション。後手を踏まないよう、来春の新入生を迎えるまでに実現への戦略を練っておきましょう。

2017.11.16 ブログで、英語は手段科目:学びの重ね塗りで運用力の向上を を公開しました。
英語はこれまでのところ、国語や数学、理科、社会と同等のポジションを与えられており、英語という教科(正確には科目)の力を身につけること自体が目的とされてきましたが、これから先は「英語は様々な事柄を扱うときに情報のインプット/アウトプットを担う道具・手段に過ぎない」という捉え方が主流になります。目的科目から手段科目に変わることで、より高い次元での運用力が求められます。鍵になるのは"学びの重ね塗り"です。

2017.11.14 ブログで、ひとつの教材を扱う中で4技能を養う[英語4技能と大学入試対策] を開始しました。 11/15 完了!
高大接続改革や次期学習指導要領では、4技能のバランスの取れた育成が求められるのは既定の路線ですが、同時に「テクストを読んで[聞いて]理解したことをもとに思考して表現する力」が試される2020年以降の大学入試への対応も考えなくてはなりません。二つのミッションを同時に満たす方法は、教材をこれ以上膨らませることではありません。ひとつの教材を多角的に使って、学びを深める授業デザインへの転換が戦略の軸になります。

2017.11.13 ブログで、高大接続改革に備えて考査問題も新しいスタイルに を公開しました。
来年の春に高校に向かえる生徒は、2020年入試に初めて挑む学年です。1年生のうちから新しい学力観に沿った教え方/学ばせ方に切り替えないと、3年後の進路実現に際して後手を踏むリスクが高そうです。指導方法は主体的・対話的で深い学びの実現に向けて改善の工夫がなされていますが、もう一つ忘れてならないのは考査問題のあり方です。実施の作問は来年度の仕事ですが、年間授業計画の改訂に取り掛かる前に検討しておくべき事柄です。

2017.11.06 ジャンル別記事インデックス目標の示し方、導入の工夫 の記事を更新します。 11/10 完了!
ジャンル別記事インデックス"目標の示し方、導入の工夫にラインアップしてある記事の一部をアップデートしています。どの記事も最初に起こした時点からだいぶ時間が経ちました。起草からこちら、各地の現場で様々なことを学ばせていただきましたので、それを少しでも反映させてみたいと思います。リライトが完了した記事は、以下のリストに順次加えていきます。更新作業はしばらく続くと思いますが、お付き合いいただければ幸いです。
目標理解と活用機会を整える授業デザイン 2017-11-06
問題意識を刺激する(学びのウォーミングアップ) 2017-11-07
目標提示が苦手意識を抑制 2017-11-08
学習目標が伝わらない?(その1) 2017-11-09

2017.11.02 ブログで、考査問題と被験者学力のマッチング を公開しました。
目標学力(=指導を終えたときできるようにさせたい事柄、獲得させたいコンピテンシー)への接近状況を測定できない問題は、いかなる場合でも出題を避けるべきですが、現代的な学力観に見合った問題であっても、どんな学力層の生徒に与えるかで「良問」にも「悪問」にもなり得ます。設問ごとの正答率や採点基準ごとの充足率を、成績層別に算出してみると、その問題/基準がどの学力層で最も識別力が高いか判断の材料が得られます。

2017.11.01 ブログで、来春に向けて工程表を作りましょう を公開しました。
当ブログのアクセスログで直近3か月間での閲覧数トップ20を調べてみたところ、高大接続改革に関するものと探究活動(探究型学習)に関するものがそれぞれ5つランクインしています。限られたデータではありますが、先生方の関心がどこに置かれているのか伝わってくるような気がします。11月に入り、立冬まであと7日。冬は、春を迎える準備期間ですので、これから数か月の使い方次第で、春の景色がだいぶ違ったものになるはずです。

2017.10.25 ブログで、新シリーズ研究授業の実りをより大きくするために を開始しました。 10/30 UP!
授業改善を目的とする取組のひとつに研究授業があります。複数の先生が同じ授業を参観した後で研究協議に臨むという枠組みは同じですが、後半の研究協議のやり方次第では、より良い授業の実践に向けて得られる知見(=研究授業の成果)には大きな違いが生じます。多忙な校務の中、大きな時間とエネルギーを投じて行う研究授業です。少しでも実りが大きくなるよう、手順の一つひとつについて目的と方法をしっかり押さえて行きましょう。

2017.10.24 ブログで、地域との協働は、学校の教育目的の達成のために を公開しました。
地域活動に参画することは生徒の視野を広げ、社会の中で引き受けるべき役割を知る機会であり、また、学校の運営に地域の協力を得ることの意義は大きいとは思いますが、あくまでも優先すべきは学校の教育目的の達成です。地域との連携・協働は、自己目的化させることなく、いたずらに拡大しないよう、学校の教育目的達成の手段という位置付けを明確にしたうえで、費用対効果を冷静に見極めて選択に当たる必要があると考えます。

2017.10.20 ブログで、業務の無駄を省く~現場レベルで可能なコストカット を公開しました。
先生方の多忙はもはや限度を超えており、業務の削減と効率化は先送りできない課題の一つです。多忙の原因には、制度改革を必要とする構造的なものと、現場レベルでの仕事の進め方しだいで解消を図りえるものとがあります。構造的な問題の改善を急がなければならないのは当然ですが、今後の制度改革で構造的な問題に解決の筋道が立ったとしても、日々の教育活動に改善の余地がないかを洗い出し、ひとつひとつ片づけていきたいところです。

2017.10.19 ブログで、学年・校種の指導を正しく繋ぐ を公開しました。
学力向上感や学びの中での充足感を強く実感していた学年が、上級学年に進むにつれて、学びへの自己肯定感を失っていくとしたら、学習目標や指導主眼が学年や校種の間でうまく接続されていない可能性を疑ってみる必要がありそうです。単元や学期、学年ごとの指導目標/指導主眼が、3年間/6年間を見渡したグランドデザインの中に正しく配列され、互いに結び付き合っているかどうかどこかのタイミングで点検してみては如何でしょうか。

2017.10.18 ブログで、中高一貫校での中高/前後期接続 を公開しました。
中高一貫校の強みは、6ヵ年を通した指導計画のもとで中断なく指導の成果を積み上げられることにありますが、入学当初の高い意欲と終盤での進路希望実現への努力との間に生じる「中だるみ」が大きくなりがちという弱みも持ち合わせます。今学んでいる単元を理解すると同時に、次に進む準備をしていることを生徒は意識できているでしょうか。また、見えないところで同年代の生徒が何に挑み、頑張っているかを知る機会はあるでしょうか。

2017.10.17 ブログで、"授業改善での協働のあり方"を見直し、変革に備える を公開しました。
来春迎え入れる高校1年生は2020年入試に最初に挑む学年です。今後の半年で、新しい学力観に沿った授業の準備を整えて生徒を迎え入れられるかどうか学校力が試されています。学力観が変われば当然ながら教え方・学ばせ方の更新が必要です。既に準備を先行させてきた学校ではその成果が形を伴ってきているはず。準備の仕上げに向けて、個々の先生方が積み上げてきた改善成果を持ち寄り、校是たる授業像の具体化と確率に向かうべき局面です。

2017.10.11 ブログで、新シリーズ授業改善行動の実効性を高めるために を開始しました。 10/16 UP!
継続的に授業改善を進めていくには、現況把握に基づく課題形成、改善プランの策定、改善行動の効果検証からなるPDCAサイクルの確立が欠かせませんが、実態を拝見すると、正しい手順を踏まないために合理的な改善プランを起こせていないケースもあれば、プランを立てただけで履行点検も達成検証もなされていない場合も少なくありません。授業改善を図るときに踏むべきステップについて、考え方を整理してみる必要があるように感じます。

2017.10.10 ブログで、前年度の指導に起因する学習指導上の課題 を公開しました。
あるクラスを担当していて、学習指導がうまく行かない場合、その原因が前年度までに生徒たちが受けていた授業に存在する場合があります。既習事項の習熟が不十分であれば、学び直しに手間取り本時の学びが十分に深められないこともありますし、不安定土台の上に新たな知識を積もうとしてもうまく行きません。授業改善に向けた改善計画を練るとき、自学年での課題と前学年での指導改善で解決を図るべき課題とをきちんと切り分けしましょう。

2017.10.06 ブログで、同じ教材で同じように教えているのに… を公開しました。
生徒は、それまで自分が受けてきた様々な授業の中で、学習観を作り、それに応じた学習方策を身につけてきています。また、学習を通じて積み重ねてきた成功体験、特に不明が生じたときに自力で克服した体験の量により、負荷耐性も異なります。様々な背景や学習履歴をもった生徒が構成するクラスでは、集団としての特性も異なる以上、教え方・学ばせ方というインプットへの反応のを探り、教え方や負荷のかけ方を調整する必要があります。

2017.10.05 ブログで、"予習・復習、課題のあり方" を更新しました。
予習・復習や宿題は、生徒一人ひとりに確かな学力を身につけさせるためのものですが、ただ量を与えれば良いというものではありません。その一つひとつに込めた意図を明らかにした上で、所期の目標を達成するのに必要なものを精選し、効果を最大化するように与え方を工夫しなければなりません。その宿題・課題に取り組んだことで期待できる学習者としての成長を教育目的や指導目標の一つひとつに結び付けて考える必要があると思います。

2017.09.29 ブログで、新シリーズその宿題、本当に必要ですか? を開始しました。 10/04 UP!
宿題や課題は、生徒の力を伸ばそうという先生方の気持ちの現れであるため、ときとして膨張の一途をたどることもあります。こなしきれない量の宿題は、生徒に「仕上げきることの喜び」を学習する機会を奪う可能性もあります。時間とエネルギーを投じさせた以上、所期の成果を得ることは与えた側の責任です。きちんと効果測定を行う必要がありますし、クラス間で効果を比較することで、より効果的な取り組ませ方への知見も得られます。

2017.09.28 ブログで、非言語情報を言語化する力 を公開しました。
与えられたテクストから読み取った情報をもとに思考した結果を表現する力は、今後ますます求められますが、ここでいうテクストは「言語情報」だけではありません。グラフ、データテーブル、イラストや地図といった非言語情報含まれます。教科書でも本文以外のパートから得られる情報は膨大なものであり、それらの非言語情報をハンドリングするために言語化する力をどう養っていくかは、今後の教室での大きな課題ではないでしょうか。

2017.09.27 ブログで、導入フェイズの目的と方法 を公開しました。
授業の冒頭や新しい単元に入るときに行う導入ですが、そこでの目的には何があるかをはっきりさせておかないと現況での方法が目的に適っているか/成果を挙げているか判断がつきません。「既習内容の定着を確かめ、土台となる知識・理解を固める」に加え、「解くべき課題を示して学習目標を認識させる」「目標状態に、成否判定可能な表現を与えておく」「不明の所在に気付かせ解消したいと思わせる」の4つを観点にやり方を点検しましょう。

2017.09.26 ブログで、導入フェイズで仮の答えを作らせることの効果 を公開しました。
問いを与えられ、手持ちの知識や発想、経験などを駆使して仮の答えを作ろうとする中で、生徒は記憶を手繰り、思考を巡らせます。課題解決を軸にした授業デザインを採っても、それが授業の仕上げの段階に設けられていては、様々な気づきや芽生えた知への欲求を具体的な学習行動につなげていけません。導入フェイズで答えを作るからこそ、早い段階で気づきの機会を作り、その先にある学びに重きを置くことができるのではないでしょうか。

2017.09.25 ブログで、出題研究を通して"問い方"を学ぶ を公開しました。
学習する内容が、それを構成する知識の集合体としては同一であっても、新しい学力観に移行する中で、知識の使い方、つまり「問われ方」は違ったものになってきます。新しい学力観に沿った「問い方/問われ方」を学ぶ必要がありますが、その最適な教材は大学入試などの出題です。社会が抱える様々な課題に学問がどう関わろうとしているか、大学での学びが求める能力・資質などを踏まえた出題も、意欲的な大学で今後増えていくはずです。

2017.09.22 ブログで、チームで取り組んでこその授業改善 を公開しました。
個々の先生が自ら工夫を重ねることはとても大切ですが、同僚や先輩が辿った足跡を知ってこそ、その先に進めるはずです。アイザック・ニュートンは「私がかなたを見渡せたのだとしたら、それはひとえに巨人の肩の上に乗っていたからです。」と言ったそうですが、より良いものを目指すときに先人の積み重ねた発見に基づいて考えることは、授業改善においても大切なことだと思います。

2017.09.21 ブログで、組織的授業改善の土台: データを使った効果測定 を公開しました。
テストやアンケートの結果をデータとして効果測定をきちんと行えば、指導効果が大きい(=教育目標の達成により近づけた)方法の所在を特定することはできるはずです。もし、現状において優良実践の所在特定にデータを活用できていないとしたら、これまでのやり方に改めるべき点があると考えるべきではないでしょうか。昨日までの記事をまとめてシリーズにまとめてみました。

2017.09.20 ブログで、学びの方策、進路意識の形成過程における効果測定 を公開しました。
結果学力の伸長や、学びに対する自己効力感の向上などに加えて、学びへの取り組み方や学習方策の獲得も指導を通じて目指す以上、これについてもきちんとした効果測定を行う必要があります。その他にも、進路意識の形成や選択の力の獲得なども効果測定を行うことで優良実践の共有が進みます。日々の学習指導の効果測定には、定期考査問題の妥当性向上が必須の課題です。優良実践の共有は業務の効率化にもつながるはずです。

2017.09.19 ブログで、生徒にYESと答えてもらいたい質問 を公開しました。
指導目標の達成により大きく近づいた指導(=付加価値)の大きな指導を特定して共有を進めることで、組織的な授業改善が進みます。一人ひとりがより良い指導を目指して試行錯誤を繰り返すことは大切ですが、その段階に止まっていては限りある教育リソースを浪費するばかりです。目標の次に決めるべきは「方法」ではなく、「評価」です。どんな質問にYESと答えてもらいたいかちんと決めておくのが、優良実践の所在特定への起点です。

2017.09.15 ブログで、箱ひげ図をどう読むか、エクセルでの作り方 を公開しました。
一般的に利用されている平均点の推移で捉える方法では、層別の動きが捉えられませんし、上下への動きが相殺して平均値の変動は小さなものに集約されてしまうこともあります。層別の分布を知る必要に加えて、クラスごと、担当教員ごとに指導の成果は異なりますので、優良実践の抽出において着目すべき差分を埋もれさせないために、クラスを並べて比較する箱ひげ図で分布の変化とクラス間での相違を捉えるのが好適です。

2017.09.14 ブログで、共有すべきは付加価値の大きな指導 を公開しました。
組織的な授業改善というと何やらヘビーな響きがありますが、それぞれの先生方が重ねてきた工夫の成果を共有して、教科全体、学校全体でより良い授業を目指しましょうということにほかなりません。「互いの実践を学び、校是たる授業像を作り上げる」で書いた通り、周囲の先生の優れた手法や工夫に学ぶことなしには、改善に向けた発想も、自分の中に閉じたものとなり、広がりも深まりもないままに凝り固まってしまうリスクを抱え込みます。

2017.09.13 ブログで、今の時期だからこそ考えておくべきこと(9月編) を公開しました。
夏が終わったと思えば、あっという間に9月も半ば。いつもながらに月日の経つのは早いものです。文化祭や体育祭もたけなわとい感じですが、行事が一巡したあとの指導に目が向き始める時期かと思います。考えるところを徒然に書き連ねているこのブログですが、時期に応じた記事、ある時期にこそ思いが巡る記事もあります。本日は、ちょっと趣向を変えて、過去の拙稿から9月の記事を思い返してみたいと思います。

2017.09.12 ブログで、"理解確認/学びの振り返り" を更新しました。
理解の確認は、説明の途中や課題に挑ませる前に行うほか、学びの入り口では既習内容がどこまで身についているかを確かめなければなりませんし、学びを終えるときにも「成果のたな卸し」として行う必要があります。結果学力だけを確かめても、生徒自身が変えている課題意識や達成感に気付いてあげられなければ、学習者を支える役割を果たしきれません。「理解確認」という言葉からイメージする範囲を少し広げて考える必要がありそうです。

2017.09.11 ブログで、自己評価、相互評価を行わせるときの工夫 を公開しました。
個人の練習やグループでの活動の成果を発表させるとき、生徒に自己評価や相互評価を行わせることで、取り組みのたな卸しもできますし、さらに良くなる/良くするための手掛かりも見つけられます。ここで培われたメタ認知は、自ら学んでいくときの大切な土台になり、「勉強を好きにさせる学ばせ方」に必要なものにも繋がりそうです。相互評価でも、評価観点ごとに一つの評価段階を選んだ理由を言葉にさせることで、その効果は高まります。

2017.09.07 ブログで、しっかり負荷をかけてこそ学びに十分な手応えが を公開しました。
授業内容や課題の難易度について生徒が「ちょうどよい」と答える水準に設定していては、生徒の学力を十分に伸ばすことはできません。少し難しいと感じるぐらいの負荷をかけてこそ伸びこぼしを防ぎますし、ハードルを乗り越えようとする中で、生徒の「学ぶ力」も鍛えられるのではないでしょうか。その科目が得意な生徒は、ちょっときつめのハードルに挑んでこそ自分の進歩を確かめられることを手元のデータは示唆しています。

2017.09.06 ブログで、互いの実践を学び、校是たる授業像を作り上げる を公開しました。
21世紀型学力という言葉で、協働性・多様性・主体性を育む必要性が高まってきている中、そのモデルを先生方の行動の中に見せていくのはとても大切なことのような気がします。授業改善という課題の解決に、先生方が協働で立ち向かう姿、(様々な授業観が入り混じる)多様性の中で、取るべき行動を建設的に判断し、積極的に学んでいる姿を生徒に見せることは、「ついていくべき背中を見せること」なのかもしれません。

2017.09.05 ブログで、知識活用の機会を生徒が認識できないとき を公開しました。
理解したことを用いて解決する課題が授業内外に整えられているのに、生徒の側で知識活用の機会として認識していないというケースが観察されます。生徒の意識を確かめてみないと、生徒は指示された手順に従って作業を進めているだけという事態に陥っているかもしれません。完成イメージを見せて、「今日から3回の授業でこれを完成させよう」という目標の示し方なら、何を目指すのか、どうやって仕上げていくべきか捉えやすいはずです。

2017.09.04 ブログで、知識活用の機会を整えて授業改善を加速 を公開しました。
対話を通じて、発想や意見を交換することによって、思考は拡張し、集団知を用いてもなお解明できないことの存在に気付けば、外に知識を求める「調べ学習」への動機も得られます。新共通テストのモデル問題では、協働の場面で相手の理解と共感を得るための言語活動に重きを置く出題方針も示されています。また、課題があるからこそそれを解決しようとする行動や、課題に対する向き合い方(≒主体性)を身につけていくのではないでしょうか。

2017.09.01 ブログで、二学期のスタートにあたり を公開しました。
教科学習指導が目的とするのは、各教科・科目の知識や技能、思考力・判断力・表現力を養うことに加えて、学ぶ理由を作り、自立した学習者に育てることだと思います。2学期の授業開きにあたり、生徒には何のためにいろんな教科・科目を学んでいるのか考えさせてみたいところです。今月は学校行事も盛りだくさん。授業から離れる日も多いかと思いますが、こうした時こそ、少し離れたところから自分の学びについて考えさせてみましょう。

2017.08.31 ブログで、学びの成果をたな卸し を公開しました。
はたから見ていても、入念に練られた授業できちんと学びの成果が出ているのは明らかなのに、生徒自身がその成果を実感できていないことがあります。伸びている実感を欠けば、頑張り続ける意欲も維持できず、「その科目を切る」という選択で進路を狭めてしまう生徒も出てきます。「学習を通じて、学力の向上や自分の進歩を実感できるか」という問いにYESと答えさせることは、授業を考えるとき常に頭の中におくべき目標のひとつです。

2017.08.30 ブログで、スライドや板書案を作り込んでおくだけでは… を公開しました。
先生が事前に用意してきた板書案を、そのまま黒板の上に再現するだけでは、そこには生徒の思考や気づきが入り込む余地がなくなります。同じことは、パワーポイントなどでスライドを用意しておいたときにも起こりがちです。スライドはプレゼンテーションの道具であり、コミュニケーションに最適化されていません。「対話的で深い学び」を実現すべく、生徒とのやり取りの中で仕上がっていく板書を目指す必要がありそうです。

2017.08.29 ブログで、大きな問いは分割してから挑ませる を公開しました。
与えられた問題が大きすぎて、どこから手を付けていいものやら見当もつかないときがあります。そのまま何の手立ても打たず、問題の加工もせずに教室に持ち込んで生徒に挑ませたとしたら、生徒の手と頭は止まったままですし、「わからない、できない、手に負えない」という印象だけを残すことにもなりかねません。そんなとき、「入試問題を授業の教材に使うときに」で申し上げた通り、いくつか切り口で問いを分割してみるのが好適です。

2017.08.25 ブログで、正解がひとつに決まらない問題 を公開しました。
「学習型問題」と並んで「答えが一つに決まらない問題」も出題の増加が見込まれます。正解が一つに決まらないと言っても、答えがない/解決不能ということではありません。解決へのアプローチに様々な切り口が考えられる問題や、賛否などの立場によって異なる議論が成立する問題などのことを指します。答えが一つに決まる「解内在型の問題」を扱うときのように先生が用意した「模範解答」を示すだけでは足りないものが出てきます。

2017.08.23 ブログで、質問を引き出す(続編) を公開しました。
授業が終わってから、生徒が職員室を質問に訪れてくれるのはうれしいものですが、クラス全体の学びを考えると、ちょっともったいないような気がします。その生徒の疑問は解消してあげられますし、やり取りの中で新たな興味を持ってくれるかもしれませんが、その恩恵にあずかるのは、尋ねてきてくれた生徒だけです。教室の中で質問を起こさせる場を作れば、ひとりの疑問を起点にクラス全体の学びを押し広げることもできます。

2017.08.22 ブログで、学習型問題への対応力を養う を公開しました。
近年"学習型問題"をよく見かけるようになってきました。教科書では扱われていない、つまりは生徒がそれまで馴染みのない事柄について、説明文や資料を読ませ、そこで得た理解をもとに考えや意見をまとめて論述させるというものです。これまでは一部の大学に出題が限られましたので、個別指導で対応できましたが、出題が一般化してくるとなると、授業のあり方そのものにも転換が求められそうです。そもそも短期集中対策に向かないかも…。

2017.08.21 ブログで、不要な苦手意識を抱かせない を公開しました。
授業を通して学力の向上や自分の進歩を十分に感じ取っているのに、その科目が得意か苦手かと訊かれると「苦手」 だと答える生徒が思いのほか多くいます。苦手意識を抱えていると、与えられたことを超えて積極的に挑もうとする意欲を見せなかったり、少しでもわからないことがあるとそこで立ち止まってしまったりします。不要な苦手意識は持たせないようにしたいところ。原因をいくつかの類型にまとめ、それぞれ対策を考えてみました。

2017.08.02 ブログで、"強調の正しい方法"(全5編) を全面リライトしています。 8/9 全編更新完了!
大切な事柄をしっかり伝え、きちんと覚えてもらおうと、様々な強調のしかたを工夫していると思いますが、方法を誤ると、却ってポイントを埋もれさせたり、生徒の集中を妨げたりする弊害もまねきます。不要な強調をせずに本当に大切なことをしっかり伝えきる、生徒自身が重要度を判断できるようにさせるために、どんなことを考えなければいけないのかこれを機に改めて考え直してみたいと思います。

2017.08.01 ブログで、アクセスランキング上位の記事をまとめてみました を公開しました。
このブログをお読みいただいている先生方の関心がどこにあるのか知りたくなり、今年に入って新たに起こした中で最も多く読まれた記事トップ10+αを一覧にまとめてみようと思い立ちました。改めて眺めてみると、高大接続改革にからむ記事が多く含まれています。2020年以降の入試で重視される「主体的に学ぶ姿勢と意欲」(このブログでは"学ぶことへの自分の理由" と呼んでいます)に関連したタイトルも並んでいます。

2017.07.31 ブログで、チェックリストを用いた目標提示と達成検証 を公開しました。
知識・技能、思考力・判断力などに関わる学習目標であれば、学びを経て生徒が解を導くべき課題を導入フェイズで示すことで効果的な提示ができますが、練習や作業への取り組み方や協働場面での振る舞いなどは、別の形での目標提示と達成検証が必要です。そこで試してみたいのが振り返り用のチェックリスト。完成版のリストを用意して与えるだけでなく、学びながら生徒自身がチェックリスト作れるように導けば学習者として自立に繋がります。

2017.07.28 ブログで、リフレクションシートの記載に照らし、生徒を観察 を公開しました。
生徒一人ひとりにその日の授業を振り返らせるのは、できるようになったことを「たな卸し」 して学びに対する自己効力感を高めると同時に、次に向けた自分の目標を設定させるためですが、そこに書き出されたことを用いれば、生徒理解/活動観察の精度も高めることができそうです。生徒自身が内面で感じたことと、外からの観察とをつき合わせることで、はじめて生徒の置かれた状況を把握でき、助言や評価の機会を逃さなくなります。

2017.07.26 ブログで、今日の授業でどんな気づきがあったか を公開しました。
授業を終えるときに、「その日の授業で新たに学んだこと/気づいたこと」を生徒に書いてもらうと、漠然とした答えしか返ってこなかったり、狙い通りの答えが返ってこなかったり…。学びを振り返ることは、生徒にとって達成したことに気付いたり、次に向けての目的意識を持ったりする効果がありますが、教える側にとっても自分の授業の成果を振り返る材料です。授業設計に明確な意図を持っていないことには気づきも生まれません。

2017.07.25 ブログで、学び方そのものを学ばせる を公開しました。
教科学習指導の目標は、教科・科目に固有の知識や技能を身につけさせることが第一であるのは言うまでもありませんが、それを優先させるあまり、学び方を身につけさせたり、学ぶことへの自分の理由を作らせたりすることが疎かになっていることはないでしょうか。補習や再テストで「絆創膏を貼る」ような指導に終始せず、転ばない歩き方、転んだ時の立ち上がり方を学ばせることにこそ、力を注ぐべきだと思います。関連記事も集めました。

2017.07.24 ブログで、ジャンル別インデックス"カリキュラム・年間指導計画" に記事を追加し、更新しました。
「補習・講習は、一つひとつの設置目的を明確に」 を追加し、記事一覧を更新しました。夏期講習会は貴重な時間を投じて行うだけに、講座を設置したときの意図に立ち戻って初期の成果をしっかりと残したいものです。サブテーマにラインアップしてある「補習・講習の目的再確認~どんな変化を期待するのか」「夏休みの過ごさせ方を振り返って、来期の指導設計を」「秋にやるべきこと~夏の検証と来期の設計」もご高覧ください。

2017.07.21 ブログで、ジャンル別記事インデックス"予習・復習、課題のあり方" を更新しました。
入試問題を授業の教材に使うときに」を記事一覧に加えるとともに、「分業で行う出題研究のフィルタリング」(全6編)を全面的にリライトしました。高大接続改革で大学入試がどのような方向に向かうのかを知るには出題研究を重ねるほかに有効な手立てはなく、新しい学力観をリアリティをもって生徒に伝えていくためには、出題研究の成果を教室に持ち込み「問われ方」を示すのが一番効果的です。いずれもじっくりと取り組みたい事柄です。

2017.07.11 ブログで、"分業で行う出題研究のフィルタリング" を全面リライトしています。 7/20 全編更新完了!
高大接続改革を目前に、入試問題も大きく変わってきます。従来の感覚は頼りになりません。「教科書を使って今教えていることがどのように問われるのか、どんな使い方を求められるのか」、常に認識を更新し続ける必要があります。その唯一の方法は出題研究ですが、多忙を極める日々の中、出題研究に投じれる時間は限られます。教科内での協働で出題研究の範囲を広げ、より良い授業の実現にその成果を活かしていきましょう。

2017.07.10 ブログで、新しい学力観にそった、教え方の転換 を公開しました。
高大接続改革以降の入試では、「テクストを読み、そこで理解したことをもとに思考し、その結果を表現する力」 が重要視されます。教科書や資料に書かれていることを理解する場面で先生が不用意に肩代わりしてはいけませんし、正解に至る工程を丁寧に解説して納得させるだけでは足りないものがあります。問いを与えてからテクストに当たらせることで読みの能動性を高めたり、足りない情報を補う方法を学ばせたりする必要があります。

2017.07.07 ブログで、発言がなかなか出ない/思考が膨らまないとき を公開しました。
授業中の活発な発言や思考を促そうと思い、様々なアクティビティを仕掛けてみても思ったように生徒が動いてくれないことも少なくありません。お題を与えて、生徒に考え発現させる場を作ってみても、戸惑いもあるのか動き出しが悪かったり、いざ指名しても思考が想像以上に深まっていなかったり、もじもじするばかりで意見が出てこないこともあります。原因は様々ですが、ちょっとした工夫で大きく状況を変えることもできそうです。

2017.07.06 ブログで、ジャンル別記事インデックス"学ぶ理由/自立した学習者" を更新しました。
「勉強好きにさせる学ばせ方」「 学ぶことへの自分の理由(再考)」「学びの広さと深さ」「目次を使って"全体像"を捉えさせる」の記事4本を追加して、インデックスを更新しました。生徒は、教科固有の知識・技能を学ぶ中で 学ぶ意欲(=学ぶことへの自分の理由)を見つけ、学び方(学習方策)を獲得します。単元の知識や理解を形成するのはもちろん大切ですが、その先も見据えた授業設計を通して学習者として自立に向かわせましょう。

2017.07.05 ブログで、学校で英語を学ぶことの意味 を公開しました。
音声認識や自動翻訳の技術が飛躍的な進歩を遂げる中で、英語に限らず単に外国語を聞いたり話したりする能力は、個人が苦労して獲得する必要性はなくなってくるような気もします。拙稿『多国籍化する社会での共生と協働』 で書いた通り、言語運用力以外の部分に大切なものが新たに生まれるのだと思います。英語は目的科目ではなく、探究活動を支える手段としての位置づけを担う部分なども大きくなるのではないでしょうか。

2017.07.04 ブログで、協働学習を"集団としての調和"で終わらせない を公開しました。
グループ学習などで実現される「対話的な学び」 は、互いの知識や経験、発想を交換することで、学びをより深いものにするのに加え、一人では解決できない課題に取り組むときにも欠かせないものです。しかしながら、グループ学習の場を設けるだけでは、一人ひとりの生徒ができること(=コンピテンシー)の増大を図るという本来の目標に近づかないこともあります。フリーライダーを作らないことや個に戻した学びの仕上げが大切です。

2017.07.03 ブログで、既習内容の確認は、問い掛けで を公開しました。
本時の学習内容の土台となる既習単元の確認と復習は欠かせませんが、先生が説明をやり直すという方法はあまり効果的とは言えません。クラス全体に問い掛けをして、教科書やノートの該当ページを開かせるようにしましょう。問われたことへの答えを探そうとページをめくる中で、周辺知識も目に入りますし、その日の授業で必要に応じてどこを参照すれば良いかも把握できます。前の授業を終えるときに宿題を課しておくのもお奨めです。

2017.05.31 ブログで、"講義・座学系の授業評価項目" の全アイテム及び関連記事のリニューアルを開始しました。
6/30 全編更新完了!
5/31 【話し方】先生の言葉は、いつもはっきりと聞き取ることができる。
6/01 (関連記事)わかりやすい話し方 #01#02#03#04序+話し方のチェックリスト
6/08 【板書や資料】板書やプリントは見やすく整理され、後で見てもわかりやすい。
6/09 (関連記事)黒板を写すと活動が低下?ノートにメモを取らせる指導
6/13 【指示と説明】先生の説明はよくわかり、指示にとまどうこともない。
6/16 (関連記事)振り返りのためのアウトプット活動させるのは観察のため
6/19 【目標理解】先生は、達成すべき目標やポイントをはっきりと示してくれる。
6/20 (関連記事)学習目標の示し方 #01#02#03序+関連記事一覧
6/26 【活用機会】宿題や課題など、習ったことを使ってみる機会が整えられている。
6/27 【学習効果】授業を受けて、学力の向上や自分の進歩を実感できる。
6/28 【難易度】授業内容や課題の難易度はあなたにとって、{難しすぎる~易しすぎる}
6/29 【授業内活動】討論や練習、作業などの活動を通じて充足感を得ることは、{とてもある~まったくない}
6/30 【意識姿勢】この科目は、あなたにとって、{とても得意~かなり苦手}

2017.05.30 ブログで、荷物を増やしても、学びが膨らむとは限らない を公開しました。
東京近郊の公立中学生が通学で持ち歩く通学カバンとバッグの重さの平均が8.6キロとのこと。たしかに、授業を参観に教室を訪ねてみると、生徒のカバンは大きく、通路にあふれ机間指導もままなりません。でも、荷物が増えた分だけ、学びが膨らんでいるのでしょうか。持ち運んでいる教材のうち、使いきれていないものがかなりの比率を占めている気がします。荷物が重くなったこと以上に重要な問題が背景に潜んでいると考えます。

2017.05.29 ジャンル別記事インデックス、"探究活動、課題研究" を更新しました。
先日の記事、「高大接続改革では"探究活動"と"行動評価"にも注目」にも書きましたが、今後ますます重要性を高める探究型学習です。興味を深掘りする探究を通じて、学びたいことや学んだことを使って持つ社会との接点を見出していくことは、進路希望を作り、「学ぶことへの自分の理由」を作ります。準備を前倒しにして少しずつ進めることで、プログラムの再整備を着実なものにする必要があるのではないでしょうか。

2017.05.26 ブログで、多国籍化する社会での共生と協働 を公開しました。
センター試験に代わる新共通テストで、民間の検定試験を利用して4技能を測る方針が打ち出され、小学校では外国語活動が3年生から、5年生からは正式な教科になるなど、英語教育についての議論が盛んです。色々な意見があるのは承知していますが、人工知能などの科学技術の進歩や社会構造の変化などを踏まえた、これからの社会で英語教育に求められるものは何かにまで立ち戻った冷静な議論も必要ではないでしょうか。

2017.05.25 ブログで、学ぶことへの自分の理由(再考)(まとめページ)を公開しました。
「学ぶことへの自分の理由」 という表現を、当ブログのあちこちで使ってきました。"自分"の反対は"他人"です。他人の理由で学ばされる状態と、自分から進んで「知りたい」「わかりたい」「できるようになりたい」と思える状態とを対比してみると、授業/学びの場をどう作るかヒントになります。高大接続改革でクローズアップされる「主体的に学ぶ姿勢」を育むには、「学ぶことへの自分の理由」をどうやって作り出すかがポイントです。

2017.05.24 ブログで、考察: 大学入学共通テスト&高大接続改革(まとめページ)を公開しました。
2020年の高大接続改革もいよいよ近づいてきと感じます。新テストに最初に挑む世代もすでに中学3年生。来年は高校に入学してきます。高校の教育成果は3ヵ年の積み上げですから、本年度のうちに対応準備を進めたいところ。まだ全容が見えているわけではありませんが、現時点で見えているところから、やるべきところをしっかり考えていくべきだと思います。昨日までの一連の記事と、以前起こした記事を一覧にまとめてみました。

2017.05.23 ブログで、高大接続改革では"探究活動"と"行動評価"にも注目 を公開しました。
高大接続改革では「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を選抜の基準の1つに据えます。行動観察に基づく定量的評価が求められるとなると、ルーブリック評価の導入を本気で考える必要がありそうます。志望理由や入学後の学びの計画を示す中、生徒は総合的な学習の時間などでの探究的な学習の成果を提出書類や面談で表現しなければなりません。生徒が本気で取り組める探究学習プロフラムと評価方法の確立は喫緊の課題です。

2017.05.22 ブログで、新共通テストの採点基準~正しく適用できる力 を公開しました。
新共通テストでは、条件付き論述問題が課されます。モデル問題と併せて採点基準案も公表されました。特別に難解な基準ではありませんが、大学生を被験者に行ったモニタ実施では採点結果と自己採点の一致率が6割にとどまるなど、基準に照らした答案を評価する力が十分に養えていない可能性が窺えます。将来的に本格的な論述が始まれば、採点ルーブリックも導入されます。基準に照らした答案の相対化を意識した指導が必要になりそうです。

2017.05.19 ブログで、モデル問題(共通テスト)を見て #2数学 を公開しました。
問題解決の方略を考案できているかどうか試すだけなら、証明させれば十分な場面で、わざわざ「確かめる方法を式を使って説明させる」という回りくどい訊き方をしています。背景にある出題の意図は、国語のモデル問題から読み取れるものと同じです。平成36年からの導入になる理科や地歴公民も含め、「協働による課題解決における言語活動、及びそこで求められる思考・判断・表現」は、全教科に共通と考えておくべきと思われます。

2017.05.18 ブログで、モデル問題(共通テスト)を見て #1国語 を公開しました。
「大学入学者共通テスト(仮称)」の国語と数学のモデル問題が公表されました。数回に分けて考えるところをまとめてみます。伝統的な題材であった評論や小説ではなく、契約書やガイドライン、提案書といった実用文書を題材にされたことに注目すると、言語能力を発揮すべき場面が、協働による課題解決の場に変化していくもの思われます。こうした変化を想定したうえで、今後の授業設計・指導立案にあたる必要がありそうです。

2017.05.17 ブログで、先輩の経験から間接的に学ぶ機会 を公開しました。
卒業生を招いて行う進路行事では、様々な世代から卒業生を集め、在校生にメッセージを伝えてもらうことには大きな意味がありそうです。先日公開の拙稿「合格体験記は誰に書かせるか」とも通底しますが、在校生が、先輩たちの経験から学び、これからの自分に向き合うきっかけとして整備すべき機会です。世代を跨いだ相互啓発を働かせることは学びの総量を増やし、先人の経験を通して先を見通すことはより良い生き方に繋がります。

2017.05.15 ブログで、卒業生を招いて行う進路行事(その1) を公開しました。
卒業生を講師に呼んで行う進路講演は多くの学校で見かける行事です。進路希望を叶え、新たな世界で頑張っている先輩の姿に自分の未来を重ねてやる気を出してくれる後輩たちも少なくありません。卒業生とひとくくりにしても、その立場は実に様々です。ある年代/フェイズにいる一人が話せることには自ずと限りがありますので、同窓会をパイプに色々な世代から講師を選ぶことで、生徒の気づきを広げることができるのではないでしょうか。

2017.05.12 ブログで、合格体験記は誰に書かせるか を公開しました。
進路の手引きや進路通信に掲載する合格体験記は、誰に書いてもらうかで、後輩に伝わるメッセージはずいぶん違ったものになります。記載されている内容以上に言外に伝わるものの影響が大きいことを踏まえ、誰に何を書いてもらうか細心の注意を払って戦略的に考える必要があるのではないでしょうか。進路の手引きや進路通信は指導の材料である以上、校内で共有された指導方針/こだわりに沿って起草者を選び、内容を編集すべきです。

2017.05.11 ブログで、建学の精神/教育目標に照らした行動評価 を公開しました。
学校には建学の精神や教育目標がありますが、生徒一人ひとりが自身の行動の中にどのくらい実現できたかは、教育活動の成果を測り、改善に向けた計画を立てる上でも欠かせないことの一つです。それらを達成したとき生徒にどのような行動が見られるのかを書き出すことです。生徒に期待する具体的な行動が言語化されていれば、それに照らした行動観察で「期待を充足する行動の発生頻度」から、指導の効果測定もできるはずです。

2017.05.09 ブログで、目次を使って"全体像"を捉えさせる を公開しました。
単元ごとに学んできて、それまで個々バラバラの知識にしか感じられなかったものが、何かのきっかけで互いの関係性がつかめ、「統合感」 を得ることがあります。全体像が見えることで、背景や奥行きにも認識が届き、その科目を得意に感じるようになります。教科書などの目次も上手に使うことで、全体像をとらえさせ、統合感を獲得させる効果が期待できそうです。ある程度学びが進んだら、単元間の関わり捉える機会も作りたいものです。

2017.05.08 ブログで、評価と相互啓発(探究型学習における指導) を公開しました。
探究活動を進めていく中でどんな手順を踏むべきかを予め提示しておき、ワンステップ進むごとに評価して見せたり、生徒自身に振り返らせたりするべきでしょう。探究活動における行動評価の観点と規準を示すことは、これらを実現する上での大前提です。自分の活動を相対化できれば、相互啓発も働きます。探究型学習が本格化する前に、テーマ選びの段階だけでも「評価の観点が整い充足要件が明示されているか」確認しておきましょう。

2017.05.02 ブログで、探究活動の目的から考えるテーマ選び を公開しました。
探究活動が目的とするところは、生徒たちが向き合っている/向き合うことになる様々な課題を解決するのに必要な「新たな知を生成する方法」を学ぶことと、興味を深める中で新たな疑問や解くべき問い(=学ぶことへの自分の理由)を作ることだと思います。言外に隠れた共通キーワード/目的は「自分の未来を拓く力」かもしれません。生徒にテーマを選ばせるとき、中途の指導で自分の未来との関りを探せる必要がありそうです。

2017.04.28 ブログで、定期考査問題の年間出題計画 を公開しました。
生徒はテスト問題に合わせて勉強のスタイルを作りますし、テストの結果が目的学力との距離を正しく示さないと次のステージに向かうための課題も形成できません。最初の定期考査を前に、このタイミングでしっかり検討・協議して、年間を通した出題方針(大問構成、作成仕様)を定めておきたいものです。ジャンル別記事インデックス「考査問題で何をどう測るか」も更新しました。併せてご高覧いただければ光栄です。

2017.04.27 ブログで、優れた実践を見て言語化する(見取り稽古) を公開しました。
剣道では「見取り稽古」という言葉があります。ほかの人の稽古や試合を見て学ぶことを指しますが、優れた技術などを見て、あとで真似をしたり、イメージを作るのに役立てるために行うものですが、「一本」になるか見極められるようになるのも見取り稽古の大事な目標です。先生方が相互に行う授業参観も言ってみれば教科学習指導法における見取り稽古。指導の効果を見極め、良さを言葉にする練習を積むことで授業観の更新が図れます。

2017.04.26 ブログで、補習・講習は、一つひとつの設置目的を明確に を公開しました。
夏休みの補習・講習のラインアップをご検討されている時期だと思います。講座設置においては、個々の生徒が抱える学習上の課題を、学年の総体として捉え、それらを最も効率よくカバーする講座群を企画することが大切です。模試データを十分に活用することは言うまでもありませんが、結果学力に現れない部分についても日頃の観察を持ち寄って講座群を考えたいもの。また、生徒が自分の課題を正しく認識させる指導も並行して行うべきです。

2017.04.24 ブログで、勉強を好きにさせる学ばせ方 を公開しました。
勉強嫌いが小6から中2にかけて増えていく一方、嫌いから好きに変わった生徒も一定割合で存在するそうです。公開された結果速報のデータを解析してみると、「何がわかっていないか確かめながら勉強する」というモニタリング方略が、「テストで間違えた問題をやり直す」「友達と勉強を教え合う」に比べても勉強嫌いを好きにさせる効果が最も高く、場面を選ばないようです。これまでのデータと併せ考えると、振り返りを通じた課題形成、アウトプットを経てインプットの不備を知ること、仕上げを個人のタスクにきちんと戻すことが大切なようです。

2017.04.21 入進路意識形成を支える指導進路希望の具体化と実現へ学級経営・生徒意識の把握を更新しました。
ジャンル別記事インデックスに追加した記事は、「進路意識形成について意識を質し、内省を促す」「生徒が互いの頑張りを支え合う集団作り」「第一志望をあきらめさせない指導」「互恵意識で結ぶ学びのコミュニティ」「授業規律VS学ぶことへの自分の理由」「海外も注目している日本の”トッカツ”」などです。整理しながら、進路希望の実現に挑む集団作りには、相互啓発をいかに働かせるかがポイントであると改めて感じています。

2017.04.18 ブログで、入試問題を授業の教材に使うときに を公開しました。
出題研究を行っていると、授業中に課題として取り上げたい「良問」のストックも増えてきます。授業で取り上げれば、実際の問題を解く中で、生徒は「どんな学力が求められているのか」を知ることになり、自らの教科観を検証する貴重な機会にもなりそうです。しかしながら、良問と思いそのままポンと印刷して配ってしまうとあらぬ問題も生じます。過去問を授業での教材に使うときは、問題の評価と教材としての最適化を図る必要があります。

2017.04.17 ブログで、練習場面での成果確認 を公開しました。
練習に取り組むことで、どんなことができるようになるかイメージできていないと、練習はただの反復・作業と変わりません。。生徒が先生の指示に従い、元気一杯に練習していたとしても、「どんなことができるようになるのか、どのように進歩しているのか」をきちんと認識しているかどうかは別の話。筋トレでもどんな意識を持つかで効果が違うとか。練習で狙った効果を生徒にどう認識させるかは、指導案を考えるときのポイントの一つです。

2017.04.14 ブログで、第一志望をあきらめさせない指導 を公開しました。
最終的に合否結果は、大学入試が選抜試験という競争の場である以上、「あきらめずに頑張ったかどうか」とは別の要素を含みます。第一志望として出願したかどうかを指標としても良いのではないかと思います。生徒が最終的な第一志望として出願した大学・学部を、どの時期から進路の選択肢としてを意識していたか調べることで、学校が目標とした「第一志望をあきらめない指導」がどのくらい機能したのか測る指標が得られるかもしれません。

2017.04.13 ブログで、進路希望を作るまでの活動を確かめる を公開しました。
進路希望の把握は大切ですが、「進路意識を形成し、進路希望を具体化するまでに踏むべきプロセスをきちんと踏んでいるか」にも着目すべきです。とりあえずの選択を見逃しては、その後の可能性を狭め、難局に臨み頑張り切れなくなります。進路選択を通じ「選択の力」を身につけ、「努力して達成した先に新たな興味が生まれること」を学んだ生徒は、簡単には目指すところを見失いません。定点観測すれば、指導改善にも役立てられます。

2017.04.12 ブログで、進路意識形成について意識を質し、内省を促す を公開しました。
社会の急速な変化、学問の細分化と学際の拡大などで、進路意識を形成する環境も大きく変わってきています。生徒が選んだものを聞き取って、「そうか、わかった。頑張れ、応援するぞ」では、もはや用をなさないかも。進路意識を形成する過程において、適切な段階を踏んだか、調べるべきこと/考えるべきことを落としていないかを確かめることはこれからの進路指導の課題の一つと考えます。定期的に行うアンケートで有効な指標が得られます。

2017.04.11 ブログで、学部・学科調べに、学問探究という入り口も を公開しました。
学問の細分化と学際の拡大で、既に学科名は3,000近くに膨らんでいます。従来型の学部・学科研究は通用しにくくなりました。科学技術振興機構の学会名鑑では平成28年現在、学会の総数は2,009です。同名鑑からリンクを辿ると、それぞれの成り立ちが読め、どんな研究者がいるかも覗けます。様々な分野で研究を行い、活動を展開している人々の営みに触れることは、社会が取り組む課題に自分がどう関わるのか考える契機になり得ます。

2017.04.10 ブログで、進路希望を調べるときは、前段階の確認も併せて を公開しました。
進路希望調査で、具体的な大学名や学部名が上がっても、きちんと向き合った結果か、あまり考えずに書いただけなのか見極めが必要です。「未決定」を選択肢に加えても、全然考えていない場合と考えた末に迷っている場合との区別はつきません。決まっている場合も、そこに込める思いの強さ、本気度にも違いがあります。日々の学習や課題研究などを通じて、何らかの興味を持つこと/持ったことがあるかが、最初の質問かもしれません。

2017.04.05 ブログで、評価規準は使いながらブラッシュアップ を公開しました。
評価規準は「目指すべき到達状態」を記述したものですから、それを明示することは生徒との間で目標を共有するのと同義です。目標に照らした振り返りをさせることで学習者は次に向けた課題形成もできれば、繰り返すうちに学習におけるメタ認知も高まります。CAN-DO pstも、ルーブリックも作ることは目的ではなく、使ってこそのものです。学習者がいる場面で使いながらでなければ、記述のブラッシュアップも、項目の入れ替えもできません。

2017.04.04 ブログで、シラバスを熟読・活用することには効果あり を公開しました。
データでは「到達目標を達成できる」 との見通しとの間で、「シラバスを熟読しているかどうか」 が、「教材の適切さ」 や 「教員の教える意欲」 などとの間を上回る高い相関を示していました。シラバスに書かれたことを読むだけで興味が刺激されるとは思えませんが、履修期間を通した学びに見通しが立つことや、単元ごとの到達目標に照らしたメタ認知が高まることなどで、科目の到達目標の到達に接近できることは十分に想像できます。

2017.04.03 ブログで、おかげさまで、当オフィスは開業から4年度目を迎えることができました。
ここまでやってこれたのも、様々な新しいフィールドに挑戦できたのも、ひとえにご厚誼をいただいている皆様のおかげです。この場を借り、皆様に心からの感謝をお伝えしたく存じます。「現場で頑張る先生方を応援します」 は、前職時代から掲げてきた私自身のミッションです。これからも、できる限りを尽くして、現場で頑張る先生方のお役に立てるようしっかり勉強を続けてまいります。今後ともご指導のほど宜しくお願いいたします。

2017.03.31 ブログで、生徒が互いの頑張りを支え合う集団作り を公開しました。
「受験は団体戦」という言い方は、昔からよく耳にしますが、まずは集団を形成しないことには団体戦になりません。同じような志望を抱く生徒が集まれる場を、できるだけ早い時期に用意することが大切です。進路講演や目標大学の過去問演習などはその好機ですが集めるだけでは不十分。大学の先生を招くときになら訊きたいことを生徒から募っておくなど、仲間の進路意識に触れた相互啓発が集団内で働く仕掛けを作りましょう。

2017.03.30 ブログで、大学に進んでから燃え尽きさせないために を公開しました。
進路希望の実現に向けて頑張ってきた生徒には、進学先でも大いに頑張って充実した日々を過ごしてほしいところですが、様々な統計を見ると、学業不振や学校生活不適応で苦しんでいる学生も少なくないようです。高校生活から大学生活へと円滑に繋いでいくことは、進路意識形成を支える指導 、進路希望を実現させる指導 の2つに続く、第三の指導目標だと考えます。原因を切り分け、それぞれの予防策について考えてみました。

2017.03.27 ブログで、難易度からの得意・苦手の意識が受ける影響 を公開しました。
教材や課題の難易度が上がると、その科目への苦手意識が高まることは容易に想像できますし、実際のデータでも確認できます。しかしながら、苦手意識の発生には様々な要因が絡み合っており、目標水準を引き上げただけで苦手意識に拍車がかかるわけではありません。授業内活動を通じた知識や発想の相互補完、そして何より「学び方を学んでいるかどうか」が、苦手意識の発生を抑え、学び続ける意欲を維持させるうえでのカギになりそうです。

2017.03.24 ブログで、わかりやすい報告≠できるように導く話し方 を公開しました。
ある程度まとまった話を聞くとき、結論が何であるか想定できた方が、細かいところの意味合いや位置づけも把握しやすくなりますよね。どこに向かっているのかわかなければ、一つひとつの情報の解釈に迷ってしまいます。報告の場では、自分の持っている情報を的確に相手に伝えることが第一なので、「先に結論を言う」 というのが鉄則でしょう。しかしながら、教室で生徒に学ばせようとする場面では、結論を伝えることが主眼ではないはずです。

2017.03.23 ブログで、質問の意図をきちんと捉えているか を公開しました。
質問に直接答える前に、本人も特定できていない不明点を的確に把握することで、はじめて的確な答えができます。そもそも、生徒が手を挙げて質問するまで、疑問が生じていることに気づいてあげられない、というのでは話が先に進みませんが、質問の背景にある「不明の正体」 をつかめなければ、ベストアンサーを返すことはできません。せっかくの質問にどれだけ的確な回答を与えられるか、教える側の腕の見せ所ではないでしょうか。

2017.03.22 ブログで、設問ごとに出題の妥当性を確かめる を公開しました。
テスト問題を話題にするときによく使う言葉のひとつに「硬軟取り混ぜて」 というのがあります。成績上位者の間でも得点差が表れるように難しめの問題も配列し、且つ赤点が続出しては困るのできちんとやった生徒は確実に正解できる問題も一定割合で含めておく、という意味でしょう。しかしながら、誰でも確実に解ける問題や、正答率がゼロに近い問題を課すことが望ましいことなのか、冷静に考える必要があります。

2017.03.21 ブログで、チャイムから生徒が活動を始めるまで何分かかる? を公開しました。
授業の始め方は、その日の成果を大きく左右しますし、貴重な学習時間を効果的に使えるかどうかも分けてしまいます。チャイムが鳴ってからの5分間を、如何に学びの盛り上がりにつなげていくかは、授業の工夫を考えるときの大切なテーマの一つではないでしょうか。ストップウォッチを片手に、チャイムが鳴り終わってから生徒の学習活動がきちんと立ち上がるまでの所要時間を測ってみませんか。

2017.03.17 ブログで、起業家教育について考えるところ を公開しました。
起業家教育の現状について、野村総研が実施した調査結果に基づき、考えるところをまとめてみました。起業家教育とひとことでくくっても、目指していることや内容・形態は学校ごとに、また担当される先生ごとにまちまちです。キャリア意識を育んだり、将来の夢を育んだりといった目的は、体験的・横断的な学習場面では有効かもしれませんが、高校生にとっては足りないもの/リスクを増やす部分もありそうです。

2017.03.16 ブログで、授業評価アンケートを行うときの最小要件 を公開しました。
何らかの形で生徒による授業評価アンケートを行っている学校が大半ですが、質問設計と集計方法が誤っているとデータを活用した授業改善にはつながりません。せっかく行うアンケートです。授業改善につながる方法で実施したいもの。授業評価アンケートの運用に際し、最小限満たすべき事柄を整理して、チェックリスト形式にまとめてみました。新年度に向けてご参考になれば幸いです。

2017.03.15 ブログで、学びの広さと深さ を公開しました。
自分が興味あることだけを掘り下げて学ぶだけでなく、えり好みせずに広く学ぶことも重要だと思います。様々な専門を持つ方と触れ合うことでの気づきもあれば、単位を揃えるためにやむなく履修した授業で偶然みつけた「自分の専門・興味と、他の領域の関係性」 などもあるはずです。「認知の網」に隙間を残しては、自分の将来を大きく左右しかねない偶然とであってもそれを活かすことができなくなってしまいます。

2017.03.14 ブログで、進学前に改めて考えさせたい、大学で学ぶことの意味 を公開しました。
志望校に合格し、4月からの新生活に胸躍らせている生徒の皆さんに話をする機会がありました。大学に進学するということは、学問と研究のコミュニティからの刺激と支えを得ると同時に、そのコミュニティに自分も何らかの貢献をするということ。そこには、独学で学ぶこととは全く違う価値があるはずです。進学を前にその価値を少しでも知っておくことは、4年間をより良く過ごし、充実させるのに大きく役立つと思います。

2017.03.13 ブログのジャンル別インデックス「学ぶ理由/自立した学習者」を更新しました。
ジャンル別インデックス「学ぶ理由/自立した学習者」 に新しいセクションを設け、新着記事へのリンクを追加しました。併せて、公式ブログ総目次の該当セクションも更新しました。お時間の許すときにご高覧いただければ光栄です。

2017.03.10 ブログで、成果発表会は、先生方が指導を振り返る機会 を公開しました。
長期間かけて生徒が取り組んできた活動の成果を発表する会は、指導に当たった先生方にとって指導を振り返って成果を確かめる場です。講評者からのアドバイスは、これまでの活動に足りなかったことを明らかにする私的でもあるはずです。講評を通して得た知見を次の指導に活かさなければ、継続的な改善サイクルは作れません。次学年の先生方にどう引き継ぐかも大きな課題だと思います。

2017.03.09 ブログで、生徒が自分で気づける機会を作る を公開しました。
教えるというアプローチの方が、単位時間当たりの知識伝達量は多く、一般的な捉え方で言えば、効率に勝るかもしれませんが、「知識を生み出す方法」 を学ばせるには、もう一つのアプローチも併用する必要があります。技術の進歩も社会の変化もないのであれば、あるいは、各教科・科目の学習内容がすべての知識をカバーしているのであれば、知識の付与だけで事足りますが、現実に照らせば、いずれの前提も成立していません。

2017.03.08 ブログで、次のステージに向かう準備は整っているか を公開しました。
ある時期に身につけるべき教科固有の知識・技能が欠落すると、その後の学習の大きな妨げになるのは明らかですが、それ以上に問題となり得るのが「学び方への未習熟」 だと思います。学び方には、所謂、学習方策、課題解決工程、タスクマネジメントなどが含まれます。これらに目を向けずに不足知識を補わせることに終始しては、根っこに隠れた本当の問題点を放置することになり、指導は後手に回ります。

2017.03.07 ブログで、ノートを取らせて学習スキルを確かめる を公開しました。
新しい顔ぶれの生徒を迎え入れるまで、あと4週間です。授業開きであれこれ指示をしてしまう前に、生徒の学習行動を観察する機会を持つべきと考えますが、その方法としておススメできるのが、本日の記事で書いた「ノートを取らせてみる」 ということだと思います。10分、15分程度の模擬授業を行って、ノートを取らせるという、「授業開き」 があっても良いのではないでしょうか。

2017.03.06 ブログで、進路関連行事に向けた企画・準備・事前指導 を公開しました。
3月に入り、本格的な春が近づくのを感じますが、同時に新学期も近づいて来ています。学年末試験や卒業式が終われば、あっという間に春休み。年間行事予定やシラバスの起草、授業開きへの準備へと忙しい日々が続きそうです。進路の年間指導計画も、本年度の成果と課題を踏まえて、具体化が進む頃かと存じます。何を目的とするかを共有することはもちろん、事前指導も視野に行事を設計していくことが大切です。

2017.02.08 ブログで、新学期準備に関する記事 を集めてリライトしています。 3/03 全編更新完了!
「ちょっと早いですが、新学期を迎える準備」で、年度末を迎えようとしているこの時期に、やるべきことをリストアップし、それぞれの重要度を判断しておきたいと申し上げました。タスクリストをまとめるときのご参考になればと、「春休み」と「新学期」をキーワードに持つ記事を集めてみました。少々記事もありますので、公開後に気づいたこと学んだことを織り込みながら、記事の更新を進めています。
2/08 UP! 春休みの宿題~やるべきものを選ばせる
2/13 UP! 学習機会としての模試受験~模擬試験をターゲットに進める学び直し(全3編)
2/14 UP! 志望理由を書いて選択に向き合う
2/20 UP! 授業開き/オリエンテーション~企画から準備、効果の測定、伝えるべきこと(全4編)
2/21 UP! 互恵意識で結ぶ学びのコミュニティ
2/22 UP! 中学での経験を踏まえて考える「高校での探究活動」
2/23 UP! 年間行事予定の書きだし方
3/02 UP! シラバスの起草・更新に際して
3/03 UP! 学校ホームページでの情報発信

2017.02.06 ブログで、授業改善には授業デザインを先行させる を公開しました。
授業評価アンケートの集計結果を追跡してみると、伝達スキルより授業デザインの方が、短期的に改善成果が表れる傾向が見られます。伝達スキルは「わかった、できた、面白い」というサイクルの起点だけに軽視はできませんが、まずは「知識としての導入」で比較的短期間に改善が見込みやすい授業デザインでの改善を先行させ、伝達スキルの改善が成果を結ぶまで待てる状態を作るという戦略も十分な合理性があることをデータが示しています。

2017.02.03 ブログで、ちょっと早いですが、新学期を迎える準備 を公開しました。
新年度の本格始動まで9週間。本年度の成果をきちんと継承し、更なる教育改善を図るには、このタイミングから進める準備が大切であることは言うまでもありません。指導は、現況と目標の差分を解消するために行うものですから、まずは現時点での生徒の状況を、「結果学力」だけではなく「生徒の自己認識」や「学習方策の獲得状況」なども含めて把握するのが先決です。このステップを省いては、来年度の指導設計が歪んでしまいます。

2017.02.02 ブログで、授業規律VS学ぶことへの自分の理由 を公開しました。
手元のデータで検証してみたところ、授業中の規律が保たれていることよりも、生徒が、「自分なりの課題や目的意識」 をもってこの授業に取り組んでいるかどうかの方が、学びの成果を大きく左右することが確認できました。また、目的意識が高まれば、授業規律もおのずと高まってくるとの見方もできそうです。最初のうちはきちんと約束事を示し、少しずつ手を放して、どうふるまうかを自分で判断できるように導きたいものです。

2017.02.01 ブログで、海外も注目している日本の”トッカツ” を公開しました。
海外では日本のトッカツ(特活)に注目しているケースがあるようです。あまりに日常的過ぎて、導入時に目的としたところをつい忘れがちですが、朝礼にしろ、清掃活動にしろ、そこで目指すべき教育成果があるのは当たり前です。実施している以上、一定の時間と労力は取られるもの。費用に見合うだけの効果を得るには、もともとの意図に立ち返ってみる必要があるのではないかと、「気づきの逆輸入」を通して考えさせられました。

2017.01.31 ブログで、卒業生アンケートで教育活動の点検を を公開しました。
ここ数年、お手伝いすることが増えたのが「卒業生アンケート」 です。学校生活を終える生徒に、自分の成長や学校の教育への理解・評価を尋ねることで、更なる改善に向けた課題形成を図ろうという目的で行われます。もちろん、いわゆる反省材料を集めることだけではなく、力を入れてきたことの効果を確認することも目的です。様々な質問への回答を、属性情報と組み合わせることでさらに有意な示唆が得られることもあります。

2017.01.30 ブログで、どこまで伸びるか見立てる を公開しました。
生徒が受験本番までにどのくらい伸びるか、正確に見立てるのは困難ですが、可能性を小さく見積もっては伸びるものも伸ばせません。模試の成績だけを見ても、現況での位置はわかってもその先の伸びはわかりません。解けなかった原因を特定し、その解消に向かう適切な行動がとれているか、そのスピードと残り期間から目標に届くかどうかを見る必要があります。模試のやり直しも、間違い直しではなくメタ認知形成の機会と捉えましょう。

2017.01.27 ブログで、行事にじっくり向き合える、忙しすぎない学校生活 を公開しました。
様々な教育意図をもって整備が進む指導機会も、生徒が忙しすぎて参加できなかったり、準備不足のまま会場に足を運んできているのでは、思った通りの成果は結ばないのではないでしょうか。重要な行事を企画したら、部活動や放課後補習とバッティングしないようにするべきですし、目指しているものを教員団が共有して、生徒の参加意欲を刺激し、行事に向かわせるレディネスを整えることに力を合わせていくべき場面もありそうです。

2017.01.26 ブログで、課題解決学習における導入の工夫 を公開しました。
講義から、討論、発表、講評という4フェイズで組むのではなく、プレ討論、調べの時間、グループ再編などを挟み込むことで、その時間がより大きな果実を結ぶことに繋がりそうです。ここで得られた喜びや達成感は、課題解決に向けた協働の大切さを学ばせる貴重な機会。主体性や多様性の獲得につながるかもしれませんし、活動を通じて膨らませた興味がやがては将来の夢や進路意識となっていくかもしれません。

2017.01.25 ブログで、進路講演などに向けた事前指導 を公開しました。
外部から講師を呼んで生徒向けに講演をしてもらうとき、「生徒にどんな変化を期待しているか」 を、明確なイメージとして、現場の先生方が、講演本番を迎えるまでの一定の期間にわたって共有しておく必要がありそうです。講演などは、あくまでも一過性のイベントであり、そこから十分な情報や刺激を受け取れるかどうかは、生徒一人ひとりが、それまでにどんなことを考え、知り、経験してきたかによって大きく異なります。

2017.01.24 ブログで、教科書をきちんと読ませる を公開しました。
中高生の半数近くが検定教科書の内容を正確に読み取れていないという研究結果がありました。文章や図表を読み、情報を拾い上げ、関連付けていくには、生徒自身がそうした場面をきちんと体験しなければなりません。でも、教室を覗いてみると教科書は閉じたまま机上に置かれ、3学期になっても新品同様ということも少なくありません。生徒が自分で読むべきときに、意図せず訓練の機会を奪っていないか振り返ってみるべきだと思います。

2016.12.15 公式ブログの記事をジャンル・テーマ別に整理をしています。 1/23 UP!
>>> 総目次(テーマ別インデックスへのリンク集)
12/15 板書の技術、教具の使い方
12/16 理解確認/学びの振り返り
12/19 目標の示し方、導入の工夫
12/20 問答・対話、発言、活動
12/21 ノート指導、タスク管理
12/22 予習・復習、課題のあり方
12/26 学力差、苦手意識への対応
12/27 難易度の調整、適正な負荷
12/27 知識の活用、学びの仕上げ
12/28 思考力と表現力を養うには
12/29 探究活動、課題研究
1/04/17 授業改善での協働のあり方
1/05 考査問題で何をどう測るか
1/05 話し方・伝え方、強調の方法
1/06 効果測定、成果検証
1/10 異校種間での指導を繋ぐ
1/11 カリキュラム・年間指導計画
1/12 進路意識形成を支える指導
1/13 進路希望の具体化と実現へ
1/16 活動性を高める方法と効果
1/17 学ぶ理由/自立した学習者
1/18 学校評価、学校広報
1/19 生徒による授業評価
1/20 学級経営、生徒意識の把握
1/23 参観レポート、その他

2016.12.06 ブログで、クラス内での学力差にどう対処すべきか の全面リライトを開始しました。 12/14 UP!
クラス内の学力差が大きいと指導が難しくなる。確かにそうですが、ある程度の学力差は集団としての学びの総量を押し上げることをデータが示唆しています。生徒同士の相互啓発がうまく機能し、不足する知識や発想を補ったり、挑む意欲を刺激されたりすることも大切です。学力差をやみくもに抑えようとするより、差を積極的に活用する方向にも大きな可能性がありそうです。以前に起こしたシリーズを全面的に見直してみようと思います。

2016.12.05 ブログで、教育目標や指導方針をちゃんと伝える[学校評価アンケート] を公開しました。
教育目標や指導方針を生徒・保護者に正しく伝えておかないと、個々の指導の実効性や指導体制の整備、あるいは指導における公平性などの回答が否定寄りに歪むことがあります。集計値のゆがみは、課題形成や効果測定の妨げになるばかりでなく、内外に理解者と協力者を増やすパブリック・リレーションの妨げにもなりかねません。目標や方針の周知に関する項目をおき、学校を挙げたコミットメントがどこまで実現できているか測りましょう。

2016.12.02 ブログで、学力向上感、得意・苦手に成績が及ぼす影響は? を公開しました。
テストの成績は、学習を通じて学力が伸びているか、その科目が得意か苦手かの認識に一定の影響を与えますが、決定するものではありません。授業デザインやメタ認知を形成する指導の在り方で、進歩の実感や意識姿勢は成績とは別の変化を示します。明確に示した学習目標に照らして学習成果をたな卸しする機会、失敗からリカバーする経験をどれだけ積ませるかで、生徒の意識は大きく変わり、興味関心や学ぶ姿勢に変化をもたらします。

2016.12.01 ブログで、「正解ありき」で教えていないか? を公開しました。
演習問題を扱うときなど、うっかりすると「正解ありき」で逆算的な解法説明をしていることがあります。問題の解説をしているつもりが、「解答の解説」にすり替わっていないか十分に気を付けたいものです。解説を通じて目指すべきは、正解であることを納得させることではなく、目に見えているものを起点に観察と思考を重ねるスタイルを養い、獲得させること。経験から正解のパターンを知っているだけでは新たな課題の解決には無力です。

2016.11.30 ブログで、異校種連携で行う授業研究の必要性 を公開しました。
入学してきた生徒が何を経験してどんなことを身に着けてきたか、卒業していく生徒が次のステージで何を求められるかを捉えて教育活動を設計することの大切さを強く感じています。生徒が獲得してきた汎用スキルや資質を利すれば、教育効果はもっと大きくなるはずです。生徒を主体に設計する様々な行事などは、異校種の先生方が交わるチャンス。校種を超えて情報や教育観を共有する場として企画・運営できれば過日はもっと大きくなります。

2016.11.29 ブログで、学び続けられる生徒を育てる を公開しました。
学校を卒業したあと、学びを続けていける生徒を育てることは、教科固有の知識・技能をきちんと身につけさせること以上に大切なことではないでしょうか。科学の進歩や社会の変化で、知識はどんどん生み出され、それまでの考え方はどんどん更新されていきますから、学び続けることこそが「よりよく生きること」 を可能にしてくれるのだと思います。必要になるのが自ら学ぶ姿勢と認知の網です。関連する記事をまとめてみました。

2016.11.24 ブログで、興味関心と自ら学ぶ姿勢とのギャップ を公開しました。
主体的に学ぶ姿勢、自ら調べたり考えたり態度を獲得させることは、指導上の重要な目標であることは今更いうまでもありません。知識や技能を身につけさせても、変化や進歩が速い中、それらがいつまでも価値を持つとは限らず、自分で学び続けられるかどうか求められます。授業で学んだことやその周辺に興味を持つことは、そうした姿勢・態度を持たせることに通じそうですが、データで検証してみると必ずしもそうとは言い切れないようです。

2016.11.22 ブログで、認知の網の広げ方~5教科7科目をきちんと学ぶ を公開しました。
以前の記事で、5教科7科目に挑ませることには「認知の網」を張るという意義があると書きました。多くの科目を広く学ぶことは、生徒にとって理解できる範囲を広げ、分散知識を上手に使えるようになることを意味します。人の脳は、知っていることしか認識しません。自分の生き方を変えるような重要な情報に出会っても、それまでの学びがカバーしない領域では、その価値や意味を捉えられず、情報を捕えて利することができません。

2016.11.21 ブログで、考知識をどこまで拡張するかは個々のニーズに合わせて を公開しました。
ひとつの単元を学んだときに、どこまで拡張して知識を獲得させるか ── 生徒の進路希望を実現しようと、最大公約数的に広く網をかけていくと、「そこまでは必要ではない」 という生徒に過剰な負担をかけることになりそうです。認知の網を張るところまでは全員の目標ですが、その先は進路希望や受験科目かどうかによって広げ方、深め方の要求水準は違います。授業設計や教材の選択には、複線的にゴールを設定するという発想が必要です。

2016.11.18 ブログで、考査問題の妥当性を評価し、最適化を図る を全面的にリライトしました。
授業改善を図るには、相互参観や研究授業が一般的ですが、指導で何を目指すか主眼に関わる部分は、考査問題を材料に話し合い、経過を共有しやすく知見や発想の交換が促されるだけに効果で勝ります。考査の妥当性を高めないと、学力形成、進路希望実現といったゴールを目指す中での中間検証ができません。考査問題の妥当性という視点をもち、良い出題を目指した教員協働を起こすことが今後ますます大切だと考えます。

2016.11.16 ブログで、考査問題に使う初見材料をどこから調達するか を公開しました。
定期考査にも初見材料をベースにした出題を組み込むことで、本当に理解しているかも思考・判断ができているかも試せます。テーマが同じで立場が異なる材料が揃えば、賛否を問い、理由を述べさせる問いも起こせます。とはいえ初見で且つ好適な材料を整えるのは一苦労。出題研究を拡大しネット検索を利用することに加えて、指導設計において、考査の出題イメージを先行させて必要なことを「教科書で教える」という手順が求められます。

2016.11.15 ブログで、考査問題における得点集計(集計の取り方と活用法) を公開しました。
模試もそうですが、定期考査の役割はその時点での学習成果を測り、ゴールに近づくための課題を形成することにあります。何が足りていないのか、正しく検知できる問題が必要ですが、せっかく検知した課題も「総合点」 で丸めてしまっては表に出てきません。既習問題と初見問題の得点で作った散布図上の位置で個々の生徒の課題を探って類型に応じた助言をしたり、クラスごとの分布の違いから優良実践を抽出するなどの活用を考えましょう。

2016.11.14 ブログで、授業改善に向けた教員協働 を更新しました。
高大接続改革、次期学習指導要領と、教育改革の大波が眼前に迫る中、経験だけでは解決しがたい問題がますます増えてきます。まさに先生方が知恵と発想、経験を持ち寄って解を作り出す協働が期待される局面。進路や教務などの分掌や学年団に比べ、教科は組織的な活動によらず個々の先生の工夫と努力で知見を築いてきた部分が大きいと思いますが、これから先は「ひとりではできないこと」が課題としてずらりと並んでいそうです。

2016.11.11 ブログで、効果測定は、理解者と賛同者を増やすため を公開しました。
新たな指導法を試すときも、これまでの取り組みを整理するときも効果測定が欠かせませんが、優れた実践を狭い範囲に閉じずに、学校全体に広めるためにも、その実践の効果を実証的に示すエビデンスが必要になります。方法の優劣を論じるときに経験則や主観でやり取りするのではなく、きちんと効果を確かめる習慣を学校に根付かせることは、最終的に生徒一人ひとりに着実な成長を約束することにも通じるはずです。

2016.11.10 ブログで、高校生にとっての探究活動 を公開しました。
高校生にとって課題研究などの探究活動は、新たな知を生成する方法を学ぶ場でもあり、また大学に進んで学んでみたいことを見つけ、その先には社会との接点を見出す進路意識形成にも繋がっています。こう考えると、高校の3年間の中のどこかに、こうした活動を組み込む必要があるのではないでしょうか。探究を軸に各教科の学びを繋いだり、進路希望を形成する指導と探究活動の一体化を図ることを、本気で考える必要がありそうです。

2016.11.07 ブログで、PPDACサイクルを用いた課題研究 を開始しました。 11/10 UP!
探究を通じて生徒は新たな知を生成する方法を学び、学びたいことや学んだことを通じた社会との接点を見出します。学ぶ力と意欲を育むためにも探究的要素を備えた学習機会は必要です。課題研究などの探究型学習に取り組ませようとしたとき、その進め方を「型」としてある程度まで学ばせないと、小中学校で経験させた「調べ学習」の先に進めません。型の一つとしてPPDACサイクルの可能性に着目し、実際の適用場面を考えてみます。

2016.11.04 ブログで、家庭学習の質と量~仮のアウトプットで時間の延伸 を公開しました。
家庭学習時間の延伸は、少なからぬ学校で課題をされていますが、平均学習時間を延ばすことは目的ではなく、学力を引き上げるための手段です。科目ごとに投じた時間と成績との相関を見て、個々の生徒に必要なケアを特定することに使ったり、各授業での課題付与と授業デザインのマッチングが取れているかを確認したりすることに調査結果を活用すべきでしょう。授業を終える前に仮のアウトプットを挟むだけでも履行率はグンと上がります。

2016.11.02 ブログで、効果測定とスクラップ&ビルド(教育資源の最適配分) を公開しました。
限りある教育リソースを最適に配分するにはきちんとした効果測定が欠かせません。ある指導を取りやめるには合理的な説明も必要ですし、新たな取組も理解者と協力者を増やすにはエビデンスが必要です。大抵の場合、検証に用いるデータは記録のどこかに存在します。検証の対象となる指導が狙ったものを示すデータを探しましょう。検証のために仕事を増やしては本末転倒。最小の負担で効果的な検証ができる方法を考えましょう。

2016.11.01 ブログで、『TOK(知の理論)を解読する』 を読んで を公開しました。
変化を続ける社会の中で、新たな知を生成することはどんな場面でも必要になると思います。世界を変えるようなイノベーションもあるでしょうが、日々の生活や身近なコミュニティの中で次々に現れる課題にも、過去の成功体験(解き方)を当てはめるだけでは用をなすとは限りません。そんなときに、答えの導き方や物事の新たな捉え方を作り出す方法を学んでいるかどうかは、個人やコミュニティの存続さえ左右するのではないでしょうか。

2016.10.31 ブログで、生徒を活動させることの意味を考える(記事まとめ) を公開しました。
授業における学習者の活動性を高めることは目的ではなく、別の目的を達成するための手段です。個々の活動の狙い、目指しているものをきちんと切り分けするところから、活動の妥当性を点検し、さらなる工夫の余地がないかを考えていく必要があるのではないでしょうか。ひとつ一つの活動に、生徒が自分の課題と目的意識を持っているかどうかが、学びという成果に結びつくかどうかを分けることもデータで検証できました。

2016.10.26 ブログで、せっかくの授業内活動を活かすために を開始しました。 10/28 UP!
授授業における学習者の活動性を高めることは目的ではなく、別の目的を達成するための手段です。個々の活動によって目指しているものをきちんと区別しておけば、その活動が妥当なものか、工夫の余地が残っていないか判断がつきやすいのではないでしょうか。活動とかアクティビティという言葉でひとくくりにするから、根っこの問題が見えなくなるような気がします。狙いをいくつかに切り分けて場面ごとにポイントは何か考察してみます。

2016.10.25 ブログで、活動性と学びの成果を繋ぐ鍵~課題を通じた目標理解 を公開しました。
授業での学習者の活動性がぐんと高まってきているのに、学びの成果を積み上げているとの印象が持てない「違和感」について、手元のデータを使って考察してみました。活動性を高めることが、生徒に「学びを通じた学力の向上や自分の成長」を実感させることも確認できましたが、それ以上に学習効果を大きく作用しているのは、学習目標の認識であり、生徒は解くべき課題を通じて学習目標を把握するという行動傾向も確認できました。

2016.10.24 ブログで、生徒がみな一斉に反応できていることに感じた違和感 を公開しました。
各地の授業を拝見して回ると、授業内での生徒の活動性は格段に向上しています。様々なアクティビティが考案させ、実によく教室がコントロールされています。しかしながら、活動性の高さがそのまま学び(コンピテンシー)の積み上げに直接寄与しているかどうか、活動性を高めることが積極的・主体的な授業参加と等価なのか、冷静に見直す必要もありそうです。鍵は、生徒が自分の課題を正しく設定できているかどうかかもしれません。

2016.10.21 ブログで、学校評価アンケートの質問設計 を公開しました。(全4篇)
多くの学校で実施されている学校評価アンケート。集計の結果から、教育活動の成果を捉え、さらなる改善に向けた課題形成を行うのが第一義ですが、回答を求めることで取り組みを知ってもらうことや、立場の違いによる捉え方の違いから校内の目線合わせを図ることなど様々な狙いも同時に込められているはず。コストと手間をかけて行う学校評価を実りあるものにする最大のポイントは質問設計にあります。聞き方について考えてみました。

2016.10.13 ブログで、学びの重なりを上手に利用する(カリキュラムマネジメント) を公開しました。
科目の新設などを受け次期教育課程に各科目をどう配置して教育目標の達成を図るかも大いに悩みどころ。枠は増えずにピースが増えるわけですから、重なりをどう設計するかが肝になります。各教育活動の効果測定をきちんと行いスクラップ&ビルドを大胆に進める必要もありますが、削れないものは削れません。教科の学び、探究活動、進路指導とが相互にどのような役割を引き受け合うべきか、俯瞰して見直すべき時期だと思います。

2016.10.12 ブログで、教科固有の知識・技能を学ぶ中で を公開しました。
社会の変化が加速し、新たな知見が生み出されるスピードが格段に上がる中、勉強して覚えた知識がわずかな期間で通用しなくなることも増えてくるかもしれませんが、勉強する中で身につけた「学び方」 や「考え方」 は場面を変えても役立つもの。そう考えてくると、教科固有の知識や技能を学ぶことは、それ自体が「目的」ではなく、学び方・考え方を身につけるための「手段」でもあると捉えた方が、今の時代には馴染むような気がします。

2016.10.06 ブログで、成果発表会の“成果”~目指した教育成果は何か? を公開しました。 10/11 UP!
課題研究や探究活動の成果発表会は、次の学年に多くのものを引き継ぐ教育機会です。考察を経て残った未解決の課題は次学年の生徒の研究テーマになり得ますし、研究・考察に用いた優れた手法は、倣うべきものとして同級生や後輩たちに伝えたいものです。自分自身が行った探究は、進路意識(=何を学びたいのか、学んだことを通じて社会にどう関わりたいか)の芽生えや深化に繋がりますが、他者の成果に触れて啓発される意識もあるはずです。

2016.10.05 ブログで、思考力を鍛えるのは、教える前が勝負 を公開しました。
思考力を鍛えるには、答えや解き方を示すまでが勝負です。先生が正解や最適なアプローチを示してしまうと、その瞬間に生徒の意識は「考えること」 から「覚えること」 に切り替わりがちです。解き方を覚えて通用するのは「解内在型」の課題だけ。高大接続改革では、正解が1つに決まらない問題が登場し、どんな答えを導いたかに加えて、どのような思考を経て答えに至ったか、プロセスそのものが評価されます。正解を教える前が勝負です。

2016.09.13 ブログで、選択機会に臨ませるときに の関連記事14件を全面更新いたします。 10/04 UP!
先に控える選択の機会をどのタイミングで生徒に認識させるかは、様々なことを想定して決めていくべき重要事項です。タイミングが速すぎては、今やるべきことに集中しなくなってしまい、そこで得られるはずの成果を逃します。逆に遅すぎれば、準備を整えないまま選択に臨ませます。選択に臨む準備の総量は、密度×時間です。短期間で準備させるものと、他の活動を妨げない強さで意識させ長期間かけてじっくり考えさせるものがあります。
先に控える選択の機会をいつ認識させるか  2016.09.13 更新
キャリアは選ぶものではなく重ねるもの  2016.09.14 更新
進路指導で育む“選択の力” (その1)  2016.09.15 更新
進路指導で育む“選択の力” (その2)  2016.09.16 更新
面談指導を成功させる#INDEX  2016.09.27 更新
面談指導を成功させる(その1)  2016.09.20 更新
面談指導を成功させる(その2)  2016.09.21 更新
面談指導を成功させる(その3)  2016.09.23 更新
面談指導を成功させる(その4)  2016.09.26 更新
学習機会としての模試受験#INDEX  2016.10.04 更新
学習機会としての模試受験(その1)~仕上げさせる  2016.09.28 更新
面談指導を成功させる(その2)~計画させる  2016.09.29 更新
面談指導を成功させる(その3)~好適時期は?  2016.09.30 更新
模試受験後の指導~進路希望を維持させる~   2016.10.03 更新

2016.09.12 ブログで、大きな分岐(選択の機会)を前に整えるべき指導機会 を公開しました。
進路を決定するまでのプロセスの中で、生徒は大小様々な選択を経ていきます。最も大きなものは文系か理系の選択、あるいは3年生でどの科目を履修するかの選択。暦は9月中旬。文化祭などの学校行事が一段落したら、こうした選択は目の前です。意識をスパッと切り替えないと準備が整わないまま選択に臨ませてしまいます。情報の入手や整理、吟味や思考に必要な時間をきちんと想定し、予告のタイミングを逆算して決めていきたいものです。

2016.09.09 ブログで、正答率の予測ができれば授業設計も最適化 を公開しました。
模擬試験などの問題を使って担当するクラスの正答率を予測してみましょう。実際と大きくずれるようなら、生徒の現況学力の把握が十分にできていないということであり、授業設計も妥当性を欠いている可能性があります。普段の授業から、まずは生徒にやらせてみるようにして観察の機会を整えておかないと、生徒ができるようになっていることを見誤り、不要な重ね塗りや手当てすべき箇所の見落としを増やすばかりではないでしょうか。

2016.09.08 ブログで、目で見て、手を使って書きだすことの効用 を公開しました。
目で見て手で書き写すことは、情報を視覚で確認して固定する行為です。学習した内容の理解と定着を図る場面で不可欠であるのは言うまでもありませんが、データでは、一見すると無関係に見える「目標理解」との間に板書が高い相関を示すなど学習者としての活動そのものにも様々な好ましい変化と大きな効果を及ぼすようです。以前に公開した記事「手を使って書き写すことの大切さ」と併せてお読みいただければ幸甚です。

2016.09.07 ブログで、教室の学びをサンドウィッチに喩えてみると を公開しました。
学習目標の理解と言語化を伴うアウトプットが伴えば、学習の成果は確かなものになることは、これまで様々な記事で申し上げてきた通りです。生徒の学習活動を、「目標提示」 と「アウトプット」 できちんとサンドイッチしましょう。課題を通じて目的を把握すれば、教科書や資料を読ませても、ポイントをフォーカスできる分、呑み込みも速くなりますし、仕上げを通じて自分の進歩と課題に気づけば主体的・意欲的な学びも加速します。

2016.09.06 ブログで、秋にやるべきこと~夏の検証と来期の設計 を公開しました。
秋を迎えたこの時期ならではのお仕事のひとつに、夏までの指導を振り返って成果を検証し、来年度の指導改善への課題形成と行動プランを起こすことがあります。 反省と課題形成は、実施の直後が最適です。時間がたつにつれて記憶もあいまいになります。足りないところがあれば、それをどのタイミングでどんな場面を作って補うかを考えていきましょう。記事のアップに併せ、テーマ別記事インデックス「その他の記事」も更新しました。

2016.09.05 ブログで、伝達スキルと授業デザイン を公開しました。
授業は、目標、評価、方法の3つの要素から構成されますが、方法に当たる部分は「伝達スキル」と「授業デザイン」とから成り立ちます。前者が調わないことには、学習目標の達成が遠ざかるのは言うまでもなく、まずはきっちりと伝わる状態を作らなければなりません。しかしながら、わかりやすさを実現してもかなりの割合で「できるようにならない授業」が残ります。学習目標を認識させ、アウトプットの機会を整える授業設計が必要です。

2016.09.01 ブログで、学習方策は課題解決を通して身につく を公開しました。
生徒は、解くべき課題を通じて学習目標を理解します。勉強の仕方や学習への取り組み方を懇切丁寧に教えて、きちんと手順を守るように指導すれば、とりあえず当面の課題はクリアできるかもしれませんが、生徒はそれに従っているだけです。宿題・課題の充実が図られていない授業では生徒が学ぶ方法を身につけていないというデータは、課題を眼前に方法を考えさせる場の大切さを示しており、「人にやり方を教えるな」には一理ありそうです。

2016.08.31 ブログで、終了時の工夫で成果を高める(記事まとめ) を公開しました。
同じ教材を用い、同じ展開で授業を行っても、仕上げ方/まとめ方で学習効果は大きく異なります。これまでに公開した拙稿から、関連する記事をまとめました。50分の学びの実りをもっと大きくするために、是非ともお試しください。「教室は、興味が生まれる瞬間を体験して学ばせる場」ですが、授業毎にきちんと仕上げ、学習の成果を確かなものにし自分の進歩として実感できることが、そうした場を作り出すための必須要件です。

2016.08.30 ブログで、次に進んだときの学習をイメージ を公開しました。
今教えている単元の学習目標を達成することに加えて、次に進んだときの学習に備えた土台を作ることも同等以上の重要性を持ちます。学習内容が高度になるのを見越して、自力で解説を読んで理解したり、わからないことが生じたときに取るべき行動を学ばせることなどは、「次に備えた土台」 のひとつでしょう。生徒による授業評価アンケートのけかを用いて、生徒の自己認識の変化を追跡してみると改善課題や継承すべき実践が見つかります。

2016.08.29 ブログで、次期学習指導要領改訂スケジュール を公開しました。
次期学習指導要領は、平成32年に小学校で、平成33年に中学校で全面導入され、高校では平成34年度から年次進行で実施予定とされています。平成32年度からはセンター試験に代わる新テストが実施されるなど、今後数年間は様々な変革への対応に迫られることになりそうです。二度手間を防ぐには、正式な発表を待つのが得策ですが、かといって座して待っているだけでは後手を踏むリスクばかりが増えそうです。

2016.08.26 ブログで、授業を観てもらう「チャンス」を活かす を公開しました。
授業改善に向けて、他の先生にご自身の授業を観てもらうのは、とても有用な機会です。改善に向けた直接的で効果的なアドバイスをもらえる期待もありますが、それ以上に「異なる見方に触れて自分の実践を相対化する」ことに大きな意味があります。傍目八目と言いますが、第三者の目は侮りがたいもの。新たな発想に触れることで改善への選択肢は大きく広がります。ご自身が取り組んでいる課題を伝えておけば、より効果的な助言をもらえます。

2016.08.25 ブログで、実技実習の授業に「振り返り」がもたらす効果 を公開しました。
実技系教科では、授業を終えた段階で自分の取り組みやパフォーマンスを振り返らせて、新たにできるようになったこと(=昨日の自分を起点とした進歩)を客観的に確かめさせることが、学びの手応えを確かなものにすると同時に、次の授業に向けた自分の目標を設定させることになります。これらの効果により、積極的・主体的な取り組みが引き出されるほか、不要な苦手意識を持たせずに済むことがデータで検証できました。

2016.08.24 ブログで、理解の確認を怠ると… を公開しました。
理解度の確認は、生徒の学びを着実に積み上げるためにも、先生方の授業技術の改善課題を見落とさないためにも欠かせないものです。小テストは覚える練習/思い出す練習として不可欠ですが、即時性に欠けるほか、頼り過ぎては「理解」より「記憶」に偏るリスクアがあります。課題に挑ませる前に確認のステップを挟むこと、理解したことを言語化させることなど、いくつかの勘所をきちんと踏まえないと形だけの確認となってしまいます。

2016.08.19 ブログで、質問を引き出す~学びを深め、広げるために を公開しました。
質問をするということは、まず疑問点や「その先を覗きたい箇所」 を探すことになりますよね。当然ながら、ノートや教科書、プリントを見返すことになります。しかも、そこに載っていることを覚えるという意識ではなく、疑問や興味を探しながらというおまけ付きです。生徒からの質問があれば受けるというのではなく、もっと積極的に「質問をさせる/質問を作らせる」 という発想でその手段を考えたいものです。

2016.08.18 ブログで、夏休みの過ごさせ方を振り返って、来期の指導設計を を公開しました。
夏休みに実施した講習会や補習授業についても、指導期間が終わったらあまり間をおかずに振り返りを行い、来期に向けた改善課題を特定しておく必要があろうかと思います。講座等を設置したときの所期の目標に照らして十分な効果を得たのか検証しましょう。休み明けの模試結果や授業での様子を見ながら、学力、学習方法、学習意欲などにどんな変化があったか把握すれば「夏のうちにやっておくべきだったこと」を特定できるはずです。

2016.08.17 ブログで、自由研究/課題研究は狙い通りの成果を得たか? を公開しました。
夏休みの宿題と言えば「自由研究」。結構な時間と労力を投じることになりますが、提出した後に何の気づきも感動も残っていなければ、その時間の意味が何だったのか疑問が残るばかりです。2学期を目前に、課した宿題がコストに見合った成果を得たかを振り返る準備を進めましょう。この機を逃しては経年的に指導の改善を図るチャンスを失います。貴重な教育リソースを十分に活用するには、指導を行った直後の振り返りが欠かせません。

2016.08.10 ブログで、残暑お見舞い~年度のあたまからを振り返って を公開しました。
本年度に入って慌ただしい動きが続きました。先月には、中教審から、学習指導要領改訂の方向性が発表されました。この中には、教育の強靭化に向けてにもあった、「学習内容の削減は行わない」との文言が改めて書き込まれています。課題を解決しながら必要な理解と知識を蓄え、その先に知識の体系化や参照方法への習熟を図るという、これまでとは少し異なった発想での指導設計や授業デザインが必要になりそうです。

2016.08.09 ブログで、興味が生まれる瞬間を体験させる を公開しました。
生徒が主体的に意欲をもって学習に取り組むのは「学ぶことへの自分の理由」を持ったとき。将来の夢もその一つかもしれませんが、達成までに時間がかかるうえ夢を叶えた先はまた別の話。「努力して達成した中にこそ新たな興味が生まれる」ことを教室内外で体験して「学習」できた生徒と、学習していない生徒とではその後の行動に大きな違いが生じます。普段の授業こそが、達成の先に新しい目標が見つかると体験を通じて学ばせる場です。

2016.08.08 【テーマ別記事インデックス】教える技術#02 目標提示とアウトプット(授業デザイン) を更新しました。
授業開きで行うべきこと、長期休業期間の過ごさせ方、模擬試験の活用法、学級経営、高校生のタスク管理、学校経営における目標達成管理、学校広報など、様々なテーマを取り上げた記事のまとめページです。各記事のサマリーと章立てなどもございます。お時間の許すときにご高覧をいただければ光栄に存じます。

2016.08.05 【テーマ別記事インデックス】教える技術#02 目標提示とアウトプット(授業デザイン) を更新しました。
効果的な授業は、情報を的確に且つ効率的に伝え、生徒の理解を形成する伝達技術などの「授業スキル」 と、どのように目標を設定して生徒と共有するか、知識や理解をどのように獲得させ、どんな場面で活用させるかといった「授業デザイン」 の2つの要素で構成されます。わかりやすいとされた授業でも生徒が学習を通じた自らの進歩を実感できる授業はときに4割を切ることもあり、その大半は「授業デザイン」 に改善課題を抱えています。

2016.08.04 ブログで、目標理解と活用機会を整える授業デザイン を公開しました。
生徒が学習目標を正しく認識し、且つ習ったことを課題解決に用いる機会があれば、学習成果がほぼ確実なものとなるのは、以前の記事でもお伝えした通りです。伝達技術など、授業スキルを磨くことは不可欠です。理解できないことにはできるようになりません。しかし、目標理解と活用機会をきちんと整える「授業デザイン」 がなければ、せっかくの技術も活かせないということ。双方を同時に整える簡便な授業デザインについて考えてみました。

2016.08.03 ブログで、【テーマ別記事インデックス】授業評価&学校評価 の記事全面更新を開始しました。
生徒による授業評価アンケートが目的とするところは、目標までの距離を以って授業改善の課題形成に、以前のデータと比較して改善行動の効果測定を行うことです。当然ながら、アンケート質問文は、学校が目指す授業像、教育目的を反映したものであるべきです。講義座学系と実習実技系の授業で何を尋ねるべきか、また、その土台となる学級経営について何を調べるべきかをこれまでに蓄積したデータをもとに考えて参りました。

2016.07.19 ブログで、アンケートで尋ねるべき生徒の意識 の記事全面更新を開始しました。 08/02 UP!
生徒意識アンケートは、学びのコミュニティへの満足度や課題意識を尋ねる前半部分と、生徒自身の成長・変化に関する自己認識を尋ねる後半部分から成り立っています。教科学習指導の効果をより高めるのにその土台となる学級経営の改善は不可欠ですし、生徒が好適な資質を備えていく様子を把握しないことには効果的な指導法も抽出・共有できません。学年団と教科担当がスクラムを組む上でも共通した指標は欠かせません。

2016.07.15 ブログで、振り返りを経てこそ次への課題形成 を公開しました。
実技・実習を中心とする授業では「授業を振り返って、自分の進歩を確認し反省する機会が整えられている」かどうかによって、生徒の側での得意/苦手に関する自己認識が変わります。「言われたとおりに練習したけど…」という漠然とした印象だけでは、もともとの意識姿勢(得意/苦手の自己評価)を確認・強化するだけです。また、授業を通じて目指すところは生徒自身の振り返りによってのみ認識できることもわかってきました。

2016.07.12 ブログで、課題解決を伴わない知識獲得は… を開始しました。 07/14 UP!
教科固有の知識・技能について、学ぶことは減らさず、思考力や表現力をこれまで以上に高めるという次期学習指導要領の改訂方針にどのように対応していくか。特に、知識の獲得・拡充・体系化に多くの時間がかかる教科・科目では、授業設計の発想に大きな転換が求められそうです。問題解決を図りながら、必要な知識・理解を形成し、その段階での成果を「理解のコア」 にした拡充・体系化に進むというのが、まず試してみるべき方法です。

2016.07.11 ブログで、やりきらずに放置してきたことを仕上げさせる[夏はやり残し解消の好機] を公開しました。
まもなく1学期も終わりですね。夏休みを迎える前に生徒に投げかけたいことの一つに、「夏休みを利用して、やり残してきたことを仕上げる」 ことがあります。仕上げ切らずに放置したものを積み上げるうちに、仕上げないことを常態化/学習させてしまう危険があります。 「もし、自分で選んで仕上げたいものがあるなら、宿題の代わりに提出しても良いよ」 という太っ腹もありかも。手を放して自律に向かわせる絶好の指導期かもしれません。

2016.07.08 ブログで、補習・講習の目的再確認~どんな変化を期待するのか を公開しました。
補習や講習には、それぞれの目的があります。成績が振るわなかった生徒を集めた補習も、ペナルティを与えることを目的とするわけではありませんよね。基本的には、学習に関わる部分での教育活動の目的は、「学力の向上」「学習能力の向上(方策の獲得)」「学習意欲の向上」 の3つに限られます。それぞれが、どのような形で、受講後の生徒の行動変化に現れるかは、しっかりとイメージしておきたいものです。

2016.07.07 ブログで、わからないでいる生徒を指名しても…[指名して授業参加を促す?] を公開しました。
予習をしていない/宿題を仕上げていないことが明らかな生徒を指名したところで、うしろめたさを感じさせるのが関の山。次の機会に学習の姿勢に改善が見られなければ、自己肯定案を失わせただけです。相互啓発に満たされた教室を作ることにはなりません。生徒を指名するのは、問いや課題を与えて活動を引き出し「観察の窓」を開いてからです。なぜ、生徒を指名して発言させるのか、その意味に立ち戻って考えてみましょう。

2016.07.06 ブログで、教科学習指導の効果を高める土台 を公開しました。
教科学習指導の効果を高め、その成果を着実にするには、確固たる教える技術が不可欠ですが、周辺にも整えなければならないことは少なくありません。授業を通して各教科固有の知識・技能を学んでいく土台となるのが、様々な場面を通じて生徒が獲得する「学習方策」であり、学びを後押しするエネルギーが、生徒自身が見つけた「学ぶことへの自分の理由」です。これらを早期に作り上げることができれば、その後の学力形成を加速できそうです。

2016.07.05 ブログで、ルーブリック評価の作成と運用 を公開しました。
次期学習指導要領で導入が検討されている評価手法の一つが「ルーブリック」です。基本形は、観点別評価に段階性を設けて、成否を判断できる規準を設けた「行動評価」です。あまり馴染みのないせいか、導入への検討を開始した学校はまだ少数派。でも、前倒しで準備を進めれば、アドバンテージも大きくなります。何のために導入されるのか、作成にどんな工程を踏むのか、また運用場面ではどう使うのかポイントを整理しておきます。

2016.07.04 ブログで、指示を的確にこなす生徒~それだけで良いのか? を公開しました。
どの生徒のノートを見てもきれいに板書を書き取っており、寸分の違いもない。あるいは、予習も完璧に行われており○をつけていくだけ、生徒を示しして期待した通りの答えがきっちり戻ってくる ── 表面的な現象だけを見れば「指導の成果」のように見えなくもありませんが、どこかに違和感を覚えませんか。 何かが問題で、その原因になっているのは何か、どうするべきなのかを少し考えてみたいと思います。

2016.06.29 ブログで、指導案の優劣を論じるときも を公開しました。
指導案を持ち寄ってその改善協議をするときや、教育実習生にアドバイスをするとき、それぞれの経験や考え方が競合を起こして議論がかみ合わないことがあります。エビデンスなしで論じても、主観のぶつかり合いばかりで、より良い指導法を協働で作り出していくのが難しい。まずは学習目標が何かを確認し、その達成を測る問題・課題を考えることを先行させましょう。いきなり指導方法を論じる場合より、はるかに建設的な議論が行えます。

2016.06.28 ブログで、新たな取り組みを始めるときの鉄則 を公開しました。
学校に限ったことではありませんが、新しいことを導入しようとしたときにきちんと踏みたい手順というものがあるように思えます。新しい取り組みの手順と方法だけ決めて「全生徒を対象にいっぺんに実施!」というのでは乱暴すぎるのではないでしょうか。うまくいく保証がないものに全体を巻き込むリスクは無視できません。 決めた手順を実施することは目的ではありません。目的とその達成検証を行う方法から先に考えることが大切です。

2016.06.27 ブログで、模試や考査の事後学習~間違え直しだけでは不十分 を公開しました。
模試の結果や考査の答案を返却するとき、間違え直しを指示することも多いかと思います。出来なかったところを復習で埋めていけば、知識や理解、題意把握の方法などの欠落は補えますが、そのテストで問われた範囲に限ってのことです。同じ問題にまた出会うケースはそう多くはありません。ミスを犯したパターンを知ったり、学習の進め方に改めるべき点を見つけたり、学び方そのものを生徒が振り返って改める機会と捉えさせましょう。

2016.06.24 ブログで、目標提示とアウトプットの記事インデックス を更新しました。
学習指導がどの程度の成果をあげたか、その効果を測るためにも、学習活動を、「目標の提示」 と「アウトプット」 でサンドイッチ にする必要がありそうです。両者は一体のもの、互いが密接に関連づけないと、授業がまとまりのあるひとつになりません。今回の更新でインデックスに追加した記事は「今回、追加したアイテムは、以下の通りです。「学力の三要素とは~もう一度考えてみました」「思考させる授業(まとめ)」「表現力を高め、評価するために(記事まとめ)」です。

2016.06.21 ブログで、教科学習指導における数値目標のあり方 を開始しました。 6/23 UP!
教科学習指導を通じて養うべき能力・資質には大きく分けて2つあります。達成検証にルーブリック評価を用いるべきものと、テストの結果をそのまま用いるものです。「学習方策の獲得」「自ら課題を設定して解決に向かう姿勢」「学びのコミュニティへの関わり方」などは、定性的な目標であり、段階的に記述した達成規準に照らして到達率をもって目標の達成管理を行うしかありません。これに対して、教科固有の知識・技能、思考力や判断力は、それらを測定し得るテストをきちんと用意して、その点数/スコアによって達成度の把握を行うべきです。

2016.06.20 ブログで、総合的な探究の時間 を公開しました。
高校の「総合的な学習の時間」が「総合的な探究の時間」に名称変更されるとのこと。 小中学校では変更しないとのことなので、横断的・総合的な学習」 で視野と興味のすそ野を広げてから「探究的な学習」で学びを深め、主体的に関わるという順序が意識されていると思います。深く学べば、その先にあるものとの関わりを考えます。学んだものを介して社会とどう関わるかという進路意識の形成に繋がるはず。探究スキルは、教科固有の学びにも利用できる「学習方策」。早期に育むことで学力形成のスピードも上がるはず。進路希望の実現も引き寄せます。

2016.06.15 ブログで、進路希望を作る指導[進路意識形成] を開始しました。6/17 UP!
「進路希望を実現する」 確かに、生徒が抱いている希望ならその実現に向けて本人の努力を支え導くのは当然ですが、進路希望を実現しようとする前に、しっかりと希望を作る必要があります。学ぶことへの自分の理由を見つけた生徒は、自らの希望を実現させるために努力し、時として周囲の想像を超える頑張りを見せてくれます。学修計画書や志望理由書も必要となる高大接続改革を前に、進路希望を作る指導についてもう一度考えてみます。

2016.06.14 ブログで、考えさせ表現させた先に~当事者としての覚悟と行動 を公開しました。
思考力や表現力を高める様々な取り組みが進んでいます。その先にあるのは「考えたことを実際の行動に移し、その中で役割を引き受けさせること」ではないでしょうか。課題を与えてその解決策を考えさせたところで、行動プランをまとめただけでは「絵に描いた餅」。 当事者としての気構えが感じられず、「提案はするから、誰かやってね」という意識が見え隠れすることも…。「結果を受け止める覚悟」も学ばなければならないことの一つです。

2016.06.13 ブログで、4月の授業開きを思い出して~夏を迎える準備 を公開しました。
もう暫くすると夏休み、あっという間です。授業開きでは、予習・復習の方法や授業への取り組み方を伝えたはず。それがこなせるようになった生徒には、次のステップを示す必要がありますよね。同じところに立ち止まっていても成長は鈍くなるばかりです。徐々に手放していくことも大事。すでに出来るようになったことに縛るのではなく、生徒自身の工夫を正当に評価して見せることで、主体性・積極性をさらに引き出していきましょう。

2016.06.10 ブログで、カッコつきの“キャリア教育の充実!”に思うところ を公開しました。
目指すべき目標として「進路希望」を作らせ、頑張りを引き出すという戦略は「とりあえずの選択」を助長しかねません。確かに目標があればその分だけ頑張れますが、頑張るために目標を作るというのは無理があるのではないでしょうか。そのロジックには「目標が決まらない限り、頑張りは引き出せない」という落とし穴が潜みます。職業調べや大学訪問などの「目標を作らせる指導」に依存し過ぎていないか、振り返ってみる必要がありそうです。

2016.06.06 ブログで、表現力を高め、評価する~高大接続改革に向けて今できる準備 を開始しました。6/9 UP!
大学入試は、思考力や表現力に重きを置く方向にシフトしようとしています。予想される出題例を集め、積極的に授業の中での課題として利用することで、後手を踏まないようにしたいもの。答えが1つに決まらない問題では、減点法の採点基準は使えません。公開添削・自己添削を重ねることで、答案を客体化させるトレーニングも欠かせません。また、結論ではなく結論に至るプロセスを表現させることにも注力していきましょう。

2016.06.03 ブログで、教育課程・カリキュラムの記事インデックス を更新しました。
年間授業予定の作り方、副教材の利用方法、習熟度別展開授業の運営などに加え、合教科・科目型の学習観への転換を見据えたクロスカリキュラムのあり方についても考えなければならないことが山積みです。問題点の整理に拙稿が僅かでもお役に立てば幸いです。今回の更新でインデックスに追加した記事は「難易度をどう考え、どのように調整するか」と「記憶に格納する知識、外部参照する知識」です。

2016.06.02 ブログで、互恵意識で結ぶ学びのコミュニティ を公開しました。
先生を扇のかなめとする生徒との一対一の関係に、生徒相互の関係性を加えることで、互恵意識を土台とする互いが支え合う学びのコミュニティを作ることができます。新年度の最初の数週間は学級経営の黄金週間というとか。2か月が経過し関係構築が進まず問題が現れ始めているとしたら、ここからの立て直しが急務です。生徒一人ひとりにとって必ずしも先生がベストティーチャーではないとの前提に立った改善方策を考えてみました。

2016.06.01 ブログで、実技・実習系の授業評価項目 を更新しました。
実技・実習系の授業でも、学習を通じて自らの進歩や成長を実感できることは、学びを継続する意欲の原資です。目標を正しく理解し、メタ認知を促す振り返りと、発表の機会を通じた相互啓発をうまく活用することが、学習の効果を実感させます。質問項目の多くは、生徒側の認識を尋ねるもの。こちらから見たのと違う姿が垣間見えます。年に数回の授業アンケートに機会を限らず、ミニアンケートなどを用いて、常に把握を心がけましょう。

2016.05.20 ブログで、探究を軸に各教科の学びをつなぐ を公開しました。
各教科の学習を重ねる中で、生徒は様々なものを身につけていきます。教科固有の知識や技能、考え方を学習・獲得していくだけでなく、「汎用スキル」 と呼ばれるものや、「学習方策」 などもまた生徒の内に形成されていきます。探究で必要とする力を想定しておき、それらを各教科がそれぞれの強みを生かして授業の中で養っていくべきであり、探究を進める中で生徒がどんどん身につけていく新しいスキルを各教科の学びで利用したいものです。

2016.05.19 ブログで、キーワード別記事インデックス{評価、考査、成果検証} を公開しました。
これまでに公開してきた記事のうち、「評価」をキーワードとするものをまとめてインデックスページとしました。学習の設計は、最初に目標を決めたら、それをどうやって達成するか方法を考える前に、どうやって到達を検証するか評価の方法をしっかりと考えるべきだと思います。評価基準・規準を作ることで「どんな力を身につけさせたいか」がより明確になりますし、現況と目標の差分から、それぞれの生徒に今何が必要かを探れます。

2016.05.18 ブログで、学力の三要素とは~もう一度考えてみました を公開しました。
思考・判断・表現の各要素を織り込み、主体性・多様性・協働性を身につける場を設けながら学習内容は減らさない。最初に知識・技能を整えて、次に思考力・判断力・表現力を鍛えるという段取りでは時間枠に収まらないことは容易に予想がつきます。主体性・多様性・協働性を育む機会を別に設けると考えては、それこそ時間切れ確実。学力の三要素が、互いにどのような関係を持ち、相互作用を持つかを捉え直した指導計画づくりが求められます。

2016.05.16 ブログで、資料ダウンロードページ に新アイテム「授業評価アンケート集計結果分析サンプル」を追加しました。
授業評価アンケートの集計結果を用いてどんなことができるか、授業改善に向けてどんな示唆が得られるかを分析報告書のサンプルでご欄いただけます。「肯定的な回答が○%」という単純集計だけでは見えないことが沢山あります。クロス集計は基本中の基本、散布図中に描いた近似線からの距離から評価項目以外に潜む改善課題を探り当てることも、グラフの中にご自身が担当する授業の位置を求めてみることも可能です。

2016.05.13 ブログで、記憶に格納する知識、外部参照する知識 を開始しました。 05/17 UP!
先日、教育の強靭化に向けてと題するメッセージが文部科学大臣から発信されました。「討論や発表などを増やすことが結果的に覚える知識量の減少につながる」といった懸念に対し「脱ゆとり」路線の再確認を行う必要があったとのこと。やることは増えますが、それらを扱う授業時間はこれ以上増やせる状態にはありません。「知識」の捉え方を改めることで使える知識の総量を増やす方向での工夫が必要になりそうです。

2016.05.12 ブログで、授業評価アンケート~正しい活用と質問設計 を更新しました。
授業に限らず、評価は改善のために行うものです。目標までの差分を明らかにすることで、次に何をすべきかが特定できます。改善に向けてどんな一歩を出せば良いかを特定すること(=課題形成)は、授業評価アンケートが担う第一の機能です。課題形成なくして、改善計画は成り立ちません。また、改善を重なる中で、それまでの努力と工夫がどこまで改善をもたらしたかを確かめること(=改善行動の成果検証)がもう一つの大切な機能です。

2016.04.22 ブログで、講義・座学系の授業評価項目 を更新中。シリーズ全体の記事を全面的に見直します。 05/11 UP!
生徒による授業評価アンケートや管理職による授業観察が目的とすることは「より良い授業の実践」です。この目的に近づくには「良い授業」とは何かを明確にしておくことが大前提。曖昧なままにしては、せっかくの評価/観察も恣意的な判断が混ざり込んで空回りしかねません。評価項目を見直して、是とする授業像を更新しましょう。

2016.04.13 ブログで、思考力をはぐくみ評価する を開始しました。 04/19 UP!
思考は、課題を解決するプロセスで用いられるもの。育むにも、測定して評価するにも、考えるための課題を与えて生徒自身に取り組ませなければなりません。生徒の代わりに先生が考えて、その結果を伝えて覚えさせるだけでは何にもなりません。「考えさせるための問い」を用意すること教える側に求められる最初の一歩。適切な問いを軸に学習活動を配列するのが、授業設計の根本です。

2016.04.12 ブログで、活動させるのは観察のため を公開しました。
生徒が黙って先生の聞いていても、真面目に考えている様子であっても、こちらの意図通りに思考が働いているとは限りません。外からじっと見つめているだけでは、頭の中で何が起きているかは探りようがありません。生徒がノートに答えを書いたり隣同士で話し合わせてみたりする場面を作れば、生徒の頭の中で起きていることを「外から観察できる」ようになります。

2016.04.07 ブログで、学校ホームページでの情報発信 を更新、一部に記事を追加しました。
パブリックリレーションズは「認知→理解→共感→協働/選択という4つのフェイズ」で構成されます。取り組みや活動に対して、共感に基づく選択してもらう/協力してもらうには、どのフェイズも飛ばすことはできません。学校ホームページにせっかく来訪された方に、正しい情報を洩れることなく伝えられるよう、校内での情報収集と整理・編集にはこれまで以上に力を注ぐ必要がありそうです。

2016.03.28 ブログで、新入生を迎えるにあたって の更新を開始しました。 03/31 UP!
新学期を迎えるにあたり、授業開きやガイダンス、学習合宿の準備が進んでいることかと存じます。予習・復習の方法など伝え、新しい学年の過ごし方を考えさせる機会。良いスタートは良い1年に欠かせませんが、そこで生徒に伝えるべきことが何であるか、客観的に振り返ってみましょう。1年前に公開した記事の更新と関連記事をまとめます。

2016.03.25 ブログで、志望理由を書いて選択に向き合う を公開しました。
はっきり目標を持っていることが、頑張りを支えることは言うまでもありません。しかしながら、現時点で明確な志望校があっても、選んだ理由がはっきりしないことも少なくありません。模試の成績や大学のイメージなどで選んだ志望校が先にあって、理由は「後付け」だとしたら、その理由は頑張りを支える力にはなりにくいように思います。

2016.03.24 ブログで、家庭学習の習慣形成に向けて を公開しました。
家庭学習について昔からよく言われるのは「学年+2時間」「平日は2時間以上、休日は倍」といったもの。確かにこれだけ勉強すれば、成績も伸びるでしょうし、進路希望の実現にも近づけると思いますが、あくまでも「できれば」のお話です。やるべきこともないのに「机の前に2時間座ってそれで良し」としては、ちょっと問題がありそうです。

2016.03.23 ブログで、自分の頭の中を覗かせる(思考の外在化) を公開しました。
問いに答えを導いたり、課題を解決したりする場合、きちんとロジックに沿って導き出されたものなら別の機会にも正解できますが、偶然の正解であったとしたら、似て非なる問題で正解できるとは限りません。両者の違いは「どうやって答えを導いたか」「どのように考えて着目すべき情報を選んだのか」 がきちんと言えるかどうかにあります。

2016.03.22 ブログで、ノートにメモを取らせる指導 に記事を追加しました。 4/8 インデックスを追加
メモには2つの種類があります。ひとつは、相手の発言を記録するもの。もう一つは、相手の発言を聞いて自分が感じたこと、考えたことを記録するものです。後者タイプは、次の発想を刺激し思考を広げてくれる大切なアンカー。短期記憶が飽和する前に書き出すことが大事。このタイプは学びへの能動性を高める機能も持ち、早期に習慣づけたいものです。

2016.03.14 ブログで、道具の変化と書くことの意味 を開始しました。 03/17 UP!
デジタル機器の急速な進歩と普及で、書くことに大きな変化が生じています。方法や使う道具が変わるだけでなく、目的も変わってきているのかもしれません。目から入る情報を精緻に観察し、情報の整理や課題の解決を進めていく中、そのプロセスをチーム内で共有することも、書くことの重要な目的です。「手を使って書き写すことの大切さ」「新しい道具は、思考法や行動様式も変える」「道具が変わっても必要であり続けること」の3編をまとめたオムニバスです。

2016.03.07 ブログで、年間行事予定の書きだし方 の記事3篇のアップデート+追記を開始しました。 03/11 UP!
行事をカレンダーに配列するには、到達目標を時系列の中に並べて整合性をとるという発想が欠かせません。単に暦に行事を埋めるだけでなく、生活・学習・進路の3領域について、どんな能力・資質・姿勢を持った生徒を育てたいのか明確にイメージした上で、必要な指導が意図的に配列されていることが年間行事予定として備えるべき要件ではないでしょうか。

2016.03.01 ブログで、優良実践の共有~授業評価の結果を活かして を開始しました。 03/04 UP!
校内に存在している優良実践が共有されず、学校全体での授業改善に足踏みがみられるケースがあります。その一方で、模擬試験の成績や生徒による授業評価アンケートのデータの分析をきちんと行い、有用実践の抽出を図り、それをもとに互いの授業から学び合う機会を整えた学校では、驚くほど短期間で集計結果が大きく跳ね上がっていきます。

2016.02.29 ブログで、春休みの宿題 を公開しました。
長期休業期間はふだん出来なかったことに手を付けるチャンス。先生側でもやらせたいことはたくさんあるでしょうが、生徒もまた「普段はできなかったこと」を抱えています。休みに入ったらやろうと思っていたのに宿題に追われて結局できず仕舞い。これを繰り返す中で「何をやるかを自分で考え、計画を立てて実行する姿勢」を失わせては一大事ですよね。

2016.02.26 ブログで、ゼロ学期も残り1か月 を公開しました。
新入生を迎える日も近づいてきました。入試が終わったら、新年度への準備も仕上げに入っていきます。大学入試の出題分析を進めつつ、新年度の年間行事予定の見直しなども含めた新入生を迎える準備。先生方には益々ご多用のことと存じます。【テーマ別記事インデックス】指導計画&進路指導を更新し、昨年この時期に公開の「新入生を迎えるに当って」へのリンクを整えました。新しく迎える生徒に対する指導計画の仕上げや点検僅かでもご参考になれば幸いです。

2016.02.25 ブログで、授業の中で思考力を鍛える を公開しました。
思考力を試す入試への転換が進められています。思考力には大きく分けて2つの要素が含まれており、それぞれを「分析的な思考力」 「統合的な思考力」 と呼びます。当ブログでも、「思考力とは題意を分解して解に再構成する力である」と定義してきました。授業の中で思考力を育てるには、課題解決の機会を生徒が実地に経験させる必要があります。

2016.02.24 ブログで、積極的に学ぶ姿勢(記事まとめ) を公開しました。
積極的に学ぶ姿勢を持たせたい ── 人に教える仕事に就いたからには誰しもが抱く思いです。これを実現するためには、学びに対する積極性を構成するものが何かを捉える必要があります。ひとつは、「大丈夫、うまくいく」「失敗してもやり直せる」という自信、もう一つが「学ぶことへの自分の理由」。あちこち散らばっていた記事をまとめました。

2016.02.23 ブログで、中学での経験を踏まえて考える「高校での探究活動」 を公開しました。
探究活動は、学ぶことへの自分の理由を見つける場であり、また、そこで見出した興味・関心は進路希望へと形を変えていきます。総合的学習の時間では、横断的・総合的な学習で視野を広めるとともに、探究的な学習によって深めていくことになります。小学校・中学校で生徒たちが経験してきたことを土台にした高校での指導設計の必要性を感じます。

2016.02.17 ブログで、高大連携や進路関連のイベント を開始しました。
外部講師を招いての講演会、課題研究などの発表会、進路指導・キャリア教育を目的としたワークショップなど、生徒向けの授業外イベント・行事には様々なものがあります。校外から講師や指導者を招くことは生徒に大きな刺激を与えますが、指導計画の中に明確な目的をもって組み込み、日頃の指導と明確に関連付けることで効果の拡大が図れます。

2016.02.16 ブログで、【テーマ別記事インデックス】教える技術#01 プレゼンテーション技術 を更新しました。
2アイテムを新たにインデックスに追加しました。インデックス内に並べた14の記事群からアクセス数を参考に作成した「おススメ記事ピックアップ」はこちらからご欄いただけます。

2016.02.15 ブログで、【テーマ別記事インデックス】アラカルト(その他の記事) を更新しました。
3アイテムが新たにインデックスに追加されたほか、リンク先記事についての加筆・更新などのお知らせがあります。各記事へのアクセスには、インデックスページに設けたリンクをご利用下さい。

2016.02.12 ブログで、できることはどんどんやらせる~生徒の邪魔をしない を公開しました。 02/15 タイトル変更+記事加筆
授業中は集中して話を聞かせたい、家庭学習にきちんと取り組ませたい。こんな思いを持つのも教える立場にあれば当たり前。その思いに駆られ教室では様々な工夫がなされています。でも、その工夫が、却って生徒の自律的な行動を抑え込んでしまっているとしたら…。積極性の芽を摘んでいる可能性はないか、時々振り返ってみる必要もありそうです。

2016.02.08 ブログで、難易度をどう考え、どのように調整するか を開始しました。 02/10 UP!
教材や課題の難易度は、言うまでもなく学習効果を大きく左右するものです。易しすぎれば伸びるチャンスを失わせますし、難しすぎればあきらめてしまう生徒も現れかねません。生徒の回答分布が、「ちょうどよい」と「やや難しい」の中間あたりで学習効果が最大になります。その難易度を、何を観点に、どのように調整するかを考えました。

2016.02.02 ブログで、理解度の確認~場面と方法 の記事5篇のアップデートを開始しました。 02/05 UP!
以前に公開した「“理解度の確認”で伝達技術の向上を」のタイトルを改め、記事の全面リニューアルを進めています。理解度の確認は、次に進む準備が整っているかどうかを確かめるために行うもの。伝達技術を磨くために欠かせないものでもあります。導入・展開・まとめの各フェイズで、どのような方法を用い、何に焦点を当てて確認を行うのか、記事のリニューアルを通して改めてしっかり考えてみたいと思います。

2016.01.29 ブログで、部分理解と全体把握 を公開しました。
目の前で行われている説明はわかるけど、実は何のためにやっているのか全体像の中でとらえきれていないことがあります。部分理解が全体把握に繋がっていないということですね。先生は、科目の内容全部をとらえた上で部分を教えているのに、生徒は部分を積み上げながら全体を把握していきます。ギャップを前提として授業を設計しましょう。

2016.01.28 ブログで、導入フェイズで行うディスカッション を公開しました。
意見と対立が想定される論点についてのディスカッションを導入フェイズに行うことで学びへの問題意識を作るという手法について、補足を追記し、また関連する記事へのリンクをまとめました。いずれにおいても、それまでに持っていなかった問題意識を刺激することで、学ぶことへの自分の理由を作らせることを目的としているのは共通点です。

2016.01.27 テーマ別記事インデックスのうち、目標提示とアウトプット生徒主体の学習活動 を更新しました。
ブログトップにリンク集を設置してある「テーマ別記事インデックス」は、ご関心のあるテーマの記事を一覧で探せるようにご用意しているものです。単一ページにまとめてありますので、ブラウザの検索で目的のキーワードをお探しいただけます。また、やりきらせる責任 に書き下ろしを加えたインデックスを設けました。お読みいただければ幸いです。

2016.01.26 ブログで、問題意識を刺激する(学びのウォーミングアップ) を公開しました。
学習指導の目的の一つは課題解決力の養成です。そのために必要な知識を与え、理解を形成しようとするわけですが、ここに立ちはだかる障壁がひとつ。生徒の側で問題意識が希薄、つまり「学ぶことへの自分の理由」がないと、どんなに教えても生徒の頭に入っていきません。問題意識を刺激するためのウォーミングアップを組み込んでいきましょう。

2016.01.13 ブログで、板書の技術 の記事7篇のアップデートに着手しました。 01/22 UP!
板書は、講義を通じて知識を伝え生徒に記憶させるための視覚的補助として長らく位置づけられていたかもしれませんが、本当の役割は違うところにあります。教室は、誰かが作った答えを伝える場から、答えを導き出す方法を学ぶ場へと変わってきています。現段階までに積み上げてきた学びの中間成果を、その学びに参加するすべての生徒がシェアし、次の学びに展開していく場面での使い方も考えていかなければなりません。

2016.01.08 ブログで、やりきらせる責任 を開始しました。 01/27 Updated!
このブログでも幾度も出てきたキーフレーズのひとつに「課題は与えた以上、達成させるのが責任」 というのがあります。やりきらずに放置することを繰り返すうちに、意図せず、それでよしとする意識や姿勢を学習させてしまっては一大事ですよね。与えたものをきちんと達成させる/どう仕上げ切らせるかには常に意識を向けておく必要があります。

2016.01.07 ブログで、宿題をやってこない生徒への対応 の記事3篇をアップデートしました。
生徒に力をつけさせようと時間をかけて練り上げた課題も、きちんとやってきてくれないのでは…。宿題は、基本的には本時の学びへのレディネス。それを整えないままに授業に入れません。反省」だけさせても仕方ありません。仕上げきらない姿勢を学習させてしまっては一大事。予め仕掛けておくべきことと、その場での対応とを分けて考えましょう。

2016.01.04 ブログで、アクセス数上位のブログ記事 を発表しました。
公式ブログ記事につき、昨年末までの来訪者数トップ7を発表しました。それぞれの記事を発表した時点以降、様々な現場での実践やデータを拝見しながら多くの発見がありました。それらを結び付けながら記事の更新を進め、より現代的で効果的な実践のご提案につなげていければと考えております。もちろん、新しい記事もどんどん追加していきます。今年も変わらぬご厚誼を賜り、末永くお付き合いいただきますよう心よりお願い申し上げます。

2015.12.25 ブログで、5分間アウトプットの費用対効果 を公開しました。
インプットに不備や不足があってもアウトプットの機会がなければそれに気づくことができません。言語化と振り返りが学習効果を高めることもまた事実です。そうした機会をなんとか作りたいところですが、授業時間も足りないとの事情も…。さて、どう折り合いをつけたものか…。単純な計算ですが、学習成果の総量変化を試算してみました。

2015.12.24 ブログで、進路決定までのプロセスを正しく踏ませる を更新しました。
このシリーズは、昨年6月頃に公開したものですが、この年末の「ブログ記事の大掃除」 の中で、大幅に加筆・修正をいたしました。少し古い記事のリメイクで恐縮ですが、お時間の許すときにご高覧をいただければ光栄です。合わせて、キーワード{予習、復習、宿題/課題}の記事インデックステーマ別{授業改善に向けた教員協働}記事インデックスにもアイテムを追加し、リンクを更新してあります。

2015.12.10 ブログで、目的意識/自分の理由をどう作らせるか を開始しました。 12/18 UP!
生徒が自分なりの課題や目的意識をもって授業に取り組んでいるかどうかで学習目標の達成可能性が大きく左右されます。学ぶことへの自分の理由とひと言で括っても、そこには様々な要素が入り混じっています。少し視野を広げて問題の切り分けをしておかないと生徒への働きかけのあり方を間違えてしまうリスクがありそうです。

2015.12.09 ブログで、演習中にワンステップずつ進める板書 を公開しました。
ひと通りの説明を終えて練習問題などに取り組ませるとき、生徒の様子を観察してタイミングを見ながら、次の板書をワンステップずつ進めていくやり方があります。途中で躓き解く手を止めていた生徒は、板書の手助けを借りて再び手を動かします。自力で解き続けていた生徒も、そこまでの手順が正しかったことを確かめて自信をもって先に進みます。

2015.12.03 ブログで、指導方法の効果測定 を開始しました。 12/08 UP!
優良実践を共有・継承し、費用対効果に劣る取り組みを廃止・変更するには、これまでの指導についての効果測定が欠かせません。前者の必要は言うまでもありませんが、後者を欠いては取り組みが膨らんでいくばかり。スクラップ&ビルドならぬビルド&ビルドでは…。手応えがはっきりしないまま、生徒を付き合わせることにも戸惑いを覚えます。

2015.12.02 ブログで、高校生のタスク管理&スケジューリング を公開しました。
ビジネス手帳を生徒に持たせている学校が増えてきました。生徒にとっての計画的行動とは何かをしっかりと考えることで、その使い方には大きく可能性が膨らむように感じています。タスクを並べ、持ち時間の中に配置する。忘れ物の防止や計画的行動という当座の目的の先には、卒業後にも活きるタスク管理という汎用スキルの獲得が意図されます。

2015.12.01 ブログで、【テーマ別記事インデックス】教育課程・カリキュラム を更新しました。
いよいよ師走。定期考査、冬期講習、お正月休みと目まぐるしく暦が進みそうです。来年度むけた指導計画やカリキュラムの改訂に向けた作業も、そろそろ予定を立てる時期かと存じます。【テーマ別記事インデックス】教育課程・カリキュラム を更新しました。部分最適化に終始しない生徒を預かる3年間/6年間を大きく捉えることが大切です。

2015.11.24 ブログで、シラバスの起草・更新に際して を開始しました。 11/30 UP!
各科目の到達目標は、学校の教育目的を達成するために置かれるものです。教育活動の全体像(グランドデザイン)に照らして考えないと目標の妥当性が保てず、生徒を支えるスクラムも組めません。目標が決まらなければ計画が決まらず、計画遂行におけるこだわりや方針も定まらない―そう考えると、年間授業計画を単体ではなく、グランドデザイン、到達目標一覧、学習の手引きとセットに一体での運用が前提となるはず。来年度の改訂に向け、そろそろ準備の時期です。

2015.11.20 ブログで、黒板を写すと活動が低下? を公開しました。
先生が黒板に書いたものを、そのまま写すだけなら授業を聞いていなくてもできます。目で見て、話を聞いて、いちど理解したことを、改めてノートの上に描き出すのであれば、思い出しやすく忘れにくい記憶になります。考えながらノートを取るという習慣と技術をどうやって身につけさせるか。これこそが教える側での知恵の使いどころだと思います。

2015.11.17 ブログで、考査問題の改善が授業も変える を開始しました。 11/19 UP!
評価方法の改善を図ろうと定期考査の出題方針を大きく変えたある学校で、テストの難易度は跳ね上がったのに、得点分布は明らかに上方にシフトしました。事前に到達目標を明確にしたことで、授業の主眼の置き方が「教科書を教える」から「教科書で教える」への転換が図られたのが要因の一つです。授業を変えるには、まずテストを変えてみましょう。

2015.11.16 ブログで、副教材、こなしきれていますか? を公開しました。
生徒の進路希望を叶えようと熱心なほど、副教材が「これでもか!」というぐらいに膨らんでいく傾向があります。合格にはこれもやらなきゃ、あれも削れないと思えてきますが、その熱意のままに容量超過を常態化させてはいけません。仕上げ切らずに未習熟の穴を増やしてしまったら、目指すゴールはやがて「酸っぱい葡萄」になってしまうかも。

2015.11.12 ブログで、過去問演習への取り組ませ方 を公開しました。
出題研究は教える側にこそ大切仕事、今教えていることがどう問われるかを知る機会です。好適な出題をみつけておき、カリキュラムの適切な機会に達成検証の材料として授業に組み込むのが正しい使い方。本時の主眼と明確な関連付けがなされなければ弊害が膨らむ危険があります。与えるものは与えたから後は頑張ってねでは、少々乱暴に感じます。

2015.11.11 ブログで、まとめページ{Keyword=活動性・能動性、授業参加} を公開しました。
様々な意図をもって、課題や活動を配列して授業を構成しても、思ったほど生徒が反応してくれない、能動性や積極性が現れないことも。板書、発問、指名、小テスト、宿題といった昔からの「教える技術」にも、新しい発想を少しだけ組み込んで、生徒主体の学びにあったものにアレンジしていく必要を感じます。関連記事をまとめてみました。

2015.11.09 ブログで、課題の仕上げは個人のタスクに を開始しました。 11/10 UP!
授業中に様々な活動や課題を経験させたとき、仕上げの工程は個人のタスクに戻して取り組ませることが大切です。協働を通じて課題を解決できたとしても、チームを離れた別の場面で、似て非なる課題に自力で取り組めるかどうかは別の話。仕上げを通してインプットの不備に気づき、言語化して成果に固定することで、一人一人の学力が作られます。

2015.11.06 ブログで、活動の成果を可視化する を開始しました。
紙のテストで点数化できる知識などと比べると、音読練習の成果は少なくとも生徒にとっては成果を客観的に捉えにくい一面を持ちます。達成感が希薄では練習へのモチベーションも維持できず、修正すべき点が把握できないと目的意識を持つことも難しいはず。練習を通じた達成を可視化できる仕組みを、日常の中にも組み込みたいものです。

2015.10.30 ブログで、生徒を指名して発言させるとき を開始しました。 11/05 UP!
できるだけ均等に発言の機会を与えるようにしているというのは、生徒全員に、ただ授業を聞いているのではなく、発言機会を通じて能動的に授業に関わらせたいという思いからのものでしょう。しかしながら実際は、意図したのと違う結果になってしまっていることも少なくないようです。生徒を指名して発言させるときのポイントを考えてみます。

2015.10.28 ブログで、板書に残すもの(前・後編) を開始しました。 10/29 UP!
板書された事柄を分類してその割合を観察してみると、教え方の特徴が見えてきます。最終的に導かれた答えだけがノートに残っていたり、書き終えた後に立ち戻る機会がなかったり、生徒が考える前に書き出されたものが多かったり。こうしたケースでは、授業の進め方そのものを改める必要があるかもしれません。メモを取らせる指導も必要です。

2015.10.27 ブログで、授業内に行う小テスト を公開しました。
授業の途中で、そこまでに学んだことを短時間のうちに復習して覚えさせる形でおこなう小テストについて考えました。新しく学んだことを振り返り、一度覚えてしまうことで、その後に控える演習や展開に向けたレディネスを作る効果が期待できます。また、集中して覚える練習は、記憶力を鍛え、覚え方を身につけさせる練習にもなりそうです。

2015.10.26 ブログで、途中でも、その時点で成果を共有 を公開しました。
生徒に作業や練習をさせているときに、進み具合から仕上がらないと見て時間を延長するケースがあります。よく見かける光景ですが、あちらこちらで観察してみると、あまりうまく機能していないようです。不完全な出来上がりでも、その段階での成果を共有して問いを立て直しましょう。手が出せなくなっていたチームも仕切り直しができます。

2015.10.20 ブログで、新シリーズ積極的に活動させるツボ を開始しました。 10/23 UP!
授業内活動が、学習効果を高めたり、苦手意識を抑制したりする効果をもつことは、以前の記事でご紹介したようにデータで確認されています。しかしながら、いろいろな仕掛けを通じて活動の場を設けても生徒の側には何かためらいみたいなものが見えることも。生徒が動いてくれない理由を切り分けして、それぞれに必要な対処について考えてみました。

2015.10.14 ブログで、新シリーズ学びを軸にICT活用を考える を開始しました。 10/19 UP!
ICT機器が広く導入され、その利用促進が謳われています。新しい技術の利用は、生徒の学習を主体的なものにして学習成果を最大化することに繋がってこそのもの。機器の導入の進み方と、実際の教室での利用との間にもむしろズレが膨らんでいるように感じます。新しい技術でできることと、生徒の学びを大きくすることをどう繋ぐべきか考えます。

2015.10.05 ブログで、新シリーズ参照型教材を徹底して使い倒す を開始しました。 10/13 UP!
導入期において、基本事項を網羅的に学ばせることには、一定の意義はあっても、それを台無しにする負の作用がリスクとして伴います。最初にガンガンやらせたことで苦手意識を作り遠ざける姿勢を作らせては、意図と逆行する結果に…。活用機会を経験させ、意味の拡張を図りながら「参照型教材を使い倒していく指導手順」について考えてみました。

2015.09.30 ブログで、学校説明会での来訪者アンケート を公開しました。
学校説明会では、これまでの取り組みや今後の教育、学校づくりの方針が示されるわけですが、来訪者の心にどこまで思いが届いたかしっかりと確かめたいところ。そこで利用されるのが学校説明会来訪者アンケートですが、来訪者の求めていたものに応えたか、学校が伝えたかったことが届いたか、しっかりと意識して質問設計にあたることが肝要です。

2015.09.28 ブログで、到達目標は適正な水準にあるか を公開しました。
大学生があまり勉強しない――批判的な文脈でよく耳にする話題です。欧米の学生あるいは小学生と比べても、学習時間が極端に短いと…。でも、データを見ていると学生ばかりを責めるわけにはいかないようです。問題なのは「授業時間以外、ほとんど勉強していない」という学生でも「授業の目標が達成できた」と回答できる授業の方かもと感じます。

2015.09.18 ブログで、生徒に考えさせる授業規律 を公開しました。
授業中に生徒が守るべきルールとマナー。従わせることが目的ではないはずです。守ることで得られるものが何であるかを生徒の側で十分に理解できていなければ、ルールやマナーは制約事項に堕します。学びのスタイルが変われば、守るべき約束ごとも変わるはず。学びが目指すものの変革に合わせ、行動要件の書き出しも見直されるべきだと思います。

2015.09.17 ブログで、推薦入試を利用させる条件 を公開しました。
推薦入試も立派な受験機会。上手に利用したいところですが、一般入試を突破する自信がないという理由で飛びつかせるのは考えもの。進学後の学びに「自分の理由」 を持っているかどうかしっかり見極めましょう。受験を通じて身につけるのは入試科目の学力だけではありません。貴重な学びの機会をスキップさせないよう周囲が支えていきたいものです。

2015.09.16 ブログで、ルーブリック導入に向けて を公開しました。
学力の三要素をキーワードに学習内容・指導内容の改革が謳われ、それに伴い、学習方法・指導方法も改革が求められています。ICTの活用、協働学習の拡充、アクティブラーニングへの転換に向けた研究が盛んです。ところが、「評価方法の改革」はあまり表に出てきません。意識からこぼれているのか、単に取り組みが遅れているだけなのか…。

2015.09.15 ブログで、授業観の共有と更新のためのワークショップ を公開しました。
以前の記事「チームで取り組む授業改善」 の続編です。夏休みの間に、いくつかの機会に恵まれ、授業改善に向けた協働のきっかけとなるキックオフ研修を担当させてもらったときのことのご報告です。日頃の取り組みを書き出したメモの輪読からはじめ、授業を見る視点を互いに出し合って整理することを通じて授業観の更新を図りました。

2015.09.14 ブログで、学ぶことへの自分の理由 を公開しました。
教員側での「教える理由」と、生徒の側での「学ぶ理由」は必ずしも一致しません。授業評価アンケートで以下の2つの質問への回答は、ある程度の関連があるものの、数値化して算出した相関係数は0.48にとどまりました。生徒には生徒なりの興味や関心があり、各教科担当の先生が思い描く学びの意義を生徒にそのまま伝えきるのは容易ではなさそうです。

2015.09.11 ブログで、まとめページ{Keyword=予習、復習、宿題/課題} を公開しました。
予習は問題を予め解いてくることだけを意味しませんし、復習は教えたことを覚えるだけの場ではありません。予習・復習を授業とどのように関連付けるか、またその履行率を高めるために何ができるかを考えた各シリーズをまとめてみました。また、どんな宿題・課題を与えるかと同じくらい、どうやってやりきらせるかもしっかりと考えたいところです。

2015.09.08 ブログで、生徒を中心に授業を観る を公開しました。
実践共有のための相互参観、管理職による授業観察――他の先生の授業を観るとき、どちらかというと授業者行動に注目していませんか。言うまでもなく学習の主体は生徒です。生徒の行動に注目しておくと、反応や変化をもたらすポイントに気づけます。また、成績の変化や授業評価アンケートの結果などから内部の優良差分を予め探しておくのも大切です。

2015.09.07 ブログで、自分撮りのススメ を公開しました。
ご自身の授業をビデオに撮ってみる機会はどのくらいあるでしょうか。頭の中でイメージしている姿と実際の姿とが違ったものになっていては、正すべき点にも気づけませんし、トレーニングをしても変な癖を固めてしまうだけの場合もあります。他の先生の授業から倣うべき範を採り入れるときも、外から見た自分を正しく把握しないと、ポイントを押さえ損ねてしまうかもしれません。

2015.09.03 ブログで、まとめページ{Keyword=問い/発問} を公開しました。
発問を投げかけることによって、生徒の頭は動き出します。課題解決に向かうプロセスを自分でも経験しながら学んでいくことに加え、新しい情報を受け止める準備を整えることにも繋がります。問いかけられることによってはじめて学習者としての関わりを持つということではないでしょうか。キーワードに「問い、発問、問い掛け、問答」を含む記事をまとめてみました。

2015.09.01 ブログに「結論を出さずに終える授業」を公開しました。
問いに答えを出してしまうと、生徒の側では「答えはこれね、あとはテストまでに覚えるだけ」 という意識が生まれ、それ以上考えることをやめてしまうことがあります。授業を通じて考えるために必要な材料をしっかり与えたら、生徒が解を導くべき問いを示し、「次の授業では、これについて考えてみよう」 とそのまま締めくってしまうのも、思考を継続させて学びの総量を増やすのに有効です。

2015.08.31 ブログで、まとめページ {Keyword=アウトプット} を公開しました。
これまでに公開してきた「アウトプット」をキーワードにした記事のまとめページです。言語化と振り返りが学力を伸ばす鍵であるとした研究もあります。50分の授業時間を「まなび45分+アウトプット5分」として成果を上げてきた実践も各地で見られます。たとえ授業時間が不足気味でも、なんとかやりくりして、習ったことを使った課題解決の場、理解したことを言葉にする機会を整えたいものです。

2015.08.26 ブログに「生徒に問いを立てさせる」を公開しました。
教員からの発問や教科書会社が用意した設問が、学習者一人ひとりの興味を刺激するとは限りません。また、教材以外の、設問を与えられない文章を読むときに漫然とした受動的な読みに戻ってしまっては元も子もありません。自ら問いを立てる練習を教室の内外で積ませていく必要があります。出題者の意図を読む技術も身につくだけに、受験対策としても有効です。

2015.08.24 ブログに「協働の進み具合を測る指標」を公開しました。
授業改善にチームとして取り組んでいると、知識や発想の交換でより優れた解が作られ評価平均が高まるのに加え、相互のキャッチアップが進んで授業間の差異も縮小します。一方、個人での取り組みが中心だと、工夫の中で優れた方法を作り上げた先生の高評価が平均を引き上げますが、同時に他の先生との間に差が拡大します。数字を見ることで協働の進み具合が把握できそうです。

2015.08.20 ブログに「プロセスに焦点を当てた問い」を公開しました。
教室で発している問いのうち、「結果」 を尋ねるときと、「過程(=プロセス)」 を訊ねるときの割合はどのくらいでしょうか。結果を覚えたところで、使える場面は限られます。正解を導きだしたときの思考を必要に応じて再現できれば、解決できる課題の範囲は大きく広がります。プロセスにフォーカスした質問を多用して、課題解決の工程を体験させながら、意識に上らせましょう。

2015.08.19 ブログに「伸びている実感を持たせるために」として記事まとめを公開しました。
興味関心は、その科目を学ぶ生徒自身の理由(=モチベーション)であり、努力して達成した中に生まれるもの――そう考えれば、授業設計において最優先すべきは、生徒が学力や技能の向上を実感できることであり、その科目を得意と言い切れるようにすることです。様々な工夫も、ちょっとしたことを見落としているだけで、学習者側での向上感を大きく損ねてしまうケースがあります。

2015.08.17 生徒が抱える苦手意識についての考察をシリーズで公開しています。(計3タイトル、全5回の予定です)
まずは、活動性を高めて苦手意識を抑えることは状況の如何に拘らず常に意識しておきたいこと。併せて、課題の難易度や進める速さなどの負荷調整は、得意/苦手の分布を見極めて行う必要もあります。あらゆる手を講じてもうまくいくときばかりとは限りません。苦手意識が膨らんでしまったらどんな対策が可能であり、また必要なのかを、2学期を迎えるこの時期に考えてみました。

2015.08.07 ブログに「高意欲群に訴求し、低意欲群も支える授業」を公開しました。
自分なりの目標や課題をもって授業に取り組んでいる生徒に十分な学習成果をもたらしつつ、“自分の理由”があいまいな生徒もしっかりと学び積上げている授業があります。一方、高意欲群に対する効果が同水準にありながら、低意欲群に成果をもたらせない授業も…。両者の違いをデータで探ってみたところ、はっきりとした差があったのはクラス内での評価のばらつき具合です。

2015.08.03 ブログのジャンル別記事インデックスのうち「授業改善に向けた教員協働」 を更新しました。
授業改善は先生一人ひとりが、ご自身の工夫と努力により取り組むことという側面もありますが、チームで取り組まないと解決できない問題があるのも事実です。内部の優良差分からの学び合い、新たな学力観に沿った教育設計、科目間で行う課題量の調整、出題研究の分業などは、その性質上“協働ありき”の仕事と言えます。仕事を増やす方向ではなく効率を高める方法で考えてみました。

2015.07.29 ブログで、新シリーズ「チームで取り組む授業改善」 を開始しました。
筋論では、授業改善は個々の先生が自分の責任で取り組むべき仕事かもしれませんが、自力で解決策を見つからないことがあるのもまた事実。内部の優良差分に倣うべき範を探すのが近道です。範の所在を特定しておけば、実践共有も効率的に進められます。高校教育改革が進む中、発想と経験・知識を交換する“チームでの協働”で最適解を作りだす必要も今後ますます増えそうです。

2015.07.28 ブログに「授業評価の結果から(記事まとめ)」を公開しました。
今期も多くの学校で授業評価アンケートをご利用いただきました。改めて御礼を申し上げます。お預かりしたデータの集計・分析を行いながら、気づいたこと、検証してみたことを記事に起しました。せっかく時間と手間をかけて行う授業評価アンケートです。授業改善という成果に着実につなげることで、回答してくれた生徒の声にも報いていきたいものです。

2015.07.25 代ゼミ教育総研のワンデイセミナーで概説講義「予習・復習で何をさせるか」を担当しました。
7月25日、26日と、代々木ゼミナール教育総研主催の夏期教員研究会「授業法研究ワンデイ特別セミナー」 が開催されました。猛暑の中、ご参加をいただきました各地の先生方には、心より御礼を申し上げます。私は概説講義を担当いたしました。限られた時間の中で、お伝えしきれなかったこともあり、これまでのブログ記事から関連するものをピックアップしてまとめページを作成しました。

2015.07.21 ブログで、近似線との距離から課題を探る を公開しました。
目標提示がなされ、習ったことを活用した課題解決体験が伴えば、学力や技能の向上を生徒が実感することは高い相関係数から確認できています。それでも散布図上の近似線から遠く離れる授業も。他の要因が介在しているはずです。課題の達成可能性が担保されていなかったか、当座の目的の先にイメージできるものがなかったのか、改善への仮説の立て方を考えてみます。

2015.07.14 授業評価アンケートの集計結果の分析する中で気付いたことをまとめてブログの記事に起し始めました。
当期の分析で新たに発見された現象や、これまでお伝えしてきたことが新たなデータで改めて裏打ちされたことなどを、現場で頑張る先生方に少しでも還元すべく、記事にまとめました。先行して「理解確認と活用機会はバランスを取って」「先生の言葉が聞き取れない!?」「担当クラスごとの評価の違い」「アクティビティと学習効果」の4本を公開します。引き続き、考察を進めて参ります。

2015.07.09 先月公開のシリーズ活動を配列するときに考えるべきこと に記事3編を加えました。
知識伝達型(教授スタイル)の教え方から、生徒主体の学びへの転換が図られる中で、授業内には様々なアクティビティが配列されるようになってきています。確かに教室は活気に包まれていますが、生徒が元気いっぱい活動に取り組むこと目的ではないはずです。コンピテンスモデルの学習観に照らし、活動を終えて新しく何ができるようになったかで指導の成否を評価しましょう。

2015.06.29 ブログで、新シリーズ不用意な“待て”をかけないを開始しました。
生徒の側で準備が整っているのに、先生が手綱を放さず「待て」を掛けてしまうことがあります。実験や練習の手順を説明するとき、例題の解説を読むとき、理解の早い生徒は先に進みたいのに先生の説明が続いているのでブレーキを掛けられた状態。だんだん退屈して集中力も失っていきます。生徒が出来るようになっていることをきちんと見極めて、上手に手を放したいものです。

2015.06.26 ブログで、ひとつの課題から複線的なハードルを作るを公開しました。
「どのレベルに合せて授業をすれば良いのか」は悩みのタネ。どんな課題を与えるかも厄介な問題です。上位生を意識しては他の生徒は手が出でず、真ん中に合せては上位も下位にもぴったり来ない…。ひとつの課題で全部をカバーしようという発想に問題の根っこがあります。本時主眼を課題に置き換えるとき、指示の形式でハードルを複線的に設ければ、かなりの問題が解消できそうです。

2015.06.23 ブログで、活動を配列するときに考えるべきこと を公開しました。
知識付与型の授業への反省から、生徒主体の学習への転換が図られる中、様々な活動が授業の中に組み込まれるようになりました。途切れることなく配列された活動に、生徒がノンストップで取り組む授業も増えました。しかし、活動を経てできるようになっていることの増え方は、授業で大きく異なります。形だけの活動と、目的に近づける活動との間にはどんな違いがあるか考えみました。

2015.06.22 ブログで、夏休みを迎えさせる前にを公開しました。
新入生を迎えて行ったガイダンスなどの指導から既に2か月半。予習復習の方法を始め、家庭学習の習慣形成に向けた指導などが、どのくらい成果を結んだか、確認したい時期です。しっかり自分のスタイルを作れた生徒もいれば、もう少しの生徒もいるかと…。上向きの状態を作って夏休みを迎えさせるのと、不安定なまま休みに入って目を離してしまうのとでは、休み明けが大きく違います。

2015.06.19 ブログに、授業評価アンケートの質問設計~まとめと追記を公開しました。
高大接続の在り方が大きく変わろうとしています。実現を目指す教育活動や授業のあり方も変わる必要に迫られているのは、改めて申し上げるまでもありません。校是たる授業像を改めて描き出していくには、授業評価アンケートの質問設計の見直しが好機です。授業観察での観点も、「校是たる授業像」という同じ起源をもつもの。両者の間にずれや矛盾がないかは要チェックです。

2015.06.04 ブログで、新シリーズ生徒意識アンケートの質問設計~授業のこと以外にも尋ねておくべき“生徒の意識”を開始しました。
授業の成果は、教科担当者の取り組みだけでなく、そのクラスの状態にも大きく左右されます。学習指導の成果を確かなものにするには、教える側での観察と生徒側の認識を照らしてHR経営の状態を把握したいもの。また好ましい資質を獲得する様子を探れば、内部の優良差分の特定が進み、学校全体での教育改善も加速します。どんなことを探るべきか質問設計を考えてみました。

2015.05.25 ブログで、新シリーズ授業評価アンケートの項目設計(実技教科編)を開始しました。
実技系教科は、生徒自身にグループ内での役割を考えさせたり、練習法や作業の手順を協議させたりする中で、協働性や主体性を学ばせる好機でもあります。また、作品を評価したり、取り組みを振り返ったりする場では、言語活動も促されます。幅広い表現力や非言語的事象を言葉に置き換える練習も可能です。こうした教育効果/目的も織り込んだ質問設計を考えましょう。

2015.05.22 代ゼミ教育総研主催の夏期教員研修セミナーの詳細が発表されました。
今年の夏も、授業法研究ワンデイ特別セミナーが開催されます。担当講師と講座テーマが発表になりました。ご多用の最中とは存じますが、ご参加をご検討いただきますよう心よりお願い申し上げます。講座のお申込みは、こちらのページから承っております。私も、概説講義を担当いたします。今回、テーマに選んだのは、「予習・復習で何をさせるか~自律的な学習者に育てるために~」です。

2015.05.07 ブログで、新シリーズ授業評価アンケート~質問設計再考を開始しました。
授業評価アンケート。その質問文は、先生方にとって到達すべき状態(目標)を示したもの。喩えるならば、学習者に示す評価規準と同じです。より良い授業の実現を目指す中、目標状態の差分から改善課題の特定を図り、改善のための行動を考える。そして、改善のために選択してこれまでに積み上げてきた行動が正しかったかどうかを確認する。そのためのモノサシの性能を高めましょう。

2015.04.28 ブログで、学び方における守破離を公開しました。
教えること、学ぶことについて、あまたの金言が方々で語られています。その中には、互いに真逆のことを訴えているように思えるものも少なくありません。アメリカ陸軍軍人であったジョージ・パットンと日本の海軍軍人であった山本五十六。それぞれの言葉とされているものはその一組です。両者の比較から「教える」ことについて考えてみました。

2015.04.22 ブログで、新シリーズ問答を通じて論理性を養うを開始しました。
問答を通じ、学習者の活動を引き出すだけでなく、生徒の論理性や思考力を高めることが可能です。生徒の発言を汲みながら問いを繋いでいく、「即興で問いを立てるスキル」は必須の指導技術です。教師が発する問いを真似ることから、生徒は観察・思考の方法をも身につけていくのかもしれません。

2015.04.14 ブログで、新シリーズ予習・復習で何をさせるかを開始しました。
生徒に取り組ませる予習は、前回までの授業で教えたことを実地に練習させる場です。せっかく方法を教えたのに、次の授業でもその次の授業でも先生が肩代わりしていないでしょうか。復習でも「忘れないように繰り返す」ことに偏らず、「習ったことを俯瞰して、理解を統合する」「授業中に疑問/興味を感じたことを自ら調べ知識を広げる」などの目的に応じた適切なタスクを与えましょう。

2015.04.13 ブログで、係の仕事(学級経営)を公開しました。
日直や係の仕事は、生徒一人ひとりにクラスというコミュニティの中で、それぞれの役割を引き受けることを学ぶ大切な機会です。うまく利用すれば、様々な汎用スキルやリーダーシップ/フォロワーシップも身につけられるはずです。係の中での分担を考えさせたり、仕事の進め方を工夫させたりする中で、協働のあり方を学ばせていきたいところです。

2015.04.09 ブログで、新シリーズ進路を意識させるタイミングを開始しました。
自分の将来に思いを描き、進路を意識することは、その実現への準備を進めるスタートであり、そこでの出遅れはハンデを後々まで引きずる原因にもなります。出遅れは、プロセスにも結果にも「満足を遠ざける」ことは前稿のグラフが示す通りです。しかしながら、ゴールを意識した行動のスタートは早ければ良いという単純なものではありません。

2015.04.03 ブログで、新シリーズ新入生を迎えるに当ってを開始しました。
新入生を迎える季節です。学習オリエンテーションやHR合宿、学習法ガイダンスといった、新入生が「高校での学び」に早く慣れさせるための支援指導が臨まれることと存じます。指導に当たる側が注意しておきたいこと、生徒に伝えたいメッセージについて、考えるところを文字に起してみました。

2015.03.30 代ゼミ教育総研の授業法研究ワンデイ特別セミナーで概説講義を担当しました。
3月28日(土)、29日(日)の2日間にわたり、「学力差を活かした指導授業~積極的な学習参加を促すために~」 をテーマに概説講義を担当いたしました。「クラス内で生じた学力・学欲差への対処法」 と 「習熟度別クラスと考査共通問題」 を合せたお話をさせていただきました。年度末のご多用の中、多くの先生にご参加いただきましたこと、改めて御礼を申し上げます。

2015.03.25 ブログで、新シリーズ習熟度別クラスと考査共通問題を開始しました。
習熟度別にクラスを編成/展開する場合に、考査問題を共通にするかどうかは悩みどころ。また、クラスの間で進度差を設けるかことにも一長一短があります。これらについて問題の整理を試みました。上位クラスでは「思考や表現」に、下位クラスでは「集団知での課題解決体験」に重きをおいた授業のあり方や、共通問題での考査運用法をご提案いたします。

2015.03.12 ブログで、新シリーズ探究型学習を使った進路指導を開始しました。
探究型学習を通して、興味を持てる学問・研究や社会の取り組みを見つけ、そこから具体的な進路希望を作っていく生徒がいます。職業をターゲットにして逆算的に作ったルートに乗せる指導に限界が見える中、キャリア教育を補完する、あるいはその一部を置き換えるものとして、探究型学習の可能性は大きく広がっているように思われます。

2015.03.09 ブログで、新シリーズ学校ホームページの更新計画を開始しました。
学校ホームページは、生徒募集だけのものではありません。認知→理解→共感→協働/選択というステップを踏んで、学校の教育活動への協力者を創り出していくための活動でもあります。分掌・学年の取り組みを余さず伝えるために、年間のホームページ更新計画をざっくりとでも作っておきましょう。リニューアルから年数が経っているときは、コンテンツのたな卸しも必要です。

2015.03.04 ブログで、新シリーズ考査問題の妥当性評価を開始しました。
考査問題で何を測るかは、授業で何を教えるかと「ほぼ同義」です。教える側には、意識しているか否かに拘らず、「学力観」「教科観」というものが頭の中にあり、それが一方でテスト問題に、同時に他方で授業実践にも現れます。さて、そのテスト。きちんと「知識・技能」を測定しているでしょうか。妥当性を検証する方法と授業改善への活かし方を考えます。

2015.02.26 ブログで、新シリーズ小テストをもっと効果的にを開始しました。
授業で学んだことを定着させるために行う小テスト。授業で習って、復習で覚えて、テスト用紙に再現してと、最低限の接触機会を作れることで記憶の保持と想起に一定の効果がでも、小テストだけではカバーできないことや、頼りすぎると弊害も。小テストをもっと上手に活かすための工夫に加え、再テストややり直しのやり方、評価への組み込みなど、考えてみるべきことが色々あります。

2015.02.23 ブログで、新シリーズ学習目標が伝わらない?を開始しました。
授業に臨むに当たり毎時間の目標をちゃんと伝えているつもりなのに、あるいはシラバスを通じて示しているつもりなのに、生徒や学生にアンケート調査をしてみると、目標提示の項目で思いもよらぬ低評価…(哀)。こんな経験をなさったとしたら、目標を伝えていないのではなく、生徒/学生の側でそれを受け止められるだけの前提が揃っていない可能性も疑ってみる必要があります。

2015.02.20 ブログで、評価方法の再整備~高大接続答申からを公開しました。
高大接続答申を見ると、高校在学中に「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」を獲得させなければならないのは、間違いないところ。育てるためには「評価」が欠かせません。卒業時に目指すゴールに向けて現段階で到達しておくべき状態に照らして個々の生徒の現在位置を相対的に捉える仕組み。これこそが、次の指導を正しく立案するための土台になります。

2015.02.17 ブログで、新シリーズ負荷の高め方を開始しました。
進め方や難易度における「隣接する時期との連続性」 について考えみます。急に難しくなったり、緩んでしまったりしたとき、それに気づかず手をこまねいていると、様々な問題が引き起こされます。アンケートやリフレクションシートを使って、学習者側での認識の変化を常に把握しておきましょう。計画的でこまめな負荷調整に加え、より積極的な予防策も講じていく必要があります。

2015.02.16 ブログで、選択した結果に向き合うを公開しました。
決定先進路が自分の中の候補リストに加わった時期、つまり志望順位に関わらずその大学や企業を現実的な選択肢として認識した時期がいつであったかによって、決定先進路への満足度に違いが見られます。進路先が決定したとはいえ、生涯を通して積み上げていくキャリアのスタートラインに立ったかどうかの段階。広々とした世界への入り口に過ぎません。卒業生への“おめでとう”に添えて、「現実は、あなたが考える以上の選択肢を提供しているかもしれない」と伝えてあげたいと思います。

2015.02.02 ブログで、年度の後半で授業評価が下がる? を公開しました。
1学期の授業評価アンケートでは高い数値をマークしながら、2学期になって評価を維持できないケースが、少なからぬ学校で見つかります。年度が替わると改善し、また2学期に下がという、このような繰り返を、「のこぎり現象」 の原因を考えてみました。もし、同じような問題を抱えたら、どのパターンに該当するかを見極めて手を打ちましょう。パターンが特定できれば対策も選びやすくなります。

2015.01.26 ブログで、新シリーズ失敗を積極的に経験させるを開始しました。
教える側で「生徒に失敗させないための丁寧な手引き」 が行き過ぎては、失敗から学ぶ機会を奪ってしまいます。また、失敗をさせないという教える側の過度な意識は、「失敗はいけないもの、避けるべきもの」というイメージを生徒の側に伝えます。誤りを気にしない場面を作り、間違いも積極的に取り上げていく、そんな授業を続ける中で失敗を肯定的に捉える意識を作りだしましょう。

2015.01.21 ブログで、新シリーズ授業内活動のあれこれを開始しました。
生徒自身が何かを成し遂げて初めて、理解が統合され、応用できる範囲も広がっていきます。習ったことを覚えて答案上に再現するだけでは「覚えたかどうか」 に止まります。適切な課題を通じて、学習者活動の場面を作りだす必要があります。活動と一括りにしてもバリエーションは様々です。日常の授業にきちんと組み込むことで、生徒が日々の進歩を感じとる機会を調えましょう。

2015.01.20 ブログで、新着記事目標提示と成果確認はセットにしてを公開しました。
自分が目標を到達できたのかどうか把握できないのでは、達成感はあいまいです。次に向けて、挑戦意欲を引き出すことも、課題形成に結びつけることも困難です。学習目標の書き出しには、生徒側で認識できる表現様式を心掛ける一方、「目標の提示」と「成果のたな卸し」をセットにして考えるようにする必要がありそうです。英語を例に考えてみました。

2015.01.16 ブログで公開済みのシリーズ年間行事予定の書きだし方の記事を一部更新しました。
新入生を迎え入れるに当たり、改めて整えておきたいのが年間行事予定表。これから先の3年間、あるいは6年間を見渡し、どの時期に何が待っているかを予想しながら過ごす日々と、次々に訪れるイベントを、準備を整えるでもなく受け身の姿勢でただ経験していくだけの毎日とでは、大きな違いが生じるはずです。関連する記事へのリンクも整理いたしました。

2015.01.13 ブログで新シリーズ与えるべき課題はどんなもの?を開始しました。
全シリーズの続編です。課題量の調整を行う際、それまで課していたものを取りやめる必要も生じます。削るべきは、当然ながら「費用対効果」が疑わしいものです。生徒に時間と体力を使わせる以上、見合った効果が残らなければなりません。次につながる効果が得られない課題なら、ほかのことに時間を配分したほうがよいのは当たり前です。

2015.01.07 ブログで新シリーズ教科間で行う、課題量の把握と調整を開始しました。
生徒が自分で課題を見つけ、自律的・計画的に学習を進められるのが理想ですが、その段階に至る前の生徒には支援が必要です。方策の一つが「教える側がしっかりとコントロールして行う課題の付与」。学習方策やタイムマネジメントを身につけさせるには、学習法ガイダンスなどでモデルを示す必要もありますが、それだけでは「守破離」の入り口に立たせただけです。

2015.01.05 ブログで新シリーズ振り返りのためのアウトプットを開始しました。
インプットに不備や不足があっても、アウトプットの機会を持たなければそれに気づくことができません。しっかり教えて、きちんと覚えさせるだけでは満たせないものがあります。失敗を肯定的に捉え、「次に向けた行動修正を取らせ、能動的な学びへの関わりを持たせる機会」とするために、アウトプットをどのように位置づけるべきか考えてみました。

2014.12.29 ブログで新シリーズ進路指導で育む“選択の力”を開始しました。
進路指導は、わが身の一大事である進路選択という機会に“選択の力”を身につけさせることも、その目的とします。生きていくことが、より良いものを選ぶことの繰り返しを意味するなら、選択の力こそが生きる力かもしれません。生徒一人ひとりに合った進路を決定するという一義的意味を超えたところを考えてみました。

2014.12.24 ブログで新シリーズ学習目標の示し方を開始しました。
学習活動において、生徒が学習目標を正しく認識していることは、生徒の側での情報補完を容易にしたり、達成感をより強固なものにしたり、あるいは苦手意識を抑制したり、と実に様々な効果をもたらします。複数の授業を跨いで行う単元指導や、学期・学年を通じた指導では、また違った目的と方法があります。

2014.12.18 ブログに活動を通じて、各教科の学びをつなぐを公開しました。
2020年に予想されている大学入試の変容や、21世紀型学力といった外からの養成を受けて、英語に限らず学校で学ぶすべての教科は、その立ち位置を変えようとしているように感じます。それぞれの教科は、独立してそれぞれの目的を持つのではなく、課題解決力(探究力、協働力、コミュニケーション力など)を獲得するための一部(=手段)というポジションを得るのではないでしょうか。

2014.12.16 ブログで新シリーズ即興型英語ディベート大会(参観録)を開始しました。
東京都立西高等学校で行われたディベート大会の参観録です。即興型英語ディベートのもたらす効果や、学校の垣根を越えた生徒の交流が持つ意味など、様々なことを考えさせてもらえました。教科学習の目的を、別の活動との関わりの中で捉え直すことによって、2020年入試への対応策を考えるときのヒントも得られそうです。

2014.12.10 ブログで新シリーズ知識の拡充 vs 情報整理手法の獲得を開始しました。
問い掛けで生徒の気づきを促し、確認したことを描きだしていく板書には、「情報整理の過程を生徒自身に経験させる」という機能があります。教科書に記載されている事柄を、一つひとつ問いながら、重要な情報を拾い上げ、それを全体の流れに組み込んでいくプロセスを、生徒の眼前で展開して見せることが大切です。

2014.12.03 ブログで新シリーズ問い掛けの多い授業が良い授業を開始しました。
教室で行う発問は、知識の有無を確認するだけのものではありません。発問を通じて、思考や行動が引きだされること、生徒の問題意識を刺激して情報を受け取る準備を整えさせます。しかし、問い掛けに生徒がまったくと言っていいほど反応できていないケースも。上手く機能させるための要点を考えてみます。

2014.12.02 ブログに、ノートにメモを取らせる指導を公開しました。
板書されたものを写し取るだけでなく、足りない情報を補いながら、情報の評価を行い、大切だと思ったものを自ら書き留めていく、そんなことができるようにしていくことがノート指導の目的とするところではないでしょうか。メモを取るスペースを設けさせ、フィードバックを重ねながら自分でメモが取れるように導いている実践をご紹介します。

2014.11.28 下記の記事に、模試受験後の指導~進路希望を維持させる~を追加しました。
模擬試験の結果に一喜一憂していているばかりでは困りますが、間違い直しを徹底して行うだけでも、次への展望が開けたり、合格に近づく行動が継続していくとは限りません。原因別に失点を洗い直し、C判定ラインにどう近づいていくかを考えさせましょう。

2014.11.25 ブログで新シリーズ学習機会としての模試受験を公開しました。
とある進学校では、2年次の学年末試験終了後に、3年生の4月に実施する年度初回の模擬試験に向けて計画を作らせる指導を行っていました。学年末考査やそれまでの模擬試験、あるいは1月にチャレンジさせたセンター試験の結果を踏まえて、「4月の模擬試験に、自分はどんな準備をして臨むか」を生徒一人ひとりに計画させるというものです。

2014.11.21 ブログにTIPS! 空所を残した板書を公開しました。
空所を残したまま、板書を行うことで、生徒の問題意識を刺激するという手法があります。授業の導入時や、新たな内容に進むときに用いれば、本時の学習を通じて目標とするところを示してくれます。空所は、埋めることを前提として認識されますので、このような板書をされると、「どういうことが下線部に補われるのか?」という問題意識が見た者(=生徒)の頭に浮かびます。

2014.11.19 ブログで新シリーズ板書とプロジェクタの使い分けを開始しました。
黒板とプロジェクタなどのICT機器との、有効な使い分けについて考えてみたいと思います。それぞれの長所・短所を十分に理解して、場面に応じた使い分けができることが、授業内の学びの密度を高めることに通じます。

2014.11.13 ブログで新シリーズ面談指導を成功させるを開始しました。
様々な目的を持って行われる面談指導。進路、学習、生活のそれぞれの悩みを共有し、解決に向けた支援を行う貴重な機会です。年間5回もの全員面談を、あらかじめ計画に組み込んで行っている学校も少なくありません。しかしながら、面談がうまく行くかどうかは個々の先生の力量次第ということも。さて、面談指導を成功させるために、どんな工夫や仕掛けが有効なのか考えてみます。

2014.11.06 ブログで新シリーズクラス内で生じた学力・学欲差への対処法を開始しました。
クラス内の学力差から悪影響を受けずに、学習を通じた成果をより高めていくのに効果的であると思われた実践は、各地の取組の中にも見られます。仕組みとしての対応策と教える技術としての対応策に分かれますが、いずれも「学力差はあるもの」という前提に立ち、それを有効に活かそうという発想が根底にあります。

2014.11.03 ブログで新シリーズ学習指導・進路指導を通じた汎用スキルの獲得を開始しました。
11月1日に玉川学園で行われた、「21.5世紀探究型学習研究会」で勉強してまいりました。汎用スキルの一部をなす批判的思考は、学習、市民生活、職業の実践を支えます。学習指導や進路指導・キャリア教育の場でも、別の場面(総合学習、探究活動など)で養ったものを、「内省の手法」として積極的に利用するとともに、学習指導・進路指導もまた、批判的思考を養う場になればと願います。

2014.10.27 ブログで新シリーズアンケートで探る“学ぶ側の認識”を開始しました。
テスト、パフォーマンス評価、アンケート(及び併用するリフレクションシートや面談調査)は、あたかもそれが「万能の道具」かのようにどれか一つだけを選んで用いるものではありません。それぞれが、得意とする領域があり、反対にまったく役に立たない場面もあります。各々の長所・短所を理解した上で、3つを適切に組み合わせるのが「最適解」です。

2014.10.22 ブログで新シリーズ宿題をやってこない生徒への対応を開始しました。
生徒に力をつけさせようと、時間をかけて練り上げた課題も、生徒が手をつけてくれないのでは甲斐がありません。履行率を高める工夫を授業内にしっかりと仕組むことが前提ですが、やってこなかった生徒に、どう対処すべきかも重要な問題です。先人たちが採った手法に学びつつ、どんなことが可能なのか考えてみました。

2014.10.15 ブログで新シリーズ強調の正しい方法を開始しました。
様々な手法で行われる強調が、「目立たせることで、聞き漏らしや見落としを防ぐ」という本来の目的を達するためには、どこを強調すべきか、情報の重要度をきちんと判断することを先行させる必要があります。その上で、重要度に応じた適正なエネルギーを学ぶ側に使わせる、という発想で、その場に合った方法を選んでいく必要があります。

2014.10.14 ブログに社会が取り組む課題を軸にした学部・学科研究 を掲載しました。
社会全体が取り組んでいる課題、たとえば全世界的に予想されている食糧不足の問題に対し、大学での学びがどのような関わりを持ち得るか、どんな研究ができるのか、という視点での学部学科研究は、進路意識形成のプロセスで一度は経験させるべきものと思います。大学の先生を進路講演会などに招く際には、そんな構成をリクエストしてみるのも良いかもしれません。

2014.10.06 ブログに小中高合同研究授業をお訪ねしてを開始しました。
先日行われた東京都立両国高校で行われた小中高合同研究授業を参観させていただきました。生徒の活動を止めさせない優れた授業実践を見て、それを成立させているものが何かを考えてみました。異校種の先生方が集まり、授業観、生徒観、学習観について意見を交わす機会も非常に貴重なものです。さらに大きな成果を得るためにできることもありそうです。

2014.10.03 ブログに先に控える選択の機会をいつ認識させるかを掲載しました。
ひとつの選択が、次の可能性の広がり方を変える~進路指導計画を作るときも、それに基づいて実際の指導を行うときも、先に控える「選択の機会」を生徒に認識させるべき時期をしっかり想定しておくことが大切です。文理や履修科目の選択は言うまでもなく、小さな選択であってもそこでの結果は、そこから先の可能性の形を変えるリスクを伴います。

2014.09.25 ブログで新シリーズ生徒のノートは授業改善への優れた教材を開始しました。
授業改善に向けた取り組み、というと外部講師を招いての講演や、研究授業や相互参観、あるいは教員によるワークショップなどが真っ先に思い浮かびますが、生徒が作ったノートやレポートも、非常に優れた教材のひとつです。準備や運営の負担を増やさずに、手近にあるものを積極的に使って、授業改善のヒントを探そうというのが本シリーズの主旨です。

2014.09.17 ブログで新シリーズビジネス手帳を用いた指導の可能性を開始しました。
ビジネス手帳を使って生徒の自己管理能力を高めようという取り組みが、かなり広がって来ているようです。宿題や提出物の期限を書き込むことで忘れ物が減ったり、学習生活を振り返らせることで自律的な生活態度が養われたり…。生徒のことがよくわかり、コミュニケーションがしっかり取れるようになったとのお話もお聞きします。

2014.09.16 「現場で頑張る生先生方を応援します」のコラムタイトル一覧を更新しました。
昨日までの全タイトルと章立ての一覧です。インデックス代わりにご利用ください。※2014-09-26に再更新しました。

2014.09.15 ブログに「校種間連携で行う授業改善(研究授業&出前講義)」を掲載しました。
この夏、代々木ゼミナール教育総合研究所が主催する公募型教員研修である“授業法研究ワンデイ特別セミナー”で概説講義を担当いたしました。講義タイトルは、「研究授業と教科での協働&校種間連携」です。各地で小中高連携の輪が広がっています。都内でもこの秋に行われるすべての研究会の成功と盛り上がりを祈念し、夏の講義での該当部分を本稿で再現してみたいと思います。

2014.09.08 ブログに「学級経営を定量的にとらえて知見の共有を 」を掲載しました。
生徒による授業評価アンケートを行う際に、「学級経営評価」をオプションに加える学校が増えています。「私のクラスは、規律ある雰囲気の中で、生徒が相互に刺激しあい成長に向かっている」 という学級経営の成果を端的に示す指標設問も含まれますが、単に肯定的な回答が占める割合を算出するだけでは、校内に埋もれる優れた実践や知見を探り当てるには至りません。

2014.09.05 ブログに「教員間で行う“相互参観”」を掲載しました。
教員相互の授業参観は、そこで見つけた工夫や手法を学び、自らの授業実践に役立てましょうというのがその目的ですが、必ずしも活発に行われている学校ばかりではありません。活性化には「優良実践の所在特定」が第一の条件であり、効果を高めるためには、言語化、気づきの交換、改善方針の共有の3つがキーワードです。トップ校での実践に触れて具体的な進め方をご提案いたします。

2014.08.28 ブログで新シリーズ「分業で行う出題研究のフィルタリング」を開始しました。
活用機会としての課題解決体験に生徒が志望する大学の入試出題から引いた問題を用いることで、大きな効果が得られます。自らの進路希望が努力の及ぶ範囲にあるとの認識、頑張れば何とかなりそうだという展望を与えることです。あきらめない進路指導を支える上で、欠かせない基盤です。

2014.08.27 ブログで「ワークショップ”面白い授業とは”(実施報告)」を掲載しました。
先日、都内のある学校をお訪ねして、ちょっと変わったワークショップを行ってきました。タイトルは「面白い授業とは何か」です。このタイトルに正攻法で答えを探そうとすると、早々に発想が行き詰ってしまうことが少なくありません。ワークショップの冒頭で考えて頂いたのは、「面白くない授業」です。

2014.08.26 ブログで「5教科7科目に挑ませることの意味」を掲載しました。
高校までの教科学習指導は、すべての領域を強制力を以って学ばせることができる最後の機会です。様々な情報に敏感に反応し、受け取った情報に基づいて正しい選択ができる土台を作る、すなわち「認知の網」をしっかりと張らせておくのは、高校までの教科学習指導に期待される大きな役割の一つです。

2014.08.25 「現場で頑張る生先生方を応援します」のコラムタイトル一覧を更新しました。
先週完結いたしました 「学修時間を延ばすには」 までの全タイトルと章立ての一覧です。インデックス代わりにご利用くださいませ。

2014.08.19 ブログで新シリーズ「学習時間を延ばすには」を開始しました。
今回のシリーズでは、大学生の学習時間を延ばすための方策について考えてみたいと思います。これまでに、様々な大学での授業評価アンケートのデータを拝見する機会に恵まれましたが。集計結果を合理的に説明するために立てた仮説から、具体的に採るべき“教室での方策”も見えてきました。

2014.08.06 ブログで新シリーズ「マトリクス点検で指導主眼に段階性&整合性」を開始しました。
マトリクス点検とは、「生徒に求めている学習方法」、「評価基準」、「テスト問題を通して試そうとしている学力」などを、教科・科目を縦軸に、学年・学期を横軸にずらりと並べて比較点検しようという試みを指す造語です。入学から卒業までを左から右に、教科・科目を上下に、それぞれの時期×科目で“学習活動において生徒に求めるもの”を配列してみて、段階性と整合性とを確認する作業です。

2014.07.30 ブログで新シリーズ「わかりやすい話し方」を開始しました。
教員の話がきちんと聞き取れないことには、「わからない→できない」という流れも当然ですが、話し方の評価でこのラインに乗せられずに苦労している先生方も少なくありません。「話を聞き取りにくい」という現象の背景には様々な理由がありますが、一つひとつ解消することで、生徒の集中を助け、しっかり聞き取れる状態を作りましょう。

2014.07.29 「現場で頑張る生先生方を応援します」のコラムタイトル一覧を更新しました。
現場で頑張る先生たち向けのコラム一覧を更新いたしました。昨日までの全タイトルと章立ての一覧です。インデックス代わりにご利用くださいませ。

2014.07.29 ブログに号外「国際化・共生化~シェアハウスで過ごす大学生活」を掲出しました。
学生寮という名は冠していても、ワンルーム型の物も多く、どちらかと言えば学生マンションといった方が通りが良いものが少なくありません。学生同士が交流する場所や仕組みがないのは、プライバシーとのトレードオフとして半ば是認されていたということでしょう。国際化や共生化が着目される中、共同生活を通じてコミュニケーション能力を培うことに関心と期待が向いてきたようです。

2014.07.24 ブログで年間行事予定の書きだし方 を開始しました。
どの学校にもある、年間行事予定表。作った側の意識としては、年間のスケジューリングを固め、校内に周知するとい目的が果たされれば十分かもしれませんが、それでは使う側のメリットは生まれません。生徒も、保護者も現場の先生も、3か月先、6か月先を見渡して、今なすべきことを考えられるようなものであるべきです。そのためには学年ごとにカラムを分けて、行事と行事のつながりを視覚で捉えやすく必要があります。その他にもちょっとした工夫で「使える年間行事予定」にすることができます。

2014.07.17 ブログで授業評価アンケート~質問設計と集計方法~を開始しました。
授業評価アンケートの質問設計の見直しや、既存データの再解析をご用命いただくケースが増えています。「改善効果が見られない」「形だけになってしまい、結果が活用できない」などの問題を抱える場合、アンケートの運用方法や結果を活用しようという意識の希薄さ以前に、質問用紙と集計方法になんらかの問題を抱えていることが大半でした。どのような質問が改善課題を隠していたのか、集めたデータから課題を抽出するのを何が妨げていたのか、少なからぬ学校に共通して見られた問題点の整理を試みます。

2014.07.11 ブログで学校評価アンケートをどう活用するかを開始しました。
時間と労力を投じて続けてきた取り組みが、データと照らしみたら期待ほどの効果を上げていなかったり、そもそも効果を測るためのデータが取れていなかったりすることも、「たな卸し」を通じてたくさん見つかります。学校広報のためだけでなく、教育資源の適正配分を実現するためにも、既存データのたな卸しはどこかできちんと行っておくことが大切です。

2014.07.10 「現場で頑張る生先生方を応援します」のコラムタイトル一覧を更新しました。
現場で頑張る先生たち向けのコラム一覧を更新いたしました。昨日完結した「授業クリニックの現場から」までの全タイトル、およびそれぞれの章立てです。目次代わりにご活用いただければ幸甚です。

2014.07.07 ブログに「授業クリニックの現場から(レポート)」を掲載しました。
「授業クリニック」は授業を参観した後、授業をされた先生方とミーティングを持って、フィードバックを行うというものです。フィードバックでは、まず、参観した授業に見出された「優れた工夫」や「意欲的な取り組み」の共有を図ります。ご自身の取り組みの優れた点を、言語化を通じて客体化/理論化できれば、更なる工夫に向けた発想が広がります。「良い点のたな卸し」は定期的に行うべきだと、改めて実感しました。

2014.06.30 ブログに「授業評価アンケートの正しい活用 」を掲載しました。
授業評価アンケートを正しく活用するためには、何よりも適切な質問設計が必要です。具体的な改善行動を引き出す工夫、新しい学びへの対応などについても、これまでの研究成果をまとめてみました。是非ともご一読ください。

2014.06.27 ブログに「学習成果を実感させるための工夫(前・後編) 」を掲載しました。
生徒による授業評価アンケートのデータを見ていると、「授業を受けて学力や技能の向上を実感できますか」という項目での評価だけ低くとどまることがあります。こうしたケースに求めるべき解決策は、「成果のたな卸し機会」を整備することにありそうです。様々な工夫を、各地での先進実践からご紹介いたします。

2014.06.25 ブログに「目標提示が苦手意識を抑制 」を掲載しました。
生徒による授業評価アンケートで得られたデータには、ガイダンスが徹底されることで苦手意識が抑制され、得意意識を持たせることできる可能性(あるいは目標提示を怠ることが苦手意識を増幅する危険性)を示されています。

2014.06.17 ブログで新シリーズ「進路決定までのプロセスを正しく踏ませる」が開始です。
決定先進路への満足度には、競争などの要素もあって完全なコントロールはできません。これに対し、納得いくプロセスを辿らせることは可能です。データからは、プロセスへの満足を高めることが結果への満足、ひいては、進んだ先での自己認識の高まりにもつながることがわかります。生徒/学生を支える私たちにできることを考察してみました。

2014.06.09 ブログで新シリーズ「活用機会としての課題付与と学習生活の把握」が開始です。
「わかる」から「できる」への転換を確実なものにするには、活用機会としての課題解決体験が不可欠です。適切な課題付与がなされているかを測るためには学習生活調査の導入が最も効果的と考えます。

2014.06.06 「現場で頑張る先生方を応援します」の記事リストを公開しました。
過去の記事をお探しになるのにお使いください。

2014.06.02 ブログに「授業改善活動の実態調査の集計結果 」を掲載いたしました。
印刷用PDFをご用意いたしました。ご希望の方は問い合わせフォームからご連絡をいただければメール添付にてお送りいたします。

2014.05.28 ブログで新シリーズ「“ゴールを決めて最短距離?」をスタートしました。
クランボルツの「計画的偶発性理論」やデューク大学での「2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」という研究を見ると、将来の夢を決め込んでまっしぐらにという進路決定の手法にはリスクが伴うことがわかります。早く決めなければ遅れてしまうというプレッシャーも生徒/学生が自分に向き合う機会を奪っているかもしれません。そんな観点で進路指導・キャリア教育について考えてみました。

2014.05.24 代ゼミの夏期教員研修「授業法研究ワンデイ特別セミナー」の受付が開始です。
また、昨年夏のセミナーにご参加いただいた先生方からのご質問に担当講師がお答えしたQ&Aページもご覧いただけます。
ちなみに私も概説講義を担当いたします。

2014.05.22 ブログで新シリーズ「“理解度の確認”で伝達技術の向上を」をスタートしました。
伝える技術を向上させたり、教材・教具の使い方を改善したりするのに最も有効な手段は「逐次おこなう理解度確認」です。ただし、「わかりましたね?」を繰り返すだけでは意味がないのはご想像の通りです。また、導入の場面で有効な確認方法も、展開の場面やまとめの段階では十分な効果が得られないこともあります。

2014.05.21 ブログに「卒業生の成果展示が、在校生の学びを刺激」を投稿しました。
東京都の進学指導重点校の一つである立川高校をお訪ねしてきました。先生方の授業実践からも生徒の皆さんの様子からも様々なヒントと刺激をいただきましたが、強く印象に残ったのは理科教室前の廊下に掲示されていた「課題学習の成果展示」です。

2014.05.14 ブログで新シリーズ「校種間連携でできること」がスタートしました。
入学してくる生徒が、どんな活動を経験し、どんな課題に取り組んできたかを知らないことには、その成果を土台とした学びに積み上げはできません。「上級学校の求めに下級学校が応じる」「先を見た学習を促す」というこれまでの発想を超えたところに何かが得られるように思います。

2014.05.08 ブログで新シリーズ「オンラインシステムを使った協働学習」がスタートしました。

2014.05.06 各種サービスの概要リーフレットのダウンロードページを新設しました。

2014.05.02 「各種アンケートの現況調査と既存データのたな卸し」の提供を開始しました
学校広報の改善に向けたキックオフ調査です。
提供業務の目的、進め方、費用などは、こちらからPDFでダウンロードいただけます。

2014.04.30 ブログで新シリーズ「学生による活動の意味」がスタートしました。

2014.04.29 代々木ゼミナール本部校を会場に、都内3校の合同研修を実施しました。
祝日にもかかわらず、大勢の先生にお集まりいただき、ありがとうございました。
『授業力向上を目指した観点整理』というタイトルで、
――【出題研究を通した、学んだことを活用する場面の整備】
――【伝える技術を高めるために~必須着眼点とその方法~】
――【本時主眼の達成可能性を高めるための授業展開法】
などについて、講義ビデオをはさみつつ、3時間かけてお話させていただきました。
ご参考:代ゼミ教育総研:授業力向上セミナー「全体会講義タイプ」

2014.04.26 ブログで新シリーズ「データをいかに利用するか」がスタートしました。

2014.04.22 代ゼミの夏期教員研修セミナーの日程・設置科目が決まりました。
秋からの授業改善に向けて貴重な機会です。会場を増設いたしましたのでふるってご参加ください。
私も概説講義を担当させていただきます。

2014.04.20 事業案内リーフレットが出来上がりました。
印刷用小冊子(A4版4ページ)です。校内でのご検討用にご利用ください。

2014.04.18 ホームページを開設しました。
教育実践研究オフィスFが手掛ける事業の概要や、活動の様子をお伝えしていきます。

2014.04.16 ブログを始めました。
教える技術、学習環境の整備など、ホットなテーマでコラムを綴っていきます。

2014.04.14 教育実践研究オフィスFを設立しました。