生徒の現況と意識を把握してから新学期をスタート
いよいよ3月も今日を入れて残り2日となりました。新年度を目前に、新たな指導/取り組みを思い描いておられることと拝察します。意欲的なチャレンジは、指導の幅を広げ、その中から良いものを選び出して、さらにブラッシュアップすることで、改善もどんどん進んでいくはず。しかしながら、指導が所期の成果を結ぶか否かは、生徒が備えているものとのマッチング次第。生徒がどんな経験をもち、どんな能力やスキルを獲得しているか…
教育目標や指導方針をちゃんと伝える
ホームルームの年間実施計画
新学期に向けて、各教科の年間指導計画は完成に近づいていることと拝察いたしますが、各学年におけるロングホームルームの年間実施計画の作成は進んでいるでしょうか。年間で30回ほどの貴重な指導機会に、生活、学習、進路の各領域の到達目標を達成するための活動を余さずに配置するには、実施計画を十分に練る必要があります。活動の一つひとつに優先順位をつけて、限られた指導機会という枠に落とし込んでいこうとする中で、こ…
進路意識の高揚を目的とした講演会の企画
進路意識の高揚を図ることを目的に、生徒が目標としている大学に進んだ卒業生や、その大学の入試広報担当者を招いて講演会を実施することがありますが、せっかくの企画も単発のイベントに終わってしまい、継続的な効果をもたらしていないケースも少なくありません。進路行事が、継続性のある進路意識の高揚や受験生としての個人/集団レベルでの成長という所期の目的を達するには、 といったことを十分に意識した上での企画・運営…
受験期を迎えるために春から進める準備
最終学年の夏を過ぎて「受験期」を迎えると様々な目的と課題を持った生徒が一つの教室で机を並べる状態になります。個々の生徒の力を最大限に伸ばすには、選択的な課題付与などを通じた「学びの個別化」への対応も大切ですが、それと同時に、生徒が互いの頑張りを支え合う学びのコミュニティも維持しなければなりません。新学期もまだ始まっていないこの時期に何で?との反応も想像いたしますが、新年度の初日から、秋からの教室を…
カリキュラム・年間指導計画
1 シラバスの起草・更新に際して 1.0 シラバスの起草・更新に際して(序)1.1 その1 まずは全体を見渡したグランドデザインを1.2 その2 指導計画立案の前に検証可能な目標の設定1.3 その3 副教材の取り扱いや学ばせ方のすり合わせ1.4 その4 使いながら記録を残してブラッシュアップ1.5 シラバスを熟読・活用させることの効果 ★ 2 新課程とカリキュラム・マネジメント 2.0 新課程に備…
過去問演習への取り組ませ方(指導計画への組み込み)
入試問題の「長文化」を指導者としてどう考えるか
生徒による授業評価
授業改善での協働のあり方
考査問題で何をどう測るか
1 考査問題の改善が授業も変える 1.0 考査問題の改善が授業も変える(序)1.1 考査問題の改善が授業も変える(前編)1.2 考査問題の改善が授業も変える(後編) 2 考査問題の妥当性評価 Updated! 2.0 考査問題の妥当性を評価し、最適化を図る(序)2.1 考査問題の妥当性を考える時の視点(その1) Updated!2.2 考査問題の妥当性を考える時の視点(その2) Updated!2…
評価、効果測定・成果検証
1 効果測定を通じた教育資源の最適配分 1.1 効果測定とスクラップ&ビルド(教育資源の最適配分)1.2 働き方改革~校務の見直しと再構造化(記事まとめ)1.3 学校経営計画の進捗を確かめ、達成可能性を高める1.4 選考基準は妥当だったのか~追跡調査に基づく検証 2 データを用いて理解者と賛同者を増やす 2.1 効果測定は、理解者と賛同者を増やすため ★2.2 指導目標の達成を確かなものに~数値を…
探究活動を通じて育む「思考力」と「実践力」
授業外の学習指導機会の位置づけと実施方法
補習や講習など、学校では様々な学習指導の機会が「授業外」に設けられていますが、通常の(=教育課程の中に設定されている)授業との関連付けが曖昧なまま、それ以外の指導機会(補習や講習)が「追加」されているだけのケースが少なくないように思われます。生徒が学習に向けられる時間には「枠」があります。そこに色々な指導機会を加えていくだけでは、あふれ出すものが増えるばかり。個々の指導機会の関連付けを明確にして、…
問いそのものを深化、拡張する練習の場
授業を受けている中でも、日々の生活の中でも、何かしら疑問が思い浮かぶことがありますが、多くの場合、スマホでググってちょこっと調べてみたりするところに止まるのではないでしょうか。ときには何の行動も取らず、そのまま放置してしまうことも少なくないかと思います。疑問が逼迫したものでなければ、それでも実害はないかと思いますが、そこに潜む問題の実態を探り、その解決策を考え出していく力(姿勢と方法)を獲得するチ…
観察をタスクに「問題発見力」を育てる
21世紀型能力(現行学習指導要領の土台)の中核をなす「思考力」の構成要素の一つに「問題発見力」がありますが、問題を見つけるには、まずは「対象をじっくりと/精緻に観察」することが欠かせません。 グラフやデータテーブルは言うまでもなく、写真や動画、絵画や図版、文章で書かれた資料なども「観察」の対象になりますが、生徒一人ひとりにこうした対象をきちんと観察させる機会は十分でしょうか。 ❏ 問題は「観察」し…