より良い授業の実現は、先生方一人ひとりの仕事でもありますが、チームで取り組んでこそ、知見や発想の交換を通じて効率よく進めることができます。自分一人で頑張っても、気づけないことがあるはずです。
先生方一人ひとりの試行錯誤と努力の中で作り上げてきた優れた実践を互いの良さとして学び合ってこそ、校是たる授業像も見えてきます。先生方がそれぞれに工夫を重ねることに加えて、同僚や先輩が辿った足跡を知って(巨人の肩に上って)、先に歩を進めましょう。
結果学力、学びへの自己肯定感、学び方など、さまざまな観点で指導の効果を測定することで、倣うべき優良実践、効果的な指導の所在を探れるはずです。cf. 指導知見(実践知)を組織的に蓄積・更新する仕組み
2017/09/22 公開のまとめページをアップデートしました。
日々の授業研究の中で、一定以上の頻度で使われていながら、十分に定義されていない言葉なないでしょうか。概念を共有できる言語がなければ、噛み合った議論は生まれず、アイデアも育ちません。当ブログで「よく使っている言葉」も一つひとつ取り出して、定義と説明をきちんと行い、リストにまとめる必要を感じました。このページをインデックスに、順次、項目を整えていきます。
授業評価アンケートの集計結果は、校内に存在している優れた実践を掘り起こし、共有するためのきっかけを作る材料でもありますが、集計結果を確認するところで終わっているのが現実化と。ぜひ採り入れたいのが、優良実践の共有とさらなるブラッシュアップを目的に、集計結果分析を踏まえて行う、シンプルに設計した(=最小限の手間しか掛けない)先生方によるグループワークです。
cf. 優良実践の共有~授業評価の結果を活かして
新年度の引き継ぎに際し、これまでの指導で使用した教材や課題、考査問題などを必要に応じて次年度以降も利用や参照ができるように整えて残しておくことはとても重要です。日々の指導の中で積み上げてきた工夫には成果と反省の両方があり、それらを踏まえた上で「その先」を考えることが、継続的な指導の改善に繋がります。
授業改善に向けて、他の先生にご自身の授業を観てもらうのは、とても有用です。改善に向けた直接的で効果的なアドバイスをもらえる期待もありますが、それ以上に「異なる見方に触れて自分の実践を相対化する」ことに意味があります。第三者の目は侮りがたいもの。新たな発想に触れることで改善への選択肢は広がります。取り組んでいる課題を予め伝えれば、より効果的な助言をもらえます。
管理職の先生方が「授業観察」を行うときや、教育実習生の授業を指導役の先生が観るときには、押さえておきたいポイントがあります。観察で教室に足を運ぶ前、参観を終えた後にも、観察者と授業者との間で行っておくべきことがあります。どこに観点を置いて授業を観るかに加えて、参観結果をどのように授業者にフィードバックするか、「経験則」から一度離れ、改めて考えてみましょう。
校内にある好適実践を見つけたら、改善が遅れた授業のキャッチアップにも活かしたいところです。但し、優れた授業のやり方に倣うとは、これまで培ってきたものを否定して置き換えることではありません。自分の授業にも組み込めそうな、十分な改善効果が期待できる「パーツ」を見つけ、既得の手札と組み合わせましょう。
cf. キャッチアップ(授業改善)を効果的に進めるために
授業改善にチームとして取り組んでいると、知識や発想の交換でより優れた解が作られ評価平均が高まるのに加え、相互のキャッチアップが進んで授業間の差異も縮小します。一方、個人での取り組みが中心だと、工夫の中で優れた方法を作り上げた先生の高評価が平均を引き上げますが、同時に他の先生との間に差が拡大します。数字を見ることで協働の進み具合が把握できそうです。
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教育実践研究オフィスF 代表 鍋島史一
