マトリクス点検で指導主眼を適正配置(その8)

観点毎の段階評価(S~C)を生徒自身に行わせ、記録に残させることも、積極的な学習姿勢を引き出す上で有効です。自分が頑張ってきた足跡を目にすれば、これまでの努力を投げ出すのがもったいなく感じるようになります。 ❏ 評価基準は生徒自身による振り返りに利用 ノートに貼り込める小さなサイズで作成したチェックリスト用紙を予め配っておき、予習、授業、復習のサイクルが一巡した段階で、自己点検をさせて結果をノート…

マトリクス点検で指導主眼を適正配置(その7)

学習の手引きやシラバス、あるいはオリエンテーションで配布する資料には、評価方法や評価基準が明示されているはず。まったく言及されていないようなら、加筆が必要です。特にシラバスに評価に関する記載がないと、シラバスたる要件を満たしていないことになってしまいます。 ❏ 評価基準も、学習の成果を踏まて段階的に引き上げる どのように評価されるかを十分に理解すれば、生徒はそれに応じた行動をとるようになります。中…

マトリクス点検で指導主眼を適正配置(その6)

中高一貫校では、中学と高校、前期課程と後期課程との間で、過剰なギャップや大きすぎる重なりが見つかることが少なくありません。このあたりにも注意が必要です。 ❏ 上下左右と見比べながら、修正案を書き込んでいく シラバスに記載されたことと付箋に書き出して、模造紙の上に張り出していくことで、「あれっ?」と思う機会も少なくないはずです。学年ごとに、また科目ごとに起草してきたものを、付箋で分解し、模造紙の上に…

マトリクス点検で指導主眼を適正配置(その5)

マトリクス点検を具体的に進めていきましょう。各学年、各学期にどのような予・復習を求めているかを確認できるよう、オリエンテーションで配ったプリントや、学習の手引きのコピーを事前に集めておいてください。模造紙と大きめの付箋も用意しておいてください。 ❏ まずは、教科の中で段階性と整合性を 模造紙には、左から右へと学年・学期を書き込んでおきます。付箋には学習の手引きなどに書かれていることを項目ごとに転記…

マトリクス点検で指導主眼を適正配置(その4)

予習方法が学年教科を跨いで異なるのは、授業の進め方は各学年教科の方針によって違うから当然だというロジックには、十分な妥当性と合理性が備わっているでしょうか。様々な工夫や試行錯誤を重ねる中で、成績を伸ばし多くの進路希望を実現させた学年のやり方に倣い、それをベースに改善と更新を繰り返していけば、学校としての方向性や指導像は自ずと共有されるはずです。前学年のやり方を十分に知ろうとせずに、一から試行錯誤を…

マトリクス点検で指導主眼を適正配置(その3)

新入生に対して、あるいは学期が切り替わるごとに、学習方法や教材への取り組み方などを伝える「オリエンテーション」が多くの学校で行われています。また、それらを実地に経験させて学ばせる「勉強合宿」も広く行われ、もはや特別な行事ではありません。オリエンテーションの内容、特に予習・復習の方法や授業への取り組み方は、学年教科の判断や考えに任されているのが一般的なようです。 ❏ 学年をまたぎ、成果と反省を踏まえ…

マトリクス点検で指導主眼を適正配置(その2)

学習指導は教科ごとに行われますが、学習姿勢や学び方を生徒が獲得していく過程は、教科を跨いで同時に進行していきます。ある教科を通じて身につけた姿勢や技術は、ほどなく他の教科にも転用されるようになるのが普通です。 ❏ 獲得した資質や行動様式は科目を超えて ディスカッションに臨んで、相手の発言を理解したうえで自分の意見を組み立てられる/表現できるようになること、わからないものを見つけたときに適切な参照手…

マトリクス点検で指導主眼を適正配置(その1)

シラバスや学習の手引き、あるいは勉強合宿でのガイダンスプリントなど、「学習法」や「到達目標」といった「学習活動において生徒に求めるもの」を書面化したものは数多く見つかります。授業態度や提出物、小テストなど、シラバスの「評価基準」に言及されているものも、直接的・間接的に、生徒に求める行動を表現しているものの一部です。 ❏ シラバス、進路講演、定期考査、・・・ 授業中に予習・復習の進め方を説明するのも…

授業クリニックの現場から(後編)

前稿(前編)に引き続き、授業クリニックの現場で目にした「倣いたい手法」をご紹介したいと思います。現場で頑張る先生方の創意と、それを実現していく努力には、いつも深く学ぶことばかりです。 ❏ 板書で授業に流れを作る(前段理解と展望の共有) 前稿でご紹介した、問いを重ね、生徒の発言に乗っかりながら展開していく授業では、対話を重ねながら、そこまでの理解や今考えていることが、常に板書によって生徒の眼前に示さ…

授業クリニックの現場から(前編)

ある高校を訪ねて行った「授業クリニック」で見つけた、様々な場面で活用できそうな指導の手法を幾つかピックアップしてご紹介します。どの学校でも授業公開や相互参観が行われていると思いますが、複数の先生方が同じ授業を見て、それぞれの気づきを言語化してシェアするところまで、取り組みを進められば、効果はさらに大きくなります。 もちろん、授業の中にさらなる工夫が必要な部分(改善課題)を見つけることもありますが、…