月: 2026年9月

指導知見(実践知)を組織的に蓄積・更新する仕組み

授業改善を組織的に進める上では、先生方がそれぞれに重ねてきた工夫の成果を確かめ、効果の大きな実践を見つけ出し、共有することが不可欠。テストやアンケート、行動評価などの結果で効果測定を重ねれば、教育目標の達成により大きく近づけた指導の所在を特定できます。そこで見つけた効果的な実践を共有することで、学校全体の指導力向上が図られますが、ここで共有すべきは「良い授業」を写した「模倣のための型」ではありませ…

共有すべきは付加価値の大きな指導

以前から様々な場面で使われている「組織的な授業改善」という言葉には、何やらヘビーな響きがありますが、言わんとするのは「それぞれの先生方が重ねてきた工夫の成果を共有して、教科/学校全体でより良い授業の実現を目指しましょう」ということにほかならないはずです。別稿「互いの実践に学び、校是たる授業像を作り上げる」でも書いた通り、周囲の先生の優れた手法や工夫に学ぶことなしには、改善に向けた発想も自分の中に閉…

明日のブログ、更新をお休みします。

いつもブログをお読みいただき有難うございます。都合により、明日(9月9日)は、ブログの更新をお休みいたします。閲覧はいつも通りに可能です。 教育実践研究オフィスF 代表 鍋島史一

同じ教材で同じように教えても~学習者特性の違いを把握

同じ教材を使って、同じ方法で教えているのに、授業評価アンケートや考査・模試の結果がクラス間で大きく違うことも珍しくありません。これらの多くは、学習者が身につけてきた「学び方」と、先生方が実践している「学ばせ方」のマッチングの度合いによって生じた違いです。アンケート等の集計結果、テストなどの成績、観察を通した行動評価やポートフォリオに残った様々なログなどに現れるマッチング度を手掛かりに、集団/個人の…

課題(教材)のシェアから始める組織的授業改善

より良い授業の実現を図るには、習ったことを使ってみる機会(=獲得した知識や理解に生きて働く場を与える問いや課題)をしっかり用意する必要があり、それを軸に学習活動(調べる、考える、話し合う、まとめる)を配列することで授業をデザインしていくことになります。本時/単元の学びを俯瞰し得る問い(ターゲット設問)や課題は、学習目標の理解や学びの仕上げにも不可欠です。出題研究で集めた良問や、先生方ご自身が作り上…

カリキュラム全体の中での英語の位置づけと授業デザイン

2030年度以降の学習指導要領について議論が進んでいます。8月31日に示された「審議まとめ」の素案では、AIの飛躍的な発展を受けた情報教育の大幅拡充に焦点の一つが当てられています。 こうした背景を受け、審議では英語を学ぶ意義についても議論が交わされています。生成AIが手軽に、高精度の翻訳を提供する今、英語学習の意義を生徒に説明するのが難しくなっている中、素案では、「言葉、文化、コミュニケーションへ…

学校評価、学校広報

1 学校評価アンケートをどう活用するか 1.0 学校評価アンケートをどう活用するか(序)1.1 意図は伝わっているか、成果はあがっているか1.2 より良く知ってもらい理解と共感を得るために1.3 効果を確かめ、教育リソースの最適配分を実現する1.4 学校改革・教育改善を進めるときの羅針盤として1.5 教育目標や指導方針をちゃんと伝える ★1.6 学校評価結果の十分な活用のための実施スケジュール ★…

その他のテーマ(記事まとめ)

1 働き方改革を進めるときに押さえるべきこと 2 新しい学力観について 3 次期学習指導要領[2030]に向けて 4 体験を再構成する学び、その舞台としてのコミュニティ 5 時期に応じた指導/スタートと仕上げ 6 学びを広く捉える~指導を通して何を目指すのか 7 より良い学びの実現へ~大学編 8 当ブログをご利用いただくためのTIPS 9 アーカイブ:古い記事をまとめてみました

指導場面でのAIの利活用(記事まとめ)

AIの活用というと、「学習指導における個別最適化」に関心が集まりますが、探究活動や進路の指導でも、個に合わせた対応での「時間やリソースの制約」にはAIを積極的に活用していく必要がありそうです。各地の学校での取り組みを通して学ばせていただいたこと、そこで考えたことなどを折に触れておこしてきたブログ記事を、関連記事も含めてまとめてみました。お時間の許すときにご高覧いただければ幸甚です。追伸: AIは「…