学校評価、学校広報

学校広報におけるSNSの利用

Twitterを学校広報に利用する学校は着実に増えていますが、使い方は、各学校でまちまちです。緊急連絡用に在校生向けに限った運用をしている学校もあれば、生徒募集活動をメインにしている学校もある一方で、地域の方や保護者を含めたステークホルダーとの良好な関係を結ぶ意図が感じられる運用も見かけます。何を目的に(≒誰をターゲットに)SNSを活用するかは、学校の広報戦略しだいですが、目的に照らして好ましい内…

新課程への取組を伝える学校広報

高大接続改革に最初に挑む学年を迎え入れ、新しい学力観に沿った学ばせ方への転換が図られていますが、その次に控えるのは、本丸である新学習指導要領への移行です。2022年から始まる高校の新課程に学校としてどう対応するかを明確に示すことは、生徒募集戦略上の重要な課題です。新課程初年度生がすでに小学校6年生になっていることを考えると、まだ丸3年以上も先のこととのんびり構えているわけにはいきません。中高一貫校…

シンプルさと重ね塗りで、認知を高め、理解を得る

建学の精神や校是、校訓を現代的に読み直し、新たなグランドデザインを描き出しても、それが受験生や保護者の目と意識まで到達しなければ生徒募集の改善にはつながらず、せっかくの教育理念にも賛同や共感をしてくれる人が増えるわけではありません。伝えるものを作り上げたら、今度は伝え方を考える番です。たとえ作りかけの状態であっても、学校の意思を積極的に伝え、レスポンスを拾いながらより良いものを作っていくという発想…

個々の教育活動の位置づけを明確にして構造化

新学習指導要領のもとで学校がどのような教育活動を行うかを考えるときに忘れてはならないことは他にもあります。 などはその最たるものだと思います。 ❏ 多様な教育活動はときに”ノイズ”としてふるまう 長年にわたって作り上げてきた学校ですから、生徒が過ごす3ヵ年には様々な教育機会が配列されています。その一つひとつが、担当する分掌、学年、教科といった教員組織の思いの詰まったものです…

教育内容の充実を伝えるにはエビデンスを

新学習指導要領の下で学校が何をしようとしているかをはっきり伝えて学校の教育活動に理解と共感を得て、学校を選択してもらうには、 という2つの要件を満たすことが不可欠です。また各要件をクリアしたメッセージを整えても、受験生とその保護者に到達するためのルートが整備されていないことには、生徒募集の改善にはつながりません。 ❏ 意欲的な取り組みこそ、効果をデータで示すべき 意欲的な取り組み、新たな挑戦を開始…

積み上げてきたものを振り返り、その先を描く

2022年に始まる高校の新課程に向けてグランドデザインを描き直すことは、新課程初年度生が中学受験に臨む本年度の重要課題のひとつです。全体構想が決定しなければ、細部の設計に入れません。たとえ魅力ある教育活動が豊富に配列されていたとしても、全体としてちぐはぐなものになれば「学校がどこに進もうとしているか」をわかりにくくし、限りある教育リソースの配分を間違うリスクも招きます。 ❏ 開校から積み上げてきた…

学校が目指すものをグランドデザインで提示する

過日の記事「現小6に示すべき、新課程を見据えた学校の戦略」に書いた通り、新学習指導要領への切り替えは現小6が中3になるときです。生徒募集を通じて入学前の生徒と交わした約束は、その生徒が卒業するまで有効な”契約”ですから、しっかり練り込んで実行可能性を担保した教育計画を作り上げておく必要があります。高等学校でも、2022年を見据えて学校がどんな態勢を取り、新しい時代の教育に転…

現小6に示すべき、新課程を見据えた学校の戦略

中学校では平成33年4月に新学習指導要領への切り替えが全学年で一斉に行われ、平成34年度入学生からは年次進行で高校の学習指導要領も変わります。対象になる最初の学年は現小6生ですね。切り替わりは中学3年生を迎えたとき。ちなみに、現小5は中2から、現小4は小学校6年生から新課程で学ぶことになります。 今後の学習指導要領改訂スケジュール 文科省ホームページのPDFが開きます。 とういうことは、今年の生徒…