月: 2025年3月

進路意識形成を支える指導

1 興味を追いかけ、しなやかに選択を重ねる 1.1 キャリアは選ぶものではなく重ねるもの ★ ・最短の進路がベストにあらず1.2 進路を選択する中での「自分を知る」をどう考えるか ★1.3 自分事としての目標か~達成への行動を考える前に New!1.4 調べたことの先に~新たな知と当事者としての関わり1.5 カッコつきの“キャリア教育の充実!”に思うところ1.6 ゴールを決めて最短距離?(全3編)…

モチベーション理論を授業にどう活かす?

たまたまですが、去年あたりから、学習意欲の向上を図るのに有効な指導法はないかといったご相談を受けることが続きました。改めて問われると不勉強を自覚せざるを得ず、もう一度勉強を始めたところです。あくまでも「勉強の途上における、自分向けのメモ程度のもの」として、温かい目でお付き合いをいただければ幸甚に存じます。 ❏ まずは、広く知られた「モチベーション理論」を概観 代表的な「モチベーション理論」と言えば…

教科学習指導の土台はホームルーム経営

授業評価における「この授業を受けて学力の向上や自分の進歩を実感するか」という質問には、全生徒にYESで答えてもらいたいものです。授業評価の結果は、教科担当の先生方の指導技術(伝達スキルと授業デザイン)に大きく左右されます。しかし、それだけではありません。ホームルームが「生徒が互いに刺激し、共に成長できる、学びにふさわしいコミュニティ」になっているかどうかも、大きな影響を与えます。本稿では、データの…

アンケートの結果に照らしながら、指導の改善を図る

生徒が経験してきた学習活動/学習履歴は、個人でも集団でも、それぞれ異なります。学習履歴の違いは説明や指示の受け止め方などにも違いを生むため、同じ指導を行っても、各々の反応が異なるのは当然です。どんな反応が返ってくるのか予想しきれない以上、生徒の反応を、精緻な観察とアンケートの結果なども参考にしっかり捉えながら、指導計画の修正を重ねなければ、学びを意図した方向に導くことはできません。 2014/10…

メッセージは意図通りに伝わっているか

指導の中で大切なことを伝えたのに、思うような反応や言動が見て取れず、本当に伝わったのか不安になることはないでしょうか。なぜそれが大切なのか理由まで掘り下げて説明したのに、ピンときていない様子を見ると、もどかしく感じますが、手をこまねくわけにはいきません。まずは、伝えた内容を生徒がどう受け止めているかを確かめましょう。方法には「生徒に考えていることを言語化させる」「指導後の生徒の言動に、期待した変化…