月: 2025年6月

言語化を通じて育む「振り返りのための相対化スキル」

学習における「振り返り」は、学びへの目的意識(主体的な取り組み)を引き出し、学習者としての自立に向かわせる上で欠かせないもの。しかしながら、振り返りという行為そのものが、メタ認知・適応的学習力(21世紀型能力における「思考力」の構成要素のひとつ)を用いる高度な知的活動であるため、何の準備指導もなしにやらせたところで、すべての生徒がきちんと/的確に行えるわけではありません。 的確な振り返りができるよ…

選考基準は妥当だったのか~追跡調査に基づく検証

入学試験で志願者の合否を決めるときだけでなく、指定校推薦の内部選考、成果発表会の代表者選びなど、学校が「生徒の選考」を行う機会は実に様々ですが、もし選考の基準が妥当なものでなければ、 といった問題が生じやすいもの。しかしながら、教育活動の内容や方法についての議論に比べ、そこに参加させる段階でのフィルター(選考基準)の妥当性について議論がなされることは少ないように思います。選考が、公平性や透明性をも…

明日、6月4日のブログはお休みします。

平素より当ブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。明日6月4日(水)は、メンテンナンスなどの都合によりブログの更新をお休みさせていただきます。木曜日からは通常通りの予定です。引き続き宜しくお願いします。 教育実践研究オフィスF 代表 鍋島史一 写真は昭島市公民館のカルガモです。先週月曜日に撮影しました。

業務の無駄を省く~現場レベルで可能なコストカット

先生方の多忙は日常化しており、校務の削減と効率化は先送りできない課題の一つです。多忙の原因には、制度の更新を必要とする構造的なものと現場レベルでの仕事の進め方で解消を図り得るものとがあります。構造的な問題の改善を急がなければならないのは当然として、同時に、日々の教育活動に改善の余地がないかを洗い出し、ひとつひとつ片づけていきたいところです。制度変更で構造的な問題に解決の筋道がついたとしても、日々の…

その他のテーマ(記事まとめ)

1 働き方改革を進めるときに押さえるべきこと 1.0 働き方改革~校務の見直しと再構造化(序)1.1 業務の無駄を省く~現場レベルで可能なコストカット1.2 先生方の多忙解消に~個々の教育活動の価値見直し1.3 優先的に取り組むべき課題をどうやって選び出すか1.4 効果測定とスクラップ&ビルド(教育資源の最適配分)1.5 学びの重なりを上手に利用したコンパクトな学校経営1.6 行事にじっくり向き合…