月: 2022年6月

できることはどんどんやらせる~生徒の邪魔をしない

先生が先回り/肩代わりせずとも、生徒にやらせてみればできることはどんどんやらせるべきだと思います。現時点では少しばかり生徒の手に余るようなことでも、「できるようになってもらいたいこと」なら、トライさせることなしに、出来るようになるチャンスを奪ってしまうようなことは、努々慎みたいところ。教科書や参考書に書かれていることだって生徒に自力で読ませれば理解できるはずですし、もしできない生徒がいたとしたら、…

学習機会としての模試受験 #INDEX

模擬試験には、当然ながら合否判定の結果をみて志望校/出願校を選ぶという使い方もありますが、学習機会としても積極的・戦略的に利用したいものです。少なくとも半日、ときに丸一日という多大な時間を模試に費やした挙句、合否判定の結果で進路の可能性を狭めていくだけならば、授業を進めた方がましかもしれません。 2014年11月に起こしたシリーズを再アップデートしました。 模擬試験を受けさせる前の指導、成績が戻っ…

どこまで伸びるか見立てる(進路希望の維持:続編)

前稿「模試受験後の指導~進路希望を維持させる~」の続編です。模試などの結果を踏まえて、生徒は最終的な出願先を選び出していきます。最終的に出願する大学・学部が、生徒が入学してきたときや進路を考え始めたときに思い描いていたものと違っても、高校生活を送る中で「学びたいこと、学んだことを活かしてやってみたいこと」を見つけて、積極的に選び出した進路であれば何ら問題はありません。むしろ、生徒が努力を重ねて進路…

模試受験後の指導~進路希望を維持させる~

模擬試験を受験させた後の指導は、進路希望の実現への意欲を維持させる上で最も大切なことのひとつです。それまでの自分の学びをきちんと振り返る中で「次に向けた課題」を明確にできるかどうか、戦略を立て直すことで「志望実現に向けた勝算」を描き続けられるかどうかが、受験生としてのその後を大きく隔てます。 2014/11/28 公開の記事を再アップデートしました。 ❏ やりたいことに挑み続けられるように 模試の…

学習機会としての模試受験(その3)~好機はいつ?

近くに予定されている模擬試験をターゲットに学び直しに挑ませる機会を整えるのは、未習熟・未定着を解消して模試の成績を引き上げるためだけではありません。これまでの学びを振り返らさせて、主体的に且つ計画的に学習を進める姿勢と方法を学ばせることも狙ってのことです。 2014/11/27 公開の記事を再アップデートしました。 ❏ 好適時期に集中して行うべき指導 勉強と部活動との両立を図り、ときに二兎ならぬ三…

学習機会としての模試受験(その2)~計画させる

模試を「中間目標」に、それまでの準備を計画させるときに大切にしたいことの一つは、「やるべきことを生徒自身に選択させる」ことです。先生方が課題を指定し履行させるだけでは、効果的で実行可能性を備えた計画を立てる力を身につけるためのトレーニングになりません。やるべきことのピックアップと持ち時間内への配列も決して簡単なタスクではありませんが、「できるようになってもらいたいことは、どんどんやらせてみる」よう…