月: 2020年4月

休校中の学びを把握~リモート指導の好適手法の確立へ

緊急事態宣言を受けて、休校措置が取られ対面での授業は行えない状況が続いています。新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかかる見込みが立たない中で、今の状況に暫くは耐えることになりそうです。休校中も生徒の学びを止めさせないよう、生徒が自宅で取り組む課題を与えたり動画を配信したりと様々な努力が重ねられています。環境整備が先行していた学校ではテレビ会議システムを応用した双方向性の実現も図られていますが、…

授業内での活動を通した達成感・充足感

思考力・判断力・表現力を養うために主体的、対話的で深い学びの実現が求められていますが、思考とは、解くべき課題があってはじめて発動し、対話を通じて着想や知識を交換することで拡張・深化が図られるもの。表現力を磨くためにも、考えたところを相手に伝える活動は欠かせません。観察の窓も、生徒を活動させることではじめて開かれます。討論や練習、作業などの活動を通じて多くの生徒が充足感を得ているクラスほど、学力向上…

休校期間中の自学自習をより確かなものにするために

新型コロナウイルスの感染拡大で5月の連休まで対面での教育活動は事実上不可能になりました。この状況下では、生徒一人ひとりがどれだけ主体的・意欲的に学習を進めるかが問われますが、生徒の意欲と力量に任せるだけでは学力差は大きく広がるばかりです。 しっかり取り組んだ生徒は、単元の理解や知識を十分に蓄えるだけでなく、学びのスキルも高めているはずです。その一方、形だけ整えて終わりという生徒や、表面をなぞること…

解いたことで成長ができる問題こそが"良問"

どんな問いを立てるかは、授業デザインの要です。学習目標を認識させるにも、答えを仕上げる中で学びを深く確かなものにするにも、問いは大きな役割を果たします。予習に取り組ませるときも、範囲を指定して「予習しておきなさい」と指示するだけのときと、指定範囲をしっかり勉強すれば答えられる問いが用意され、その答えを作るために教科書や参考書に当たるのとでは、学びの質に大きな違いが生じます。やり終えたときに生徒が得…

その宿題、本当に必要ですか? #INDEX

宿題や課題は、生徒の力を伸ばそうという先生方の気持ちの現れであるため、ときとしてあれもこれもと与えてしまい、膨張の一途を辿りがちです。こなしきれないほどの宿題には、生徒から「仕上げきることの喜び」を学習する機会を奪うなど様々なリスクがありそうです。知識の拡張は、生徒の興味や進路希望によって必要となる範囲が異なるはずなのに、最大限の網をかけて全員に課しては、効果を上回る弊害を招きます。定着を図ること…