学級経営、生徒意識の把握

授業評価アンケートにおける目的変数は学力向上感

模擬試験の成績などでも観測できる結果学力(知識・技能、思考力・判断力・表現力)の伸びと、授業評価アンケートなどの集計に現れる学習者側での伸びの実感(学力向上感)とは別物で、両者が一致しないこともしばしばですが、進路希望の実現を目指す意欲と行動を継続できるかどうかは、前者より後者にかかっているようです。学んだことに新たな興味や関心が芽生えるかどうかも、実際の成績より当人の学力伸長感に左右されることが…

学習評価は多様なツールを組み合わせて多面的・総合的に

学習指導が所期の成果を上げているかどうか正しく評価するには、学習の成果として形成された知識・技能、思考力・判断力・表現力を測定する「テスト」や、活動そのものをルーブリックなどの基準に当てはめて行う「パフォーマンス評価」に加えて、学習者の認識そのものを把握するための「アンケート調査」や「面談調査」なども欠かせません。 2014/10/27 公開の記事をアップデートしました。 ❏ テストが測るのは解内…

教科学習指導の土台はホームルーム経営

授業評価アンケートにおける「この授業を受けて学力の向上や自分の進歩を実感するか」という質問にYESと答えてもらえるかどうかは授業担当のスキルとデザインによる部分が大きいのは当たり前ですが、学級経営を通して「生徒が互いに刺激し合い、ともに成長するクラス」を作れるかどうかにも大きく影響されます。 ❏ 成長の場としてのHR×教科学習指導の成果 下図は、当期の「授業評価&生徒意識アンケート」のデータ(計3…

学級経営を定量的にとらえて知見の共有を

生徒による授業評価アンケートを行うにあたって、「学級経営評価」をオプションに加える学校が増えています。このオプションでは、 「ホームルームで学校からの連絡が漏れなく伝えられているか」 「担任の先生は進路を考える上で参考になる話をよくしてくれるか」 「叱ったり注意したりする時も生徒の言い分に耳を傾けてくれるか」 などを尋ねます。「私のクラスは、規律ある雰囲気の中で、生徒が相互に刺激しあい成長に向かっ…