2015年度 新入社員 春の意識調査

日本生産性本部のホームページで、「2015年度 新入社員 春の意識調査」の結果が公表されています。
http://activity.jpc-net.jp/detail/mdd/activity001440.html
今春実施した新入社員教育プログラム等への参加者を対象に行った結果をまとめたもので、1990年から数えて今回は26回目だそうです。
本来は、新入社員を迎え入れる側である企業が、世代としての特性を把握して接し方や育て方を考える材料なのでしょうが、中学、高校と、それぞれの立場で生徒を育ててきた側としても結果は気になります。
身につけてほしい考え方や姿勢をわがものにしてくれたのか、それとも意図とは違う方向にむかったのか。
もちろん、高校までの経験だけでなく、大学生となってから見たもの、感じたものも大きく影響しているはずですが・・・。
7年前、4年前の生徒たちが、大学を出た段階でどのような意識を持つにいたったのかは、次の世代の育成に当たるときの参考にもなりそうです。
詳細なレポートは、上記リンクから辿って閲覧できますが、一部を抜粋して引用してみると・・・。

女性新入社員「管理職になりたい」に対し、
「そう思う」とする回答が53.5%

自身の考えに近いものを選択する設問において、「管理職になりたい」に対し、女性新入社員のうち「そう思う」と回答した割合が53.5%となった。男性新入社員は同設問に76.3%が「そう思う」と回答し、男女で差があった。「管理職になりたい」1番の理由は、男女共、「様々な業務に挑戦したい」(全体39.4% 男性37.4% 女性46.7%)が最多。
年功重視の給与体系と昇格制度を希望
自身が希望する給与体系・昇格制度を答える設問に対し、
「業績や能力よりも年齢・経験を重視して給与が上がるシステム」(46.9%)、
「年齢や経験によって、平均的に昇格していく職場」(41.2%)を希望すると回答した割合が、それぞれ過去最大となった。
「海外勤務のチャンスがあれば応じたい」に対し
「そう思う」とする回答が過去最低(48.2%)

「海外勤務のチャンスがあれば応じたい」という設問に対し
「そう思う」とする回答が2011年の設問開始以来、最低の数値となり、初めて過半数を下回った(48.2%)。
「自分には仕事を通じてかなえたい「夢」がある」に対し、
「そう思う」とする回答が前年比7.1ポイント減(58.9%)

自身の考えに近いものを選択する設問において、「自分には仕事を通じてかなえたい「夢」がある」に対し、「そう思う」と回答した割合が58.9%となり、前年比変化幅が過去最大の7.1ポイント減となった。

生のデータを拝見したわけではありませんが、色々と考えさせられるところがありました。

教育実践研究オフィスF 代表 鍋島史一