月: 2018年5月
新課程への取組を伝える学校広報
高大接続改革に最初に挑む学年を迎え入れ、新しい学力観に沿った学ばせ方への転換が図られていますが、その次に控えるのは、本丸である新学習指導要領への移行です。2022年から始まる高校の新課程に学校としてどう対応するかを明確に示すことは、生徒募集戦略上の重要な課題です。新課程初年度生がすでに小学校6年生になっていることを考えると、まだ丸3年以上も先のこととのんびり構えているわけにはいきません。中高一貫校…
シンプルさと重ね塗りで、認知を高め、理解を得る
建学の精神や校是、校訓を現代的に読み直し、新たなグランドデザインを描き出しても、それが受験生や保護者の目と意識まで到達しなければ生徒募集の改善にはつながらず、せっかくの教育理念にも賛同や共感をしてくれる人が増えるわけではありません。伝えるものを作り上げたら、今度は伝え方を考える番です。たとえ作りかけの状態であっても、学校の意思を積極的に伝え、レスポンスを拾いながらより良いものを作っていくという発想…
個々の教育活動の位置づけを明確にして構造化
新学習指導要領のもとで学校がどのような教育活動を行うかを考えるときに忘れてはならないことは様々ですが、以下なども重要です。 ❏ 多様な教育活動はときに”ノイズ”としてふるまう 長年にわたって作り上げてきた学校ですから、生徒が過ごす3ヵ年には様々な教育機会が配列されています。その一つひとつが、担当する分掌、学年、教科といった教員組織の思いの詰まったものですし、様々な効果を上げ…
積み上げてきたものを振り返り、その先を描く
2022年に始まる高校の新課程に向けてグランドデザインを描き直すことは、新課程初年度生が中学受験に臨む本年度の重要課題のひとつです。全体構想が決定しなければ、細部の設計に入れません。たとえ魅力ある教育活動が豊富に配列されていたとしても、全体としてちぐはぐなものになれば「学校がどこに進もうとしているか」をわかりにくくし、限りある教育リソースの配分を間違うリスクも招きます。 ❏ 開校から積み上げてきた…
学校が目指すものをグランドデザインで提示する
過日の記事「現小6に示すべき、新課程を見据えた学校の戦略」に書いた通り、新学習指導要領への切り替えは現小6が中3になるときです。生徒募集を通じて入学前の生徒と交わした約束は、その生徒が卒業するまで有効な”契約”ですから、しっかり練り込んで実行可能性を担保した教育計画を作り上げておく必要があります。高等学校でも、2022年を見据えて学校がどんな態勢を取り、新しい時代の教育に転…