浪人して捲土重来を期すなら
受験本番が近づく中、十分な勝算のもとで第一志望に挑める受験生もいれば、多少のビハインドを抱えながら逆転をかけて勝負を選ぶ受験生もいると思います。この時期の過ごし方は、受験生/学習者としての成長も大きく左右しますので、日々を大切にしてほしいと思います。中には浪人の可能性も思い浮かべながらの終盤戦という生徒もいるかもしれませんが、浪人して捲土重来を期すなら猶のこと、この受験期の過ごし方が大切です。勝負…
当オフィスは、各地の学校で授業力向上や教育改善・学校改革のお手伝いをしています。
受験本番が近づく中、十分な勝算のもとで第一志望に挑める受験生もいれば、多少のビハインドを抱えながら逆転をかけて勝負を選ぶ受験生もいると思います。この時期の過ごし方は、受験生/学習者としての成長も大きく左右しますので、日々を大切にしてほしいと思います。中には浪人の可能性も思い浮かべながらの終盤戦という生徒もいるかもしれませんが、浪人して捲土重来を期すなら猶のこと、この受験期の過ごし方が大切です。勝負…
進路希望の実現に向けて頑張ってきた生徒には、進学先でも新たな夢の実現に充実した日々を過ごしてほしいところですが、様々な統計を見ると、学業不振や学校生活への適応で苦しんでいる学生も少なくないようです。こうした問題に対して、大学に送り出すまでに高校の中で打っておくべき対策もあるように感じます。 2017/03/30 公開の記事を再アップデートしました。 ❏ 学業不振や学業への無関心が中途退学の主因 古…
年末を迎え、総合型選抜で受験した生徒の合格の知らせが既に届き始めていることかと思います。学校推薦型選抜の結果もいよいよです。生徒が進路希望を叶えて進路を決めたのは喜ばしいことですが、生徒一人ひとりが「なぜ大学に進んで学ぶのか」という問いに自分の答えを持っているか、この局面でこそ確かめてみるべきではないかと思います。大学・学部を選ぶときは「大学で何を学ぶか」が焦点ですが、進学先が決まった生徒には「何…
進路希望の実現に向かう最終フェイズで、生徒一人ひとりが最後まで第一志望を貫徹できれば何よりですが、大学入学共通テストの結果などでセカンド・ベストへの切り替えを検討しなければならないケースもあります。出願指導では「進学先を確保してあげたい」と「初志を貫徹させたい」の狭間で先生方も判断に迷うことが多いのではないでしょうか。いざ最終選択という場面を迎えて、判断を誤らない(=後悔しない選択ができる)ように…
師走が慌ただしく過ぎると、あっという間に大学入学共通テストです。その後には自己採点結果を踏まえた出願指導が待っていますが、それに向けた準備(指導の計画)は万全でしょうか。どれほど綿密に練った計画も、実施に移すと意図通りに進まないこともあります。その主な原因は、実際に指導に当たる先生方のスキルや知識が追い付かなかったり、個々の生徒の置かれた状況が事前の想定と異なったりすることです。受験本番を控えた待…
生徒一人ひとりの進路希望を把握することは大切ですが、それ以上に着目すべきは、進路意識を形成し、進路希望を具体化するまでに生徒一人ひとりが踏むべきプロセスをきちんと踏んでいるかどうかを確かめることではないでしょうか。「自らの選択の結果に向き合える状態」に生徒を導くことは大切であり、そのためにも如上の確認は欠かせません。進路希望調査を行うときの注意、大学選びの前に行う学部・学科研究の新しいアプローチ、…
生徒の進路希望を調べる場合、調査票を配って、国公立か私立か、理系か文系かなど、現時点での希望を尋ねたり、大学名や学部・学科を挙げさせるのがよく見かけるやり方ですが、不用意な訊き方をすると、選択までの過程に潜んでいる問題を見落とし、後になって思わぬ弊害が生じます。進路希望調査の実施にも「押さえるべきポイント」があります。 2017/04/10 公開の記事をアップデートしました。 ❏ 選択の結果を訊く…
11月も半ばを迎え、高校2年生は3年時の履修科目選択に頭を悩ませている頃かと思います。1年生も2年での文理選択が迫ります。履修科目/文理を選択させるに当たり、生徒の希望を調査するだけでは指導が完結しないのは言うまでもありません。生徒一人ひとりの状況を確認し、より好ましい選択に向かわせる必要があります。何となくの選択では、その先に一人ひとりの志向や資質に見合った未来が待っている可能性は下がるばかりだ…
近くに予定されている模擬試験をターゲットに学び直しに挑ませる機会を整えるのは、未習熟・未定着を解消して模試の成績を引き上げるためだけではありません。これまでの学びを振り返らさせて、主体的に且つ計画的に学習を進める姿勢と方法を学ばせることも狙ってのことです。 2014/11/27 公開の記事を再アップデートしました。 ❏ 好適時期に集中して行うべき指導 勉強と部活動との両立を図り、ときに二兎ならぬ三…
模擬試験を受験させるのには、出願校選択のための合否判定データを揃えるという目的もありますが、この部分にばかり意味を持たせるのではなく、「学習の機会」という位置づけで模試を捉えるのが好適です。模擬試験に向けて数週間程度の準備期間を設け、生徒が自分の課題を設定してひとつずつ仕上げてクリアしていく場合と、漫然と場数だけ重ねて行く場合とでは、得られるものが大きく違います。 2014/11/25 公開の記事…
進路を決定するまでのプロセスの中、生徒は大小様々な選択を経て自分の未来を拓いていきますが、ある場面で行った選択は、その後の選択肢の構成を変えてしまいます。選択を間違えたとしても、後戻り/迂回して正しいルートに戻れますがそこには多大なエネルギーを費やすことになります。時間も巻き戻しはできませんので、進路決定までのタイムリミットを超えるリスクのある歩み直しや迂回は、できることなら避けたいのが正直なとこ…
模擬試験の成績や授業評価アンケートのデータを見ていると、2年生のときの大きな低下(あるいは停滞)を3年生の前半で大きく巻き返したと思ったのに、夏を越えて受験期を迎えた途端にパタッと伸び足が止まってしまうことがあります。(cf. 年度の後半で授業評価が下がる?)原因は様々で、見立てを誤り拙速な対処策を考えると却って問題を大きくするリスクがあります。本稿をご参考に幾つかの類型を想定した上で生徒をじっく…