ターゲット設問を分割~小さな問いで場面ごとの理解確認
その日の授業を終えたとき/単元をひと通り学んだときに、そこまでに理解したことをもとに考え、生徒が自力で答えを導くべき問いや解決すべき課題(「ターゲット設問」と呼びます)を与えることは、学習目標を把握させたり、何のために学んでいるかを認識させたりするのに有効であるのは、以下の各記事でもお伝えしてきた通りです。 こうした問いや課題を授業設計の段階で設定し、常に意識しておくことは、学びの途中で生徒がそこ…
当オフィスは、各地の学校で授業力向上や教育改善・学校改革のお手伝いをしています。
その日の授業を終えたとき/単元をひと通り学んだときに、そこまでに理解したことをもとに考え、生徒が自力で答えを導くべき問いや解決すべき課題(「ターゲット設問」と呼びます)を与えることは、学習目標を把握させたり、何のために学んでいるかを認識させたりするのに有効であるのは、以下の各記事でもお伝えしてきた通りです。 こうした問いや課題を授業設計の段階で設定し、常に意識しておくことは、学びの途中で生徒がそこ…
何らかの課題や問いを与えて生徒に取り組ませるとき、生徒が最初に作った答え(=単元やテーマを学ぶ前の段階で考え出せたこと)を保存しておき、それを学び終えて仕上げた答えと比べてみると、両者の違いに着目することで学びの成果を確認・可視化できるようになります。たとえ、答えに行きつかなかったとしても、書きかけの答案や題意を図に起こそうとしたときの痕跡もあるはずです。それをノートやワークシートから消してしまわ…
目の前で行われている説明の一つひとつは理解できても、何をやろうとしているのか生徒が全体像の中でとらえきれていないことがあります。言い方を変えれば、部分理解が全体把握に繋がっていないということであり、初めて学ぶ事柄では決して珍しいことではありません。 ❏ 教える側と学ぶ側の間に横たわるギャップ 教える側は、科目・教科の全体像を捉えた上で部分を教えているのに、学ぶ側は部分を積み上げながら全体を把握して…