思考力をはぐくみ評価する(その4)
学びの過程で、途中のどこかと仕上げの段階とで答えを作る場を2度おいてみると、最初の答えと最後の答えとの間には当然ながら違いが生じます。両者の違いには、その間に獲得した知識に加えて「積み上げられた生徒の思考」も含まれていますよね。 ❏ 思考の広がりと深まりを見て、学習を評価 その違いを最も大きくするような授業が好ましい授業であることは言うまでもありません。教育経済学の言葉を借りれば、「付加価値が大き…
当オフィスは、各地の学校で授業力向上や教育改善・学校改革のお手伝いをしています。
学びの過程で、途中のどこかと仕上げの段階とで答えを作る場を2度おいてみると、最初の答えと最後の答えとの間には当然ながら違いが生じます。両者の違いには、その間に獲得した知識に加えて「積み上げられた生徒の思考」も含まれていますよね。 ❏ 思考の広がりと深まりを見て、学習を評価 その違いを最も大きくするような授業が好ましい授業であることは言うまでもありません。教育経済学の言葉を借りれば、「付加価値が大き…
思考を評価するには、課題解決行動そのものを観察することが必要です。「考えるための問い」を示したら、まずは生徒に解かせてみて、その過程でどんな思考がおこなわれているか/どこで躓いているか(どのような思考ができていないのか)を注意深く観察してみましょう。 ❏ 問いには2つのタイプ~特性を見極めて 問い(設問・課題)と一括りにされるものの中には、外から見える解決行動で2つのタイプに分けることができます。…
妙なタイトルになってしまいましたが、頭の中を覗くといってもMRIやCTで頭蓋内の検査をすることでも、ましてや開頭して目視で脳を観察することでもありません。生徒に自分の頭の中で起きていることを、様々な方法で客観的に捉えさせようということです。 ❏ どうしてそう考えたのかを尋ねてみる 問いに答えを導いたり、課題を解決したりする場合、きちんとロジックに沿って答えを導き出しているなら、別の機会に新たな問題…