思考力と表現力を養うには

思考力をはぐくみ評価する(その2)

思考力の向上を図るにも、測定・評価するにも「思考させる場」を与えることが大前提。そのために欠かせないのが「考えさせるための問い」であるというのが昨日の記事の趣旨でした。本日は、その問いを教室でどう使っていくべきかを考えてみます。 ❏ レディネスを整えたら、まずは生徒にやらせてみる 「考えるための問い」を示しても、答えを出すまでのプロセスを丁寧に誘導しては問いの意味がなくなります。教えてしまえば、生…

思考力をはぐくみ評価する(その1)

知識・技能に加えて、思考力・表現力や協働性・多様性・主体性がより強く求められています。それぞれの学力要素を目標水準に引き上げるには、個々の生徒について評価を通じて「現況と目標との差分」 を明らかにするのが第一歩。何がどのくらい足りていないのか特定できないことには、それを埋める計画も立ちません。 ❏ 測定/評価方法の確立にむけて 知識・技能の多くは、テストによってある程度まで正確に測ることができます…

自分の頭の中を覗かせる(思考の外在化)

妙なタイトルになってしまいましたが、頭の中を覗くといってもMRIやCTで頭蓋内の検査をすることでも、ましてや開頭して目視で脳を観察することでもありません。生徒に自分の頭の中で起きていることを、様々な方法で客観的に捉えさせようということです。 ❏ どうしてそう考えたのかを尋ねてみる 問いに答えを導いたり、課題を解決したりする場合、きちんとロジックに沿って答えを導き出しているなら、別の機会に新たな問題…