学習評価は、個々の生徒の現状を正しく捉えゴールに導く方策を考えるにも、これまでの指導の成果を検証し、改善に向けた課題を形成するにも欠かせないものです。学習評価は多面的に行う必要があり、
- 知識・技能、思考力・判断力・表現力を正確に測定するテスト
- 新しい学力観に基づく評価方法(ルーブリックやポートフォリオ)
- 学ぶ側の認識を探る、面談法や質問紙法によるアンケート調査
などを上手に組みあわせて活用しなければなりません。
どの評価/調査方法も万能ではなく、それぞれがカバーする範囲が異なります。ひとつのツールだけ整えてみたところで、多面的で総合的な学習評価はできません。各々の役割や長所・短所を理解した上で、3つを適切に組み合わせるのが「最適解」です。
#01 学習評価は多様なツールを組み合わせて多面的・総合的に
テストが測るのは解内在型の課題に対する解決力
パフォーマンス評価、ポートフォリオ評価
生徒の認識は面談法や調査紙法で確かめる
きちんとしたアンケートの実施と活用の重要性
インタビューとアンケートは場面や用途で使い分け
実際の成績以上に影響が大きい学力向上感
伸びている実感が、挑む意欲を支える
展望の描けないところに、頑張る理由は見つけにくい
教える側との認識の違い~訊いてみなければ把握不能
訊いて確かめておくべきことは、他にもある
反応を探りながら様々な方法を試し、最適解を見つける
小テストの余白を使ったミニアンケートの導入例
新しい方法を試しているときこそ、こまめに調査
様々な方法を試しつつ、アンケートの結果を突き合わせる
好ましい資質や姿勢の獲得に関する自己認識を質す
■関連記事
- 授業評価アンケートを行うときの最小要件
- 授業評価アンケート~正しい活用と質問設計
- 授業のこと以外にも尋ねておくべき“生徒の意識”
- 進路希望を調べるときは、前段階の確認も併せて
- 学校評価アンケートをどう活用するか
また、進路希望を作る指導において生徒が選択のプロセスを正しく辿っているかを確かめたり、学校改革に取り組む中で第一のステークホルダーたる生徒の理解と共感を正しく得られているかを確かめるためにも、アンケートは上手に活用したいものです。