月: 2017年3月

起業家教育について考えるところ

起業家教育という言葉を耳にするようになってだいぶ経ちました。試しに、「起業家教育&高校」で検索してみたら55万件もヒットしました。どんな効果があるのかと調べている中、野村総研が行った「起業家教育の普及等に関する調査(最終報告書)」 を見つけました。 ❏ 高校での起業家教育は何をもたらすのか 「情報収集・分析・問題解決力が高まった」は、効果があったが8%、どちらかと言えば効果があったが47%と、やや…

学びの広さと深さ

昨日の記事「進学前に改めて考えさせたい、大学で学ぶことの意味」でも書きましたが、自分が興味があることだけを掘り下げて学ぶのではなく、選り好みせずに広く学ぶことも重要だと思います。 様々な専門を持つ方と触れ合うことでの気づきもあれば、単位を揃えるためにやむなく履修した授業で偶然みつけた「自分の専門・興味と、他の領域の関係性」などもあるはずです。 ❏ 広く学ぶことのイメージ 各教科・科目の内容を学び始…

生徒が自分で気づける機会を作る

教科学習指導で、その科目に固有の知識や技能を獲得させようとする場合、一つひとつ丁寧に説明して理解させる、いわゆる「教える」というアプローチのほかに、作業をさせたり、問いかけて考えさせたりする中で「生徒自身に気づかせる」というアプローチがあります。思考は一定の知識がなければ成立しませんので、「しっかり教える」ことも大事であり、その責任から逃れることはできませんが、生徒が自分で気づけるようにしていくこ…

シラバスの起草・更新に際して#INDEX

シラバス(年間授業計画)は、単体で機能させようとするのではなく、グランドデザインを最上位に据え、到達目標一覧、学習の手引きと補完させ合うことで、使いやすく本来の目的を果たし得るものになります。様々な学校で如上の書面群を拝見しましたが、互いの関連付けが曖昧なままにされているものも少なくありません。時には、記載内容が競合を起こしているケースすら見受けられます。各科目の指導を通じて達成を目指す目標は、学…