活動の配列/授業デザイン

生徒が持つ知識/イメージを把握してから学びをスタート

新しい単元を学ぶ入り口では、生徒がこれまでの学習(教室の中に限らず生活を送る中でのもの)を通して、これから学ばせる内容/対象について何をどこまで知っているか/どんなイメージを持っているかを把握しておくことが大切です。生徒が既に知っていること/イメージしていることと、授業を経て形成させるべき十分で正しい理解との「差分」を埋めることこそが、本時の指導で達成すべき目標である以上、学びのスタートで生徒がど…

確かな学力を獲得させるための「学習活動の適切な配列」

科目固有の知識・理解を獲得させるだけなら、丁寧に教えて理解させてしっかり覚えさせれば十分ですが、新課程では、科目の内容(コンテンツ)を学ぶことを手段に、様々な能力・資質(コンピテンシー)の獲得という目的を達成する必要があり、生徒がそうした能力・資質を駆使・発揮する場を整え、訓練と評価の機会を確保する必要性が高まります。言い換えるならば、丁寧に教えきることから、生徒自身にきちんと学ばせることに授業作…

授業を通して21世紀型能力は育めているか

新型コロナウイルスの影響で当初の計画に大幅な見直しが迫られていますが、新課程への移行という眼前に迫る特大の課題も待ったなしです。来年度以降の教育課程表も、検討が進みフレームは出来上がっているでしょうが、大切なのはそのフレームにどんな中身を収めるかです。先進的に行われてきた様々な取り組みの中で生み出されつつある知見や好適な指導方法を、校内で共有し、ブラッシュアップしながら、新しい学力観に沿った学ばせ…