学習評価は、個々の生徒の現状を正しく捉えてゴールに導くまでの工程を探るためにも、先生方のこれまでの指導の成果を検証して更なる改善に向けた課題を形成するためにも欠かせないものです。
獲得させた知識や技能がどこまで生きて働いているかを確かめるには、妥当性を十分に備えた「テスト」が不可欠、活動評価にはルーブリックなどのツールを用いますが、これらに加えて、「学習の主体」たる生徒や学生の認識を質す「アンケート」もまた重要な役割を担います。
- 考査問題の妥当性を評価し、最適化を図る(全4編)
- 新しい学力観に基づく評価方法(記事まとめ)
- 授業評価アンケートを行うときの最小要件
どのツール(評価/調査方法)も万能ではなく、それぞれがカバーする範囲が異なります。実際の評価に活用しながら、アップデートを重ね、生徒の学びを正しく把握できる仕組みを整えていきましょう。
2015/02/25 公開の記事を再アップデートしました。
テストが測るのは解内在型の課題に対する解決力
パフォーマンス評価、ポートフォリオ評価
生徒の認識は面談法や調査紙法で確かめる
きちんとしたアンケートの実施と活用の重要性
インタビューとアンケートは場面や用途で使い分け
実際の成績以上に影響が大きい学力向上感
伸びている実感が、挑む意欲を支える
展望の描けないところに、頑張る理由は見つけにくい
教える側との認識の違い~訊いてみなければ把握不能
訊いて確かめておくべきことは、他にもある
反応を探りながら様々な方法を試し、最適解を見つける
小テストの余白を使ったミニアンケートの導入例
新しい方法を試しているときこそ、こまめに調査
様々な方法を試しつつ、アンケートの結果を突き合わせる
好ましい資質や姿勢の獲得に関する自己認識を質す
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また、進路希望を作る指導において生徒が「選択のプロセス」を正しく辿っているかを確かめたり、学校改革に取り組む中で、第一のステークホルダーたる生徒の理解と共感を正しく得られているかを確かめるためにも、アンケートは上手に活用したいものです。
教育実践研究オフィスF 代表 鍋島史一