月: 2018年8月

理解している≠正解できる

理解しているかどうかと正解できるかどうかは、必ずしもイコールではありません。理解していることであっても眼前の課題と結び付けられずに正解に至れないこともありますし、ある問いに正解できたとしても問われていることをきちんと理解できている保証はないということです。 ❏ 理解している、かつ正解できることが目指す状態 答えられなかった後で説明を聞いて「ああ、そうか」と言っている生徒もいれば、選択式問題や語句補…

板書に残すもの(後編)

前編では、「生徒のノートに何を残させるか」という視点で、黒板に書き出すべきものが何かを考えてみました。後編である本稿では、学びの場で板書がどのような機能を持つかを、 という4つの軸で整理し、それぞれの機能を最大限に活かすための工夫や着眼点を中心に「板書に残すもの」を考えてみたいと思います。 本稿は2015/10/29に公開した記事を全面リライトしたものです。 ❏ 書き終えた板書を辿り直すことで深め…

板書に残すもの(前編)

黒板に書き残されたものを分類してその割合を観察してみると、教え方の特徴が見えてくることがあります。発問や口頭説明を経て最終的に導かれた「答え」や「結論」だけがノートに残っていたり、書き終えた後に立ち戻る機会がまったくない事柄ばかりが書かれていたりするようなら、授業のデザインそのものを改める必要があるかもしれません。 本稿は2015/10/28に公開した記事を全面リライトしたものです。 ❏ 導き出さ…

到達目標に加えて取り組み方もしっかり提示

どの教科・科目でも学習の目標を生徒と共有しているかどうかは学びの成果を大きく左右します。授業の目的や取り組み方について十分に理解させてから学びの本題に入ることにより、生徒は、学力の向上や自分の進歩といった学びの成果をより確かに実感できるようになります。 ❏ 学習目標の明示は学びが成果を結ぶ大前提 下表は、学習効果のクラス別集計値を目的変数、目標理解の同集計値を説明変数においた回帰分析の結果です。 …

教科学習指導の土台はホームルーム経営

授業評価アンケートにおける「この授業を受けて学力の向上や自分の進歩を実感するか」という質問にYESと答えてもらえるかどうかは授業担当のスキルとデザインによる部分が大きいのは当たり前ですが、学級経営を通して「生徒が互いに刺激し合い、ともに成長するクラス」を作れるかどうかにも大きく影響されます。 ❏ 成長の場としてのHR×教科学習指導の成果 下図は、当期の「授業評価&生徒意識アンケート」のデータ(計3…

平成30年度全国学力・学習状況調査

昨日、国立教育政策研究所から「平成30年度全国学力・学習状況調査の結果」が発表されました。報告書(概要)を読んでみると、中学校の国語では、 目的に応じて文章を読む際などに、情報を整理して内容を的確に捉えることに課題がある。 文の成分の順序や照応、構成を考えて適切な文を書くことに課題がある。 中学校の数学では、 事象を数学的に解釈し,問題解決の方法を数学的に説明することに課題がある。 数学的な結果を…