月: 2014年7月

授業クリニックの現場から(その3)

これまでにも、方々の学校をお訪ねして授業を参観させていただきました。その中で、多くの場合に共通する問題も見られます。併せてご参考になればと思い、追記して残しておきたいと思います。 ❏ 既にわかっていることに時間をかけ過ぎない どの学校でも、しばしば見かけることですが、生徒が既にできるようになっていること/わかっているところに時間をかけ過ぎていると感じるケースがあります。前年度までに生徒が学んだこと…

授業クリニックの現場から(その2)

前稿(その1)に引き続き、授業クリニックの現場で目にした「倣いたい手法」をご紹介したいと思います。現場で頑張る先生方の創意と、それを実現していく努力には、いつも深く学ぶことばかりです。 ❏ 板書で授業に流れを作る(前段理解と展望の共有) 前稿でご紹介した、問いを重ね、生徒の発言に乗っかりながら展開していく授業では、対話を重ねながら、そこまでの理解や今考えていることが、常に板書によって生徒の眼前に示…

授業クリニックの現場から(その1)

過日、ある高校を訪ね、「授業クリニック」を行ってきました。いくつかの授業を参観した後、授業をされた先生方とミーティングを持って、フィードバックを行うというものです。ちなみに命名はお客様によるものです。名実一致の秀逸なものかと。フィードバックでは、まず、参観した授業に見出された「優れた工夫」や「意欲的な取り組み」の共有を図ります。優れた実践の所在を知れば、校内で行われているだけに、空き時間を使って参…