問いそのものを深化、拡張する練習の場
授業を受けている中でも、日々の生活の中でも、何かしら疑問が思い浮かぶことがありますが、多くの場合、スマホでググってちょこっと調べてみたりするところに止まるのではないでしょうか。ときには何の行動も取らず、そのまま放置してしまうことも少なくないかと思います。疑問が逼迫したものでなければ、それでも実害はないかと思いますが、そこに潜む問題の実態を探り、その解決策を考え出していく力(姿勢と方法)を獲得するチ…

当オフィスは、各地の学校で授業力向上や教育改善・学校改革のお手伝いをしています。
授業を受けている中でも、日々の生活の中でも、何かしら疑問が思い浮かぶことがありますが、多くの場合、スマホでググってちょこっと調べてみたりするところに止まるのではないでしょうか。ときには何の行動も取らず、そのまま放置してしまうことも少なくないかと思います。疑問が逼迫したものでなければ、それでも実害はないかと思いますが、そこに潜む問題の実態を探り、その解決策を考え出していく力(姿勢と方法)を獲得するチ…
21世紀型能力(現行学習指導要領の土台)の中核をなす「思考力」の構成要素の一つに「問題発見力」がありますが、問題を見つけるには、まずは「対象をじっくりと/精緻に観察」することが欠かせません。 グラフやデータテーブルは言うまでもなく、写真や動画、絵画や図版、文章で書かれた資料なども「観察」の対象になりますが、生徒一人ひとりにこうした対象をきちんと観察させる機会は十分でしょうか。 ❏ 問題は「観察」し…
設問ごとに出題の妥当性を確かめるには、得点データを用いた定量的なアプローチと、内容に基づく定性的なアプローチがあります。前者を用いて本格的に設問の妥当性を検証しようとすると、別稿「試行テストの分析で用いられた出題評価の手法」でご紹介するような手順を導入する必要がありますが、日々の教科学習指導の中ではコスパを優先して、もう少し手軽な方法から始めるのが好適です。後者の定性的アプローチでは、詳細は別稿「…
考査問題で何を測るかは、授業で何を教えるかと「ほぼ同義」です。教える側には、意識しているか否かに拘らず、「学力観」「教科観」が頭の中にあり、それが一方でテスト問題に、他方で授業実践に現れます。出どころが同じだけに、それが表出した両者が互いに近いものになるのは当然です。考査問題を拝見すると、作成された先生がどんな授業をするかおよその見当がつくことも少なくありません。さて、そのテスト問題ですが、「生き…
学校には様々なデータが蓄積されていますが、集めて保存しているだけで十分に活用されていないことも少なくありません。存在している複数のデータを組み合わせれば有意な示唆を得られるのに、個々のデータが関連付けられず、単体でしか利用できていないケースも見かけます。データは、正しい行動をとるために選択の材料を与えるもの。生徒一人ひとりの成長をより大きくするにも、学校が指導改善を進めていくにもデータの整備と十分…
校内のデータは様々なところに散在しています。模試などの成績に加えて、生徒が自ら入力したものもあれば、アンケート調査の結果など特定の組織(分掌など)が作成し所持してきたデータもあります。これらを電子的にひとつのシステムに組み込もうとすると膨大な手間が掛かります。すでに稼働しているデータベースのシステムがある場合、新たに加えるデータに合わせてその仕様を変更しようとすると、改修に多大なコストが生じます。…
本シリーズの#1 作成・保存されているデータの”たな卸し”から で書いた通り、校内で蓄積されているデータのうち、生徒の指導やその改善に活用されていないものは、収集を止め、無駄な作業は減らすべきです。その一方で、進路意識の形成やメタ認知、適応的学習力の育成を図るのにポートフォリオを有効に活用していくとなると、これまでレコードに残してこなかったデータも新たに取得、蓄積していく必…
どんなに精緻に設計した調査でも、そのデータを単独で見ているだけでは、個々の生徒が抱える問題点を把握しきれないことがあります。例えば、模擬試験の成績が伸びない生徒について、家庭学習時間調査の結果を照らし合わせなければ、学習時間の不足が問題なのか、学習方法に改めるべきものがあるのか、問題の切り分けができません。これに第一志望宣言などで記述させた志望理由の具体性や志望を固めるまでの経緯をスコア化したデー…
どの学校でも実に様々なデータが蓄積されています。進路指導の領域に限っても、模試成績、家庭学習時間、志望校の変遷、最終的な出願校と合否結果など、挙げていけばきりがありません。データは、個々の生徒が抱える問題を把握するにも、指導の改善課題を見つけるにも欠かせませんが、現状においてデータが有効に利用できているとは言えない部分もあるのではないでしょうか。どのようにデータを取得、保存し、活用に結び付けていく…
受験シーズンも後半戦。いよいよ旅立ちが近づいてきました。生徒や学生が、自ら選択した進路に新たな一歩を踏み出す季節です。これまでの頑張りをたたえて、「おめでとう、頑張って」と温かく送り出してあげたいものですが、高校や大学の卒業生アンケートなどの結果を拝見していると、気になるデータもちらほらと…。生徒が自分で選択した結果に向き合うことをテーマに、感じるところをまとめてみたいと思います。 2015/02…
向こう3か月、半年、1年、…と先を見渡して、選択の場、越えるべきハードルを意識して過ごす日々と、次々に訪れるイベントを特に準備を整えるわけでもなくただ経験していくだけの毎日とでは、歩みに大きな差が生じます。卒業までの3ヵ年/6ヵ年で到達できるところ(=教育成果)にも大きな違いが生じるのは想像に難くありません。 2016/03/11 公開の記事インデックスを再アップデートしました。 生徒が先の予定を…
年間行事予定に配された様々な指導の一つひとつの背後には、生活、学習、進路の3観点での段階的到達目標が存在しているはずです。既存の年間行事予定や来年度の原稿を前に、各行事に込められた指導意図を取り出してみる(=言語化してみる)ことで、これまでの指導計画/行事予定に朱入れすべきところが明らかになるというのが前稿の主旨です。この工程を踏むことで、段階的に設けるべき到達目標を正しく配列した適切な構造に改め…
年間行事予定の起草は、単にカレンダーを諸行事で埋めていくことではありません。領域ごとの段階的な到達目標が正しく配列されているか、その目標群を達成するのに必要な指導の機会が過不足なく用意できているかを確認しながら、教育リソースの最適配分を実現すべく調整を重ねることだと思います。選択の場としての行事であれば、そこに至る準備が十分に行えるだけの期間とプロセスが用意されている必要があります。体験や学びの場…