できることはどんどんやらせる~生徒の邪魔をしない
先生が先回り/肩代わりせずとも、生徒にやらせてみればできることはどんどんやらせるべきだと思います。現時点では少しばかり生徒の手に余るようなことでも、「できるようになってもらいたいこと」なら、トライさせることなしに、出来るようになるチャンスを奪ってしまうようなことは、努々慎みたいところ。教科書や参考書に書かれていることだって生徒に自力で読ませれば理解できるはずですし、もしできない生徒がいたとしたら、…

当オフィスは、各地の学校で授業力向上や教育改善・学校改革のお手伝いをしています。
先生が先回り/肩代わりせずとも、生徒にやらせてみればできることはどんどんやらせるべきだと思います。現時点では少しばかり生徒の手に余るようなことでも、「できるようになってもらいたいこと」なら、トライさせることなしに、出来るようになるチャンスを奪ってしまうようなことは、努々慎みたいところ。教科書や参考書に書かれていることだって生徒に自力で読ませれば理解できるはずですし、もしできない生徒がいたとしたら、…
近くに予定されている模擬試験をターゲットに学び直しに挑ませる機会を整えるのは、未習熟・未定着を解消して模試の成績を引き上げるためだけではありません。これまでの学びを振り返らさせて、主体的に且つ計画的に学習を進める姿勢と方法を学ばせることも狙ってのことです。 2014/11/27 公開の記事を再アップデートしました。 ❏ 好適時期に集中して行うべき指導 勉強と部活動との両立を図り、ときに二兎ならぬ三…
模擬試験を受験させるのには、出願校選択のための合否判定データを揃えるという目的もありますが、この部分にばかり意味を持たせるのではなく、「学習の機会」という位置づけで模試を捉えるのが好適です。模擬試験に向けて数週間程度の準備期間を設け、生徒が自分の課題を設定してひとつずつ仕上げてクリアしていく場合と、漫然と場数だけ重ねて行く場合とでは、得られるものが大きく違います。 2014/11/25 公開の記事…
学校に限ったことではありませんが、新しいこと(学校なら、教科・科目の新設、授業デザインの更新、新しい評価方法の導入など)にチャレンジしようとするときには、きちんと踏んでおきたい「手順」というものがあります。目的とするところの確認や、その達成に必要な事柄の洗い出しもそこそこに、思いつくまま拙速に走り始めては「成果」は不確かなはずです。成果検証の方法も考えておかないと「やりっぱなし」になりがち。次の指…
日々の授業や各単元の学習に明確な到達目標を設定し、生徒としっかり共有できているかどうかで学びの成否はほとんど決まってしまいます。学習目標の提示には様々な方法が試されていますが、単元名や指導案で見かけるような「〇〇について理解を深める」といった表現で「本時の学習を通じて達成すべきこと」を生徒は十分に把握できるでしょうか。まだ学んでいないことだけに、何を学び、どこまでわかれば/できれば良いのか、生徒に…
当ブログでは「学ぶことへの自分の理由」という表現をあちこちで使っていますが、「自分」の反対は言うまでもなく「他人」です。先生方が入念に起こした学習指導計画も、生徒にしてみれば他人が考えるところに基づくもの。いわば「他人の理由」で作られたものであり、そこに「学ぶことへの自分の理由」を持てるとは限りません。内発的な動機(知りたい、解明したい、できるようになりたいといった欲求=自分の理由)から生まれた学…
思考力や調査のスキルを身につけさせるためには、問いを投げかけて考えさせたり、お題を与えて調べさせたりすることが欠かせません。やらせないことには、その活動が必要とする能力・スキルは育ちませんし、生徒一人ひとりがどんな能力・スキルを獲得したかを観察し評価するにも、そうした活動の場を整えることは不可欠です。考えさせた結果や調べてきたことをシェアさせ、生徒同士で話し合いをさせれば、生徒の学びはより深く豊か…
教科学習指導の目標の一つは問題解決力の養成です。先生方は、その土台(生きて働くべき知識・理解)を獲得させるべく、授業を行います。しかしながら、生徒の問題意識が十分に刺激されず、希薄なままでは、先生方がどれほど熱く語り、知識を伝えようとしても、「打てども響かず」「吹けども踊らず」ということになりかねません。生徒の問題意識を十分に刺激し、生徒一人ひとりが「学ぶことへの自分の理由」を持てるよう、効果的な…
学習目標を生徒に把握させるのに最も手早く確実で、且つ広範に使える方法は、別稿でお伝えした通り、「学び終えて解を導くべき課題を導入フェイズで与えること」ですが、単元の内容やその日の授業の目的によっては、賛否の分かれる問題(=論点、イシュー)から入る「ディスカッション型の導入」も効果的です。 2018/08/07 公開の記事を再アップデートしました。 ❏ 賛否を違える意見に触れることで やり方には幾つ…
探究型学習を通して、深めてみたいと思える興味や、自ら関わりを持ちたいと思える社会の課題を見つけ、それを起点にして具体的な進路希望を作っていく生徒がいます。あるテーマを広く調べ、考察を深めていく中で、上級学校に進んで本格的に学んでみたいと思えることを見つける可能性は低くないはずです。別稿「カッコつきの“キャリア教育の充実!”に思うところ」にも書いた通り、職業をターゲットにして逆算的に作ったルートに乗…
この記事を最初に起こしたのは2014年の秋です。その直前、お誘いをいただいて、「都立高校生のための多摩地区国公立大学合同説明会」というイベントを参観する機会を得ました。土曜日の午後ということもあって、会場は300人を超える国公立大学を目指す都立高校生で熱気に溢れていたのを覚えています。各大学とも「志願者を増やす絶好のチャンス」とばかりに様々な趣向を凝らす中、東京農工大学のプレゼンは際立って興味深い…