その他のテーマ(記事まとめ)

1 働き方改革を進めるときに押さえるべきこと 2 新しい学力観について 3 次期学習指導要領[2030]に向けて 4 体験を再構成する学び、その舞台としてのコミュニティ 5 時期に応じた指導/スタートと仕上げ 6 学びを広く捉える~指導を通して何を目指すのか 7 より良い学びの実現へ~大学編 8 当ブログをご利用いただくためのTIPS 9 アーカイブ:古い記事をまとめてみました

指導場面でのAIの利活用(記事まとめ)

AIの活用というと、「学習指導における個別最適化」に関心が集まりますが、探究活動や進路の指導でも、個に合わせた対応での「時間やリソースの制約」にはAIを積極的に活用していく必要がありそうです。各地の学校での取り組みを通して学ばせていただいたこと、そこで考えたことなどを折に触れておこしてきたブログ記事を、関連記事も含めてまとめてみました。お時間の許すときにご高覧いただければ幸甚です。追伸: AIは「…

参照先を指定し、生成AIから精度の高い回答を得る

このブログには、これまで書きためてきた1,000本ほどの記事があり、文字列によるブログ内検索では、必要な記事を探し出すのも大変です。生成AIを間に置くことで「記事群をまとめて参照しながら、相談相手として活用できる方法」をご紹介したいと思い、本稿を起こしました。ChatGPTの使い方に止まらず、「当ブログのより便利なご利用」に役立てばこの上ない喜びです。お試しください。 生成AIは便利ですが、回答に…

資料を与えて読ませる/探させる、そしてその先に

現行課程の検討に際し、その土台となった21世紀型能力では、その中核となる「思考力」を構成する要素に「問題解決・発見力・創造力」が挙げられています。cf. 全教科でコミットすべき能力・資質の涵養思考力には、これ以外にも「論理的・批判的思考力」「メタ認知・適応的学習力」といった要素が含まれますが、それぞれに応じた「獲得のための学習活動」を適切に配置したカリキュラムが必要です。 カリキュラムは{学習内容…

選定理由の言語化を~探究活動の成果発表会

探究活動や課題研究には代表者による成果発表がつきものですが、代表者や発表作品を選定した理由はきちんと言語化してレジュメや作品に添えて表示したいものです。発表や作品に触れた生徒に「なぜ選定されたのか」を知らしめることは、探究活動の目指すべきあり方を示すことに外ならず、それ自体が生徒に対するとても重要な指導だと思います。 この記事の内容をChatGPTでイラストに起こしました。クリックで拡大します。 …

探究活動の課題~調べ学習との境界と進路への接点

各地の学校での探究活動や課題研究を拝見する中で、生徒の取り組みには、幾つかの共通する課題が見られるように思います。とりわけ、 といったことは、少なからぬ生徒に当てはまるのではないでしょうか。これらは生徒の取り組み方だけに原因を求めるべき問題ではなく、探究の進め方をどう学ばせてきたか、日々の教科学習でどんな経験を積ませているか、各段階でどう働きかけてきたかなどによるところも大です。探究活動の目的に立…

探究活動やPBLを通して涵養すべき統計スキル

探究活動や課題解決型学習(PBL)に取り組ませるとき、生徒が課題の所在を的確に捉え、より良い解決策を考え出せるかどうかは、「情報を収集・整理し、データを適切に分析するための知識や技能」をどこまで身につけ、使いこなせるかに大きく左右されます。数学や情報の授業で学んだ統計の知識やスキルは、探究活動で「自分事としての課題」に活用してこそ、生きて働く場を得ることになります。探究活動を通したデータ活用の経験…

探究活動の充実には図書室との連携が不可欠

探究型学習の充実を図るとき、図書室との十分な連携は欠かせません。選んだテーマの周辺を調べてみるときも、探究の進め方そのものを学ぶときも、必要な情報を得られる環境が身近なところ=校内に必要です。ネットの検索やAIとの相談も良いですが、信頼できる情報ソースとして、関心の周辺に視野を広げる道具として、書籍の価値は別物です。各教科の学習でPBL型の学びへ転換を図り、「調べる、資料を探す」ことに注力させると…

観察をタスクに「問題発見力」を育てる

21世紀型能力(現行学習指導要領の土台)の中核をなす「思考力」の構成要素の一つに「問題発見力」がありますが、問題を見つけるには、まずは「対象をじっくりと/精緻に観察」することが欠かせません。 グラフやデータテーブルは言うまでもなく、写真や動画、絵画や図版、文章で書かれた資料なども「観察」の対象になりますが、生徒一人ひとりにこうした対象をきちんと観察させる機会は十分でしょうか。 この記事の内容をCh…

明日から3日間、ブログの更新をお休みします。

いつもブログをお読みいただき有難うございます。都合により、明日からの3日間(10月7日~9日)、当ブログの更新をお休みさせていただきます。閲覧はいつも通りに可能です。 教育実践研究オフィスF 代表 鍋島史一

先輩たちの研究成果に対して立てる「問い」

探究活動に取り組ませるとき、最も重要なのに、上手くいかないことが多いのが「研究テーマの設定」「問いの立て方」でしょう。導入段階で探究活動の目的をしっかり理解させないと、自分と社会の接点を探すことにも繋がらず、「趣味の延長」を抜け出せない生徒も出てきます。ようやく絞り出した問い(リサーチ・クエスチョン)も、「最初に答えありき」で、「新たな知を作り出す要素」を持たなかったりします。探究活動では、仮のテ…

探究活動の舞台としての地域連携

教育活動の一環(あるいは核)として「地域連携」に以前から力を入れてきた学校では、現行課程への移行後も変わらず、「総合的な探究の時間」において「地域課題」に取り組んでいることが多いかと思います。長きに亘って築いてきた地域との関係は大いに生かすべきであろうと思いますし、学校が教育目標として「地域課題に向き合える人材の育成」を掲げてきたのであれば、急に旗を降ろすわけにはいかないはずです。地域課題の解決を…

次期学習指導要領[2030]に向けて(記事まとめ)

現行課程が完成年度を迎えると同時に、次の学習指導要領に向けた検討が始まりました。別稿の通り、基本的な方向に現行課程と変わるところはなく、社会の変化に合わせた「調整」が掛かるくらいです。これまでに積み上げてきたものをきちんと生かし、新たな要請を正しく捉え、しっかり応えていきたいところ。検討が終わり、結論が示されるのはまだ先ですが、それまでに現場で進めるべき準備もありそうです。これまでに、折々に触れて…

学習者としての成長を促す"活動評価"と"振り返り"

生徒は各教科を学ぶ中で、教科固有の知識や理解を蓄えているだけではありません。学びへの姿勢や物事の学び方、課題を解決するための思考手順、協働場面でのふるまい方など、様々なものを身につけています。どんな能力や資質、姿勢を獲得させたいのか(ゴール)を明確にし、生徒一人ひとりが今、成長過程のどこにいるのか(現在位置)を掴まないことには、両者を結ぶプロセスである「指導」も計画できないはず。生徒自身もまた、段…

中高の「振り返り」をどう機能させるか

「書かせること」から、学びを捉え直す仕組みへ 授業の最後にその日の学びの「振り返り」を行わせる教室も少なくありません。1人1台端末の普及以降は、毎時間、生徒が端末に向かって、その日の学びを短い文章にまとめる姿も「日常」になりつつあります。自分の学びを捉え直し、次に繋げるための仕組みとして「振り返り」は有用です。但し、毎時間書いている、全員が提出している、記録も残っているというだけでは「振り返りがで…

授業評価の結果から(記事まとめ)

本年度も多くの学校から授業評価アンケートのご用命をいただきましたことに、この場を借りて、改めて心より御礼を申し上げたく存じます。1学期末に行ったアンケートのデータも揃い、解析を進めております。学習の主体たる生徒の皆さんが寄せてくれた回答は、きちんと整理して解析をすると実に様々なことを教えてくれ、実際に見た教室での風景と照らし合わせることで、授業改善に利用できる知見が得られます。以下は、各地の学校で…

記事まとめ(大学編~より良い学びの実現へ)

中高同様、大学の授業でも「何をどのように教えるか」に加えて「学生にどう学ばせるか」が問われます。授業評価アンケートの質問も「わかりやすさ」「面白さ」「役立つ度合い」といった従来型のものだけでは不十分なのは言うまでもありません。学習活動の配列で授業がデザインされることに、校種の違いはありません。「学んだことをもとに課題を解決する機会」や「周囲とのやり取りで気づきを深める機会」の整備度合いに加え、学習…

リアクションペーパーを「対話のツール」にする

「問い」で引き出し、読み取り、授業に返す 前編では、リアクションペーパー(リアペ)の本来の目的に立ち戻り、学生の学びを捉えるための仕組みが、設計や運用のあり様によっては、却ってその表出を歪めてしまうことについて考えました。既に書いた通り、学生に「自由に書いてください」と求め、提出されたものを先生方が読む。それだけでは、学生がその時間の学びを十分に捉えられるとは限りません。反対に、問いを細かく与えす…

リアクションペーパーは、何のために書かせるのか

学びの表出を「評価される文章」に変質させない 大学の授業では、授業ごとにリアクションペーパー(所謂「リアペ」)を書かせることがあります。言うまでもなく、その日の授業で分かったこと、疑問に思ったこと、考えたことなどを短い文章で書かせるもの。学生がその授業をどう受け止めたのかを知ることが第一の目的ですが、学生にとっても、その時間の学びを振り返り、言葉にすることの効果は大きく、きちんと機能すれば(正しく…

新しい学力観に基づく評価方法(記事まとめ)

どんな道程を辿って目標に導くかは「地図」に相当するカリキュラムや指導計画に描き出されていたとしても、今どこにいるかを知るすべ(=評価)がなければ、この先をどう進めば良いか、判断がつきません。評価は「生徒の学習を改善し、成長させる」と同時に「指導の効果を測定する」ためのもの。適切な評価なしに、指導の改善はあり得ません。指導と評価の一体化を図ることはまさに急務。学びの多様な側面にきちんとモノサシを当て…