明日から数日、ブログの更新をお休みします。

いつもこのブログをお読みいただき有難うございます。明日(2月19日)から来週水曜日(2月25日)まで、サーバー・メンテナンスほか、諸事情のため、ブログの更新をお休みいたします。陽ざしに春を感じる日が少しずつ増えてきましたが、まだまだ寒さの戻りもしばしばかと存じます。先生方におかれましては、ご多用の日々と拝察いたします。くれぐれも御身大切にお過ごしくださいますよう。 教育実践研究オフィスF 代表 鍋…

何を目指して、授業/指導をデザインするのか?

知識の拡充 vs 情報整理手法の獲得への追記 漠然とした言い方になりますが、「先生方のお仕事が、何に対して責任を負うべきものなのか」という問いが、ときどき頭に浮かびます。上の記事を更新するときも、要所で立ち止まっては自問していました。生徒一人ひとりの「確かな学力の形成」はコミットすべきことの一つに間違いないでしょうが、「学力」の捉え方にも、幾つもの階層(=何を対象とするか、どこまで掘り下げ、拡張す…

板書の技術、教具の使い方

1 板書の技術 2 学びを軸にICT活用を考える 3 板書が支える、主体的で対話的な学び 4 学びの個別最適化、非対面環境での学習指導 5 道具の変化と書くことの意味(教育のデジタル化) 6 知識の拡充 vs 情報整理手法の獲得 7 板書の技術、教具の使い方に関するその他の記事

知識の拡充 vs 情報整理手法の獲得 #INDEX

科学の進歩や社会の変化で、知識は絶え間なく更新されていきます。今日までの正解が、明日も正解とは限りません。教わったことを覚えていても、知識の拡充と更新が行えなければ、知識と発想の不足や古さが、正しい選択(=より良く生きること)を妨げるリスクが膨らみます。知識は思考の道具であり、しっかり拡充を図る必要がありますが、知識付与の効率を優先するあまり「情報を集めて整理し、知に編む工程」を生徒に体験させない…

知識の拡充 vs 情報整理手法の獲得(その4)

効率化を迫る「時間不足」に3方向からアプローチ 前稿では、問い掛けを重ねつつ黒板上で情報を構造化してみせる中で、生徒に「情報整理のプロセス」を学ばせることをご提案いたしました。これにより、知識の拡充と、情報整理手法の獲得という「両面作戦」にも、ある程度の見込みが立ちました。整理・構造化の方法を学んでおけば、知識の断片化が進んだり、丸暗記に頼るリスクも減るはずです。しかしながら、蛍光ペンやサブノート…

知識の拡充 vs 情報整理手法の獲得(その3)

問い掛けで気づかせつつ、板書で構造化を体験させる 蛍光ペンでのマークアップやサブノート式のプリントが内包する問題点と、その悪影響を抑える工夫について考えたのが前稿、前々稿です。今回は「問い掛けで気づきを促しつつ、黒板上で情報を構造化していく」ことを軸にした、別のアプローチをご提案いたします。狙うところは、問い掛けることで、観察に焦点を与え、そこでの気づきを言語化させていくこと、加えて読み取った情報…

知識の拡充 vs 情報整理手法の獲得(その2)

「空所を埋めること」と「学ばせる」の間にあるもの 前稿(その1)では、教科書・参考書などへの「マークアップ」について考えましたが、日々の学習指導では、空所に重要語句などを埋めさせる「サブノート式のプリント」を用いることも少なくありません。マーカーで色を塗るだけの方法が抱える、「重要語句を一文字たりとも自分の手で書いていない」という問題は解消されます。記入スペースを大きくとれば、観察や思考の結果を言…

知識の拡充 vs 情報整理手法の獲得(その1)

覚えやすさに偏ることで生じる、学びへの「副作用」 知識の拡充を図ろうとする場面では、覚えやすくなるような工夫をします。よく用いられるのは、蛍光ペンでのマークアップや、サブノート式のプリントで整理のフレームを与えることでしょうか。限られた授業時間の中で、必要な知識をピックアップし、漏らさず伝えるには「合理的で効率的」に見えるこれらのやり方も、よくよく考えると、学びにプラスばかりとは限らず、弊害が少な…

書くことでの学び~手書きとデジタルの併用

クローズアップ現代で「最近、手書きしてますか? 最新研究が明かす“頭を動かす力”」という番組が放送されました。番組を見て思ったのは、学習の場での「手書き/紙の教材 vs デジタル活用」の議論がときに噛み合わないのは、それぞれが違うところに焦点を当てて「学力」を語っているからではないか、ということ。手を使った方が獲得に有利な学力要素と、それ以外の要素をきちんと区別する必要があります。

その他のテーマ(記事まとめ)

1 働き方改革を進めるときに押さえるべきこと 2 新しい学力観について 3 次期学習指導要領[2030]に向けて 4 体験を再構成する学び、その舞台としてのコミュニティ 5 時期に応じた指導/スタートと仕上げ 6 学びを広く捉える~指導を通して何を目指すのか 7 より良い学びの実現へ~大学編 8 当ブログをご利用いただくためのTIPS 9 アーカイブ:古い記事をまとめてみました

評価、効果測定・成果検証

1 効果測定を通じた教育資源の最適配分 2 データを用いて理解者と賛同者を増やす 3 指導と評価の一体化~実行のハードルを下げ、効果を高める 4 新しい学力観に沿った評価方法 5 変化量に着目して行う学習評価 6 データをいかに利用するか 7 指導方法の効果測定

予習・復習、課題のあり方

1 予習・復習で何をさせるか~目的とタスクのデザイン 2 その宿題、本当に必要ですか? 3 過去問演習/出題研究の成果を授業に活かす 4 原因から考える家庭学習時間の延伸策 5 その他の記事[日々の予習・復習] 6 その他の記事[長期休業期間、タームの区切り] 7 休校中の学びをより大きくするために(コロナ禍の振り返り)

カリキュラム・年間指導計画

1 新課程とカリキュラム・マネジメント 2 シラバスの起草・更新に際して 3 教育課程と授業デザイン 4 新年度準備(ゼロ学期にやるべきこと) 5 次のステージを見据えた指導、校種・学年の接続 6 補習・講習の位置づけ(計画作りと効果測定) 7 教育課程・指導計画に関するその他の記事 8 大学におけるカリキュラム、シラバス

生徒の学力観を更新する、振り返りフェイズの問い

知識や技能は、獲得させただけでは不十分。課題解決などに実際に使わせ(=活用させ)て、生きて働かせる方法を学ばせてこそ、使える道具になります。先生方が、日々の授業に「問い」を用意して臨むのは、活用の機会を整えるためであり、実りある学びへの第一歩です。しかしながら、せっかく用意した活用機会も、生徒は「獲得した知識・理解を生きて働かせる方法を学ぶためのもの」と認識せずに、「教わったことを覚えるための反復…

答案を正しく評価できているか

答案を正しく評価するとは、答案を通じて生徒が示した学力(知識・技能、思考力、表現力など)を、過不足なく点数に変換すること。良い答案には高い点数を与え、直すべきところに応じてきちんと減点されることが第一義。生徒が採点結果に納得できるかも、重要な要素です。これが実現することによって、生徒は「学習を通じてどれだけ進歩し、どんな課題が残っているか」を知り、学びに正しい方向を得ます。同時に先生方も採点結果を…

教科固有の知識・技能を学ぶ中で

工業化社会では、正しい手順を正確に身につけ迅速に再現できることが生産性を高めることに直結しました。個々の教科の内容を学ぶ過程で発揮した「与えられた情報を素早く理解し、記憶する力」は、それ自体が武器となり、実際、テストの点数で「覚える力」の高さを証明すれば、次のステージへのパスポートが手に入りました。しかしながら、人工知能(AI)の進化などで社会構造が急激に変化していく、これからの「見通しにくい時代…

活動させるだけでは学ばせたことにならない

授業デザインでは、従来の「教えること」から「学ばせること」に発想を切り替える必要がありますが、生徒を動かす(学習活動に取り組ませる)ことが自己目的化しては、深く確かな学びの実現は遠のきます。よく言われる「教え過ぎない」というのは、生徒に取り組ませるべきことを不用意に肩代わりしないということ。「教え過ぎない」は「教えない」とは違います。「生徒に活動をさせるだけで、きちんと学ばせていない授業」になって…

答案のシェアや発表で相互啓発を正しく働かせる

生徒が調べたり、考えたりした結果を、答案、レポート、発表などの形でシェアさせると、教室には生徒間の「相互啓発」が働き始めます。直接的な対話(話し合い)の場合と同様に、「気づきの交換」で思考が深まり、視野が広がるのは当然のこととして、取り組み方(結果に至るまでの工夫/プロセス)を互いに知る(あるいは想像する)中で、課題へのアプローチやより良い学び方を、生徒は学んでいきます。そうした機能を十分に働かせ…

学習活動の段階的拡充で目指す深く確かな学び

各地の教室で拝見する、授業内活動(アクティビティ)の多彩さには、先生方の発想の豊かさとより良い学びを目指す強い意欲を感じます。多様なアクティビティが、生徒を授業に飽きさせず、学びに関わらせる効果を持つのは間違いなさそうですが、その場の盛り上がりと裏腹に、活動が自己目的化した「やりっぱなし」も珍しくありません。活動を経たら、「きちんと振り返りを行い、体験を学びに再構成する」という工程を踏んでこそ、「…

明日のブログはお休みします。

都合により、明日(1月23日)のブログはお休みさせていただきます。記事の閲覧は通常通りに可能です。
大寒を過ぎて、冷え込みもひとしおです。入試シーズンを迎えてご多用の日々と存じます。お風邪など召しませんようご自愛ください。