月: 2023年1月
生徒が作る、受験生向けの学校広報誌
以前お訪ねした学校で廊下を歩いていると、生徒会が作成した「学校新聞」の受験生向けの「号外」が掲示されているのが目に止まりました。日々の学校生活を生徒の目線で切り取った記事は、校内のリアルな姿を描きだしており、どれも興味深く読めるものばかりでした。お話を伺ってみると、学校説明会での来訪者にも配布しているそうですが、たいへんな好評を博しているとのこと。校外の方々の目にもふれることで、新聞づくりに一層の…
学校広報の充実に"校内記者"
学校広報の充実を図るには、校内各所から情報を集め、届ける先ごとのニーズと関心に沿った編集ができる「校内記者」の存在がカギになるのではないかと考えています。分掌、学年、教科といった先生方の組織に加えて、部活動や委員会など生徒の「組織」もそれぞれ活動していますが、その情報がきちんと共有され、戦略的に発信されている学校は多くなさそうです。情報を掘り起こし校内外のステークホルダーに届けることをミッションと…
学校ホームページでの情報発信#INDEX
学校ホームページは校外に向けた情報発信に欠かせないもの。どんなに優れた教育実践も、それを知ってもらいたい相手にきちんと伝えてこそ理解と共感が得られます。学校広報が目的とするところは、学校が実現しようとしている教育や力を入れている取り組みを十分に理解し共感してくれる方々(生徒、教職員、保護者、地域等)が参画する学びのコミュニティを形成し、維持することだと思います。 2016/04/04 公開の記事を…
学校ホームページでの情報発信(その3)
#03 伝えたいことにフォーカスする重みづけと導線作り 学校ホームページを通じて何をどう伝えるかを考えるとき、常に意識すべきは「この情報は誰に伝えたいのか」です。校内外の様々なステークホルダーを思い浮かべ、それぞれのニーズに応えていきましょう。広報活動が目指すのは、学校の教育活動への認知・理解・共感を高め、肯定的な認識を得ること。最終的にはそれが協働、あるいは選択という相手側の行動に結びつくことで…
学校ホームページでの情報発信(その2)
学校ホームページでの情報発信(その1)
#01 情報発信のための体制作りと計画立案 新年度を迎えると、年間行事予定に沿って分掌や学年などの各組織がそれぞれの教育活動を開始します。計画を一つひとつ実行し、着実に成果を上げていく必要は言うまでもありませんが、もう一つ忘れてならないのが、その成果や活動の様子をどのように校内外に伝えていくかです。学校広報における最も重要な媒体は言うまでもなくホームページです。どんな情報をどのタイミングで掲載する…
授業改善を確実に進めるための年間実施計画作り
授業間の差が拡大したときこそ実践共有の好機
生徒を中心に授業を観る(その2)
生徒を中心に授業を観る(その1)
様々なデータで所在を明らかにした「優れた実践」を共有するための相互参観、あるいは管理職による授業観察などの「他の先生の授業を観る場面」では、説明の内容や組み立て、板書の技法やプレゼンテーションの構成、確認の取り方、学習活動の配列といった、授業者の行動に着目していることが多いように思います。やり方を学ぶにも、授業を評価するにも、指導者の行動にダイレクトな関心が向くのは当然でしょうが、学びの主体はあく…
教材としての大学入学共通テスト問題
週末に行われた大学入学共通テスト。様々な学びの場を想定した出題など、工夫の数々が見て取れます。新しい学力観の下での「学ばせ方」を改めて考える材料として、しっかり目を通したいと思います。出題研究は「教科書で何をどう学ばせるか」を捉え直す機会。指導観/授業観のアップデートに欠かせません。各単元の内容を学ばせる過程にどんな学習活動を配列することで、どんな能力・資質を養っていくかをしっかりイメージしないと…
進級を前に「学びへの自己効力感」を点検
進級後の学びを視野に、学びへの自己効力感を生徒がどのくらい持っているか、この時期に確認をしておく必要があろうかと思います。どのフェイズでも、「学び」はそれまでに身につけてきたものを土台に積み重ねるもの。既習内容の理解と定着が不可欠なのは言うまでもありませんが、それと同等以上に重要なのが「学びへの自己効力感」です。 ❏ 学力向上感などを尋ねるアンケートの結果を参考に 年末(11月~12月)に、生徒に…
新課程の下での指導を振り返る(ゼロ学期のスタート)
さて、高校で新課程の下での学習指導が始まり9カ月が経過しました。獲得を目指すべき学力像が新しくなった中、現場で頑張る先生方は様々な工夫を重ねて来られたことと拝察いたします。この間に得られた成果と課題が、4月に始まる新しい年度の指導に活かされてこそ、学校全体での教育活動はより良いものに進化する(=より多くの生徒がより良い指導の恩恵に預かる)ことができます。 ❏ 先ずは、ここまでの指導の効果をきちんと…