先に控える選択の機会をいつ認識させるか
進路指導計画を作るときも、それに基づいて実際の指導を進めていくときも、「先に控える選択の機会」をどのタイミングで生徒に認識させるかは、様々なことを想定して決めていくべき重要事項です。タイミングが早すぎては、今やるべきことに集中しなくなってしまい、その中で得られるはずの成果を逃してしまうリスクを抱えますし、逆に遅すぎれば、準備を十分に整えないまま選択に臨ませてしまい、「とりあえずの選択」でその先の可…
当オフィスは、各地の学校で授業力向上や教育改善・学校改革のお手伝いをしています。
進路指導計画を作るときも、それに基づいて実際の指導を進めていくときも、「先に控える選択の機会」をどのタイミングで生徒に認識させるかは、様々なことを想定して決めていくべき重要事項です。タイミングが早すぎては、今やるべきことに集中しなくなってしまい、その中で得られるはずの成果を逃してしまうリスクを抱えますし、逆に遅すぎれば、準備を十分に整えないまま選択に臨ませてしまい、「とりあえずの選択」でその先の可…
夏休みの宿題では昔からの「定番」になっているものの一つに、英語のサイドリーダーがありますが、「時間の余裕があるときに、まとまった量の英文を読むこと」の意義は、学力観や学習指導を通して目指すところが変わってくる中で、以前とは捉え方を変えるべきかもしれません。そもそも、生徒の夏休みは、体験学習や課題研究/探究活動、大学訪問と様々なコンテンツやイベントが積み込まれる中で、「時間の余裕」があるものではなく…
夏休みを迎える前に生徒に投げかけたいことは色々とあるでしょうが、その一つは「1学期中にやり残してきたことを、夏休みの間にきちんと仕上げ直すこと」だと思います。単語集の暗記でも、先生がせっかく小テストまで用意してくれてペースを作ってくれたのに、補習を免れるためにその場限りの詰め込みで乗り切っただけでろくに記憶に残っていないことや、自分で立てた受験勉強にも遅延が生じまくっていることも少なくないはずです…
学期が終わりに近づいたこのタイミングでしっかりやっておきたいことの一つは、新学期に生徒に伝えたメッセージがどこまで生徒の中で消化され、自分のものとして習慣化/確立しているか確かめることです。新学期が始まる時に、教科担当者として、ホームルーム担任として、生徒には様々な期待(身につけて欲しい能力や資質、考えて欲しいこと、取れるようになって欲しい行動など)を伝えたことと思いますが、どんなことを求めたのか…
1学期も終盤を迎えました。夏休みを前に期末試験の準備などご多忙の日々と存じます。終業式後も、補習や講習がすぐに始まり、行事の引率や部活動と相まってスケジュールはびっしりだと思います。さて、その補習・講習ですが、様々なタイプがあります。例えば、 目標大学群の出題傾向を学び、その対策を考えさせるもの 特定分野をより深く、広く掘り下げて学ばせるもの 成績が振るわなかった生徒のキャッチアップを図るもの な…
新課程におけるカリキュラムマネジメントでは、各単元の内容(コンテンツ)を学ばせることを手段に、21世紀の社会を生き抜くために必要な能力・資質(コンピテンシー)を育むという目的を達成していくとの発想を持つことが求められます。実際のカリキュラム編成や指導計画立案においては、各単元の学習内容を縦軸(行)に、育むべき能力・資質を横軸(列)に配したマトリクスを想定し、行と列の交点にある各セルに適切な学習活動…
前稿で検証してみた通り、獲得した知識を用いた課題解決(=知識の活用)を体験する場を授業内外にきちんと整えておかないと、「わかりやすい説明」と「丁寧な確認」を通じて知識の獲得を確かなものにしても学力の向上をしっかり実感できる授業は実現しにくいようです。限りある授業時間を上手く配分して、知識の確実な獲得・体系化とそれらを生きて働くものとして活用する力(=思考力)を養うトレーニングとのバランスを取るため…