月: 2025年7月

探究から進路へのきっかけを作るプラスαの一問

教科学習指導において、各単元の内容を理解することは、「ゴール」というよりむしろ「中間地点」と捉えるべきものと考えます。単なる理解に止まらず、獲得した知識や技能が活きて働くことは必達目標ですが、さらにその先もあるはず。そこに導くのも先生方のお仕事です。理解したことの中に新たな疑問を見つけて掘り下げていけば、知の地平が広がり、解決すべき自分事としての課題を見つけることもあると思いますが、外からの働き掛…

ひとつの課題から複線的なハードルを作る

クラス内の学力差は、大きくなることはあっても縮まることはそうそうありません。「どのレベルに合わせて授業をすれば良いのか」との悩みは、多くの先生に共通するものでしょう。どこを起点に、どんなペースで授業を進めるかに加え、課題の難易度をどう設定するかも問題です。上位層を伸ばすことに意識を傾けるだけでは、中位以下は手が届かず、真ん中に合せては、上位にも下位にもぴったり来ない――先ずは一つの課題で全ての生徒…